ルビーフラクショナルのダウンタイムは?赤み・点状の反応・PIH・洗顔・メイクを解説|名古屋
- 2026.10.10
目次
ルビーフラクショナルのダウンタイムは?赤み・点状の反応・PIH・洗顔・メイクを解説|名古屋

ルビーフラクショナルは、シミに対して694nmのルビーレーザーを細かなドット状に分散して照射する治療です。通常のシミ取りスポット治療と比べるとダウンタイムは比較的軽く、テープ保護は必要ありません。
施術後に多い反応は、赤みと軽いヒリヒリ感です。個人差がありますが、赤みは数時間で落ち着く方もいれば2~3日程度続く方もいます。まれに1週間程度赤みが残ることがありますが、多くの方は翌日にはかなり赤みが引いています。
メイクは基本的に翌日から可能です。肌状態によっては施術当日からメイクすることもできます。
また、ルビーフラクショナルは照射面積を細かなドットへ分散するため、当院では治療後のPIH(炎症後色素沈着)はほとんど見られていません。 ただし、レーザー治療である以上、PIHが絶対に起こらないとは言えません。
ルビーフラクショナルのダウンタイムはどのくらい?
当院で多くみられる経過をまとめると、次のようになります。

最も多いのは、施術直後に顔全体が赤くなり、軽くヒリヒリする程度の反応です。
赤みの程度にはかなり個人差があります。数時間でほとんど気にならなくなる方もいれば、翌日まで赤みが残る方、2~3日程度続く方もいます。まれに1週間程度赤みが続く場合があります。
ただし、多くの方では翌日になると施術直後と比べてかなり赤みが引いています。
694nm Qスイッチルビーフラクショナルを用いた44例の報告でも、最も多かった軽微な副作用は一時的な軽度の赤みで、24~48時間以内に消失しています。E-AAPS
施術直後は赤みと軽いヒリヒリ感が中心
ルビーフラクショナルの施術直後は、レーザーを照射した範囲に赤みが出ます。また、軽い日焼けをした後のようなヒリヒリ感や熱っぽさを感じることがあります。
通常は強い痛みが長時間続く治療ではなく、ヒリヒリ感も時間の経過とともに落ち着いていきます。
照射直後は赤みが目立つため、「このまま数日続くのでは?」と心配になる方もいますが、施術直後が最も赤く、その後比較的早く落ち着くケースが多くみられます。
点状の反応が見えることがある
ルビーフラクショナルはレーザーを面全体に均一照射するのではなく、多数の細かなドットとして照射します。
そのため施術後には、照射された部分に沿って細かな点状の赤みや、わずかな色調変化、ざらつきが見えることがあります。
これはルビーフラクショナル特有の照射方法による反応です。文献でも、フラクショナルQスイッチルビーレーザー後にドット状の反応がみられ、症例によっては細かな痂皮が形成された後、約1週間で自然に脱落する経過が報告されています。
無理にこすったり剥がしたりせず、自然に落ち着くのを待つことが大切です。
テープ保護は必要ありません

ルビーフラクショナルの大きなメリットの一つが、施術後にテープを貼って過ごす必要がないことです。
ピコスポットなどでシミを1つずつしっかり照射する場合には、照射部位の反応に応じて保護が必要になることがあります。一方、ルビーフラクショナルでは照射面積を分散しているため、当院では施術後のテープ保護を行っていません。
文献でもフラクショナルQスイッチルビーレーザー後にガーゼによる被覆を行わずに経過観察した治療法が報告されています。
そのため、「シミ治療をしたいけれど、顔に何日もテープを貼るのは難しい」という方にも受けていただきやすい治療です。
メイクはいつからできる?
基本的には翌日からメイク可能です。
多くの方では翌日になると赤みもかなり改善しているため、ファンデーションやコンシーラーなどで残った赤みをカバーできます。
肌状態に問題がなければ施術当日からメイクすることも可能です。ただし、施術直後は赤みやヒリヒリ感があるため、無理にメイクを重ねる必要はありません。
当院では、特別な予定がなければ刺激をできるだけ避けるという意味でも、基本は翌日からのメイクをおすすめしやすいと考えています。
また、メイクそのものよりも、落とすときに強くこすることの方が刺激になる場合があります。赤みがある間はクレンジングや洗顔もやさしく行ってください。
洗顔はできる?
