鼻のサブシジョンは効果ある?ニキビ跡・水ぼうそう跡・帯状疱疹跡の凹みを医師が解説【名古屋】
- 2026.10.24

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目次
このような凹んだ傷跡について、治療できないと思っている方も少なくありません。
結論からいうと、鼻のニキビ跡だけでなく、水ぼうそう(水痘)や帯状疱疹の後に残った凹んだ瘢痕にも、サブシジョンが有効な場合があります。
サブシジョンは、皮膚を下へ引っ張る線維性癒着を切離し、凹みの改善を目指す治療です。
まゆりなclinic名古屋栄では、鼻のニキビ跡や水ぼうそう跡、帯状疱疹後に残った陥凹性瘢痕についても、積極的に治療を行っています。
ただし、鼻の小さな穴がすべて瘢痕とは限りません。開いた毛穴や角栓などが原因の場合には、サブシジョンよりもニードルRF(シルクロ)、スキンボトックス、フラクショナルレーザーなどが適していることがあります。
大切なのは、ニキビ跡・感染症後の傷跡・毛穴の開きを区別し、それぞれに適した治療を選ぶことです。
鼻のニキビ跡・クレーターにもサブシジョンは効果がある?
鼻にできたニキビが強い炎症を起こすと、皮膚の真皮が損傷し、治癒後にクレーター状の凹みが残ることがあります。
その原因の一つが、皮膚を下へ引っ張る線維性癒着です。
サブシジョンでは、この線維性癒着を針やカニューレなどで切離し、凹みの改善を目指します。
鼻であっても、線維性癒着が関与しているクレーターには、サブシジョンが選択肢となります。
ただし、鼻は部位によって皮膚の厚みや皮下組織の構造が異なります。また、血管などへの配慮も必要なため、すべての鼻の凹みに同じ方法で施術できるわけではありません。
当院では、鼻先・小鼻・鼻背などの部位や凹みの状態を確認し、施術の適応を判断しています。
2022年に『Journal of Cosmetic Dermatology』に掲載された研究では、鼻の陥凹性瘢痕がある18人に対して、マイクロプラズマRFとサブシジョンを組み合わせた治療が行われました。
治療終了6か月後の評価で瘢痕の改善が報告されています。
研究の読み方
ただし、この研究は小規模であり、サブシジョン単独の効果を調べたものではありません。また、当院と同じ施術方法による成績を示すものでもありません。
鼻の凹んだ瘢痕に対してサブシジョンを治療の一部として使用する医学的な報告として参考になります。
鼻の凹みと毛穴の違い|同じ「穴」でも治療方法は異なる
鼻の小さな穴を見ると、毛穴の開きだと思う方も多いと思います。
しかし、実際には開き毛穴、ニキビ跡のクレーター、水ぼうそうや帯状疱疹後の瘢痕など、さまざまな状態が考えられます。
| 状態 | 主な特徴 | 治療の考え方 |
|---|---|---|
| 開き毛穴 | 比較的小さな穴が多数ある | シルクロ・スキンボトックス・フラクショナルレーザーなど |
| 角栓・黒ずみ毛穴 | 毛穴に皮脂や角質の詰まりがある | 毛穴洗浄・ピーリングなど |
| ニキビ跡のクレーター | 皮膚表面が瘢痕によって凹んでいる | サブシジョンなど |
| 水ぼうそう跡 | 円形で境界が比較的明瞭な凹みが残ることがある | 瘢痕の状態に応じてサブシジョンなど |
| 帯状疱疹後の凹み | 発疹が治癒した部位に陥凹性瘢痕が残る場合がある | 線維性癒着の有無に応じて判断 |
※典型的な特徴を整理したものであり、見た目だけで確定診断できるものではありません。

水ぼうそう跡の凹みにサブシジョンは有効?
水ぼうそう(水痘)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。
発疹が治癒した後に、皮膚の組織が欠損し、円形の凹んだ傷跡が残ることがあります。
このような傷跡は陥凹性瘢痕と呼ばれます。
水ぼうそう跡の下に線維性癒着が存在し、皮膚が深い部分へ引っ張られている場合には、サブシジョンによる改善が期待できます。
一方、主な原因が真皮の欠損や皮膚表面の瘢痕である場合には、サブシジョンだけでは十分な改善が得られないことがあります。
そのような場合は、キュアジェットやフラクショナルレーザーなどを検討することがあります。
2021年の『Varicella-Zoster Scar Treatments: A Tertiary Review』では、水ぼうそう後の瘢痕に対するレーザー、マイクロニードリング、サブシジョンを含む外科的治療などが紹介されています。ただし、それぞれの治療法の優劣を十分に比較できるほどの医学的根拠はまだ限られています。
当院では、水疱瘡跡の凹みに対し積極的に治療を行っておりますが、治療成績は良好です。
帯状疱疹の跡にもサブシジョンはできる?
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症する病気です。
痛みや水疱などの症状が治まった後も、皮膚に跡が残る場合があります。
帯状疱疹の跡には、大きく分けて次のような状態があります。
- 赤みが残っている
- 茶色い色素沈着が残っている
- 白っぽい傷跡が残っている
- 皮膚がクレーター状に凹んでいる
- 盛り上がった瘢痕が残っている
これらは同じ治療で改善するものではありません。
サブシジョンが選択肢になるのは、主に皮膚が凹み、線維性癒着が関与している場合です。
帯状疱疹後の色素沈着や赤みだけが残っている場合には、サブシジョンは通常適していません。
治療時期と痛みの評価
また、帯状疱疹の発疹や水疱が残っている時期、感染が活動している時期には、美容目的のサブシジョンを行いません。
発疹が治癒し、皮膚の状態が安定してから、瘢痕の深さや癒着の有無を診察で確認します。
帯状疱疹後神経痛などの痛みが続いている場合には、瘢痕治療とは別に適切な医学的評価が必要です。
いいえ。帯状疱疹後の凹みであっても、真皮の萎縮や組織の欠損が主体の場合には、サブシジョン単独で十分な改善が得られないことがあります。
当院では、線維性癒着の状態を確認し、サブシジョン、キュアジェット、フラクショナルレーザーなどから治療方法を検討します。
医学的根拠の限界
なお、帯状疱疹後の陥凹性瘢痕に対するサブシジョン単独の有効性については、質の高い比較研究が十分にあるわけではありません。実際の適応は、個々の瘢痕の状態から判断する必要があります。

鼻や感染症後の凹みでは、医師のテクニックが重要
サブシジョンは、医師が皮膚の下の線維性癒着を直接切離する治療です。
そのため、凹みができた原因や線維の位置、深さ、周囲組織との関係を見極める必要があります。
特に鼻のような凹みの小さい部位では、必要な部分に適切にアプローチすることが重要です。
また、水ぼうそうや帯状疱疹後の凹みは、ニキビ跡と同様に線維性癒着が関与する場合もありますが、真皮の欠損などが主体となっている場合もあります。
そのため、すべての凹みに同じ施術を行うのではなく、現在の瘢痕の状態に合わせて判断します。
まゆりなclinic名古屋栄では、1回1回の施術を大切にし、安全性に配慮しながら、その時点で解除が必要と判断した線維性癒着にできる限り丁寧にアプローチする方針です。

まゆりなclinic名古屋栄のサブシジョン施術実績は延べ1,200件以上
当院では、2022年10月から2026年9月までに延べ1,200件以上のサブシジョンを行ってきました。
頬やこめかみのクレーターだけでなく、鼻のニキビ跡、水ぼうそう跡、帯状疱疹後の陥凹性瘢痕などについても、状態に応じて積極的に治療を検討しています。
当院では、最初から施術回数を増やすことを目的とするのではなく、1回ごとに必要な線維性癒着の解除にできる限り丁寧に取り組むことを重視しています。
