ほうれい線にレニスナ(ジュベルックボリューム)は使える?ヒアルロン酸との違い・回数・自然な仕上がりを解説|名古屋
- 2026.10.10
目次
ほうれい線にレニスナ(ジュベルックボリューム)は使える?ヒアルロン酸との違い・回数・自然な仕上がりを解説|名古屋
「ほうれい線は治したいけれど、ヒアルロン酸をたくさん入れた顔にはなりたくない」「急に顔がふっくらするより、自然に少しずつ若返りたい」「ヒアルロン酸以外にボリュームを戻す方法はないですか?」という方に選択肢となるのが、レニスナ(ジュベルックボリューム)です。
レニスナ(ジュベルックボリューム)はPDLLAを主体とした注入製剤で、ヒアルロン酸のようにその場で完成したボリュームを作る治療とは変化の出方が異なります。PDLLAによるコラーゲン形成などの組織変化を利用し、時間をかけて徐々にボリュームやハリを整えていきます。
そのため当院では、ほうれい線や頬のボリューム低下に対して、ヒアルロン酸の代わりとなる選択肢の一つとして使用しています。
ただし、レニスナは1回で完成する治療ではありません。当院では3~5回程度を目安に、少しずつ変化を確認しながら治療します。
即効性や細かな形の調整を重視するならヒアルロン酸、時間をかけて自然なボリュームやハリを作りたいならレニスナ(ジュベルックボリューム)という違いがあります。
レニスナ(ジュベルックボリューム)とは?

レニスナ(ジュベルックボリューム)は、PDLLA(Poly-D,L-lactic acid:ポリ-D,L-乳酸)とヒアルロン酸を組み合わせた注入製剤です。
一般的なヒアルロン酸製剤では、注入した製剤そのものによって比較的早くボリュームや形を作ります。一方、レニスナではPDLLAによるコラーゲン形成などの組織変化を利用し、時間をかけてボリュームとハリを作っていきます。
当院での位置づけは、
組織変化によるボリューム ≧ ハリ > 小じわ
です。
そのため、ほうれい線だけでなく、頬の痩せ、中顔面のボリューム低下、口元周囲のしぼみなどにも使用することがあります。
ほうれい線にもレニスナは使える?
使えます。
特に、ほうれい線の原因として頬や中顔面のボリューム低下がある場合には、レニスナで徐々に組織の厚みを整えることで、ほうれい線が浅く見えることがあります。
また、ほうれい線そのものの谷や周囲のボリューム低下へ使用することもあります。
PDLLA系製剤については、ほうれい線を対象にした複数の臨床研究があり、複数回治療による改善が報告されています。
ただし、どのほうれい線にもレニスナだけを使用するわけではありません。鼻翼基部にしっかりした支持が必要な場合、すぐに形を作りたい場合、細かな左右差を調整したい場合などは通常のヒアルロン酸の方が適していることがあります。
レニスナとヒアルロン酸の違い

