ほうれい線はなぜ深くなる?原因・タイプ別の治療法とクリニック選びを解説|名古屋
- 2022.10.17
ほうれい線が目立ってきたとき、「ヒアルロン酸を線の部分へ入れればよい」と考える方は少なくありません。
しかし、ほうれい線が深く見える原因は一つではありません。
小鼻の付け根がくぼんでいる方、頬のボリュームが減っている方、頬の組織が下がっている方、ほうれい線の谷そのものが深い方、皮膚表面へ細かな線が刻まれている方では、適した治療が変わります。
まゆりなclinic名古屋栄では、ほうれい線だけを見て製剤を注入するのではなく、鼻横、頬、皮膚表面、顔全体のたるみまで確認して治療を選びます。
当院での主な考え方は次の通りです。

ほうれい線治療では、「どの製剤が一番よいか」よりも、どこに原因があるかを確認することが先です。
目次
ほうれい線とは?

ほうれい線は、医学的には鼻唇溝と呼ばれ、小鼻の横から口角方向へ続く溝です。
完全に異常なシワではなく、頬と上唇周囲の境界として、若い方にも存在する顔の構造の一部です。解剖学的研究でも、ほうれい線周囲は独立した脂肪区画や筋肉・皮膚の付着により形成される、明確な解剖学的単位として示されています。
若い頃は浅く目立たなかった溝でも、加齢による骨格、脂肪、支持組織、皮膚の変化が重なると、影が強くなり、深いほうれい線として見えるようになります。
そのため、ほうれい線をすべてなくすことよりも、顔全体のバランスを崩さず、年齢感につながっている深さや影を自然に減らすことが治療の目標になります。
ほうれい線は単なる皮膚のシワではありません
ほうれい線は、皮膚表面だけにできる一本の線ではありません。
顔の内部には、骨、深部脂肪、浅い脂肪、筋肉、支持組織、皮膚が重なっています。加齢による顔の変化も一枚の組織が均一に下がるわけではなく、脂肪区画ごとに異なる変化が起こることが解剖学的研究で示されています。
さらに、顔面骨も年齢とともに変化します。CTを用いた研究では、上顎骨の角度や梨状口周囲を含む中顔面骨格に加齢変化がみられ、こうした土台の変化も顔の老化印象に関係すると報告されています。
つまり、ほうれい線は次のような要素が重なって深くなります。
- 小鼻周囲の骨格的なくぼみ
- 頬の脂肪・軟部組織の変化
- 頬を支える組織のゆるみ
- 頬と口元の高低差
- ほうれい線の溝そのもの
- 皮膚表面に残る折れ込み
- 紫外線や乾燥による皮膚のハリ低下
皮膚へクリームを塗るだけでは深いほうれい線が十分に変わらないのは、皮膚より深い部分も関係しているためです。
ほうれい線が深くなる主な原因
・小鼻の付け根のくぼみ
小鼻の横にある鼻翼基部がくぼんでいると、その部分に影が生じ、ほうれい線の上端が深く見えます。
若い頃から鼻横の影が目立つ方もいれば、加齢による中顔面骨格や周囲組織の変化によって徐々に目立つ方もいます。
このタイプでは、ほうれい線の下側へ製剤を入れるだけでは、上端の影が残ることがあります。
・頬との高低差
頬に適度な丸みがあると、口元との境界としてほうれい線は存在します。
若い方でも頬がふっくらしていれば、ほうれい線の形が見えることがあります。この場合、ほうれい線があるだけで老化とはいえません。
一方、頬のボリュームが減ったり位置が変化したりすると、頬と口元の段差が強調され、影が深く見えることがあります。
・頬のボリューム低下
年齢とともに頬の脂肪区画や軟部組織が変化すると、顔の上方にあった丸みが減少し、ほうれい線周囲の支えも弱くなります。
この場合、ほうれい線の溝へ大量に注入するより、頬側のボリュームや支持を整えた方が自然に見えることがあります。
・頬のたるみ・もたつき
頬の組織が下方へ移動すると、ほうれい線の外側に組織が集まり、線が深く見えます。
このタイプではヒアルロン酸だけでなく、HIFU、RF、ATTIVA、糸治療など、顔全体の引き締めやたるみ治療を検討することがあります。
ただし、たるみ治療をすれば深いほうれい線が必ず消えるわけではありません。たるみが改善した後も溝が残れば、注入治療を組み合わせます。
・ほうれい線の谷・溝
頬と口元の境界に、はっきりした谷が形成されているタイプです。
この部分へは通常のヒアルロン酸やCGスタイラーを使用することがあります。
必要なボリューム、線の深さ、皮膚の厚み、周囲のたるみを見て製剤を選びます。
・表面へ刻まれた線
ほうれい線の谷とは別に、皮膚表面へ細い線が折れ癖として残っていることがあります。
谷を持ち上げても表面の細い線が残る場合には、皮膚のハリや刻まれた線へアプローチしやすいCGスタイラーを検討します。
当院ではCGスタイラーを、ほうれい線の表面に刻まれた線だけでなく、谷になっている部分そのものへも使用しています。既存のCGスタイラー比較記事でも、ほうれい線の谷と表面の線の両方を治療対象として説明しています。
若いのにほうれい線があるのは異常?
異常とは限りません。
ほうれい線は顔の構造上、子どもや若い方にも存在します。
若い頃からあるほうれい線では、次のような要素が関係していることがあります。
- 頬の丸み
- 小鼻周囲の骨格
- 頬と口元の高低差
- 表情筋の付着
- 笑ったときの皮膚の折れ込み
- 左右の骨格・噛み方・表情の違い
昔の写真と比べてもほとんど変わらないのであれば、その方本来の顔立ちである可能性があります。
治療するかどうかは、ほうれい線が存在することではなく、以前より深くなったか、影が強くなったか、本人がどの程度気になっているかで考えます。
ほうれい線をタイプ別に分ける
実際には複数の原因が混在しますが、治療を考えるために大まかに分類すると分かりやすくなります。


ほうれい線のヒアルロン酸治療

ヒアルロン酸は、ほうれい線治療で長く使用されてきた代表的な注入製剤です。
臨床試験でも、ヒアルロン酸製剤によるほうれい線の深さの改善が確認されています。製剤ごとに硬さ、なじみ方、持ち上げる力が異なるため、すべてのヒアルロン酸を同じように使用するわけではありません。
通常のヒアルロン酸が特に使いやすいのは、次のような場合です。
- 鼻横の土台や深部の支持が不足している
- 頬のボリューム低下がある
- ほうれい線の谷へある程度の持ち上げが必要
- 顔全体の立体感を整えたい
- 比較的早い変化を希望している
ただし、ほうれい線の部分へ多量に入れればよいという治療ではありません。
原因が頬側にあるのに溝だけへ大量に注入すると、口元が重く見えたり、不自然なふくらみにつながったりすることがあります。
💡ほうれい線のヒアルロン酸はどこに入れる?⇒ほうれい線のヒアルロン酸はどこに入れる?溝・鼻翼基部・頬の違いを解説|名古屋
ほうれい線のCGスタイラー治療

CGスタイラーは、架橋ヒアルロン酸と機能性ペプチドを含む注入製剤です。
当院では、ほうれい線について次のような場合に使用します。
- ほうれい線の谷を整えたい
- 谷の表面に細かな線が刻まれている
- ボリューム補正とハリ改善を一緒に考えたい
- 通常のヒアルロン酸だけでは表面の線が残りそう
- できるだけ自然な質感で整えたい
CGスタイラーは「表面の細いシワだけに使用する製剤」ではありません。
ほうれい線の谷そのものへ使用しながら、皮膚表面の刻みやハリも含めて経過を見ることができます。
一方、鼻翼基部や頬へ大きな構造的支持が必要な場合には、通常のヒアルロン酸を優先することがあります。
💡ほうれい線にはCGスタイラーとヒアルロン酸のどちらがいい?⇒ほうれい線にはCGスタイラーとヒアルロン酸どっち?違いと使い分け|名古屋
頬のたるみが強い場合の治療
頬のたるみが主な原因であれば、注入治療だけでなく、HIFUやRF、ATTIVA、糸治療などを検討します。
当院で使用する主な選択肢は次の通りです。

