ピコフラクショナルとは?毛穴・肌質治療とシミ治療での位置づけ|名古屋
- 2022.8.18
目次
ピコフラクショナルとは?

ピコフラクショナルは、ピコ秒レーザーを細かな点状に分散して照射し、皮膚に微細な刺激を与えることで、毛穴・ニキビ跡・キメ・ざらつき・ハリなどの肌質改善を目指す治療です。
「ピコ」という名前からシミ取りレーザーと思われることがありますが、まゆりなclinic名古屋栄では、ピコフラクショナルの主な役割を肌質改善と考えています。
濃い老人性色素斑を取るならピコスポット、肝斑やくすみ・色むらならピコトーニング、毛穴やニキビ跡・肌質を整えるならピコフラクショナルというように、同じピコレーザーでも目的によって使い分けます。
ピコレーザーについてはこちら⇒ピコレーザーの違い
ピコフラクショナルはなぜ肌質改善に使う?
ピコフラクショナルでは、レーザーを面で均一に照射するのではなく、細かな点状に集中させて照射します。フラクショナル光学系を使用したピコ秒レーザーでは、表皮や真皮に微細な空胞化などを生じさせ、周囲の皮膚を残しながら皮膚の再構築を促すと考えられています。そのため当院では、主に次のようなお悩みで使用します。
・毛穴の開き
・ニキビ跡の凹凸
・肌のざらつき
・キメの乱れ
・ハリ不足
・肌質を全体的に整えたい
シミを一つずつ消す治療ではなく、皮膚そのものの質感を整える治療です。
ピコフラクショナルはニキビ跡にも使える?
はい。特に浅いニキビ跡や毛穴、肌表面の凹凸が気になる場合に使用します。
萎縮性ニキビ跡に対するピコフラクショナルの研究では、他のフラクショナルレーザーと同程度の改善を示しながら、PIHや痛みが少なかったという報告もあります。
ただし、深いローリング型や癒着が強いニキビ跡では、ピコフラクショナルだけでは十分ではないことがあります。その場合にはサブシジョンやCureJetなど、瘢痕の構造そのものへアプローチする治療を検討します。
ピコフラクショナルでシミも取れる?
肌全体のくすみや色調が整うことはありますが、当院では「濃いシミを取る治療」としてピコフラクショナルを使用しているわけではありません。
濃く境界のはっきりした老人性色素斑
→ ピコスポット
薄い老人性色素斑
→ ルビーフラクショナル
肝斑・くすみ・色むら
→ ピコトーニングやOPトーニング
毛穴・ニキビ跡・肌質
→ ピコフラクショナル
というように使い分けます。
シミ治療の一部としてピコフラクショナルを使う場合でも、シミそのものを除去するというより、肌質や真皮側の状態を整える役割です。
シミ取りレーザーについて⇒シミ取りレーザーの種類を比較
ピコスポットとの違い
ピコスポットは、濃いシミをピンポイントで狙う治療です。
一方、ピコフラクショナルは広い範囲へ細かな点状照射を行い、毛穴・キメ・凹凸・ハリなどの肌質を整えます。同じピコレーザーでも、治療目的は大きく異なります。
ピコスポットについてはこちら⇒ピコスポットとは?
