そばかすは治療後また出る?レーザー後の経過・再発・紫外線対策を解説|名古屋
- 2026.9.17

「そばかすはレーザーで取ってもまた出ますか?」という質問はよくあります。そばかすは、老人性色素斑など一部のシミと比べると、治療後に再び目立つことはやや多い色素性病変です。これは、そばかすが遺伝的素因や紫外線の影響を受けやすいためです。
ただし、適切にしっかり治療したそばかすが短期間ですぐ元通りになるという意味ではありません。当院では、典型的なそばかすをピコスポットなどで十分に治療できた場合、1年程度では明らかな再発をほとんど認めないケースも多くあります。
また、治療後に再び茶色い斑点が見えてきても、それが必ずしも以前治療したそばかすの再発とは限りません。
目次
そばかすはなぜ再び目立つことがある?
そばかすは、遺伝的な素因に紫外線の影響が加わることで目立ちやすくなる色素性病変です。レーザーで現在見えているメラニン色素をしっかり除去しても、「そばかすができやすい体質」そのものを変えるわけではありません。そのため、長期的には紫外線などの影響によって新しいそばかすが出たり、非常に薄く残っていた色素が再び目立ったりする可能性があります。
「また出た=前のそばかすが再発した」とは限らない
治療後に茶色い斑点が再び見える場合には、いくつかの可能性があります。
・以前治療した部位が再び色づいた
・非常に薄く残っていた色素が濃くなった
・新しいそばかすが出てきた
・日光黒子(老人性色素斑)など別のシミが新しくできた
・治療後のPIH(炎症後色素沈着)が残っている
つまり、治療後に茶色いものが見えたからといって、すべてを「そばかすの再発」と考えることはできません。
そばかすは他のシミより再発しやすい?
そばかすは、老人性色素斑など一部のシミと比較すると、治療後に再び目立つことはやや多いと考えられます。その理由は、そばかすが単なる紫外線によるシミではなく、もともとの遺伝的素因と紫外線への反応性が強く関係しているためです。
ただし、「そばかすは再発しやすいから治療してもすぐ戻る」という意味ではありません。
しっかり色素を除去できれば、比較的長期間きれいな状態を維持できるケースも多くあります。
再発率は何%?
そばかすの長期的な再発率については、「○%」と一律に示せるほど十分なエビデンスはありません。治療に使用するレーザー、照射方法、肌質、治療回数、再発の定義、追跡期間などが研究ごとに異なるためです。24か月追跡した古いレーザー治療研究では、追跡できた10例中4例に部分的な再発が報告されています。一方、730nmピコ秒レーザーを使用した研究では、6か月時点で再発を認めなかったという報告もあります。この違いからも、「そばかすは○%再発する」と単純に決めることはできません。
照射方法によっても経過は変わる
そばかす治療後にどの程度きれいな状態を維持できるかは、照射方法にも左右されます。
色がはっきりした典型的なそばかすをピコスポットでしっかり照射し、色素を十分に除去できた場合には、長期間目立たない状態を維持できることがあります。
一方、IPLのように色素を少しずつ薄くしていく治療では、非常に薄い色素が残り、それが紫外線などによって再び目立つことがあります。
そのため、「どの治療でも再発率は同じ」と考えるのではなく、どのように色素を治療したかも重要です。
ピコスポット後はどのくらいきれいな状態が続く?
当院では、典型的なそばかすをピコスポットで適切にしっかり治療した場合、1年程度では明らかな再発をほとんど認めないケースも多くあります。
もちろん、長期的には新しいそばかすが出てくる可能性がありますが、「治療して数か月ですぐ元通りになる」というイメージとは異なります。
また、治療後に茶色い色が残った場合には、再発ではなくPIHの可能性もあります。
PIHと再発を混同しないことも重要
ピコスポットなどのレーザー治療後には、PIH(炎症後色素沈着)が生じることがあります。
そばかす自体は取れていても、その後の炎症によって茶色く見えるため、「もう再発した」と感じることがあります。
当院では、PIHがかなり落ち着く6〜9か月以降を一つの目安として残っている色素を評価します。
ただし、その頃になると、新しいそばかすが出たり、残っていた非常に薄い色素が再び濃くなったりする可能性もあります。そのため、治療前の写真と比較して判断することが重要です。
ライムライト(IPL)は再び目立ちやすい?
ライムライト(IPL)は、そばかすだけでなく赤み、毛穴の目立ち、くすみ、色むらなど肌全体の改善を同時に狙える治療です。
一方で、ピコスポットのように一つ一つのそばかすをしっかり取り切る治療とは異なります。そのため、非常に薄い色素が残り、時間の経過や紫外線の影響によって再び目立つことがあります。そばかすをできるだけしっかり取りたい場合と、そばかすを含めて肌全体を整えたい場合では、治療目的を分けて考える必要があります。
ルビーフラクショナル治療後は?
ルビーフラクショナルは、PIHをできるだけ避けたい場合や、薄く細かなそばかすが多数ある場合に選択することがあります。
ピコスポットのように一度で一つ一つを取り切る治療とは異なり、広い範囲へ細かく照射し、複数回かけて改善していくことがあります。
そのため、治療途中にまだ色素が残っている状態と、一度消えた色素が再び出てきた状態は分けて考える必要があります。
紫外線対策はきれいな状態を長く維持するために重要

