シルクロは毛穴に効く?ニードルRFが向いている毛穴・向いていない毛穴|名古屋
- 2026.9.25
「毛穴にはシルクロとポテンツァのどちらがいいですか?」「ニードルRFをすれば毛穴は全部よくなりますか?」「ピコフラクショナルとの違いは何ですか?」という質問をいただくことがあります。シルクロは、細い針を皮膚へ挿入し、その針からRF(高周波)エネルギーを照射するマイクロニードルRF治療です。当院では毛穴、ハリ、小じわ、ニキビ、ニキビ跡などに使用しています。
シルクロが向いているのは、毛穴周囲の真皮、皮脂、ハリ低下、浅いニキビ跡などが関係している毛穴です。角栓・毛・色素などが主原因なら、別の治療を優先します。
目次
シルクロとは?マイクロニードルRFという毛穴治療

シルクロは、極細針を皮膚へ挿入し、針からRFを照射する機器です。針による微細な刺激とRFによる熱刺激を組み合わせ、創傷治癒反応やコラーゲン・エラスチンの再構築を促します。当院では絶縁針と非絶縁針を肌状態に応じて使い分けています。毛穴治療では、単に皮膚表面へ熱を加えるのではなく、針を使って狙った深さへRFを届けられることが特徴です。
ニードルRFは「針を刺してRFを流せば同じ」という治療ではなく、どの深さへどの程度の熱を入れるかが重要です。
シルクロ・ポテンツァ・シルファームXは何が違う?
シルクロと比較されることが多い機器に、ポテンツァやシルファームXがあります。これらはすべて、細い針を皮膚へ挿入してRFエネルギーを届ける「マイクロニードルRF」という同じカテゴリーの機器です。ただし、同じ機械ではありません。機種ごとに針の構造、絶縁・非絶縁の違い、針の本数、RFの出し方、設定できる深さ、パルスやモード、薬剤導入方法などが異なります。
「ポテンツァだから効く」「シルクロだから効く」と機械名だけで考えるより、その毛穴に対してどの深さ・針・RF設定を選択するかが重要です。
マイクロニードルRFは本当に毛穴に効く?

マイクロニードルRFによる拡大毛穴治療には臨床研究があります。75人を対象とした実臨床研究では、鼻・額・頬の拡大毛穴にフラクショナルマイクロニードルRFを行い、治療回数が増えるにつれて改善率が上昇しました。別の研究でも、マイクロニードルRF治療後に毛穴が減少し、皮膚の密度や厚みも増加したと報告されています。
ニードルRFは、毛穴周囲の真皮再構築、皮脂への作用、皮膚のハリ・弾力改善を組み合わせて毛穴を目立ちにくくする治療と考えると分かりやすいです。
シルクロが向いている毛穴① 開き毛穴+真皮のハリ低下
頬の開き毛穴では、毛穴の穴そのものだけではなく、毛穴周囲の真皮が弱くなっていることがあります。真皮のコラーゲンやエラスチンによる支持力が低下すると、毛穴周囲の皮膚が広がり、毛穴が目立ちやすくなります。このようなタイプはシルクロと相性がよい毛穴です。針で真皮へ直接アプローチしながらRFによる熱刺激を加えることで、コラーゲン再構築を促します。
「角栓を取っても頬の毛穴が残る」という場合には、毛穴周囲の真皮を治療する必要があることがあります。
シルクロが向いている毛穴② 皮脂が多い開き毛穴
皮脂分泌の多さも毛穴が目立つ原因の一つです。ニードルRFでは真皮再構築だけでなく、皮脂や皮脂腺へアプローチできることがあります。そのため、頬の毛穴が開いている、皮脂が多い、テカリもある、ニキビができやすいという場合にはシルクロを検討しやすくなります。当院では皮脂が非常に多い場合には、マイクロボトックスなどを組み合わせることもあります。
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シルクロが向いている毛穴③ 毛穴+浅いニキビ跡
頬では、単純な開き毛穴と浅いニキビ跡が混在していることがあります。このような場合には、真皮へ熱刺激を加えられるシルクロは使いやすい治療です。特に、開き毛穴、浅い凹凸、ニキビ跡、肌のハリ低下が同時にある場合には、毛穴とニキビ跡を完全に別々の治療として考えず、一緒に真皮再構築を行えるというメリットがあります。
ただし、深いアイスピック型や強い線維性癒着を伴うクレーターまで、シルクロだけで十分に改善できるわけではありません。深い瘢痕ではキュアジェット、ジュベルック、CO2フラクショナルレーザー、アブレーショナル・ピコフラクショナル、サブシジョンなどを状態に応じて組み合わせます。
ニキビ跡治療の「仕上げ」としてシルクロを使うこともある
