そばかすは何回で消える?ピコスポット・IPL治療の回数と経過を解説|名古屋
- 2026.9.16
目次
そばかすは何回で消える?ピコスポット・IPL治療の回数と経過を解説
「そばかすは何回治療すれば消えますか?」という質問は非常に多くあります。結論からいうと、典型的なそばかすは治療反応が良く、特に色がはっきりしているものをピコスポットでしっかり照射すると、1回でもかなり取れることが多いです。一方、非常に薄いそばかすや顔全体に細かく広がる色素では、ライムライトやルビーフラクショナルなどを使い分けることがあります。
そばかすは1回でもかなり取れることが多い
典型的なそばかすは、色素性病変の中でもレーザー治療への反応が良いものの一つです。特に、色がはっきりしたそばかすをピコスポットで一つずつ適切に照射すると、1回でもかなり取れることが多く、見た目としてほとんど気にならない状態まで改善するケースもあります。当院では、最初から何回も弱く治療するのではなく、まず1回しっかり治療し、その後に残っている色素を評価する考え方を基本としています。
アジア人86人を対象としたランダム化比較試験では、730nmまたは755nmのピコ秒レーザーを1回照射し、平均約69%のクリアランスが報告されています。実際の改善度には個人差がありますが、そばかすがピコ秒レーザーに反応しやすいことを示すデータの一つです。
ピコスポットは何回くらい必要?
当院では、典型的なそばかすであれば、まずピコスポットを1回しっかり照射して経過をみます。1回でかなり取れることが多いため、最初から「3回」「5回」と回数を決めるより、1回目の結果を確認してから必要な部分だけ追加治療する方が合理的です。色が非常に薄いそばかすや、一部残った色素については追加照射を検討することがあります。
顔中にそばかすがあっても治療できる?
顔全体に多数のそばかすがある場合でも治療可能です。数が多いから治療できないということはありません。色がはっきりした部分はピコスポットで一つずつ照射し、非常に薄い色素や広範囲に細かく分布する部分には、ライムライトやルビーフラクショナルなどを使い分けることがあります。顔中にそばかすがある方でも、適切に治療すればかなりきれいな状態を目指せます。
PIHを気にするなら、当院ではQスイッチよりピコスポット
そばかすはQスイッチレーザーでも治療できますが、当院ではPIH(炎症後色素沈着)のリスクをできるだけ抑えながらしっかり色素を取りたい場合、Qスイッチレーザーよりピコスポットを優先しています。ピコ秒レーザーはナノ秒単位のQスイッチレーザーよりさらに短いパルス幅でエネルギーを与えるため、光音響作用を利用して色素を細かく破砕しやすいという特徴があります。中国人のそばかすを対象にピコ秒アレキサンドライトレーザーとQスイッチアレキサンドライトレーザーを比較したランダム化試験も行われています。Qスイッチレーザーはそばかすに対して有効な治療ですが、アジア人ではPIHが問題になることがあります。過去の研究でもQスイッチレーザー後のPIHが報告されています。そのため、当院では典型的なそばかすをスポット治療する場合、基本的にピコスポットを第一に考えます。
ライムライトは何回くらい必要?
ライムライトはIPL(Intense Pulsed Light)による光治療です。ピコスポットのように一つずつ強く狙うのではなく、顔全体へ光を照射しながら細かな色素を少しずつ改善していきます。そのため、基本的には複数回治療を行います。実際は、おおよそ3~5回は必要になることが多いです。顔全体に非常に細かなそばかすが多数ある場合や、色むらも含めて治療したい場合に適しています。一方、色がはっきりした典型的なそばかすをできるだけ早くしっかり取りたい場合には、ピコスポットの方が適することがあります。
ルビーフラクショナルは何回くらい必要?
ルビーフラクショナルは694nmのルビーレーザーを細かな点状に分割して照射する治療です。ピコスポットのように一つの色素を狙う治療ではなく、細かな色素が広範囲にある場合に使いやすい治療です。基本的には1回ですべてを取り切るというより、肌状態や反応をみながら複数回行うことがあります。
ピコスポット照射後はどうなる?
照射直後は、赤みや白っぽい反応がみられることがあります。その後、色素部分が一時的に濃く見えたり、薄いかさぶたのような状態になったりしながら徐々に変化します。数日〜1週間程度で表面の反応が落ち着き、その段階でそばかす自体はかなり取れていることが多いです。ただし、その後にPIHが出ることがあります。そばかす自体は取れていても、レーザーによる炎症の影響で茶色い色素沈着が重なり、「まだシミが残っている」「また濃くなった」と見えることがあります。
かさぶたは無理に取らない
レーザー照射後に薄いかさぶたや色の濃い部分ができても、無理にはがさないことが大切です。摩擦や刺激によって炎症が強くなると、PIHが濃くなる可能性があります。洗顔やスキンケアでも強くこすらず、紫外線対策を行いながら自然な経過を待ちます。
PIHとは?
PIHは炎症後色素沈着のことで、レーザーなどによる炎症後にメラニンが増え、一時的に茶色く見える状態です。表皮性のPIHは時間とともに薄くなることが多く、一般には6〜12か月程度で改善することが多いとされています。そのため、治療直後や数か月の時点で茶色い色が見えていても、それだけで「そばかすが取れていない」と判断することはできません。
「PIHなのか取り残しなのか」は6〜9か月以降に評価
レーザー後に茶色い色が残っている場合、それが本当に取り残したそばかすなのか、PIHなのかを早い段階で完全に見分けることは難しい場合があります。
当院では、PIHがかなり落ち着いてくると考えられる6〜9か月以降を一つの目安として、残っている色素を改めて評価します。その時点で残っている色素が、
・そばかすの取り残し
・まだ残っているPIH
・新しく出てきたそばかす
・再び濃くなったそばかす
・老人性色素斑など別のシミ
のどれに当たるのかを確認します。つまり、「治療後にまだ茶色い=取り残し」とすぐに判断して追加照射するのではなく、肌の回復を待ってから評価することが重要です。
6〜9か月後には再発や新しいそばかすが混ざることもある
そばかすは、現在見えている色素をレーザーでしっかり取ることができますが、そばかすができやすい遺伝的素因そのものがなくなるわけではありません。そのため、6〜9か月後に評価する頃には、治療時にはなかった新しいそばかすが出ていたり、一度目立たなくなった薄い色素が紫外線などの影響で再び濃くなっていたりする可能性があります。
したがって、半年以上経過して残っている茶色い色をすべて「前回の取り残し」と考えることもできません。治療前の写真と比較しながら、その色素がいつから存在していたのかを確認することが重要です。
追加照射は急がない
ピコスポット後に茶色い色が残っていても、すぐにもう一度レーザーを照射するとは限りません。PIHが残っている状態でさらに強いレーザーを照射すると、炎症が重なり、色素沈着が長引く可能性があります。まず1回しっかり治療し、その後は肌の回復を待ちます。6〜9か月以降に本当に残っているそばかすを評価し、必要な場合だけ追加治療を行います。
「残ったそばかす」と「PIH」を区別することが重要
治療後に茶色い部分が見えると、「レーザーで取れなかった」と思われることがあります。しかし実際には、残存したそばかすだけでなく、PIH、新しく出てきたそばかす、日光黒子などさまざまな可能性があります。この違いを判断せずにレーザーを重ねるのではなく、経過と治療前の状態を比較しながら次の治療を決めます。
治療回数は機械だけでは決まらない
同じピコスポットを使用しても、必要な回数がすべての方で同じとは限りません。色素の濃さ、数、肌質、他のシミの混在、照射条件などによって変わります。
特に成人では、そばかすだけでなく老人性色素斑、肝斑、ADMなどが同じ顔に混在することがあります。「そばかすだから何回」と機械と回数だけで決めるのではなく、治療後の反応を見ながら判断することが重要です。
一度取れたそばかすはまた戻る?
治療で現在見えているそばかすをかなりきれいにできても、そばかすができやすい遺伝的素因そのものがなくなるわけではありません。紫外線の影響などによって、残っていた非常に薄い色素が再び濃くなったり、新しいそばかすが目立ったりすることがあります。
これは、「レーザーで取ったそばかすが必ずすべて元通りになる」という意味ではありません。治療後に新しく茶色い色素が出てきた場合には、本当に雀卵斑なのか、成人以降に生じた日光黒子なのかも含めて確認します。
そばかす治療は「まず1回しっかり取る」
典型的なそばかすであれば、当院ではピコスポットでまず1回しっかり治療します。ピコスポットで適切に照射すれば、かなり取れることが多いためです。
その後はPIHが落ち着くまで経過をみて、6〜9か月以降に残っている色素を改めて評価します。その時点では、取り残しだけでなく、PIH、再発、新しく出てきたそばかすなども含めて判断し、本当に必要な部分だけ追加治療を検討します。
よくある質問(Q&A)

まとめ|そばかす治療は、大きさ・場所・分布・目的で使い分ける
そばかす治療は、単純に「この機械が一番」というものではありません。色素の大きさ、できている場所、顔全体への広がり方、どこまで改善したいかによって治療を使い分けます。
色がはっきりしていて、ある程度まとまったそばかすをしっかり取りたい場合にはピコスポットが適しています。典型的なそばかすであれば、1回でほぼ取り切れることも多い一方、PIH(炎症後色素沈着)が出る可能性があります。PIHをできるだけ避けたい場合や、薄く細かなそばかすが顔全体に多数広がっている場合には、ルビーフラクショナルを選択することがあります。広い範囲に均一にアプローチしやすいため、薄いそばかすが多いケースと相性のよい治療です。ライムライト(IPL)は、そばかすだけでなく、赤み、毛穴の目立ち、くすみや色むらなど、肌全体の印象も同時に整えたい場合に選択肢となります。
つまり、大きくはっきりしたそばかすをしっかり取りたいのか、薄く細かいそばかすが広く分布しているのか、PIHをできるだけ避けたいのか、そばかすと一緒に赤みや毛穴なども改善したいのかによって、ピコスポット・ルビーフラクショナル・ライムライトを使い分けます。
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Zhang M, et al. Comparison of the efficacy and safety of a 730 nm picosecond titanium sapphire laser and a 755 nm picosecond alexandrite laser for the treatment of freckles in Asian patients: A two-center randomized, split-face, controlled trial. Lasers Surg Med. 2023;55(7):636-641.
- Yang Y, et al. Comparison of the efficacy and safety of a picosecond alexandrite laser and a Q-switched alexandrite laser for the treatment of freckles in Chinese patients. J Am Acad Dermatol. 2018;79(6):1155-1156.
- Wang CC, et al. A comparison of Q-switched alexandrite laser and intense pulsed light for the treatment of freckles and lentigines in Asian persons: a randomized, physician-blinded, split-face comparative trial. J Am Acad Dermatol. 2006;54(5):804-810.
- Split-face comparison of the efficacy of picosecond 532 nm Nd laser and Q-switched 755 nm Alexandrite laser for treatment of freckles. Lasers Med Sci. 2022.
- Postinflammatory Hyperpigmentation. StatPearls. NCBI Bookshelf.
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








