OPトーニングとピコトーニングの違い|肝斑・色素沈着ではどう選ぶ?|名古屋
- 2026.9.5
目次
OPトーニングとピコトーニングは何が違う?
「肝斑にはピコトーニングがいいと聞いたけれど、OPトーニングとは何が違う?」「OPトーニングもピコレーザーなの?」「どちらの方が肝斑にいい?」。名古屋・栄でシミ・肝斑治療を行っていると、このようなご質問をいただくことがあります。まず最初に、最も大切なことをお伝えします。OPトーニングは、ピコトーニングではありません。
まゆりなclinic名古屋栄のOPトーニングでは、レーザー機器Discovery PICO VarioPulseの「Qスイッチモード」を使用します。機器名に「PICO」と入っていますが、OPトーニングで使用しているのは、ピコ秒照射を行うピコトーニングとは別のモードです。
ピコトーニングはピコ秒レーザーを低出力で照射する治療。一方、OPトーニングはQスイッチモードを使用し、肌状態や色素の状態に合わせて照射条件を調整しながら、メラニンへ少しずつアプローチします。
どちらも一つのシミを1回で取るスポット治療ではなく、肝斑・くすみ・色むらなどへ複数回かけて徐々にアプローチする点は共通しています。しかし当院では、特に肝斑、炎症後色素沈着(PIH)、刺激に反応しやすい肌などでは、OPトーニングを積極的に選択することがあります。だからといって、「OPトーニングの方がピコトーニングより優れている」という意味ではありません。大切なのは、どちらが新しいか、どちらが強いかではなく、「今のお肌にはどちらが適しているか」です。
OPトーニングとは?

OPトーニングは、Discovery PICO VarioPulseのQスイッチモードを使用し、肌状態や色素の種類、過去の治療歴、刺激への反応などを確認しながら照射条件を調整するレーザートーニング治療です。まゆりなclinic名古屋栄では、主に肝斑、炎症後色素沈着(PIH)、ニキビ跡の茶色い色素沈着、顔全体のくすみ・色むら、刺激に反応しやすい肌、レーザートーニングの刺激や痛みが気になる方、肘・首・背中などの色素沈着や黒ずみなどで検討します。
OPトーニングでは、「一度に強く色素を壊す」ことよりも、必要以上の炎症を起こさずに少しずつ色調を整えることを重視しています。特に肝斑やPIHでは、「強く反応させれば早く改善する」という考え方が必ずしも適していません。色素を改善するために行ったレーザーそのものが炎症を起こし、その炎症がさらに色素沈着につながることがあるためです。
OPトーニングでは、この「色素への作用」と「刺激」のバランスを見ながら照射していくことを大切にしています。
なぜ肝斑にOPトーニングを使う?

肝斑は、一般的な老人性色素斑のように「強いレーザーを1回照射して取る」という病態ではありません。肝斑は慢性・再発性の色素異常で、表皮のメラニンだけでなく、紫外線、ホルモン、基底膜、真皮の光老化、血管、炎症など複数の要因が関係していると考えられています。そのため肝斑では、「どれだけ強くレーザーを当てられるか」ではなく、「必要以上の炎症を起こさずにメラニンへアプローチできるか」が重要になります。
低フルエンスQスイッチレーザーを用いたレーザートーニングは、肝斑治療として多くの研究があります。改善が報告されている一方で、治療を過剰に繰り返すと、まだらな色素脱失や色素沈着などが起こることも報告されています。つまり、低出力だから何回でも安全に照射できるわけではありません。当院ではOPトーニングでも、毎回同じ設定で回数だけを重ねる治療は行いません。肝斑の濃さ、赤み、治療後の反応、前回からの変化、刺激への反応などを確認しながら治療を調整します。治療を続けること自体が目的ではなく、その時の肌に必要な刺激量で色調を整えることが目的です。
OPトーニングとピコトーニングの違い
最も分かりやすい違いは、使用しているレーザーのモードです。