シルクロは、ニキビ跡治療の最初から最後まで単独で行う治療とは限りません。深い癒着があればサブシジョン、浅い線維や局所的な凹みにはキュアジェット、真皮萎縮にはジュベルック、より目立つ凹凸にはCO2フラクショナルレーザーやアブレーショナル・ピコフラクショナルなど、瘢痕の構造に応じた治療を先に行うことがあります。そのうえで、深い凹凸がある程度改善したあとに残る細かな毛穴感、浅い凹凸、肌表面のざらつき、真皮のハリ低下、全体的な肌質の不均一さなどを整える目的で、シルクロを仕上げとして使用することがあります。
シルクロは深い瘢痕を一つずつ解除する治療というより、ニキビ跡治療後に残る細かな凹凸や毛穴、肌質を面として整える治療としても使いやすい機器です。
シルクロが向いている毛穴④ 毛穴+ハリ・小じわ・肌質低下
「毛穴だけ治したい」というより、頬の毛穴、ハリ低下、細かい小じわ、肌質低下が同時に気になる方にもシルクロは選択肢になります。そのため、毛穴一つ一つを閉じるというより、毛穴周囲を含めた皮膚全体の質を再構築する治療として考えると分かりやすいです。
逆にシルクロが第一選択ではない毛穴もある
ニードルRFは毛穴治療として使いやすいですが、すべての毛穴へ行えばよいわけではありません。原因によっては、先に別の治療をした方が合理的です。
①角栓がぎっしり詰まっている毛穴
鼻や小鼻に角栓が大量に詰まっている場合、シルクロを行っても角栓そのものがなくなるわけではありません。この場合には、ハイドラアクアスキン、ミラーピール、アゼライン酸、カーボンピーリングなどを先に検討します。角栓を除去したあとに開き毛穴が残れば、その時点でシルクロを追加するという考え方があります。
「詰まりを取る治療」と「毛穴周囲を引き締める治療」は分けて考える必要があります。
②黒い点の正体が毛の場合
黒ずみ毛穴だと思っていたものが、実は細い毛だったということがあります。毛が原因なら、シルクロで毛穴周囲を治療しても黒い点そのものは改善しません。この場合には医療脱毛を検討します。
③メラニンで黒く見える毛穴
毛穴周囲の色素沈着によって黒く見えている場合も、シルクロが第一選択とは限りません。ピコトーニングやIPLなど、色素に対する治療を検討します。
④乾燥・キメ乱れが中心の毛穴
肌がかなり乾燥している、バリア機能が低下している、赤みや刺激感が強いという場合には、いきなりニードルRFを行わない方がよいことがあります。まずC-OPERA、保湿治療、水光注射、デンシファイ、ボライトなどで肌状態を整えることを検討し、肌状態が落ち着いてからシルクロを行うこともあります。
⑤強いたるみで縦長になった毛穴
毛穴が縦長・涙型に見え、頬を上方向へ引くと毛穴がかなり目立ちにくくなる場合には、たるみの影響が強い可能性があります。この場合、シルクロで真皮を引き締めることにも意味はありますが、それだけでは不十分なことがあります。HIFU、オリジオKISS、ATTIVA、プロファイロなどの注入治療、ヒアルロン酸リフトなど、より深い層や顔全体の支持構造への治療を検討します。
たるみが主原因の毛穴に、毛穴治療だけを繰り返しても改善には限界があります。
⑥深いクレーター・強い癒着がある場合
深いローリング型やボックスカー型ニキビ跡などで、皮膚が深部の線維によって固定されている場合には、ニードルRFだけでは十分に持ち上がらないことがあります。この場合には、サブシジョンで深い癒着を解除するなど、瘢痕構造そのものへの治療が必要です。表面へ熱を入れる治療と、深い癒着を物理的に解除する治療は役割が異なります。
シルクロとピコフラクショナルの違い

当院ではピコフラクショナルにもノンアブレーショナルとアブレーショナルの両方があります。そのため、単純に「シルクロかピコか」ではなく、皮脂、凹凸の程度、肌の厚み、必要な深さ、ダウンタイムを見ながら選択します。
シルクロとジュベルックの違い
シルクロはRFによるエネルギー治療、ジュベルックはPDLLAを用いた注入治療です。シルクロは熱刺激によって真皮再構築を促し、ジュベルックは製剤によってコラーゲン再構築を促すという違いがあります。真皮萎縮が強い場合にはジュベルックを組み合わせることがあります。
RFで刺激するか、注入製剤で真皮を再構築するか、あるいは両方を使うかを肌状態によって決めます。
シルクロとキュアジェットの違い
キュアジェットは、高圧マイクロジェットによって皮膚へ薬剤を届ける治療です。シルクロが広い範囲の真皮をRFで再構築するのに対し、キュアジェットは毛穴一つひとつや浅い線維、局所的な凹みに細かくアプローチしやすいという違いがあります。そのため、顔全体・頬全体の毛穴にはシルクロ、目立つ毛穴や浅い瘢痕を部分的に治療する場合にはキュアジェット+ジュベルック、というように組み合わせることもあります。
1回で毛穴は改善する?