そばかすは紫外線によって濃くなりやすいため、治療後も紫外線対策は重要です。
日焼け止めだけでなく、
・帽子
・日傘
・サングラス
・長時間の直射日光を避ける
などの物理的な遮光も組み合わせます。
特に春から夏はそばかすが濃くなりやすいため、治療直後だけではなく年間を通した対策がおすすめです。
UVA・UVBの両方を意識する
紫外線にはUVAとUVBがあります。
UVBは日焼けや皮膚のDNA損傷に強く関係し、UVAは皮膚のより深い部分まで届き、光老化にも関係します。
そのため、日焼け止めを選ぶ際にはSPFだけでなく、PAなどUVA防御の指標も確認するとよいでしょう。
日焼け止めだけで再発を完全に防げるわけではない
紫外線対策は非常に重要ですが、日焼け止めを使用すれば将来新しいそばかすが一切出ないという意味ではありません。
そばかすには遺伝的素因があるため、紫外線を減らすことはできても、そばかすができやすい体質そのものを変えることはできません。
紫外線対策の目的は「再発を完全にゼロにする」ことではなく、治療後のきれいな状態をできるだけ長く保つことです。
また出てきたら再治療できる?
治療可能です。数年経過してそばかすが再び目立ってきた場合でも、以前と同じそばかすなのか、新しいそばかすなのか、日光黒子など別のシミなのかを確認したうえで再治療を検討できます。そばかすは、現在見えている色素をしっかり治療し、その後必要になった時点で再び治療するという考え方もできます。
「また出る可能性がある=治療しても意味がない」ではない
そばかすは長期的には再び色素が目立つ可能性があります。
しかし、現在目立っているそばかすをしっかり治療することで、かなりきれいな状態を目指すことができます。例えば多数のそばかすを一度しっかり治療し、その後何年かかけて少しずつ新しいそばかすが出てきたとしても、「治療前とすぐ同じ状態に戻る」という意味ではありません。
再び出る可能性があることと、現在のそばかすを治療する価値があることは分けて考える必要があります。
よくある質問(Q&A)

まとめ|そばかすは他のシミより再び目立つことはあるが、長くきれいに保てることも多い
そばかすは遺伝的素因と紫外線の影響を受けるため、老人性色素斑など一部のシミと比較すると、治療後に再び目立つことはやや多い色素性病変です。
ただし、適切にしっかり治療したそばかすが短期間ですぐ元通りになるわけではありません。当院では、典型的なそばかすをピコスポットなどで十分に治療できた場合、1年程度では明らかな再発をほとんど認めないケースも多くあります。
治療後に茶色い斑点が再び見えてきた場合も、以前のそばかすの再色素化だけでなく、新しいそばかす、PIH、日光黒子など複数の可能性があります。
大切なのは、現在見えているそばかすを適切にしっかり治療し、その後は紫外線対策を続けながら、必要になった時点で改めて肌の状態を確認することです。
そばかすは、適切に治療すればかなりきれいに改善でき、その状態を長く維持することも十分に目指せる色素性病変です。
【参考文献】
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- Rashid T, Hussain I, Haider M, Haroon TS. Laser therapy of freckles and lentigines with quasi-continuous, frequency-doubled Nd (532 nm) laser in Fitzpatrick skin type IV: a 24-month follow-up. J Cosmet Laser Ther. 2002;4(3-4):81-85.
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- Motokawa T, et al. Effect of Val92Met and Arg163Gln variants of the MC1R gene on freckles and solar lentigines in Japanese. Pigment Cell Res. 2007.
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監修医師
医師 加藤 成貴医師
まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








