名古屋で男性のシミ取りを受けるなら?種類・治療法・回数・ダウンタイムを医師が解説
- 2026.9.17
「40代になって急にシミが目立ってきた」「昔は気にならなかった頬の茶色いシミを取りたい」「営業や接客があるので長いダウンタイムは困る」という男性のシミ相談は増えています。男性のシミ治療で最も重要なのは、レーザーを選ぶ前に何がシミに見えているのかを診断することです。
一見同じ茶色に見えても、
・老人性色素斑
・脂漏性角化症
・炎症後色素沈着(PIH)
・肝斑
・ADM
・そばかす
・髭剃りなどに伴う炎症後の色素沈着
では治療方法が異なります。
濃い老人性色素斑にはピコスポット、薄く多数あるシミにはルビーフラクショナル、肝斑や色ムラにはトーニング、赤みや肌質まで同時に改善したい場合にはIPLなど、シミの種類と目的によって治療を使い分けます。
まゆりなclinic名古屋栄では、男性のシミに対してもピコスポット、ルビーフラクショナル、ピコトーニング、ライムライトなど複数の治療を用意し、シミの状態に合わせて治療を選択しています。
目次
男性のシミはなぜ増える?

男性だから特別な種類のシミだけができるわけではありません。基本的には女性と同じ色素性病変が生じます。
特に大きな要因が紫外線です。
長年の紫外線曝露によってメラニン産生や表皮の変化が蓄積し、30代後半〜40代、50代になって老人性色素斑などが目立ってくることがあります。
さらに男性では、
・日焼け止めを使用する習慣が少なかった
・屋外スポーツや仕事による紫外線曝露
・毎日の髭剃りによる刺激
・ニキビや毛包炎後のPIH
などが重なることがあります。
そのため「最近急にシミができた」と感じても、実際には長年蓄積していた色素変化が目立つようになったケースがあります。
男性のシミで最も多いのは老人性色素斑
男性が「シミを取りたい」と受診したとき、まず候補になるのが老人性色素斑です。
老人性色素斑はsolar lentigo(日光黒子)とも呼ばれ、慢性的な紫外線曝露が関係する代表的な色素性病変です。
特徴は、
・茶色〜濃い茶色
・境界が比較的はっきりしている
・基本的には平坦
・顔、こめかみ、頬など日光が当たる場所に多い
などです。
40代・50代以降の男性で「若い頃にはなかったシミが増えてきた」という場合には、老人性色素斑が複数混在していることがあります。
盛り上がったシミは脂漏性角化症かもしれない

男性の顔では、平坦なシミだけでなく「少し盛り上がった茶色いシミ」もよくみられます。
これは脂漏性角化症の可能性があります。
脂漏性角化症は表皮角化細胞が増殖した良性腫瘍で、一般には「老人性イボ」と呼ばれることもあります。
初期には普通のシミのように平坦に見えることもありますが、
・ざらざらしてきた
・厚みが出てきた
・盛り上がってきた
・表面がイボ状になった
場合には脂漏性角化症を考えます。
髭剃り後の茶色い跡はPIHの可能性
男性特有の問題として重要なのが、髭剃りによる慢性的な刺激です。
髭剃りそのものですべての男性に色素沈着が起こるわけではありませんが、カミソリによる刺激、毛包炎、埋没毛などによって炎症が繰り返されると、炎症後色素沈着(PIH)が残ることがあります。
特にpseudofolliculitis barbae(偽毛包炎)では、髭剃り後の毛が皮膚へ侵入して炎症を起こし、丘疹や膿疱だけでなくPIHや瘢痕を生じることが知られています。
顎や口周りに、
「シミというより茶色い跡が残っている」
という場合は、老人性色素斑ではなくPIHの可能性があります。
この場合、ピコスポットで一つずつ取る治療とは考え方が異なります。
男性にも肝斑はある
肝斑は女性の病気と思われがちですが、男性にも発症します。
男性肝斑については複数の臨床研究があり、女性と同様に頬骨部を中心とするmalar patternやcentrofacial patternなどがみられます。男性患者を対象とした研究では、紫外線曝露や家族歴が重要な関連因子として報告されています。
男性だからという理由だけで肝斑を除外することはできません。
特に、
・両頬に左右対称
・輪郭がはっきりしない
・もやっとした茶色
・広い範囲に分布する
場合には肝斑を考えます。
男性のシミをすべてピコスポットで取ろうとすると、肝斑が混在している部分では治療方針が変わるため、最初の診断が重要です。
ADMも男性にできる
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、頬骨付近などに灰色〜青みがかった褐色の斑点として現れます。
老人性色素斑や肝斑が主に表皮側の色素変化を含むのに対し、ADMでは真皮にメラノサイトが存在します。
そのため治療方法や必要な照射条件が異なります。
特に頬に、
・灰色っぽい
・青みがある
・左右に点状に並ぶ
色素斑がある場合は、普通のシミと決めつけずADMも鑑別します。
男性にもそばかすはある
そばかす(雀卵斑)は遺伝的素因が関係する色素斑で、男性にもみられます。
鼻をまたいで左右の頬に細かい茶色い斑点が多数分布する場合には、そばかすを考えます。
そばかすではピコスポットやルビーフラクショナルなどを使用しますが、数、濃さ、範囲によって治療を使い分けます。
男性の顔には複数種類のシミが混在していることが多い
実際の診察では、
「老人性色素斑だけ」
「肝斑だけ」
という単純なケースばかりではありません。
例えば、
老人性色素斑
+脂漏性角化症
+髭剃りによるPIH
+薄い肝斑
のように、複数の病変が同じ顔に存在することがあります。
ここが男性のシミ治療でも非常に重要です。
すべてを同じレーザーで治療するのではなく、病変ごとに治療方法を変えます。
男性のシミを見分ける目安
| 見た目 | 考えやすい病変 | 主な特徴 |
| 境界が明瞭な茶色い平坦なシミ | 老人性色素斑 | 紫外線部位に多い |
| 盛り上がった茶色い病変 | 脂漏性角化症 | ざらつき・厚み |
| 髭剃り後などの茶色い跡 | PIH | 炎症後に生じる |
| 左右対称でもやっとした色 | 肝斑 | 頬骨周囲に多い |
| 灰色〜青褐色の点状色素 | ADM | 真皮側の色素 |
| 鼻〜両頬の細かい斑点 | そばかす | 幼少〜若年から多い |
これはあくまで目安であり、見た目だけで確定診断できるわけではありません。
男性のシミ取りは何を使う?
当院ではシミの種類によって複数の治療を使い分けます。
・ピコスポット
濃く、境界が比較的明瞭な老人性色素斑などを狙って治療します。
「この濃いシミを1個取りたい」
「顔にある目立つシミをまとめて取りたい」
という場合に向いています。
病変によっては1回で大きく改善することがあります。
一方で治療後にPIHが起こる可能性があります。
・ルビーフラクショナル
694nmルビーレーザーをフラクショナル状に照射します。
当院では、
・薄いシミ
・細かいシミが多い
・そばかす
・ADM
などに使用します。
特に「顔全体に薄いシミがたくさんある」という男性では、濃い病変を一つずつスポット照射する治療とは違った選択肢になります。
・ピコトーニング
低出力のレーザーを広範囲に照射し、肝斑、くすみ、色ムラなどを徐々に改善します。
ピコスポットのように「1個のシミを一度で取る」治療ではなく、複数回かけて肌全体の色調を整えていく治療です。
・OPトーニング
当院では、Discovery PICO VarioPulse TechnologyのQスイッチモードを利用したOPトーニングも行っています。
1ショットのエネルギーを2つのパルスに分割するデュアルパルス照射を使用し、肝斑、PIH、色ムラなどに使用します。
難治性の肝斑や刺激に配慮した治療が必要な場合の選択肢の一つです。
・ライムライト
IPL(光治療)です。
シミだけを一点集中で取るというより、
・そばかす
・赤み
・くすみ
・肌全体の色ムラ
・肌質改善
を同時に狙いたい場合に向いています。
当院では、薄いシミだけをしっかり取る目的ではルビーフラクショナルなどを優先することがあります。
・CO2レーザー
盛り上がった脂漏性角化症などを蒸散して除去する場合に使用します。
一方、脂漏性角化症でも色素成分が強い病変ではピコスポットで除去できる場合があり、当院では病変ごとにピコスポットとCO2レーザーを使い分けています。
男性のシミ治療は結局どれを選べばいい?
ざっくり整理すると、
濃く境界が明瞭なシミ→ ピコスポット
薄いシミ・細かいシミが多数→ ルビーフラクショナル
肝斑・PIH・くすみ・色ムラ→ ピコトーニング/OPトーニング
シミ+赤み+肌質をまとめて改善→ ライムライト
盛り上がった脂漏性角化症→ ピコスポットまたはCO2レーザー
という考え方です。
ただし、実際には複数の病変が混在しているため、一つの治療だけで全部を治そうとしないことが重要です。
男性のシミ取りは1回で終わる?
シミの種類によります。
・ピコスポット
老人性色素斑などでは、1回でほぼ取り切れるケースがあります。
ただしPIHが出れば、その色が落ち着くまで数か月かかることがあります。
・ルビーフラクショナル
薄いシミを少しずつ改善していくため、複数回治療が基本になります。当院では状態に応じて3〜5回程度を目安にすることがあります。
・肝斑
基本的に1回で取る治療ではありません。
トーニング、内服、外用、C-OPERAなどを組み合わせながら徐々に改善します。
・脂漏性角化症
CO2レーザーでは1回で除去できる病変も多く、ピコスポットでも1回で除去できる場合があります。残存すれば追加治療します。
つまり、「男性のシミ取りは何回?」という質問に一つの答えはありません。
仕事を休まずにシミ取りはできる?
できますが、治療によって見た目のダウンタイムが異なります。
・ピコスポット
治療後に濃くなったり、かさぶた状になったりすることがあります。御院の男性向けシミページでも、ピコスポットでは1週間前後かさぶたが生じる場合があると案内しています。
・ルビーフラクショナル
細かい赤みやざらつきなどが出ることがあります。
・トーニング
比較的ダウンタイムは少なく、一時的な赤み程度で済むことが多い治療です。
・IPL
赤みやシミ部分の一時的な濃色化がみられることがあります。
そのため営業職、接客業、撮影、結婚式など予定がある男性では、シミの種類だけでなく「いつまでにどうしたいか」まで含めて治療を選ぶことが重要です。
大事な予定の直前にシミ取りしてもいい?
強いスポット治療を予定直前に行うのはおすすめしないことがあります。
特にピコスポットでは、治療後にPIHが生じる可能性があり、一時的に治療前より濃く見える時期があります。結婚式、撮影、重要な商談など明確な予定がある場合には、できれば余裕を持って相談してください。
当院ではシミの状態と予定までの期間を確認し、ピコスポットにするのか、ルビーフラクショナルなど別の方法にするのかを考えます。
男性は日焼け止めを使った方がいい?
使用した方がよいです。紫外線は老人性色素斑、肝斑、PIHなど多くの色素性病変に関係します。「レーザーで取ったから紫外線対策は不要」というわけではありません。
特に治療後は、
・日焼け止め
・帽子
・日傘
・長時間の直射日光を避ける

などを行います。
男性では日焼け止めを塗る習慣がなかった方も少なくありませんが、治療効果を維持する意味でも重要です。
髭剃りも見直した方がいい
顎や首周囲にPIHが多い男性では、レーザーだけでなく髭剃り方法を見直す必要があります。
・深剃りしすぎない
・同じ場所を何度も往復しない
・切れ味の悪い刃を使い続けない
・シェービング後に保湿する
・毛包炎を繰り返す場合は治療する
など、炎症を減らすことが新しいPIHの予防につながります。
偽毛包炎では、シェービングによる毛の再侵入が炎症を起こし、PIHや瘢痕につながることが知られています。
医療脱毛によって髭そのものを減らすことも、毛包炎を繰り返す方では選択肢になります。
当院でもメンズ医療脱毛と、青髭跡や色素沈着などの男性特有の肌悩みに対応しています。
シミ取りと一緒に肌全体をきれいにしたい男性へ
男性の美容相談では、「シミだけ取れればいい」という方もいれば、
・毛穴
・赤み
・ニキビ跡
・くすみ
・肌のざらつき
・青髭
まで改善したい方もいます。
この場合、ピコスポットで濃いシミを取るだけではなく、IPL、トーニング、C-OPERA、医療脱毛などを組み合わせることがあります。重要なのは治療を全部行うことではなく、顔の印象に最も影響しているものから優先して治療することです。
男性のシミ取りで失敗しないために重要な7つのポイント
- シミの種類を診断する
- 盛り上がりがないか確認する
- 肝斑やPIHが混在していないか確認する
- 濃いシミと薄いシミを同じ方法で治療しない
- 1回で取る治療と複数回かける治療を分ける
- 仕事や予定に合わせてダウンタイムを考える
- 治療後のPIHや紫外線対策まで考える
「有名なレーザーだから」「一番強いレーザーだから」という理由だけで治療を選ぶのではなく、診断→治療選択→治療後の経過まで一貫して考えることが重要です。
肌診断器も補助的に使用
当院ではNeo Voir I PLUSなどの肌診断機器も使用し、肉眼だけでは分かりにくい色素分布などを確認することがあります。
肌診断器だけで病名を確定するものではありませんが、診察と組み合わせることで現在の色素分布を客観的に記録し、治療前後の変化を比較する補助になります。
当院のシミ治療ページでも、肌診断器を用いてシミの分布や肉眼では見えにくい色素を確認しています。
男性のシミがたくさんある場合はどうする?
顔全体に老人性色素斑が多数ある場合には、ピコスポットによるシミ取り放題を検討することがあります。
一方、
・薄いシミが多数
・脂漏性角化症が混ざっている
・肝斑が混在している
・PIHがある
場合には、全部をピコスポットで照射するわけではありません。
当院の男性向けシミ治療ページでも、濃いシミ・そばかすにはピコスポット、細かいシミにはルビーフラクショナル、肝斑・色ムラにはピコトーニング、赤みを伴う場合にはライムライトという複数の選択肢を用意しています。
男性のシミ治療は「全部取る」より「全部見分ける」ことから
男性のシミ取りでは、レーザーの種類以上に診断が重要です。
同じ顔の中に、
濃い老人性色素斑
+薄い老人性色素斑
+脂漏性角化症
+PIH
+肝斑
が存在することもあります。
これらを全部「シミ」として同じレーザーで治療するのではなく、それぞれに適した方法を選択することで、より効率的に顔全体の色ムラを整えることができます。
よくある質問(Q&A)
まとめ|男性のシミ取りは「何のシミか」を見分けるところから
男性の顔にある茶色いものは、すべて同じ「シミ」ではありません。
老人性色素斑、脂漏性角化症、PIH、肝斑、ADM、そばかすなど複数の病変があり、同じ顔に混在していることもあります。
濃く境界が明瞭な老人性色素斑であればピコスポット、薄いシミが多数ある場合にはルビーフラクショナル、肝斑・PIH・色ムラにはトーニング、赤みや肌質まで改善したい場合にはIPL、盛り上がった脂漏性角化症ではピコスポットまたはCO2レーザーなど、治療方法は異なります。
男性ではさらに、毎日の髭剃りや毛包炎によるPIHが混ざっていることもあります。
そのため、「男性のシミ取り=とりあえず強いレーザーを当てる」ではなく、濃さ・深さ・盛り上がり・分布・炎症歴まで確認して治療を選ぶことが重要です。
まゆりなclinic名古屋栄では、シミの種類を確認した上で、ピコスポット、ルビーフラクショナル、ピコトーニング、OPトーニング、ライムライト、CO2レーザーなどを使い分けています。
名古屋・栄で男性のシミ取りを検討しているものの、「自分のシミが何なのか分からない」「1回で取りたい」「仕事を休めない」「顔中にたくさんある」という方も、まずは現在のシミの種類を確認するところから始めることをおすすめします。
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤 成貴
【参考文献】
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- Handel AC, Miot LDB, Miot HA. Melasma: a clinical and epidemiological review. An Bras Dermatol. 2014;89(5):771-782.
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