ピコトーニングとの違い
ピコトーニングは、ピコ秒レーザーを低出力で顔全体へ照射し、肝斑・くすみ・色むらへアプローチする治療です。
ピコフラクショナルは、色調よりも毛穴・キメ・凹凸・肌質改善を目的とします。
簡単に分けると、
ピコトーニング
→ 色を整える
ピコフラクショナル
→ 肌質を整える
という違いです。
この2つを組み合わせるのが、当院で行っている「ダブルピコ」です。
ダブルピコでは「色」と「肌質」を同時に整える
ダブルピコは、ピコトーニングとピコフラクショナルを組み合わせる治療です。
ピコトーニングで肝斑・くすみ・色むらなどのメラニンへアプローチしながら、ピコフラクショナルで毛穴・キメ・ハリ・ざらつきなどの肌質を整えます。特に当院が重視しているのが、肝斑治療におけるピコフラクショナルの役割です。肝斑は表皮のメラニンだけの問題ではなく、基底膜の変化、真皮の光老化、炎症、血管など、肌全体の環境が関係すると考えられています。
そのため当院では、
ピコトーニング
→ メラニン・色むらへアプローチ
ピコフラクショナル
→ 毛穴・キメ・ハリなどを整えながら、肝斑の背景にある肌質・真皮環境にもアプローチ
という役割分担でダブルピコを使用しています。
単純に「肝斑の色だけを薄くする」のではなく、ピコフラクショナルによる肌質改善を通して、肝斑が改善しやすい肌の土台を整えるという考え方です。当院では、色調だけでなく肌そのものの状態まで整えた方がよい肝斑では、ダブルピコを積極的に選択することがあります。ただし、「ピコフラクショナルだけで肝斑が治る」「ダブルピコなら肝斑を根本治療できる」という意味ではありません。
肝斑の状態、刺激への反応、過去の治療歴などを見ながら、ピコトーニング、OPトーニング、内服・外用治療などと使い分けます。
肝斑にピコフラクショナルを組み合わせる意味
ピコフラクショナルの肝斑治療での役割は、メラニンを直接強く壊すことではありません。
肝斑では、色素だけを追いかけてレーザーを繰り返すより、肌質や真皮側の環境まで含めて整えた方がよいケースがあります。近年では、ピコ秒レーザーのフラクショナル照射についても肝斑への臨床研究が行われており、低フルエンスのピコ秒レーザー単独と比較して、フラクショナル照射を組み合わせた群で色調や肌質指標に良好な変化が報告された研究があります。まゆりなclinic名古屋栄では、この考え方を臨床にも取り入れ、ピコフラクショナルを「毛穴治療」としてだけではなく、肌質を整えることで肝斑治療を後押しする治療としても使用しています。
肝斑治療についてはこちら⇒肝斑治療の注意点
当院には2種類のピコフラクショナルがある
まゆりなclinic名古屋栄では、目的や肌状態に応じて2種類のピコフラクショナルを使い分けています。
一つはノンアブレーショナルタイプです。皮膚表面への負担を比較的抑えながら真皮側へ微細な刺激を与え、毛穴・キメ・ハリ・くすみなどを整えたい場合に使用します。
もう一つは、よりしっかり皮膚へ刺激を与えるアブレーショナルタイプです。赤みやざらつきなどのダウンタイムが出ることがありますが、凹凸や肌質をより積極的に改善したい場合に検討します。どちらを選ぶかは「強い方がよい」のではなく、改善したい症状と許容できるダウンタイムで決めます。
何回くらい必要?
ピコフラクショナルは、1回で肌質をすべて変える治療ではありません。毛穴・キメ・ニキビ跡・肌質などの変化を見ながら複数回行うことがあります。必要な回数は治療目的や照射条件によって異なります。特にニキビ跡では、瘢痕の深さや種類によって必要な治療が変わるため、数回行って反応が乏しければ、別の治療へ切り替えることもあります。回数を決めて消化するのではなく、肌の変化を見ながら治療を調整します。
ダウンタイムは?
ピコフラクショナルでは、照射方法や強さによって赤み、ほてり、点状出血、ざらつき、乾燥などが出ることがあります。
ノンアブレーショナルタイプでは比較的ダウンタイムを抑えやすく、より強いフラクショナル照射では数日程度赤みやざらつきが続くことがあります。
PIHが起こる可能性もゼロではありません。治療後は保湿と紫外線対策を行い、強い摩擦を避けます。
C-OPERAを組み合わせることもある
当院では、ピコフラクショナル後にC-OPERAを組み合わせることも積極的におすすめしています。フラクショナル照射後の肌を冷却しながら美容成分を導入できるため、赤み・乾燥へのケアに加え、うるおい・ハリ・小じわ・肌質まで整えたい方に相性のよい組み合わせです。特に「ピコフラクショナルで肌質を整え、さらに仕上がりまできれいにしたい」という方にはおすすめしています。
C-OPERAについてはこちら⇒C-OPERAとは?