洗顔は可能ですが、施術後の肌を強くこすらないことが重要です。
熱いお湯で何度も洗ったり、スクラブ入りの洗顔料を使用したり、タオルで強くこすることは避けます。ぬるま湯と刺激の少ない洗顔料を使用し、泡でやさしく洗うようにしてください。
洗顔後もタオルで擦らず、軽く押さえるように水分を取ります。
ルビーフラクショナルはテープ保護を必要としないため、スポット治療と比較すると普段のスキンケアへ戻りやすいことも特徴です。
施術後は保湿と紫外線対策が重要
レーザー照射後は、一時的に肌が刺激を受けやすい状態になります。施術後は保湿を行い、乾燥させないようにします。
同時に重要なのが紫外線対策です。レーザー後に強い紫外線を浴びると、炎症後の色素変化につながる可能性があります。
日中は日焼け止めを使用し、帽子や日傘なども必要に応じて組み合わせてください。フラクショナルQスイッチルビーレーザーを扱った研究でも、治療後の紫外線回避・遮光が指導されています。
また、赤みが残っている間はピーリング、スクラブ、強いマッサージなど刺激の強いケアは控えた方がよいでしょう。
入浴・運動・サウナは?
施術後に赤みや熱感が残っている間は、血流が急激に増えることで一時的に赤みが強く見えることがあります。
そのため施術当日は、長時間の熱い入浴、サウナ、激しい運動などは控えめにすることをおすすめします。シャワーなどで済ませ、肌を強く温めすぎない方が安心です。
翌日以降、赤みやヒリヒリ感がほとんどなければ、通常の生活へ戻していきます。
ルビーフラクショナルでPIHは出る?
レーザー治療後に患者さんが特に心配するのが、PIH(炎症後色素沈着)です。
PIHとは、レーザーなどによって炎症が起きた後、一時的にメラニンが増えて照射部位が茶色く見える状態です。通常のQスイッチレーザーやスポット治療でも起こることがあります。
ルビーフラクショナルでは、レーザーを細かなドット状に分散し、照射されない皮膚を残します。この照射方法によって皮膚への影響を分散できることが、PIHが起こりにくい理由の一つと考えられています。
当院ではルビーフラクショナル後のPIHはほとんど見られていません。
ただし、「絶対にPIHが出ない治療」という意味ではありません。肌質、日焼け、治療前後の炎症、照射条件などによってはPIHが生じる可能性があります。
2024年に報告されたADM63例のフラクショナルQスイッチルビーレーザー治療でも、3か月以上続くPIHは認められなかったと報告されています。一方で、肝斑悪化や一時的な色素脱失がみられた症例もあり、色素変化が完全にゼロになる治療ではありません
なぜ通常のスポット治療よりダウンタイムを抑えやすい?
ルビーフラクショナルでは、694nmのレーザーを細かなドットへ分散して照射します。
レーザーが当たったドット部分ではメラニンへしっかり反応させますが、一度に皮膚全面を照射しないため、周囲にレーザーが直接当たらない皮膚が残ります。
このため、シミを治療しながら、一度に皮膚へ与える影響を分散できることがフラクショナル照射の特徴です。
国内のADM治療の報告でも、通常のQスイッチレーザーと比較して治療回数は増えるものの、ダウンタイムやPIHを抑えやすいことがフラクショナル照射のメリットとして説明されています。
おすすめコラム👉ルビーフラクショナルの仕組みや何に効くかについては、「ルビーフラクショナルは何に効く?薄いシミ・ADM・回数・経過を解説|名古屋」で詳しく解説しています。
ピコスポットとダウンタイムはどう違う?