一番大きな違いは、「ボリュームの作り方」と「変化する速度」です。
ヒアルロン酸は比較的早く形を作れる
通常のヒアルロン酸は、注入した製剤そのものによってボリュームや支持を作ります。
そのため、
鼻翼基部を支えたい
頬の位置を調整したい
ほうれい線の谷をすぐ浅くしたい
左右差を細かく調整したい
といった場合には非常に使いやすい治療です。
特に大切な予定が近く、比較的早く変化を出したい方にはヒアルロン酸が向いていることがあります。
レニスナは徐々にボリュームが整う
レニスナは、治療直後の見た目だけで完成を判断する治療ではありません。
施術後しばらくすると、注入時の水分などによる一時的なふくらみは落ち着き、その後PDLLAによる組織変化が徐々に進んでいきます。
そのため、
治療
→ 組織変化を待つ
→ 次の治療
→ 徐々にボリューム・ハリが整う
という流れになります。
変化が急ではないことが、レニスナの特徴でもあります。
「ヒアル顔」になりたくない方にも選択肢
「ヒアル顔」という言葉は医学用語ではありませんが、一般にはヒアルロン酸などのボリューム製剤を多く入れたことで、顔が過度にふっくらしたり、本来の骨格や凹凸が分かりにくくなった状態を表現するときに使われています。
もちろん、ヒアルロン酸そのものが不自然な治療という意味ではありません。適切な場所へ適量を使用すれば、非常に自然に仕上げることができます。
一方で、「注入した感じをできるだけ出したくない」「徐々に変化して周囲に気づかれにくい方がいい」「少し時間がかかっても自然にふっくらしたい」という方には、レニスナ(ジュベルックボリューム)が合う場合があります。
組織変化を利用して少しずつボリュームを作るため、急激に顔の形を変えずに治療を進めることができます。
レニスナなら入れすぎても大丈夫?
いいえ。
自然に変化する製剤だからといって、たくさん入れればよいわけではありません。
特に重要なのは、レニスナはヒアルロン酸とは異なり、PDLLA部分をヒアルロニダーゼで簡単に溶かして元に戻すことができない点です。
そのため当院では、レニスナについても少しずつ治療し、変化を見ながら回数や量を調整することを重視しています。
「自然な製剤だから大量に入れる」のではなく、「徐々に変化する製剤だからこそ経過を確認する」という考え方です。
レニスナは何回必要?
当院では3~5回程度を目安にしています。
ただし、全員が5回必要という意味ではありません。
軽度のボリューム低下であれば比較的少ない回数で満足できることがあります。一方、頬の痩せが強い、ほうれい線周囲のボリューム低下が大きい場合には、より回数が必要になることがあります。
まず数回治療し、実際にどの程度組織変化が出ているかを確認して、その後の追加を決めます。
なぜ1回ではなく複数回必要?
レニスナは、一度の注入だけで完成したボリュームを作る治療ではないからです。
PDLLAによる組織変化には時間が必要です。
1回目の治療後に変化を待ち、その後さらに治療を重ねることで、徐々にボリュームやハリを整えていきます。
実際、PDLLA+HA製剤をほうれい線へ使用した近年の臨床研究でも、約1か月間隔で3回治療する方法が用いられています。
当院ではその方のボリューム低下の程度も考え、3~5回程度を目安にしています。
すぐにほうれい線を薄くしたいならヒアルロン酸の方がいい?
即効性を優先する場合には、通常のヒアルロン酸の方が向いています。
例えば、
来月に結婚式がある
写真撮影が近い
すぐにほうれい線を浅くしたい
左右差を細かく調整したい
という場合です。
レニスナは時間をかけて変化する治療なので、大切な予定の直前に初めて受けて完成させる治療ではありません。
「早く変えたいのか」「徐々に自然に変えたいのか」で選び方が変わります。
頬へのレニスナでほうれい線が浅くなることもある
ほうれい線そのものへ製剤を入れなくても、頬や中顔面のボリューム低下を整えることで、ほうれい線が浅く見えることがあります。
レニスナでも同じように、頬のボリュームが徐々に整うことで中顔面の立体感が戻り、ほうれい線との高低差が改善することがあります。
ただし、ヒアルロン酸のように注入したその場で頬を細かく支持し、すぐにリフトアップ効果を作る治療とは性格が異なります。
レニスナは「時間をかけて組織そのものをふっくら整えていく」というイメージです。
深い鼻翼基部のくぼみにはどちらが向く?

鼻翼基部の深いくぼみをピンポイントで支えたい場合には、通常のヒアルロン酸を選ぶことが多くなります。
これはヒアルロン酸が、必要な位置へ必要な形を作るのが得意だからです。
レニスナは広い範囲のボリューム低下や組織のハリを徐々に整えることに向いています。
そのため、
鼻翼基部の支持
→ ヒアルロン酸
頬全体のボリューム低下
→ レニスナまたはヒアルロン酸
という使い分けがあります。
おすすめコラム👉「ほうれい線のヒアルロン酸はどこに入れる?溝・鼻翼基部・頬の違いを解説|名古屋」
レニスナとCGスタイラーは何が違う?
ここも重要です。
当院での位置づけを整理すると、

レニスナは頬や中顔面のボリューム低下を含めて広く整えたい場合に向きます。
CGスタイラーは、ほうれい線の谷そのもの、表面に刻まれた小ジワ、周囲のカーテン状のシワをより細かく整えたい場合に使いやすい治療です。
レニスナをしても刻みジワが残ったら?
その場合にはCGスタイラーを組み合わせることがあります。
例えば、
頬が痩せている
+
ほうれい線が深い
+
表面にも細かな線が刻まれている
という方です。