ピコフラクショナルが向いている人
当院では、次のような方にピコフラクショナルを検討します。
・毛穴の開きが気になる
・ニキビ跡の凹凸を改善したい
・肌のざらつきやキメを整えたい
・ハリ感を出したい
・色調だけでなく肌質も整えたい
・肝斑治療で肌環境まで整えたい
・ダブルピコで肝斑・くすみと肌質を同時に治療したい
一方、「この濃いシミを1個取りたい」という方にはピコフラクショナルではなく、ピコスポットなど別の治療を選択します。
まゆりなclinic名古屋栄での位置づけ
当院では、ピコフラクショナルを単なる「毛穴治療」や「ニキビ跡治療」としてだけでは考えていません。
濃いシミ
→ ピコスポット
薄い老人性色素斑
→ ルビーフラクショナル
肝斑・色むら
→ ピコトーニングやOPトーニング
毛穴・ニキビ跡・キメ・肌質
→ ピコフラクショナル
肝斑・くすみ+肌質改善
→ ダブルピコ
というように使い分けます。
特にダブルピコでは、ピコトーニングで色調を整え、ピコフラクショナルで肌質や真皮環境を整えることで、肝斑が改善しやすい肌状態まで作っていくことを意識しています。
ピコフラクショナルの強みは、シミを直接取ることではありません。色素治療だけでは変えにくい肌そのものの質を整えられること。それが、まゆりなclinic名古屋栄でピコフラクショナルを使用する大きな理由です。
よくある質問
Q.ピコフラクショナルはシミ取りですか?
A.当院では主に毛穴・ニキビ跡・キメ・肌質改善を目的として使用します。濃いシミを1個取る治療ではありません。
Q.ピコフラクショナルとピコトーニングは何が違いますか?
A.ピコトーニングは主に色調、ピコフラクショナルは主に肌質を整える治療です。
Q.ダブルピコは肝斑にもおすすめですか?
A.肌状態によって積極的に使用しています。ピコトーニングで色調へアプローチし、ピコフラクショナルで肌質や真皮環境を整えることで、肝斑改善を後押しすることを狙います。
Q.ピコフラクショナルだけで肝斑は治りますか?
A.当院ではピコフラクショナル単独を肝斑の主治療とは位置づけていません。ピコトーニングやOPトーニングなどと組み合わせて使用します。
Q.毛穴にも効果がありますか?
A.毛穴改善を目的として使用する代表的な治療の一つです。
Q.ニキビ跡にも使えますか?
A.萎縮性ニキビ跡に使用します。ただし深い癒着性瘢痕ではサブシジョンなど別の治療が必要になる場合があります。
Q.C-OPERAも一緒にした方がいいですか?
A.必須ではありませんが、治療後の赤み・乾燥へのケアや、ハリ・小じわ・肌質まで整えたい方にはおすすめしています。
まとめ
ピコフラクショナルは、ピコ秒レーザーを細かな点状に照射し、毛穴・ニキビ跡・キメ・ざらつき・ハリなど、肌質を整える治療です。
同じピコレーザーでも、
ピコスポット
→ 濃いシミ
ピコトーニング
→ 肝斑・くすみ・色むら
ピコフラクショナル
→ 毛穴・ニキビ跡・肌質
と役割が異なります。
当院が特に重視しているのが、ダブルピコにおけるピコフラクショナルの役割です。
ピコトーニングで肝斑の色調へアプローチしながら、ピコフラクショナルで肌質や真皮環境を整えることで、肝斑が改善しやすい肌の土台づくりを目指します。つまりダブルピコは、単に2種類のレーザーを同時に行う治療ではありません。「色」と「肌質」の両方から肝斑・くすみへアプローチする治療です。
【参考文献】
1.Lee CH, et al. An update on fractional picosecond laser treatment: histology and clinical applications. Lasers Med Sci. 2023. PMID: 36658259.
2.Fractional picosecond laser for atrophic acne scars: A meta-analysis. J Cosmet Dermatol. 2023. PMID: 37310182.
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4.Brauer JA, Kazlouskaya V, Alabdulrazzaq H, et al. Use of a picosecond pulse duration laser with specialized optic for treatment of facial acne scarring. JAMA Dermatol. 2015;151(3):278-284. PMID: 25503277.
5.Wu X, Wang X, Lin X, et al. Efficacy and safety of low-fluence 1064 nm picosecond laser with/without micro-lens arrays for melasma treatment: a randomized, split-face controlled study. Lasers Med Sci. 2025;40(1):387. PMID: 41003821.
6.まゆりなclinic名古屋栄「ピコレーザー」施術ページ。
URL:https://mayurina-clinic.com/treatment-list/pico/
文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴













