ルビートーニングとは?シミ・くすみ治療での特徴と適応|名古屋
- 2025.5.28
目次
ルビートーニングとは?
ルビートーニングは、694nmのルビーレーザーを顔全体へ比較的低い出力で照射し、メラニンによるくすみ・色むらなどへ少しずつアプローチする治療です。まゆりなclinic名古屋栄では、Discovery PICO VarioPulseの694nmルビー波長を使用します。ルビーレーザーの特徴は、694nmという波長がメラニンに反応しやすいことです。Qスイッチルビーレーザーは、老人性色素斑、そばかす、ADMなどの良性色素性病変に長く使用されてきました。ただし、ルビートーニングは濃いシミを1個ずつ強く照射して取る治療ではありません。広い範囲へ照射し、顔全体の色調を徐々に整えていくことを目的とします。同じ694nmを使用する「ルビーフラクショナル」と名前が似ていますが、目的と照射方法は異なります。

ルビートーニングに使用する ディスカバリーピコバリオパルス
ルビートーニングはどんな悩みに使う?
当院では、ルビートーニングを主に、顔全体のくすみ、メラニンによる色むら、細かな色素が広く存在する場合などで検討します。ポイントは、「目立つシミを1個取る」よりも、「顔全体の色調を整える」目的で使用することです。例えば、顔全体に細かな色素が散在し、肌全体がくすんで見える場合には、スポットレーザーで一つずつ治療するより、広い範囲へアプローチするトーニング治療が適していることがあります。一方、濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑ならピコスポット、非常に薄い老人性色素斑ならルビーフラクショナルなど、別の治療を選択します。つまり、「ルビーレーザーだからシミなら何でも治療する」のではなく、694nmの特性をどのような照射方法で生かすかが重要です。
なぜ694nmのルビーレーザーを使う?
シミ治療では、レーザーの波長によってメラニンへの吸収性や皮膚への届き方が異なります。694nmのルビーレーザーはメラニンへの吸収性が高く、色素性病変治療に長く使用されてきた波長です。Qスイッチルビーレーザーについては、老人性色素斑やそばかすなどの表在性色素性病変だけでなく、ADMや太田母斑など真皮側の色素性病変にも使用されてきた実績があります。

ただし、メラニンへの反応性が高いことは「すべての色素に強く当てればよい」という意味ではありません。肌色、炎症の有無、色素の種類、治療後のPIH(炎症後色素沈着)リスクなどを考えながら出力や照射方法を決める必要があります。
ルビートーニングとルビーフラクショナルの違い
この2つは同じ694nmルビー波長を使用しますが、照射方法と治療目的が異なります。
ルビートーニング
→ 広い範囲へ照射し、くすみ・色むらなど顔全体の色調を整える
ルビーフラクショナル
→ レーザーを細かなドット状に分散し、主に薄い老人性色素斑を少しずつ治療する
という違いです。
まゆりなclinic名古屋栄では、非常に薄い老人性色素斑ではルビーフラクショナルを積極的に使用します。薄いシミを面状に一度に強く治療すると、治療後のPIHの方が元のシミより目立つことがあるためです。ルビーフラクショナルでは、色素に反応させながら照射面積を分散し、3〜5回程度を一つの目安として少しずつ治療します。
一方、ルビートーニングは「薄いシミを点ごとに取る治療」ではありません。顔全体のメラニンによる色調を整えたい場合に使用します。同じルビーでも、役割を分けています。
ルビートーニングとピコトーニングの違い
ピコトーニングは、ピコ秒レーザーを低出力で顔全体へ照射する治療です。肝斑、くすみ、顔全体の色むらなどに使用します。
ルビートーニングとの大きな違いは、使用する波長とレーザーの特性です。
ルビートーニング
→ 694nmルビー波長を使用し、メラニンへの反応性を生かして色調へアプローチ
ピコトーニング
→ ピコ秒レーザーを使用し、低出力で顔全体の色調へアプローチ
という違いがあります。
どちらが上という関係ではありません。色素の状態、肝斑の有無、肌の刺激への反応、過去のレーザー治療歴などを確認して選択します。
ルビートーニングとOPトーニングの違い
OPトーニングも顔全体へ照射するトーニング治療ですが、ルビートーニングとは目的と使用するレーザーが異なります。まゆりなclinic名古屋栄のOPトーニングでは、Discovery PICO VarioPulseのQスイッチモードを使用します。当院では特に、肝斑、PIH、ニキビ跡の茶色い色素沈着、刺激への配慮を重視したい肌などでOPトーニングを積極的に選択します。一方、ルビートーニングは694nmのメラニンへの反応性を生かし、顔全体のくすみや色むらなどを治療する選択肢です。
刺激への反応が気になる肝斑やPIHであれば、当院ではOPトーニングを優先することがあります。
肝斑にもルビートーニングを使う?
肝斑に対するルビーレーザー治療については、慎重に考える必要があります。
従来のQスイッチルビーレーザーを肝斑へ強く照射する治療では、十分な改善が得られなかったり、PIHや再燃が問題になった報告があります。一方、近年では低出力・フラクショナル照射による694nmルビーレーザーについて、肝斑の改善を示す臨床研究も報告されています。つまり、「ルビーレーザーは肝斑に使えない」と一律に言えるわけでも、「肝斑にはルビートーニングが一番よい」と言えるわけでもありません。特に肝斑は、紫外線、炎症、ホルモン、基底膜、真皮の光老化、血管など複数の要因が関係する慢性・再発性の色素異常です。そのため当院では、肝斑治療ではOPトーニングやピコトーニングなどを中心に、肌状態を見ながら治療を選択します。694nmルビーを使用する場合にも、肝斑の状態や肌質を確認したうえで慎重に判断します。
ルビートーニングで取れないシミは?
ルビートーニングを何回も続ければ、すべてのシミがなくなるわけではありません。
例えば、濃く境界がはっきりした老人性色素斑が残っているのであれば、ピコスポットなどのスポット治療の方が適していることがあります。薄い老人性色素斑が点状に残っているのであれば、ルビーフラクショナルを検討します。そばかすに加えて赤み・色むらもある場合にはIPL(ライムライト)、顔全体のくすみ・細かな色素をレーザーで整えたい場合にはスプレンダーフェイシャルを選択することもあります。
トーニングを強くしてすべての色素を取ろうとするのではなく、残った色素が何なのかを見直し、必要なら治療方法を変更します。
ルビートーニングは何回必要?
ルビートーニングは、スポットレーザーのように1回でシミを取り切ることを目的とした治療ではありません。顔全体の色調を少しずつ整えるため、複数回の治療を前提に考えます。必要な回数は、色素の濃さ、肌質、治療目的、過去の治療歴などによって異なります。
大切なのは「○回受ければ完成」と決めることではありません。数回治療した時点で、顔全体の色調が改善しているのか、老人性色素斑だけが残っているのか、肝斑が混在しているのかを改めて確認します。残っているものが変われば、治療も変えます。
ダウンタイムと注意点
ルビートーニングでは、照射後に一時的な赤み、ほてり、乾燥、ヒリつきなどが生じることがあります。また、レーザー治療である以上、PIHや色調変化が起こる可能性があります。
治療後は保湿と紫外線対策を行い、洗顔やスキンケアで強くこすらないことが重要です。
特に、照射後の肌が刺激を受けている時期にピーリング成分や強い摩擦を加えることは避けます。
「トーニングだからダウンタイムがない」と考えるのではなく、低出力治療でも皮膚へレーザーを照射していることを理解し、治療後の肌を守ることが大切です。
ルビートーニング・ピコトーニング・OPトーニングをどう選ぶ?
当院では、トーニング治療を機械の新しさだけで選びません。
ルビートーニング
→ 694nmのメラニンへの反応性を生かして、くすみ・色むらなどを整えたい場合
ピコトーニング
→ ピコ秒レーザーで肝斑・くすみ・顔全体の色むらへアプローチしたい場合
OPトーニング
→ 肝斑・PIHなどで、特に刺激への配慮を重視したい場合
というように、それぞれの特徴を見ながら選びます。
さらに、点状の濃いシミならピコスポット、薄い老人性色素斑ならルビーフラクショナルなど、そもそもトーニングではない治療を選ぶこともあります。「どのトーニングが一番いいか」ではなく、「今治療しようとしている色素は何か」を先に考えることが重要です。
まゆりなclinic名古屋栄がルビートーニングで大切にしていること
ルビートーニングは、694nmルビー波長という特徴を生かした色素治療です。
しかし、シミ治療では一つのレーザーを続けること自体が目的ではありません。
診察時には、色素の濃さ、境界、分布、肝斑・PIH・ADMの混在、過去の治療歴、現在の肌状態などを確認します。必要に応じてNeo Voir I PLUSによる肌撮影も補助的に使用します。そのうえでルビートーニングが適していれば選択し、別のレーザーの方が適していれば治療を変更します。機械が先にあるのではなく、患者さまのお肌とシミが先にある。
ルビートーニングも、複数あるシミ治療の選択肢の一つとして使用しています。

よくある質問
Q.ルビートーニングとルビーフラクショナルは同じですか?
A.同じ694nmルビー波長を使用しますが、照射方法と目的が異なります。ルビートーニングは顔全体のくすみ・色むらなどを整える治療、ルビーフラクショナルは主に薄い老人性色素斑をドット状に治療する方法です。
Q.ルビートーニングとピコトーニングはどちらがいいですか?
A.どちらが一律に優れているというものではありません。色素の種類、肝斑の有無、肌状態などによって使い分けます。
Q.肝斑にルビートーニングはできますか?
A.肝斑にルビーレーザーを使用する場合は慎重な判断が必要です。当院では肝斑ではOPトーニングやピコトーニングなどを中心に、肌状態に応じて治療を選択します。
Q.濃いシミもルビートーニングで取れますか?
A.濃く境界のはっきりした老人性色素斑では、ピコスポットなどのスポット治療を選択することがあります。トーニングを繰り返すより適した治療がある場合があります。
Q.薄いシミならルビートーニングですか?
A.薄いシミが何なのかによります。当院では薄い老人性色素斑にはルビーフラクショナルを積極的に使用します。肝斑やPIHであれば治療方法は異なります。
まとめ
ルビートーニングは、694nmのルビーレーザーを広い範囲へ照射し、顔全体のくすみ・色むらなどへ少しずつアプローチする治療です。
同じ694nmを使用するルビーフラクショナルとは役割が異なります。
ルビートーニング
→ 顔全体のくすみ・色むら
ルビーフラクショナル
→ 薄い老人性色素斑
ピコスポット
→ 濃く境界のはっきりした老人性色素斑
ピコトーニング
→ 肝斑・くすみ・色むら
OPトーニング
→ 肝斑・PIHなど、刺激への配慮を重視したい色素沈着
というように、当院では色素の種類によって治療を使い分けています。
ルビートーニングの特徴は、「ルビーだから何でも取れる」ことではありません。694nmというメラニンへの反応性を持つ波長を、顔全体の色調を整えるために使用できることです。
その特徴が今のお肌に必要なのかを診察し、適した場合に選択することが重要です。
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文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
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