ルビーフラクショナルとピコスポットでは、レーザーの照射方法が異なるため、施術後の経過も異なります。

「ダウンタイムが短いからルビーフラクショナルの方が優れている」という意味ではありません。濃く境界が明瞭なシミではピコスポットの方が効率よく治療できることがあります。
おすすめコラム👉薄いシミ・濃いシミでの使い分けについては、「ルビーフラクショナルとピコスポットの違い|薄いシミ・濃いシミ・PIHでどう選ぶ?|名古屋」で詳しく解説しています。
ADMではダウンタイムの短さが治療期間にも関係する

ADMでは、ルビーフラクショナルの比較的軽いダウンタイムが、単に「翌日仕事に行きやすい」というだけでなく、治療全体の期間を短縮できる可能性につながります。
ピコスポットや通常のQスイッチレーザーではPIHの経過を長く観察する必要がありますが、ルビーフラクショナルではPIHが治療の妨げになりにくく、比較的短い間隔で次の治療へ進めることがあります。
ダウンタイム中にやらない方がよいこと
ルビーフラクショナル後は、日常生活を大きく制限する必要はありません。ただし、赤みやヒリヒリ感が残っている間は肌への刺激を増やさないことが大切です。
- 照射部分を強くこする
- 点状の反応を無理に剥がす
- スクラブや強いピーリングを行う
- 長時間の熱い入浴やサウナ
- 赤みが強い状態で激しい運動をする
- 日焼け止めを使用せず強い紫外線を浴びる
- 刺激の強い化粧品を無理に使用する

特別なことをするよりも、保湿・紫外線対策・摩擦を避けることが基本です。
こんな症状があればクリニックへ相談を
通常は赤みと軽いヒリヒリ感が中心で、徐々に改善します。
一方で、強い痛みが続く、赤みや腫れが時間とともに強くなる、水ぶくれができる、膿や強いただれが出る、1週間を超えて強い赤みが続くなど、通常とは異なる経過がある場合にはクリニックへご相談ください。
施術後の反応には個人差があるため、不安な症状がある場合には自己判断で薬や強い外用剤を追加せず、施術を受けた医療機関へ確認することが大切です。
よくある質問
Q1. ルビーフラクショナルの赤みは何日続きますか?
個人差があります。数時間でかなり落ち着く方もいれば、2~3日程度続く方もいます。まれに1週間程度赤みが残ることがありますが、当院では多くの方が翌日にはかなり改善しています。
Q2. 翌日仕事に行けますか?
多くの方は通常通り仕事や外出が可能です。翌日には赤みがかなり落ち着いていることが多く、メイクも可能です。ただし、赤みの出方には個人差があります。
Q3. 当日メイクできますか?
肌状態によっては当日から可能です。ただし、施術直後は赤みや軽いヒリヒリ感があるため、基本的には翌日からのメイクが分かりやすく、肌への刺激も減らせます。
Q4. テープは何日貼りますか?
ルビーフラクショナルでは基本的にテープは必要ありません。 顔全体を治療しても、テープを貼った状態で数日過ごす必要はありません。
Q5. ルビーフラクショナル後にPIHは出ますか?
可能性がゼロではありませんが、当院ではルビーフラクショナル後のPIHはほとんど見られていません。照射面積をドット状に分散することが、PIHへの配慮につながります。
Q6. 洗顔はできますか?
可能です。ただし、赤みがある間は強くこすらず、ぬるま湯と低刺激の洗顔料でやさしく洗ってください。スクラブなど刺激の強いケアは控えます。
Q7. 点々は何ですか?
ルビーフラクショナルはレーザーをドット状に照射するため、照射部分に一致して細かな点状の赤みや色調変化が見えることがあります。無理にこすったり剥がしたりせず、自然に落ち着くのを待ちます。
Q8. いつから次のルビーフラクショナルを受けられますか?
治療目的や肌状態によって異なります。赤みや色調変化が落ち着いていることを確認して次回治療を判断します。ADMでは1~3か月程度の比較的短い間隔で行うことがありますが、薄いシミやそばかすでは状態に応じて治療間隔を設定します。
まとめ
ルビーフラクショナルのダウンタイムは比較的軽く、主な反応は赤みと軽いヒリヒリ感です。
赤みには個人差があり、数時間で落ち着く方もいれば2~3日程度続く方もいます。まれに1週間程度残ることがありますが、多くの方では翌日にはかなり赤みが引いています。
また、テープ保護は基本的に必要ありません。メイクは翌日から可能で、肌状態によっては当日から行うこともできます。
当院ではルビーフラクショナル後のPIHはほとんど見られていませんが、PIHが絶対に起こらない治療ではありません。治療後は保湿と紫外線対策を行い、赤みが残っている間は摩擦や強い刺激を避けることが大切です。
シミ治療を受けたいものの、「何日も顔にテープを貼れない」「仕事を長期間休めない」「PIHが心配」という方にとって、ルビーフラクショナルは日常生活への影響を比較的抑えながら治療を続けやすい選択肢です。
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤成貴
参考文献
- 原かや. Fractional Q-switched Ruby Laserを用いた後天性真皮メラノサイトーシスの治療経験. 日本レーザー医学会誌. 2024;45(2):176-180. doi:10.2530/jslsm.jslsm-45_0003.