ただし、線維性癒着の状態や皮膚の修復過程には個人差があるため、すべての方が1回で十分に改善するわけではありません。
※サブシジョン施術実績:延べ1,200件以上(2022年10月~2026年9月、院内集計)。鼻や帯状疱疹後の瘢痕だけに限定した件数ではありません。
鼻の毛穴にはサブシジョンより適した治療がある
サブシジョン後に、周囲の毛穴が多少目立ちにくく感じられる場合があります。
ただし、サブシジョンは毛穴を小さくすることを主な目的とした治療ではありません。
毛穴の開きが中心の悩みであれば、原因に応じてニードルRF(シルクロ)、スキンボトックス、フラクショナルレーザーなどを検討します。
| 治療方法 | 主な目的 |
|---|---|
| サブシジョン | 深い線維性癒着の解除 |
| シルクロ(ニードルRF) | 毛穴周囲の真皮へのアプローチ、浅い凹凸の改善 |
| スキンボトックス | 皮脂分泌や毛穴の見た目へのアプローチ |
| フラクショナルレーザー | 皮膚表面や真皮の再構築 |
| キュアジェット | 局所的な瘢痕や浅い線維へのアプローチ |
| 毛穴洗浄・ピーリング | 角栓や皮脂・角質へのアプローチ |
例えば、鼻の深いクレーターと開き毛穴が混在している場合には、サブシジョンによる凹みの治療を優先し、残った毛穴に対してシルクロなどを検討することがあります。
一方、深い線維性癒着がほとんどなく、開き毛穴が主体の場合には、最初からサブシジョンを行う必要はありません。
また、キュアジェットやジュベルックなどの併用治療は必須ではなく、患者さんのご希望がある場合に、医師が適応を確認したうえで追加を検討できます。

鼻のサブシジョンの料金とダウンタイム
当院のサブシジョンは、1cm²まで初回23,000円(税込・麻酔代込み)です。
再癒着に配慮するため、非架橋ヒアルロン酸を使用しており、1ccあたり8,000円(税込)です。
部分治療で1cc使用する場合、初回総額は31,000円(税込)が一つの目安となります。
| 内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| サブシジョン1cm²まで・初回(麻酔代込み) | 23,000円 |
| 非架橋ヒアルロン酸1cc | 8,000円 |
| 初回総額の目安 | 31,000円 |
※治療範囲や必要な薬剤量によって実際の料金は異なります。離れた部位では、それぞれの料金が適用される場合があります。
サブシジョン後には、内出血、腫れ、赤み、圧痛、しこりなどが生じる場合があります。
しこりや硬さは、皮下出血や組織修復などに伴って生じることがあり、数週間から1〜2か月程度、場合によっては半年程度かけて徐々に落ち着くことがあります。
速やかな診察が必要な症状
ただし、しこりが必ず自然に消えるとは限りません。強い痛みや熱感、急激なしこりの増大などがある場合は、通常の回復経過とは異なる原因が関与している可能性もあるため、速やかな診察が必要です。
当院では、感染対策の一環として施術後に抗生剤を内服していただいています。抗生剤は無料でお渡ししており、追加費用はかかりません。
ただし、抗生剤によって感染を完全に防げるわけではありません。
鼻のサブシジョン・水ぼうそう跡・帯状疱疹跡のよくある質問
鼻のニキビ跡にもサブシジョンはできますか?
はい。鼻にできた陥凹性瘢痕に線維性癒着が関与している場合には、サブシジョンを検討できます。実際の適応は凹みの形状や鼻の部位、皮膚の状態によって判断します。
水ぼうそう跡や帯状疱疹跡にもサブシジョンはできますか?
はい。水ぼうそうや帯状疱疹の後に凹んだ瘢痕が残り、線維性癒着が関与している場合には、サブシジョンが選択肢になります。ただし、色素沈着や赤みだけの場合には、通常サブシジョンは適していません。
帯状疱疹が治った直後でもサブシジョンはできますか?
活動中の発疹や水疱が残っている場合には行いません。皮膚が十分に治癒して状態が安定した後に、瘢痕の状態を確認して判断します。帯状疱疹後の痛みが続く場合も、個別の医学的評価が必要です。
帯状疱疹の跡は時間がたてば自然に治りますか?
色素沈着や赤みは時間とともに目立たなくなる場合があります。一方、真皮の欠損を伴う深い陥凹性瘢痕は自然に完全消失しないこともあります。傷跡の種類によって経過が異なります。
何年も前の水ぼうそう跡や帯状疱疹跡でも治療できますか?
長年残っている瘢痕でも、状態によっては治療を検討できます。ただし、線維性癒着の有無や真皮の欠損の程度によって、適した治療方法は異なります。
鼻の毛穴にもサブシジョンは効果がありますか?
サブシジョン後に毛穴が多少目立ちにくく感じられる場合がありますが、毛穴の開きに対する主な治療ではありません。毛穴にはシルクロ、スキンボトックス、フラクショナルレーザーなどが適している場合があります。
鼻のニキビ跡と毛穴は同時に治療できますか?
状態によっては複数の治療を組み合わせることがあります。ただし、最初からすべての施術を行う必要はありません。凹みと毛穴の原因を確認し、優先順位を考えて治療します。
鼻のサブシジョンは1回でも効果がありますか?
1回で変化が得られる場合もありますが、すべての方が1回で十分に改善するわけではありません。線維性癒着の深さや範囲、皮膚の修復過程などによって異なります。
鼻のサブシジョンはいくらですか?
当院では1cm²まで初回23,000円(税込・麻酔代込み)です。非架橋ヒアルロン酸を1cc使用する場合、総額31,000円(税込)が目安になります。
キュアジェットやジュベルックの併用は必須ですか?
いいえ、必須ではありません。サブシジョンのみで経過を確認することもできます。併用をご希望される場合は、医師が適応を確認したうえで追加を検討できます。
他院で鼻のニキビ跡や水ぼうそう跡を治療しても改善しなかった場合、相談できますか?
はい。過去の治療内容と現在の凹みの状態を確認し、サブシジョンによる追加治療が適しているか、別の方法が必要かを判断します。
まとめ|鼻のニキビ跡・水ぼうそう跡・帯状疱疹跡の凹みは治療を検討できます
鼻のニキビ跡や、水ぼうそう・帯状疱疹の後に残った凹んだ瘢痕にも、サブシジョンが適している場合があります。
特に、深い線維性癒着によって皮膚が下へ引っ張られている場合には、サブシジョンによる改善を期待できます。
一方、真皮の欠損や皮膚表面の瘢痕が主体の場合には、サブシジョンだけでは十分な改善が得られないこともあります。
また、鼻の毛穴の開きが主な悩みであれば、シルクロ、スキンボトックス、フラクショナルレーザーなどを検討します。
まゆりなclinic名古屋栄では、鼻のニキビ跡・水ぼうそう跡・帯状疱疹後の陥凹性瘢痕についても、状態に応じて積極的に治療を行っています。
当院では延べ1,200件のサブシジョン施術経験をもとに、1回1回の施術で必要な線維性癒着へできる限り丁寧にアプローチすることを重視しています。
大切なのは、凹みができた原因と現在の瘢痕の状態を確認し、適した治療方法を選ぶことです。
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
参考文献
- Liu Y, Li Z, Hu J, et al. Treatment of nasal depressed scars using micro-plasma radiofrequency technology combined with subcision. Journal of Cosmetic Dermatology. 2022;21(6):2458–2462.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34496123/ - Pour Mohammad A, Ghassemi M. Varicella-Zoster Scar Treatments: A Tertiary Review. Medical Journal of the Islamic Republic of Iran. 2021;35:136.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35321363/ - Lobo Y, Lim DS. Surgical Subcision for Acne Scars: A Review of Instrumentation. Dermatologic Surgery. 2023;49(4):355–362.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36943759/ - Sun C, Lim D. Complications of Subcision for Acne Scarring: Experience From Clinical Practice and Review of the Literature. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025;24(1).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39492124/ - DermNet. Subcision.
https://dermnetnz.org/topics/subcision

医師 加藤 成貴医師
まゆりなclinic名古屋栄 院長
〈経歴〉
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。


















