メラブライト[C+]とは?肝斑・色素沈着への効果とシスペラとの違い|名古屋
- 2025.9.5
目次
メラブライト[C+]とは?
メラブライト[C+]は、フランスのスキンケアブランドALPHASCIENCE(アルファサイエンス)が開発した、システアミン配合の色素ケア美容液です。
まゆりなclinic名古屋栄では、肝斑、色素沈着、くすみ、色むらなどのホームケアとして取り入れています。特徴は、安定型システアミン3%に加えて、L-アスコルビン酸(ビタミンC)8%など、複数の色素・抗酸化ケア成分を組み合わせていることです。そして、当院でメラブライト[C+]を使いやすいと感じている大きな理由が、洗い流す必要がないことです。
同じシステアミンを利用したシスペラは、一定時間塗布してから洗い流す必要があります。一方、メラブライト[C+]は一般的な美容液のように塗布して、そのまま普段のスキンケアを続けられます。「システアミンを使ってみたいけれど、毎日15分待って洗い流すのは少し面倒」という方には、メラブライト[C+]の方が続けやすい場合があります。
メラブライト[C+]の中心成分「システアミン」とは?
システアミンはアミノチオールの一種で、メラニン生成に関わる複数の経路へ作用することが知られています。近年では、特に肝斑に対する外用治療として研究が増えています。
2024年に報告されたランダム化比較試験のメタ解析では、システアミン5%はプラセボより肝斑を改善し、4%ハイドロキノンとの比較では有効性に統計学的な有意差を認めませんでした。別のメタ解析でも、システアミンは肝斑に対して有効である一方、ハイドロキノンなど他の治療より明確に優れているわけではないと報告されています。つまりシステアミンは、「ハイドロキノンより何倍も効く成分」ではなく、「肝斑・色素沈着の外用治療として、有効性が研究されている選択肢の一つ」と考えるのが適切です。
メラブライト[C+]には何が入っている?
現在のメーカー情報では、メラブライト[C+]には主に次の成分が配合されています。
安定型システアミン3%
→ メラニン生成に関わる経路へ作用する色素ケア成分
L-アスコルビン酸8%
→ ビタミンC。抗酸化作用やメラニン生成への作用を目的に配合
アセチルグリシルβアラニン
→ メラニンの移送に関わる機序を考えた成分
イチョウ葉エキス
→ 抗酸化や肌コンディションを整える目的で配合
フィチン酸など
→ 色素・抗酸化ケアを補助する成分
単一の強い美白成分だけに頼るのではなく、複数の経路から肌の色調を整えることを考えた処方です。
どんなシミ・色素沈着に向いている?

メラブライト[C+]は、特に次のような場合に検討します。
肝斑
→ 長期的なホームケアの一つとして使いやすい製品です。
炎症後色素沈着(PIH)
→ ニキビ、炎症、摩擦などのあとに残った茶色い色素沈着で検討します。
くすみ・色むら
→ 顔全体のトーンを徐々に整えたい場合に使用します。
体の黒ずみ
→ 摩擦などによる色素沈着では、部位や肌状態を確認しながら使用することがあります。
一方で、濃く境界のはっきりした老人性色素斑を短期間で取りたい場合に、メラブライトだけを使用し続けるのは効率的とは限りません。
濃い老人性色素斑
→ ピコスポット
薄い老人性色素斑
→ ルビーフラクショナル
肝斑・色素沈着
→ トーニングやホームケア
というように、色素の種類によって治療を使い分けます。
シミについてはこちら⇒シミ治療の選び方
当院でメラブライト[C+]をよく使う理由
まゆりなclinic名古屋栄では現在、肝斑や色素沈着のホームケアとして、システアミンを積極的に取り入れています。ハイドロキノンには確かな有効性がありますが、赤み、ヒリつき、乾燥、皮むけなどが出て使いにくい方もいます。特に肝斑では、外用剤による強い刺激や炎症を長引かせたくありません。
そのため当院では、
ハイドロキノンが問題なく使える
→ 必要に応じて使用
刺激が出やすい
→ システアミンを積極的に検討
という使い分けをすることが増えています。
そのシステアミン製品の中でも、メラブライト[C+]は「塗って洗い流す」という工程がなく、普段のスキンケアに組み込みやすいことが大きなメリットです。
色素治療は数日で終わるものではありません。
効果だけでなく、実際に何か月も続けられるかも非常に重要です。
ハイドロキノンについてはこちら⇒ハイドロキノンとは?