まずレニスナで頬や中顔面のボリューム・ハリを徐々に整え、その後に残ったほうれい線の谷や刻みジワへCGスタイラーを使用するという方法があります。
すべてを一つの製剤で治療する必要はありません。
レニスナ+ヒアルロン酸もあり?
あります。
例えば、頬全体はレニスナで徐々に整えたいけれど、鼻翼基部の深いくぼみだけはすぐに改善したいという場合です。
この場合には、

という組み合わせも考えられます。
治療方法を一つに統一する必要はありません。
必要な場所に適した製剤を使用します。
レニスナ+糸リフトという組み合わせもある
頬の下垂が強い場合には、ボリュームを補うだけでは十分でないことがあります。
その場合には糸リフトなどで下がった組織を持ち上げ、その後に不足しているボリュームをレニスナで徐々に整える方法があります。
これは、ヒアルロン酸だけで大量のボリュームを追加してリフトアップさせようとするより、自然に仕上がることがあります。
たるみはたるみ治療、ボリューム不足はレニスナ、表面のシワはCGスタイラーというように役割を分けます。
HIFU・RF・ATTIVAとの組み合わせ
顔全体のたるみやもたつきがある場合には、HIFU、オリジオKISSなどのRF、ATTIVAを組み合わせることがあります。
これらはボリュームを増やす治療ではなく、組織を引き締める治療です。
例えば、
たるみ
→ HIFU・RF・ATTIVA
ボリューム低下
→ レニスナ
深い谷・刻みジワ
→ CGスタイラー
という組み合わせができます。
治療する対象を分けることで、必要以上に顔をふっくらさせずに若返りを目指せます。
「ヒアルロン酸を使わない」こと自体が目的ではない
レニスナを希望される方の中には、「ヒアルロン酸は絶対に入れたくない」という方もいます。
その希望を尊重してレニスナだけで治療することもできます。
ただし、自然な仕上がりを目指すうえで大切なのは「ヒアルロン酸を避けること」そのものではありません。
鼻翼基部など、ヒアルロン酸の方が少量で自然に整えられる場所もあります。
反対に、広い範囲のボリュームをすべてヒアルロン酸で作ろうとすると、製剤量が増えることがあります。
そのため当院では、「ヒアルロン酸かレニスナか」という二択だけではなく、その方の顔にどちらが合っているかを考えます。
レニスナが特に向いている方
レニスナ(ジュベルックボリューム)は次のような方に向いています。

反対に、大切な予定まで時間がない、1回で比較的大きく変化させたい、ピンポイントで形を細かく作りたいという方には、通常のヒアルロン酸の方が適していることがあります。
「自然に見える」は一番大切
当院では、ほうれい線を完全に消すことを治療目標にはしていません。
ほうれい線は頬と口元の自然な境界です。
深いほうれい線が少し浅くなるだけでも、顔全体の影が減り、印象はかなり変わります。
レニスナは、治療直後に一気に顔を変えるというより、数回の治療を重ねながら徐々にボリュームやハリを整えていく点が特徴です。
この変化の仕方を好む方には、非常に相性のよい治療だと考えています。
レニスナの注意点
レニスナも注射治療なので、赤み、腫れ、痛み、内出血、むくみなどが起こることがあります。
また、PDLLA系製剤では、しこり、結節、炎症反応などが生じる可能性があります。
適切な希釈、注入層、注入量、間隔を考えて治療することが重要です。
ヒアルロン酸のようにヒアルロニダーゼでPDLLAそのものを簡単に溶かすことはできないため、最初から過量に治療しないことも大切です。
名古屋でレニスナ(ジュベルックボリューム)を検討している方へ
レニスナは、「ヒアルロン酸が嫌だから受ける治療」というより、自然なボリューム形成を時間をかけて行いたい方の選択肢です。
クリニックを選ぶときには、レニスナだけをすすめるのではなく、通常のヒアルロン酸、CGスタイラー、糸リフト、HIFU・RFなど複数の方法から使い分けられるかを確認するとよいでしょう。
頬の痩せなのか、たるみなのか、鼻翼基部のくぼみなのか、ほうれい線の谷なのか、表面の小ジワなのかで治療は変わります。
よくある質問
Q1.レニスナ(ジュベルックボリューム)はほうれい線に使えますか?
使えます。特に頬や中顔面のボリューム低下を伴うほうれい線や、徐々に自然なボリューム・ハリを整えたい場合に検討します。
Q2.ヒアルロン酸の代わりになりますか?
ボリューム補正という意味では選択肢になります。ただし、ヒアルロン酸とは変化の出方や得意な治療が異なります。即効性や細かな形の調整にはヒアルロン酸が向いています。
Q3.何回必要ですか?
当院では3~5回程度を目安にしています。ボリューム低下の程度や治療後の変化によって回数を調整します。
Q4.1回でも効果はありますか?
変化を感じる方はいますが、レニスナは複数回治療しながら徐々に整える治療です。当院では1回で完成と考えていません。
Q5.どのくらいで変化しますか?
急激に変化する治療ではありません。数週間から徐々にハリやボリュームの変化を確認し、複数回治療しながら整えていきます。
Q6.「ヒアル顔」になりにくいですか?
「ヒアル顔」は医学用語ではありません。レニスナは徐々に組織変化を利用してボリュームを作るため、急なボリューム変化を避けたい方には選択肢です。ただし、治療量が多すぎれば不自然になる可能性はあるため、適量が重要です。
Q7.ヒアルロン酸より自然ですか?
変化が徐々に出るため、自然に感じやすい特徴があります。一方、ヒアルロン酸も適切な場所へ適量を使用すれば自然に仕上げられます。
Q8.レニスナとCGスタイラーはどちらがいいですか?
頬や中顔面のボリューム低下にはレニスナ、ほうれい線の谷・刻みジワ・周囲のカーテンジワにはCGスタイラーを使いやすいと考えています。併用することもあります。
Q9.レニスナとヒアルロン酸を一緒にできますか?
できます。例えば頬をレニスナで徐々に整え、鼻翼基部をヒアルロン酸で支える方法があります。
Q10.レニスナはヒアルロニダーゼで溶かせますか?
製剤に含まれるヒアルロン酸成分とPDLLAは別です。PDLLAそのものをヒアルロニダーゼで溶かして元に戻すことはできません。そのため、適量を段階的に治療することが重要です。
Q11.たるみが強くてもレニスナだけで大丈夫ですか?
たるみが強い場合には、糸リフト、HIFU、RF、ATTIVAなどを組み合わせる方が適していることがあります。
Q12.どんな人に一番向いていますか?
多少回数がかかっても、急激に顔を変えず、自然にボリュームやハリを整えたい方に向いています。
まとめ|即効性ならヒアルロン酸、徐々に自然なボリュームならレニスナ
ほうれい線や頬のボリューム低下を治療する方法は、ヒアルロン酸だけではありません。
レニスナ(ジュベルックボリューム)はPDLLAによるコラーゲン形成などの組織変化を利用し、数回の治療を重ねながら徐々にボリュームやハリを整えていく治療です。
当院では3~5回程度を目安にしています。
比較的早く形を作りたい、鼻翼基部などを細かく支えたい、左右差を細かく調整したい場合には通常のヒアルロン酸が向いています。
一方、時間がかかっても自然に変化したい、広い範囲のボリューム低下を徐々に整えたい、いわゆる「ヒアル顔」のような過度なボリューム感を避けたいという方には、レニスナが選択肢になります。
さらに、表面へ刻まれたほうれい線や周囲のカーテンジワが残る場合にはCGスタイラー、下垂が強い場合には糸リフトやHIFU・RF・ATTIVAなどを組み合わせます。
すべてを一つの製剤で治そうとする必要はありません。
まゆりなclinic名古屋栄では、鼻翼基部、頬、中顔面、ほうれい線の谷、表面のシワ、たるみを確認し、ヒアルロン酸、レニスナ(ジュベルックボリューム)、CGスタイラー、たるみ治療を必要に応じて使い分けています。
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤成貴
参考文献
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