ピコトーニングは、ピコ秒レーザーを低出力で照射します。OPトーニングは、Discovery PICO VarioPulseのQスイッチモードを使用します。どちらも顔全体へ低出力で照射し、肝斑・くすみ・色むらなどへ徐々にアプローチする治療ですが、パルスの特性や照射条件が異なります。当院では、肝斑で特に刺激への配慮を重視したい場合、レーザー後のPIHやニキビ跡の茶色い色素沈着、刺激や痛みが気になりやすい場合などに、OPトーニングを積極的に検討します。一方、肝斑・くすみ・顔全体の色むらではピコトーニングも良い選択肢です。過去にピコトーニングで良好な経過が得られている方では、そのままピコトーニングを継続する場合もあります。つまり、「OPに変えた方が絶対にいい」ということではありません。ピコトーニングも肝斑や色むらに対する有用な治療です。ただ、刺激への反応が気になる、過去の治療で色素沈着が出やすかった、PIHを伴っている、といった場合には、当院ではOPトーニングを選択する場面が増えます。
OPトーニングは「弱い治療」ではない
OPトーニングは刺激に配慮して使用するため、「ピコトーニングより弱いレーザー」「効果も弱い治療」と思われるかもしれません。しかし、そういう意味ではありません。
レーザー治療では、「強い=効果が高い」とは限りません。特に肝斑やPIHでは、必要以上の炎症を起こすことで、治療したい色素をかえって目立たせる可能性があります。
そのためOPトーニングでは、単純なレーザーの強弱ではなく、「その肌がどの程度の刺激を受け入れられるか」を見ながら治療します。強く反応させる必要がない色素に、必要以上のエネルギーを与えない。これもシミ・肝斑治療では重要な考え方です。
肝斑治療はOPトーニングだけではない
肝斑は複数の要因が関係する病態なので、レーザーだけで治療を完結させるとは限りません。当院では肌状態に応じて、OPトーニング、ピコトーニング、トラネキサム酸などの内服・外用治療、C-OPERA、ニードルRF(シルクロ)、水光注射、スキンケア、紫外線対策、摩擦を減らす生活習慣などを組み合わせます。例えば、肝斑が強く、肌全体が刺激に反応しやすい状態であれば、すぐにレーザーを強く照射するのではなく、C-OPERAなどを組み合わせながら肌状態を整えることがあります。また、肝斑では表皮のメラニンだけでなく、基底膜や真皮環境の変化も関係すると考えられているため、肌状態によってはニードルRF(シルクロ)を補助的に使用することがあります。水光注射についても、使用する成分によっては肝斑や色素沈着の治療計画に組み込むことがあります。当院ではトラネキサム酸などを組み合わせることも可能です。ただし、「水光注射をすれば肝斑が消えやすくなる」「シルクロをすれば必ずレーザーの効果が高くなる」という意味ではありません。肝斑の状態によって、必要な治療だけを組み合わせます。
OPトーニングはPIHにも使う?
当院では、炎症後色素沈着(PIH)にもOPトーニングを検討することがあります。
PIHは、ニキビ、湿疹、摩擦、やけど、レーザー治療などによる炎症のあとに生じる色素沈着です。シミ取りレーザー後にPIHが出た場合、「まだシミが残っている」と思って強いスポットレーザーをもう一度照射すると、さらに炎症を起こして色素沈着を長引かせる可能性があります。PIHでは、まず炎症が残っていないかを確認することが重要です。経過観察を優先する場合もあれば、色素の状態が安定したあとにOPトーニングなどを検討する場合もあります。つまり、「PIHだからすぐOPトーニング」ではありません。
今の皮膚にレーザー治療を追加してよいのかどうかを最初に判断します。
ニキビ跡の茶色い色素沈着にもOPトーニング
ニキビが治ったあとに、赤みではなく茶色い跡が残ることがあります。これはニキビによる炎症後色素沈着であることがあります。ニキビ跡というとクレーター治療をイメージされる方もいますが、クレーターと茶色い色素沈着では治療方法が異なります。茶色い色素沈着では、肌状態を確認したうえでOPトーニングを検討することがあります。一方、赤いニキビ跡であれば、色素沈着とは治療のターゲットが異なります。「ニキビ跡だからこの機械」と考えるのではなく、赤みなのか、茶色い色素なのか、凹みなのかを見分けることが重要です。
刺激を受けやすい肌にもOPトーニング?