1回でも肌の変化を感じる方はいますが、ニードルRFによる毛穴治療は基本的に複数回行いながら改善を狙う治療です。毛穴の程度、皮脂量、真皮の状態、ニキビ跡の有無などによって必要回数は異なります。
1回で取り切る治療ではなく、真皮を徐々に再構築していく治療と考える方が現実的です。
シルクロのダウンタイム
施術後には、赤み、腫れ、ヒリつき、針跡、点状出血、一時的なざらつきなどが出ることがあります。また、マイクロニードルRFは針を皮膚へ刺入する治療なので、肌状態が悪いときには慎重に行う必要があります。
当院でのシルクロ毛穴治療の考え方
当院では、単に毛穴があるという理由だけでシルクロを選択するわけではありません。まず、皮脂が多いか、角栓があるか、毛穴周囲の真皮が弱いか、浅いニキビ跡があるか、深い癒着があるか、たるみが強いか、乾燥・赤み・炎症がないかを確認します。そのうえで、シルクロが合う場合には針や深さ、RF設定を調整します。一方、角栓、毛、色素、強いたるみ、深い瘢痕などが主原因なら、別の治療を優先します。
ニードルRFは毛穴治療として非常に便利ですが、「毛穴なら全部シルクロ」ではありません。原因と深さを見極めて使うことが重要です。
まとめ
シルクロは、マイクロニードルとRFを組み合わせた治療です。特に、開き毛穴+真皮弾力低下、開き毛穴+皮脂、毛穴+浅いニキビ跡、毛穴+ハリ・小じわ・肌質低下に向いています。一方、角栓が主原因ならハイドラ・ミラーピールなど、毛が原因なら医療脱毛、色素が原因ならピコトーニング・IPLなど、強いたるみならHIFU・オリジオKISS・ATTIVA・注入治療など、深い癒着ならサブシジョンなどを優先します。
シルクロが毛穴に効くかどうかではなく、「その毛穴の原因がニードルRFで改善できる層にあるか」を確認することが重要です。
Q&A
Q1. シルクロは本当に毛穴に効きますか?
マイクロニードルRFによる拡大毛穴の改善は臨床研究でも報告されています。複数回行うことで改善率が上昇した研究があります。
Q2. ポテンツァとシルクロはどちらが毛穴にいいですか?
どちらもマイクロニードルRF系ですが、同じ機械ではありません。針の構造やRFの照射方法、深さ、モードなどが異なるため、機械名だけではなく設定や治療設計を見ることが重要です。
Q3. シルファームXも同じ治療ですか?
同じマイクロニードルRFカテゴリーの機器ですが、シルクロとは機種や照射方式などが異なります。
Q4. 角栓毛穴にもシルクロがいいですか?
角栓そのものを除去する治療ではありません。角栓が多い場合には、まずハイドラアクアスキンやピーリングなどで詰まりを改善し、その後残った開き毛穴にシルクロを検討します。
Q5. ニキビ跡毛穴にも効きますか?
浅い凹凸や真皮のハリ低下が混在している場合には適しています。また、深いニキビ跡治療を行ったあとに残る細かな毛穴感・浅い凹凸・肌質の仕上げとして使用することもあります。
Q6. シルクロとピコフラクショナルはどちらがいいですか?
どちらも真皮再構築を目的としますが、シルクロはRF、ピコフラクショナルはレーザーです。皮脂、凹凸の程度、肌の厚み、ダウンタイムなどによって選択します。
Q7. シルクロとマイクロボトックスは一緒にできますか?
皮脂が多く、真皮弾力低下もある場合には、それぞれ異なる原因へアプローチするため組み合わせることがあります。
Q8. 何回くらい必要ですか?
一律ではありません。毛穴の程度や皮脂、ニキビ跡の有無などを見ながら評価します。
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Ren K, et al. Fractional microneedle radiofrequency treatment for enlarged facial pores: A real-world retrospective observational study on 75 patients. J Cosmet Dermatol. 2022;21(12):6742-6753.
- Biometric changes of skin parameters in using of microneedling fractional radiofrequency for skin tightening and rejuvenation facial. Skin Res Technol. 2020.
- Can Microneedle Fractional Radiofrequency System Treatment Impair the Skin Barrier Function in Chinese Patients? A Prospective Clinical Trial. 2022.
- The clinical effects and skin histological changes induced by a novel insulated radiofrequency microneedle: a pilot study. Lasers Med Sci. 2025.
- Nonablative monopolar radiofrequency for the reduction of facial pores and sebum excretion in Thai patients: A novel approach. Lasers Surg Med. 2023.
- まゆりなclinic名古屋栄「シルクロ」 https://mayurina-clinic.com/treatment-list/silkro/