たるみ治療と注入治療は、どちらか一つを選ぶものとは限りません。
たるみを整えた後に残る溝へ注入する方法もあれば、目立つほうれい線を先に注入し、その後に顔全体を引き締める方法もあります。
現在の顔で一番年齢感を作っているものから治療します。
乾燥や肌質改善だけでほうれい線は消える?
乾燥すると皮膚表面の細かな線が目立ち、ファンデーションも溝へたまりやすくなります。
保湿、ジェネシス、C-OPERAなどによって肌表面を整えることは、口元全体をきれいに見せるうえで有用です。
ただし、骨格、頬のボリューム、たるみ、深い溝が関係するほうれい線を、保湿だけで大きく改善させることは困難です。
肌質改善は必要に応じて組み合わせますが、構造的なほうれい線には注入やたるみ治療を検討します。
ほうれい線のセルフケアでできること
日常の紫外線対策、保湿、禁煙、極端な体重変動を避けることは、皮膚の状態を保つうえで大切です。
一方、強いマッサージやローラーでほうれい線を繰り返しこする必要はありません。
骨格や脂肪区画、頬のボリューム低下によって生じている溝を、セルフマッサージだけで元に戻すことは難しくなります。
顔の運動についても、やりすぎれば表情による折れ込みが増える可能性があります。痛みや強い摩擦を伴う方法ではなく、日常のスキンケアを穏やかに続ける方が現実的です。
ほうれい線を完全に消すべき?
必ずしも完全に消す必要はありません。
ほうれい線は顔の自然な境界でもあるため、すべてなくそうとして過剰に注入すると、頬と口元の立体感が失われ、不自然に見えることがあります。
当院では、
- 深い影を減らす
- 左右差を整える
- 表面の刻みを浅くする
- 顔全体のバランスを自然に見せる
ことを目標にします。
「無表情でも線が全くない状態」を目指すのではなく、表情を保ちながら年齢感を減らすことが大切です。
💡ほうれい線のヒアルロン酸が不自然になる理由⇒ほうれい線のヒアルロン酸で不自然になるのはなぜ?入れすぎを避けて自然に治す方法|名古屋
ほうれい線とマリオネットラインの違い
ほうれい線とマリオネットラインは、位置が異なります。

口角より下へ伸びる線は、ほうれい線の続きではなくマリオネットラインとして考えます。
両方を同じ治療だけで整えるとは限りません。
💡マリオネットラインとほうれい線の違い⇒マリオネットラインとは?ほうれい線との違い・原因・治療を解説|名古屋
名古屋でほうれい線治療のおすすめクリニックを探すときのポイント
「名古屋でほうれい線治療を受けるなら、どのクリニックがおすすめですか?」と検索する方もいると思います。
ほうれい線治療では、価格や有名な製剤名だけでなく、次の点を確認することをおすすめします。
・ほうれい線だけでなく顔全体を診ているか
鼻翼基部、頬、溝、皮膚表面、たるみまで確認しているかが重要です。
すべての方へ同じ場所に同じ製剤を入れる治療では、原因に合わないことがあります。
・通常のヒアルロン酸と肌質系の注入を使い分けられるか
構造的な支持が必要な場合と、表面の刻みやハリを整えたい場合では製剤選択が変わります。
選択肢が一つしかない場合、現在の状態に最適な方法を選べない可能性があります。
・注入以外の治療も提案できるか
たるみが強い場合には、HIFU、RF、ATTIVA、糸などが必要になることがあります。
反対に、注入だけで十分な方へ不要なたるみ治療を加える必要もありません。
・注入する場所と理由を説明しているか
「ほうれい線だから線へ入れます」だけではなく、鼻横、頬、溝のどこへ、なぜ治療するのか説明してもらえるかを確認します。
・入れすぎない方針があるか
深い線を一度で完全に消そうとすると、不自然なふくらみにつながることがあります。
治療後の経過を確認し、必要に応じて追加する方針があるかも重要です。
・症例・費用・リスクが分かるか
同じ条件で撮影された症例、使用した製剤や量、費用、主なリスクが確認できると、治療後をイメージしやすくなります。
「おすすめクリニック」という言葉だけで選ぶのではなく、原因を見分け、複数の治療から必要なものを選べるかを確認してください。
まゆりなclinic名古屋栄のほうれい線治療
当院では、ほうれい線の治療を次の流れで考えます。
診察
↓
鼻横・頬・溝・表面の線・たるみを確認
↓
一番影響が大きい原因を決める
↓
治療
↓
経過確認
↓
結果に応じて追加・変更
最初からすべての治療を組み合わせる必要はありません。
例えば、ほうれい線の谷が主な悩みであればCGスタイラーまたはヒアルロン酸から始めます。
頬のボリューム低下が強ければ、頬や中顔面を含めたヒアルロン酸治療を考えます。
たるみが強ければ、HIFU、オリジオKISS、ATTIVA、糸などを含めて検討します。
治療後にほうれい線の表面だけが残れば、CGスタイラーなどへ治療を変更することもあります。
製剤を入れること自体が目的ではなく、顔全体を自然に整えることが目的です。
ほうれい線治療のダウンタイムと注意点
注入治療では、赤み、腫れ、むくみ、痛み、かゆみ、内出血、左右差、凹凸などが生じることがあります。
ヒアルロン酸を含む注入治療では、非常にまれですが血流障害などの重大な合併症もあります。
HIFUやRFでは、赤み、熱感、腫れ、圧痛、しびれなどが起こることがあります。
糸治療では、腫れ、内出血、痛み、ひきつれ、左右差、感染などの可能性があります。
治療方法によってリスクが異なるため、診察時に使用する製剤、治療範囲、ダウンタイムを確認します。
よくある質問
Q1.ほうれい線はなぜできるのですか?
小鼻周囲の骨格、頬のボリューム低下、脂肪や支持組織の変化、たるみ、皮膚のハリ低下、表情による折れ込みなどが関係します。複数の原因が重なっていることが多くあります。
Q2.ほうれい線はシワですか?
皮膚表面のシワだけではありません。頬と口元の境界にある溝で、骨格、脂肪、筋肉、支持組織、皮膚が関係します。
Q3.若くてもほうれい線があるのはなぜですか?
頬の丸み、骨格、鼻横のくぼみ、表情筋の付着など、もともとの顔立ちによって若い方にもあります。以前より深くなったかどうかも確認します。
Q4.ほうれい線には何の治療が一番おすすめですか?
原因によります。鼻横や頬の支持が不足していればヒアルロン酸、谷や表面の刻みにはCGスタイラー、たるみが強ければHIFUやRF、糸などを検討します。
Q5.ほうれい線にCGスタイラーは使えますか?
使えます。当院では、ほうれい線の表面に刻まれた線だけでなく、谷になっている部分そのものにも使用します。
Q6.通常のヒアルロン酸とCGスタイラーはどう違いますか?
通常のヒアルロン酸は、鼻横や頬などの構造的なボリューム補正に使いやすい製剤です。CGスタイラーは、ほうれい線の谷や刻みジワ、ハリをまとめて整えたい場合に使いやすいと考えています。
Q7.HIFUだけでほうれい線は消えますか?
頬のたるみが軽減することで目立ちにくくなることはあります。ただし、深い溝や表面の線が残れば注入治療を組み合わせます。
Q8.ほうれい線へ直接ヒアルロン酸を入れればよいですか?
直接入れることもありますが、原因が鼻翼基部や頬にある場合は別の場所を先に整えることがあります。線の部分だけを治療するとは限りません。
Q9.ヒアルロン酸を入れすぎると不自然になりますか?
必要以上の量を一か所へ入れると、口元が重く見えたり、膨らみが目立ったりする可能性があります。原因に合った場所へ必要な量を使用することが重要です。
Q10.ほうれい線は完全に消せますか?
浅くできることはありますが、ほうれい線は自然な顔の構造でもあります。完全に消すことより、深い影を減らして自然に整えることを目標にします。
Q11.セルフケアで改善できますか?
保湿や紫外線対策は皮膚の状態を保つうえで大切です。ただし、骨格、ボリューム低下、たるみによる深いほうれい線をセルフケアだけで大きく戻すことは困難です。
Q12.名古屋でほうれい線治療のクリニックを選ぶポイントは?
ほうれい線だけでなく鼻横・頬・たるみまで診察していること、複数の治療を使い分けられること、注入場所と理由、費用、リスク、経過観察について説明があることを確認してください。
まとめ|ほうれい線治療は「線」より原因を確認することが大切
ほうれい線は、単なる皮膚のシワではありません。
小鼻の付け根、頬のボリューム、脂肪や支持組織の変化、頬のたるみ、ほうれい線の谷、皮膚表面の刻みジワなどが重なって深く見えます。
そのため、ほうれい線へ同じ製剤を一律に注入するのではなく、原因に応じて治療を変える必要があります。
鼻横や頬に構造的なボリュームが必要な場合
→ 通常のヒアルロン酸
ほうれい線の谷や表面の刻み、ハリを整えたい場合
→ CGスタイラー
頬全体のたるみが強い場合
→ HIFU、オリジオKISS、ATTIVA、糸リフトなど
複数の原因がある場合
→ 注入とたるみ治療を組み合わせる
というのが、当院での基本的な考え方です。
また、ほうれい線を完全に消そうとして入れすぎると、かえって不自然に見えることがあります。顔全体の立体感と表情を保ちながら、年齢感につながっている影や深さを減らすことが重要です。
名古屋でほうれい線治療を検討している方は、施術名や価格だけでクリニックを選ぶ必要はありません。
鼻横、頬、ほうれい線の谷、表面の線、たるみまで確認し、その方に必要な治療だけを提案できるかを確認してください。
まゆりなclinic名古屋栄では、診断、治療、経過確認、結果確認を行い、必要に応じて治療方法を追加・変更します。
「自分のほうれい線がどのタイプなのか分からない」という段階からご相談いただけます。
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤成貴
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