「敏感肌なのでOPトーニングしかできませんか?」という質問をいただくことがありますが、敏感肌だから必ずOPトーニングというわけではありません。
赤み、湿疹、皮膚炎などが強い場合には、レーザー治療そのものを行わず、まず炎症を落ち着かせることを優先する場合があります。一方で、活動性の皮膚炎はないものの、過去にレーザー治療で刺激を感じやすかった、トーニングの痛みが苦手、色素沈着が出やすい、といった場合にはOPトーニングを検討しやすくなります。当院で大切にしているのは、「敏感肌」という言葉だけで決めるのではなく、実際に今の肌がどのような状態なのかを見ることです。
OPトーニングは痛い?
OPトーニングでは、施術中に軽いパチパチした刺激や温かさを感じることがありますが、当院ではピコトーニングより刺激や痛みを少なく感じる方が多い印象があります。
基本的に麻酔を必要としない治療です。ただし、痛みの感じ方には個人差があります。
「痛みが少ない=効果がない」という意味でもありません。特に肝斑やPIHでは、強い痛みを感じるほど照射することが治療目的ではありません。
OPトーニングのダウンタイム
OPトーニングは比較的ダウンタイムの少ない治療です。施術後に一時的な赤み、ほてり、乾燥、ヒリつきなどが出る場合があります。治療後は保湿を行い、紫外線を避け、皮膚を強くこすらないことが重要です。レーザートーニングは低出力治療ですが、回数を重ねれば重ねるほど安全というわけではありません。Qスイッチレーザーによるトーニングでは、過剰な累積照射によるまだらな色素脱失などが報告されています。そのため、同じ設定で治療を延々と続けるのではなく、色素の変化を確認しながら治療回数や間隔を調整します。
肘・首・背中など体の黒ずみにも使える?
OPトーニングは、顔だけでなく、肘、首、背中などの色素沈着に使用することがあります。
衣服や姿勢による慢性的な摩擦、湿疹や炎症のあと、背中ニキビ後の茶色い色素沈着など、炎症や摩擦のあとにメラニンが増えて残っている場合には、OPトーニングを検討することがあります。ただし、「黒ずみ=すべてレーザーで取れる」というわけではありません。
体の黒ずみには、摩擦、皮膚炎、角質の厚み、炎症後色素沈着など、さまざまな原因があります。首などの色調変化では、レーザー治療だけでは解決しない皮膚状態が関係することもあります。そのため当院では、黒ずみの原因を確認してからOPトーニングが適しているかを判断します。特に注意したいのは、黒ずみが気になるからとスクラブやナイロンタオルで強くこすることです。摩擦そのものが炎症を起こし、色素沈着をさらに目立たせることがあります。「黒ずみを落とす」ためにこするのではなく、摩擦を減らすことも治療の一部です。
OPトーニングでは取れないシミもある
OPトーニングは万能なシミ取りレーザーではありません。
例えば、濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑を1個取りたい場合には、OPトーニングを何回も続けるよりピコスポットなどのスポット治療が適していることがあります。
薄い老人性色素斑では、ルビーフラクショナルを選択することがあります。そばかす・赤み・顔全体の色むらがある場合には、IPL(ライムライト)が適することがあります。くすみ・細かな色素・顔全体の色むらをレーザーで整えたい場合には、スプレンダーフェイシャルを検討することがあります。
代表的には、
というように、色素の種類によって治療を分けます。
重要なのは、「OPトーニングが優れているからOPを使う」のではありません。OPトーニングが適した色素にOPトーニングを使うことです。
OPトーニングは何回必要?
OPトーニングは、一度で色素を除去することを目的とした治療ではありません。肝斑やPIHなどへ少しずつアプローチするため、複数回の治療を行うことが一般的です。
ただし、「10回やれば必ず終わる」という治療ではありません。肝斑の濃さ、PIHの程度、肌質、治療歴などによって必要な回数は変わります。重要なのは、回数を重ねることを目的にしないことです。色調が改善してきたら治療間隔を調整する。反応が乏しければ治療方法を見直す。刺激が出ていれば一度治療を休む。別の色素が残っているなら別の治療へ切り替える。このように、毎回肌を確認しながら治療を続けるかどうかを判断します。
OPトーニングを続けても残る色素は?
治療を繰り返しても一部の色素だけが残る場合には、「もっとOPトーニングを強くすればよい」とは限りません。例えば、肝斑は薄くなったのに頬に濃い茶色いシミが残っている場合には、老人性色素斑の可能性があります。灰色〜青褐色の色素だけ残っていればADMを考えることがあります。薄い老人性色素斑だけ残っていればルビーフラクショナルを検討することがあります。つまり、「トーニングで取れない=難治性の肝斑」とは限りません。
別の色素が混在している可能性があります。同じ治療を延々と続けるのではなく、途中で診断を見直すことも重要です。
ピコトーニングからOPトーニングへ途中で変えてもいい?
治療途中で変更することはあります。例えば、ピコトーニングで良好に改善しているのであれば、そのまま継続することがあります。一方、刺激が強く感じる、PIHが気になる、肝斑の状態を見てより刺激への配慮を重視したい、と判断した場合にはOPトーニングへ変更することがあります。逆に、OPトーニングからピコトーニングへ変更する場合もあります。
どちらか一方を一度選んだら、最後まで同じ治療を続けなければならないわけではありません。肌の反応を見て治療を変更することも、適切な治療設計の一部です。
まゆりなclinic名古屋栄がOPトーニングで大切にしていること
当院では、OPトーニングを「肝斑なら全員に行うレーザー」として使用しているわけではありません。まず、茶色い色素が本当に肝斑なのかを確認します。老人性色素斑が混在していないか、ADMがないか、PIHではないか、赤みや皮膚炎がないか、過去の治療でどのような反応があったかを確認します。必要であればNeo Voir I PLUSによる肌撮影も補助的に使用しますが、画像だけで治療を決めるわけではありません。最終的には医師が実際の肌を診察し、治療方法を判断します。そして治療を始めた後も、毎回同じことを繰り返すのではなく、色素の変化や刺激の出方を見ながら次の治療を考えます。「機械が先にあるのではなく、患者さまのお肌とシミが先にある」。OPトーニングも、この考え方の中で使用している治療の一つです。
名古屋でOPトーニング・肝斑治療を検討している方へ
名古屋で肝斑治療を調べると、ピコトーニング、レーザートーニング、トラネキサム酸、ピーリングなど多くの治療が見つかると思います。その中で「どれが一番いいのか」と迷う方も少なくありません。しかし、肝斑治療では一つの治療だけがすべての方に最適ということはありません。まゆりなclinic名古屋栄では、刺激への配慮を特に重視したい肝斑やPIHではOPトーニングを積極的に選択しています。一方で、ピコトーニングが適している場合もあります。肝斑だけでなく老人性色素斑やADMが混在していれば、それぞれ別の治療が必要になることがあります。OPトーニングかピコトーニングかを決める前に、まず「何の色素を治療しているのか」を確認すること。それが肝斑・色素沈着治療では最も重要です
よくある質問(Q&A)
まとめ
OPトーニングとピコトーニングは、どちらも肝斑・くすみ・色むらなどへ少しずつアプローチするトーニング治療ですが、同じ治療ではありません。ピコトーニングはピコ秒レーザーを低出力で照射します。
一方、まゆりなclinic名古屋栄のOPトーニングでは、Discovery PICO VarioPulseのQスイッチモードを使用します。当院では特に、肝斑、PIH、ニキビ跡の茶色い色素沈着、刺激への配慮を重視したい肌などでOPトーニングを積極的に検討します。
しかし、「OPトーニングの方がピコトーニングより優れている」という意味ではありません。ピコトーニングが適している方もいます。濃い老人性色素斑ならピコスポット、薄い老人性色素斑ならルビーフラクショナル、そばかす・赤みならIPL、細かな色素・色むらならスプレンダーフェイシャルなど、そもそもトーニング以外が適している場合もあります。
だからこそ、最初に考えるべきなのは「OPかピコか」ではありません。何の色素なのか。今の肌はどの程度の刺激に耐えられるのか。何を先に治療すべきなのか。そこから考えることが重要です。機械が先にあるのではなく、患者さまのお肌とシミが先にある。OPトーニングも、その考え方の中で選択する治療の一つです。
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文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