フラクショナルQスイッチルビーレーザー後の赤み、テープ・ガーゼ被覆を行わない術後管理、翌日以降のメイク、PIH、治療間隔などが詳細に記載されています。報告では赤みは数時間~1日程度、ガーゼ被覆なし、翌日以降メイク可能とされています。J-STAGE - Lee SJ, Nam SM, Cha HG, Park ES, Kim YB. The Efficacy of a Q-Switched 694-nm Ruby Fractional Laser for Treating Acquired Bilateral Nevus of Ota-Like Macules. Arch Aesthetic Plast Surg. 2018;24(1):20-25. doi:10.14730/aaps.2018.24.1.20.
694nm Qスイッチルビーフラクショナル44例の報告。主な軽微な副作用は一時的な赤みで、24~48時間以内に消失し、観察期間中に主要なPIH・瘢痕などは認められませんでした。E-AAPS - Sadighha A, Saatee S, Muhaghegh-Zahed G. Efficacy and adverse effects of Q-switched ruby laser on solar lentigines: a prospective study of 91 patients with Fitzpatrick skin type II, III, and IV. Dermatol Surg. 2008;34(11):1465-1468. PMID:18798756.
694nm Qスイッチルビーレーザーによる老人性色素斑治療と、PIHを含む色素変化について検討した前向き研究です。通常の面状Qスイッチルビーでは治療後色素変化が一定割合でみられることから、フラクショナル照射との違いを考える参考になります。PubMed - Mardani G, Nasiri MJ, Namazi N, Farshchian M, Abdollahimajd F. Treatment of Solar Lentigines: A Systematic Review of Clinical Trials. J Cosmet Dermatol. 2025;24(4):e70133. doi:10.1111/jocd.70133. PMID:40145274.
老人性色素斑治療に関する41件・3,234例の臨床試験をまとめたシステマティックレビューで、レーザー治療の有効性・副作用・PIHなどを評価しています。PubMed - 原かや. Fractional Q-switched Ruby Laserを用いた後天性真皮メラノサイトーシスの治療経験. 日本レーザー医学会誌. 2024;45(2):176-180. doi:10.2530/jslsm.jslsm-45_0003.
フラクショナルQスイッチルビーレーザー後の赤み、テープ・ガーゼ被覆を行わない術後管理、翌日以降のメイク、PIH、治療間隔などが詳細に記載されています。報告では赤みは数時間~1日程度、ガーゼ被覆なし、翌日以降メイク可能とされています。J-STAGE - Lee SJ, Nam SM, Cha HG, Park ES, Kim YB. The Efficacy of a Q-Switched 694-nm Ruby Fractional Laser for Treating Acquired Bilateral Nevus of Ota-Like Macules. Arch Aesthetic Plast Surg. 2018;24(1):20-25. doi:10.14730/aaps.2018.24.1.20.
694nm Qスイッチルビーフラクショナル44例の報告。主な軽微な副作用は一時的な赤みで、24~48時間以内に消失し、観察期間中に主要なPIH・瘢痕などは認められませんでした。E-AAPS - Sadighha A, Saatee S, Muhaghegh-Zahed G. Efficacy and adverse effects of Q-switched ruby laser on solar lentigines: a prospective study of 91 patients with Fitzpatrick skin type II, III, and IV. Dermatol Surg. 2008;34(11):1465-1468. PMID:18798756.
694nm Qスイッチルビーレーザーによる老人性色素斑治療と、PIHを含む色素変化について検討した前向き研究です。通常の面状Qスイッチルビーでは治療後色素変化が一定割合でみられることから、フラクショナル照射との違いを考える参考になります。PubMed - Mardani G, Nasiri MJ, Namazi N, Farshchian M, Abdollahimajd F. Treatment of Solar Lentigines: A Systematic Review of Clinical Trials. J Cosmet Dermatol. 2025;24(4):e70133. doi:10.1111/jocd.70133. PMID:40145274.
老人性色素斑治療に関する41件・3,234例の臨床試験をまとめたシステマティックレビューで、レーザー治療の有効性・副作用・PIHなどを評価しています。PubMed
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤成貴