シスペラとメラブライト[C+]は何が違う?
どちらもシステアミンを利用した色素ケアですが、最大の違いの一つは使用方法です。
シスペラ
→ 塗布して5〜15分程度待ち、その後洗い流す
メラブライト[C+]
→ 美容液として塗布し、そのままスキンケアを続ける
シスペラは、システアミンを利用した集中型の色素ケアとして使いやすい製品です。
一方、メラブライト[C+]は安定型システアミン3%にビタミンCなどを組み合わせ、毎日のホームケアとして使いやすい設計になっています。
そのため当院では、
「集中的に色素ケアをしたい」
→ シスペラ
「15分待って洗うのが面倒」
→ メラブライト[C+]
「普段のスキンケアに簡単に組み込みたい」
→ メラブライト[C+]
「長期的に無理なく続けたい」
→ メラブライト[C+]
という選び方をすることがあります。
どちらが絶対に優れているわけではありません。
実際に続けられることも、治療選択の大切な要素です。
シスペラのコラムこちら⇒シスペラとは?
シスペラ商品ページはこちら⇒シスペラ商品ページ
ハイドロキノンとメラブライト[C+]はどちらがいい?

ハイドロキノンには長い使用実績があり、肝斑や色素沈着に対する有効性が確認されています。一方で、当院では赤み・ヒリつきなどの刺激が出て継続しにくい方も比較的経験します。システアミンについても、肝斑に対する複数の比較試験やメタ解析があり、ハイドロキノンの代替選択肢になり得ることが示されています。
そのため当院では、
ハイドロキノンが肌に合う
→ ハイドロキノンも使用
刺激が出る
→ システアミンへ変更
長期的に使いやすいホームケアを希望
→ メラブライト[C+]などを検討
としています。
現在の当院では、使いやすさや継続性まで考えると、システアミンをおすすめしやすいケースが多くなっています。
ただし、「システアミンだから絶対に刺激がない」という意味ではありません。
メラブライト[C+]は肝斑にどう使う?
肝斑は、単純にメラニンだけを減らせば終わる疾患ではありません。
紫外線
摩擦
ホルモン
炎症
光老化
血管
基底膜などの皮膚環境
さまざまな要因が関係すると考えられています。
そのため、メラブライト[C+]だけですべての肝斑を治療しようとは考えていません。
当院では肌状態によって、OPトーニング、ピコトーニング、ダブルピコ、トラネキサム酸、C-OPERA、ニードルRF、水光注射、システアミン、紫外線・摩擦対策などを組み合わせます。メラブライト[C+]は、クリニックでの治療を受けていない日にも継続できるホームケアとして位置づけています。
肝斑についてはこちら⇒肝斑とは?
トーニングについてはこちら⇒OPトーニングとピコトーニングの違い
メラブライト[C+]の使い方
メーカーでは、清潔で乾いた肌に3〜4滴を使用する方法が案内されています。顔だけでなく、首やデコルテなどにも使用できます。塗布後は洗い流す必要がありません。
その後、必要に応じて保湿剤を使用し、日中は日焼け止めを使用します。ここがシスペラとの大きな違いです。一般的な美容液と同じような流れで使えるため、
洗い流すのを忘れてしまう
15分待つ時間がない
スキンケア工程を増やしたくない
という方にも取り入れやすい製品です。
毎日使える?
肌に問題がなければ、日常のスキンケアとして継続します。
ただし、
赤み
ヒリつき
乾燥
かゆみ
などが出た場合には、使用頻度を減らしたり、一時的に休んだりします。メーカーも刺激が生じた場合には使用頻度を減らすよう案内しています。システアミンもビタミンCも活性のある成分ですので、「美容液だから絶対に刺激がない」と考えず、肌状態を見ながら使用します。
どのくらいで効果が分かる?
メラブライト[C+]は、数日でシミを取る製品ではありません。
システアミンを用いた肝斑の臨床研究でも、治療効果は数週間〜数か月単位で評価されています。そのため、1〜2週間使って変化が分からなくても不自然ではありません。
一方、数か月継続しても変化が乏しい場合には、本当に肝斑なのか、老人性色素斑ではないか、ADMが混在していないか、摩擦や炎症が続いていないか、レーザー治療が適していないかを確認します。ホームケアだけですべての色素沈着を治療しようとしないことも重要です。
レーザー・IPLと一緒に使える?
当院では、レーザーやトーニングなどの院内治療とホームケアを組み合わせることがあります。例えば、ピコスポット、ルビーフラクショナル、OPトーニング、ピコトーニング、IPLなどの治療を行い、その後の長期的な色素管理としてメラブライト[C+]を使用することがあります。ただし、レーザー直後で赤みやヒリつきが強い状態では、すぐに使用を開始しないことがあります。まずは炎症を落ち着かせ、保湿を優先し、その後肌状態を見ながら再開します。メラブライト[C+]を使えばPIHを必ず防げるという意味でもありません。
コラムはこちら⇒シミ取り後のスキンケア
炎症後の色素陳客についてはこちら⇒PIHとは?
トレチノインと一緒に使える?
組み合わせることはありますが、刺激には注意します。トレチノインは赤み・皮むけが起こりやすい外用薬です。そこへビタミンCやシステアミンなど複数の活性成分を一度に追加すると、刺激が強くなる場合があります。
そのため、
使用する時間帯を分ける
使用頻度を調整する
トレチノインに肌が慣れてから追加する
など、肌状態を見ながら使います。
コラムはこちら⇒トレチノインとは?
顔以外の黒ずみにも使える?
メラブライト[C+]は、顔以外の色素沈着ケアにも使用できます。
当院の製品ページでも、ボディの黒ずみに使用可能なシステアミン美容液として案内しています。例えば、脇、肘、膝、首、手、体の摩擦部位などで検討することがあります。
ただし、黒ずみの原因はメラニンだけとは限りません。摩擦、炎症、角質肥厚、毛穴、皮膚疾患などが関係することもあるため、原因に応じて治療を変える必要があります。
このあたりに体の写真を入れて〇を書き込んで適応部位を示しておいてください。シスペラの時とは違う画像にしてください。AIに作ってもらってください。
メラブライト[C+]のメリットは「続けやすさ」

Evoto
色素沈着の治療は、数日間だけ頑張れば終了するものではありません。
特に肝斑では、改善したあとも紫外線・摩擦対策やホームケアを継続することが重要です。
そのため、実際の診療では、「一番強いものは何か」だけでなく、「この患者さまが半年後も続けられているか」という視点が非常に重要です。
シスペラは優れた色素ケア製品ですが、毎回塗布して一定時間待ち、洗い流す必要があります。この工程が苦にならない方には良い選択肢です。
一方、
忙しい
面倒なケアは続かない
スキンケア工程を増やしたくない
という方には、洗い流し不要のメラブライト[C+]が合いやすいと考えています。
治療は、続かなければ意味がありません。
この「続けやすさ」が、当院でメラブライト[C+]をよく使用する理由の一つです。
まゆりなclinic名古屋栄での位置づけ
当院では、メラブライト[C+]を「これ一本でシミが取れる美容液」とは考えていません。
シミの種類に応じて、
濃い老人性色素斑
→ ピコスポット
薄い老人性色素斑
→ ルビーフラクショナル
肝斑
→ OPトーニング・ピコトーニングなど+ホームケア
PIH
→ 炎症を落ち着かせたうえで必要な治療
と使い分けています。
そのうえで、肝斑・色素沈着を長期的に管理するホームケアとしてシステアミンを重視しています。
集中的にケアしたい
→ シスペラ
簡単に長く続けたい
→ メラブライト[C+]
という選択もできます。
患者さまの肌だけでなく、生活スタイルまで考えて選ぶことが大切です。
よくある質問
Q.メラブライト[C+]は肝斑に効果がありますか?
A.配合されているシステアミンには、肝斑改善について複数の臨床研究があります。ただしメラブライト[C+]だけですべての肝斑を治療できるわけではありません。必要に応じてトーニング、内服、C-OPERAなどを組み合わせます。
Q.シスペラとどちらがおすすめですか?
A.集中的にシステアミンケアをしたい方にはシスペラ、15分待って洗い流す工程が面倒な方や、毎日のスキンケアとして簡単に継続したい方にはメラブライト[C+]をおすすめすることがあります。
Q.メラブライト[C+]は洗い流しますか?
A.いいえ。一般的な美容液と同じように使用し、塗布後に洗い流す必要はありません。
Q.ハイドロキノンよりいいですか?
A.どちらにも有効性があります。当院では、ハイドロキノンで赤みや刺激が出る方や、長期的な使いやすさを重視する方ではシステアミンをおすすめすることが増えています。
Q.毎日使えますか?
A.肌に問題がなければ日常のホームケアとして使用できます。赤みや刺激が出る場合には頻度を調整します。
Q.濃いシミも消えますか?
A.濃く境界のはっきりした老人性色素斑では、ピコスポットなどのレーザーの方が適することがあります。
Q.レーザー後にも使えますか?
A.使用することがあります。ただし治療直後で炎症が強い場合には、まず保湿を優先し、肌が落ち着いてから使用します。
Q.体の黒ずみにも使えますか?
A.使用することがあります。ただし黒ずみの原因によって適した治療が異なるため、皮膚状態を確認することが大切です。
まとめ
メラブライト[C+]は、安定型システアミン3%とL-アスコルビン酸8%などを配合した色素ケア美容液です。システアミンには、肝斑に対する複数の臨床研究があります。当院では、肝斑、PIH、くすみ、色むら、長期的な色素管理などで使用しています。
特にメラブライト[C+]のメリットは、洗い流す必要がなく、日常のスキンケアへ取り入れやすいことです。シスペラは集中ケアとして優れていますが、「15分待って洗うのが面倒」「毎日続けられる自信がない」という方には、メラブライト[C+]の方が向いている場合があります。色素沈着治療では、効果だけでなく継続できることが大切です。
まゆりなclinic名古屋栄では、シミの種類、肌状態、受けている治療だけでなく、生活スタイルまで考えながらホームケアを選択しています。
【参考文献】
1.Mawu FO, Christopher PM. Efficacy and safety of cysteamine 5% cream for the management of melasma: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Dermatol Res. 2024;317(1):117. PMID: 39673630.
2.Wu BQ, et al. Clinical Efficacy of Cysteamine Application for Melasma: A Meta-Analysis. J Clin Med. 2024;13(23):7483. PMID: 39685940.
3.Dos Santos-Neto AG, et al. Is cysteamine use effective in the treatment of melasma? A systematic review and meta-analysis. Dermatol Ther. 2022;35(12). PMID: 36285354.
4.Nguyen J, et al. Evaluation of the efficacy of cysteamine cream compared to hydroquinone in the treatment of melasma: A randomised, double-blinded trial. Australas J Dermatol. 2021;62(1). PMID: 32981068.
5.ALPHASCIENCE. MELA BRIGHT[C+]SERUM. Current product information. 安定型システアミン3%、L-アスコルビン酸8%、使用方法・全成分情報。
6.まゆりなclinic名古屋栄「ALPHASCIENCE」製品ページ
URL:https://mayurina-clinic.com/alphascience/
7.まゆりなclinic名古屋栄「肝斑・シミに効果的?ハイドロキノンに代わる美容液|メラブライトの実力」旧記事。2025年9月5日公開。
文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴








