シミ取りレーザーの種類を比較|ピコ・ルビー・Qスイッチ・IPLなどの違いと選び方|名古屋
- 2026.9.12
目次
シミ取りレーザーの種類を比較|ピコ・ルビー・Qスイッチ・IPLなどの違いと選び方|名古屋
シミ取りレーザーにはどんな種類がある?

「シミ取りを調べると、ピコ、ルビー、Qスイッチ、YAG、IPLなど色々出てきて違いが分からない」「結局どのレーザーが一番シミにいい?」「ピコレーザーが一番新しいなら、全部ピコでいいのでは?」。名古屋・栄でシミ治療を行っていると、このようなご質問をよくいただきます。まず結論からお伝えすると、すべてのシミに一番よいレーザーはありません。濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑、薄い老人性色素斑、肝斑、ADM、そばかす、炎症後色素沈着(PIH)では、適した波長や照射方法が異なります。
まゆりなclinic名古屋栄では、ピコレーザー、Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、ルビーフラクショナル、IPL(ライムライト)、アレキサンドライトレーザーを使用したスプレンダーフェイシャル、OPトーニングなどを、シミの種類や肌状態に合わせて使い分けています。
大切なのは、「どの機械が一番強いか」ではなく、「そのシミにどの波長・パルス幅・照射方法が合っているか」です。
シミ治療についてはこちら⇒シミ治療で医師は何を見てる?
まず知っておきたい「ピコ」「Qスイッチ」「ルビー」は同じ分類ではない
シミ取りレーザーが分かりにくい大きな理由は、「ピコ」「Qスイッチ」「ルビー」「YAG」といった言葉が、同じ意味の分類ではないからです。簡単に整理すると、「ルビー」「YAG」「アレキサンドライト」などは主にレーザーの種類や波長に関係する言葉で、「Qスイッチ」「ピコ秒」「ロングパルス」はレーザーをどのくらい短い時間で照射するかというパルス幅に関係する言葉です。そして「スポット」「トーニング」「フラクショナル」は、どのように照射するかという治療方法を表します。例えば、「Qスイッチルビー」は694nmのルビーレーザーをQスイッチという非常に短いパルスで照射する治療です。「ピコYAG」であればYAGレーザーをピコ秒単位で照射します。つまり、「ピコとルビーはどちらがいい?」という質問は、厳密には少し違う種類の言葉を比較していることになります。
シミ治療を理解するには①波長、②パルス幅、③照射方法
の3つを分けて考えると分かりやすくなります。
波長で何が変わる?
レーザーの波長によって、メラニンへの吸収のされ方や皮膚への届き方が異なります。
シミ治療で代表的な波長には、532nm、694nm、755nm、1064nmなどがあります。
532nmは比較的表層のメラニンに反応しやすい波長で、表在性の色素性病変に使用されます。694nmはルビーレーザーの波長で、メラニンへの吸収性が高いことが特徴です。755nmはアレキサンドライトレーザーの波長で、メラニンへの吸収性を利用して色素や脱毛などに使用されます。1064nmはYAGレーザーの代表的な波長で、より深く届きやすく、色素治療だけでなくさまざまな治療に使用されます。ただし、「メラニンに吸収されやすい波長だから一番シミが取れる」という単純な話ではありません。肌の色、シミの深さ、肝斑の有無、PIHリスクなども含めて波長を選ぶ必要があります。
パルス幅で何が変わる?
パルス幅とは、レーザーを照射する時間の長さです。Qスイッチレーザーはナノ秒という非常に短い時間で照射します。ピコレーザーは、それよりさらに短いピコ秒単位で照射します。ピコ秒レーザーは非常に短い時間に高いピークパワーを出すことができ、光音響作用を利用して色素を細かく破砕することが特徴です。一方、Qスイッチレーザーも良性色素性病変に長く使用されており、現在でも重要な治療選択肢です。「ピコレーザーは新しいから、Qスイッチレーザーより必ず優れている」というわけではありません。
老人性色素斑に対する研究でも、ピコ秒レーザー、Qスイッチレーザー、IPLなど複数の治療で改善が報告されています。実際の治療では、病変と肌状態に合わせて選ぶことが重要です。
シミ取りのコラムはこちら⇒名古屋でシミ取りを受けるなら?
1.ピコレーザー|濃いシミからトーニングまで幅広く使う
ピコレーザーは、ピコ秒という非常に短いパルス幅で照射するレーザーです。
当院ではenLIGHTen SRやDiscovery PICO VarioPulseなど、特徴の異なるピコレーザーを導入し、治療目的によって使い分けています。
ピコレーザーには、目的のシミを狙う「ピコスポット」、顔全体へ低出力で照射する「ピコトーニング」、レーザーを細かな点状に分散する「ピコフラクショナル」など、複数の照射方法があります。
つまり、「ピコレーザーを受ける」というだけでは、実際にどの治療を受けるのかは分かりません。
濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑ではピコスポット、肝斑・くすみ・色むらではピコトーニング、毛穴・ニキビ跡・肌質改善ではピコフラクショナルというように目的が異なります。
ピコトーニング・ピコフラクショナルの違いはこちら⇒ピコトーニング・ピコフラクショナルの違い
ピコスポットはどんなシミに向く?
ピコスポットは、濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑などをピンポイントで治療するときに使用します。
適応のよい老人性色素斑では、1回で大きく薄くなることがあります。
ただし、ピコレーザーであってもPIHは起こる可能性があります。特に元のシミが非常に薄い場合、治療後のPIHの方が元のシミより濃く目立ってしまうことがあります。
そのため当院では、「シミなら全部ピコスポット」という使い方はしていません。
ピコスポットについてはこちら⇒ピコスポット
2.Qスイッチルビーレーザー|694nmでメラニンを狙う
Qスイッチルビーレーザーは、694nmのルビーレーザーをQスイッチという短いパルス幅で照射する治療です。694nmはメラニンへの吸収性が高く、老人性色素斑、そばかす、ADMなどの良性色素性病変に長く使用されてきました。「Qスイッチレーザーは古い治療で、ピコレーザーの方が上」と思われることがありますが、現在でも病変によって重要な選択肢です。大切なのはレーザーが新しいか古いかではなく、目的の色素に適した波長と照射条件を選ぶことです。
Qスイッチルビーとルビーフラクショナルは何が違う?
どちらも694nmのルビーレーザーを使用しますが、照射方法が異なります。Qスイッチルビーでは、目的の色素性病変を面状に治療します。一方、ルビーフラクショナルではレーザーを細かなドット状に分散して照射し、照射していない皮膚を間に残します。当院では、非常に薄い老人性色素斑などではルビーフラクショナルを選択することがあります。
薄いシミにスポット状の強い治療を行うと、シミ自体は反応してもPIHの方が元のシミより濃く目立つことがあります。ルビーフラクショナルでは、色素への反応を保ちながら照射面積を分散し、3〜5回程度を一つの目安として少しずつ治療します。
ルビーフラクショナルについてはこちら⇒ルビーフラクショナル
3.QスイッチYAGレーザー|532nmと1064nmを使い分ける
YAGレーザーも色素性病変治療で広く使用されるレーザーです。
代表的には1064nmのYAGレーザーと、周波数変換した532nmのレーザーがあります。
532nmは比較的表層のメラニンに反応しやすく、表在性の色素性病変に使用されます。一方、1064nmはより深く届きやすいことが特徴で、真皮側の色素やレーザートーニングなどにも使用されます。Qスイッチ1064nm YAGレーザーを低出力で繰り返し照射する方法は、肝斑治療のレーザートーニングとして広く研究されています。
ただし、肝斑では「低出力なら何回照射しても安全」というわけではありません。過剰な累積照射では色素脱失や色素沈着などが報告されているため、治療反応を確認しながら回数や設定を調整することが重要です。
OPトーニングについてはこちら⇒OPトーニングとピコトーニングの違いについて
OPトーニングもQスイッチレーザーの一つ
まゆりなclinic名古屋栄のOPトーニングは、Discovery PICO VarioPulseという機器を使用しますが、照射に使用するのはQスイッチモードです。機器名に「PICO」と入っているため誤解されやすいのですが、OPトーニングはピコトーニングではありません。
当院では、特に肝斑、PIH、ニキビ跡の茶色い色素沈着、刺激への配慮を重視したい肌などでOPトーニングを積極的に検討します。つまり、「Qスイッチレーザー=昔のシミ取りレーザー」というだけではなく、現在でも照射条件を調整しながら肝斑や色素沈着治療に使用します。
4.ルビーフラクショナル|薄いシミを少しずつ治療する
ルビーフラクショナルは、694nmのルビーレーザーをドット状に分散して照射する治療です。当院では特に、ピコスポットで一度に強く治療するとPIHが元のシミより目立つことが懸念される薄い老人性色素斑などで使用しています。重要なのは、ルビーフラクショナルは「弱いレーザー」ではないということです。レーザーが当たったドット部分ではメラニンへしっかり反応させながら、照射面積を分散します。当院で使用するフラクショナルハンドピースでは照射カバー率は最大約40%ですが、40%照射するから1回で40%のシミがなくなるという意味ではありません。照射された部分でも一度ですべてのメラニンがなくなるわけではなく、当院の臨床的な実感では、薄い老人性色素斑では1回ごとに全体の約30%程度ずつ薄くなっていくような経過を見ることがあります。
そのため3〜5回程度を一つの目安として、PIHに配慮しながら少しずつ治療します。
ルビーフラクショナルレーザーについてはこちら⇒ルビーフラクショナルレーザー
5.アレキサンドライトレーザー|755nmで細かな色素・色むらを整える
アレキサンドライトレーザーは755nmの波長を使用するレーザーです。まゆりなclinic名古屋栄では、SPLENDOR Xを使用したスプレンダーフェイシャルで755nmアレキサンドライトレーザーを顔全体に照射します。当院のスプレンダーフェイシャルには、755nmアレキサンドライトレーザー単独の「アレキサンドライトモード」と、755nmアレキサンドライトレーザー+1064nm YAGレーザーを組み合わせる「ブレンドブライトモード」があります。スプレンダーフェイシャルは、濃いシミを1個ずつ取るスポット治療ではありません。顔全体のくすみ、色むら、細かな色素などをレーザーで整えることを目的とした治療です。濃く境界のはっきりした老人性色素斑ならピコスポット、薄い老人性色素斑ならルビーフラクショナルなど、スポット系の治療とは役割を分けます。
スプレンダーフェイシャルの施術ページはこちら⇒スプレンダーフェイシャル
6.IPL|レーザーではなく「幅広い光」を使う治療
IPLはIntense Pulsed Lightの略で、厳密にはレーザーではありません。レーザーが特定の波長を使用するのに対し、IPLは一定の範囲に含まれる幅広い波長の光を照射します。
まゆりなclinic名古屋栄で使用しているライムライトは520〜1100nmの幅広い波長を使用します。メラニンだけでなくヘモグロビンにも反応するため、シミ・そばかすだけではなく、赤みや顔全体の色むらなど複数の悩みに一度にアプローチできることが特徴です。
特に、顔全体にそばかすがある、シミと赤みの両方が気になる、肌全体の色調を整えたいという場合にはIPLが適していることがあります。
一方、非常に薄い老人性色素斑ではIPLに十分反応しにくい場合があります。
そのため当院では「薄いシミ=IPL」と単純には考えず、残っている薄い老人性色素斑にはルビーフラクショナルを検討します。
IPLとレーザーについてはこちら⇒IPLとレーザーの使い分け
シミ取りレーザーを簡単に比較すると?
ピコスポット
【主な目的】:濃いシミをピンポイントで治療
【向いている例】:濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑
【特徴】:ピコ秒レーザーで色素を狙う
【注意点】:PIHが起こる可能性がある
Qスイッチルビーレーザー
【波長】:694nm
【主な目的】:良性色素性病変
【向いている例】:老人性色素斑、そばかす、ADMなど
【特徴】:メラニンへの吸収性が高い
QスイッチYAGレーザー
【波長】:532nm/1064nm
【主な目的】:色素性病変・トーニングなど
【特徴】:532nmと1064nmで深さや用途を使い分ける
ルビーフラクショナル
【波長】:694nm
【主な目的】:薄いシミを少しずつ治療
【向いている例】:薄い老人性色素斑
【特徴】:ドット状に分散照射し、PIHに配慮しながら治療
ピコトーニング
【主な目的】:肝斑・くすみ・色むら
【特徴】:ピコ秒レーザーを低出力で広く照射
OPトーニング
【主な目的】:肝斑・PIH・刺激への配慮を重視する色素沈着
【特徴】:Discovery PICO VarioPulseのQスイッチモードを使用
IPL(ライムライト)
【主な目的】:そばかす・赤み・くすみ・色むら
【特徴】:幅広い波長の光を使用。厳密にはレーザーではない
スプレンダーフェイシャル
【主な目的】:くすみ・細かな色素・色むら
【特徴】:755nmアレキサンドライト、または755nm+1064nm YAGを使用
「ピコレーザー」と「Qスイッチレーザー」はどちらが上?
これは非常によく聞かれる質問ですが、「ピコレーザーの方が新しいから、Qスイッチよりすべてに優れている」と考える必要はありません。ピコ秒レーザーは非常に短いパルス幅による光音響作用を利用でき、色素性病変やタトゥーなどで有用な治療です。一方、Qスイッチレーザーも長年の臨床データがあり、ルビー694nmやYAG1064nm/532nmなど、病変によって有用な選択肢です。老人性色素斑に関する系統的レビューでも、ピコ秒レーザー、Qスイッチレーザー、IPLなど複数の治療で改善が報告されています。
大切なのは、「ピコかQスイッチか」という機械カテゴリーだけで決めることではありません。何の色素を狙うのか。どの深さに色素があるのか。どの波長を使うのか。どの程度の炎症まで許容するのか。PIHリスクはどうか。ここまで考えて選ぶ必要があります。
肝斑にはどのレーザーがいい?
肝斑では「一番強くメラニンを壊せるレーザー」を選ぶ考え方は適していません。
肝斑は慢性・再発性で、紫外線、ホルモン、炎症、基底膜、真皮環境など複数の要因が関係しています。現在、低フルエンスQスイッチYAGやピコ秒レーザーなど複数のレーザー治療が研究されていますが、結果にはばらつきがあります。つまり、肝斑に対しても「最新のレーザーを選べばよい」とは言えません。当院ではOPトーニング、ピコトーニング、C-OPERA、内服・外用治療、ニードルRF(シルクロ)、水光注射などから、肌状態に合わせて治療を組み立てます。
肝斑についてはこちら⇒肝斑とは?
ADMにはどのレーザーがいい?

ADMは後天性真皮メラノサイトーシスで、真皮側に色素が存在します。
そのため、一般的な老人性色素斑とは治療設計が異なり、Qスイッチレーザーやピコ秒レーザーなどによる複数回の治療が検討されます。近年の系統的レビューでは、ADMに対するQスイッチレーザーとピコ秒レーザーで明確な優劣は示されず、治療回数が増えるほど高いクリアランスにつながる傾向が報告されています。つまりADMでも、「ピコなら1回で取れる」「Qスイッチは古い」という単純な話ではありません。
またADMと肝斑が混在している場合には、レーザー刺激による肝斑への影響も考えて治療順序を決めます。もう一点、重要なことは、PIH(炎症後色素沈着)の問題です。ピコレーザーのほうがPIHは出にくく、出た場合でも消えるまでの期間が短くなります。ADMは回数を要す場合があるのでPIHが早く消えるということは次回の治療ができるまでの期間が短くなり、結果として早く治るという利点があります。
ADMについてはこちら⇒肝斑とADMの違いは?
薄いシミには何がいい?
薄いシミは治療方法を慎重に選ぶ必要があります。まず「薄いシミ」というのは病名ではありません。薄い老人性色素斑、肝斑、PIH、ADMなどが薄い茶色に見えることがあります。
薄い老人性色素斑であれば、当院ではルビーフラクショナルを検討します。肝斑であればOPトーニングやピコトーニング、PIHであれば経過観察を含め刺激に配慮した治療、ADMであれば色素の深さを考えたレーザー治療を検討します。「薄いから弱いレーザー」「薄いからIPL」と決めるのではなく、何の色素なのかを確認することが重要です。
シミの治療法についてはこちら⇒シミ治療の選び方
一つの顔に複数のレーザーを使うこともある
実際の患者さまのお顔には、一種類だけのシミがあるとは限りません。
例えば、濃い老人性色素斑、薄い老人性色素斑、肝斑、そばかすが同じ顔に存在していることがあります。その場合、濃い老人性色素斑にはピコスポット、薄い老人性色素斑にはルビーフラクショナル、肝斑にはOPトーニングまたはピコトーニング、そばかす・赤みにはIPLというように、一人のお顔の中でも治療方法を変える場合があります。顔全体のくすみ・細かな色素・色むらを整えたい場合にはスプレンダーフェイシャルを組み合わせることもあります。だからこそ、シミ治療では「このレーザーが一番いい」という考え方より、「この色素には何がいいか」を一つずつ考えることが重要です。
シミ取りレーザーを選ぶときに確認したいこと
シミ取りレーザーを選ぶときには、何のシミなのか診断されているか、そのレーザーを選ぶ理由を説明してもらえるか、肝斑やADM、PIHの混在を考えているか、濃いシミと薄いシミを同じ方法で治療していないか、治療回数やPIHの可能性を説明してもらえるか、治療後の経過を診てもらえるか、という点を確認することをおすすめします。
機器の名前だけでなく、「なぜその機器なのか」を確認することが大切です。
名古屋でシミ取りを受けるなら⇒確認したい7つのポイント
まゆりなclinic名古屋栄のシミレーザー治療

まゆりなclinic名古屋栄では、Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、ピコレーザー、ルビーフラクショナル、IPL、SPLENDOR X、OPトーニングなど複数の選択肢から治療を組み立てます。
しかし、治療機器を多く持っていること自体を目的にしているわけではありません。
治療の選択肢が増えるほど重要になるのは、「どの機械が一番いいか」ではなく、「このシミには何を使うべきか」という判断です。必要に応じてNeo Voir I PLUSによる肌撮影も補助的に使用しますが、最終的には医師が実際の肌を診察し、色素の種類や状態を判断します。
機械が先にあるのではなく、患者さまのお肌とシミが先にある。この考え方で、波長・パルス幅・照射方法を選びます。
名古屋でシミ取りレーザーを検討している方へ
名古屋でシミ取りを調べると、「ピコレーザーがおすすめ」「ルビーレーザーがよい」「IPLならダウンタイムが少ない」など、さまざまな情報が出てきます。どれも間違いとは限りません。ただし、その情報が「自分のシミ」に当てはまるかは別です。
濃い老人性色素斑と薄い老人性色素斑では治療が違います。肝斑とADMでも治療が違います。PIHをシミだと思って追加照射すると、逆に炎症を長引かせることがあります。
だからこそ、レーザーの名前を先に選ぶのではなく、まずシミの種類を確認することが重要です。ピコ、Qスイッチルビー、QスイッチYAG、IPL、アレキサンドライトなど、それぞれに特徴があります。「一番新しいレーザー」ではなく、「自分のシミに合った治療」を選ぶことが、シミ治療では大切です。
よくある質問

Q.シミ取りはピコレーザーが一番いいですか?
A.すべてのシミにピコレーザーが一番よいわけではありません。濃い老人性色素斑ではピコスポットが有力ですが、薄い老人性色素斑ではルビーフラクショナル、肝斑ではOPトーニングやピコトーニングなど、病変によって使い分けます。
Q.Qスイッチレーザーは古い治療ですか?
A.長く使用されている治療ですが、現在でも重要な選択肢です。Qスイッチルビー694nmやQスイッチYAG532nm・1064nmなど、病変の種類や深さによって使用されます。新しいか古いかだけで優劣を決めるものではありません。
Q.ルビーレーザーとピコレーザーはどちらがいいですか?
A.単純比較では決められません。ルビーは694nmという波長、ピコは主にパルス幅に関係する言葉です。どの色素をどの深さで治療するかによって選択します。
Q.IPLもレーザーですか?
A.厳密にはレーザーではありません。IPLは幅広い波長を含む光を照射します。そばかす・赤み・くすみ・色むらなど、複数の肌悩みに広くアプローチできることが特徴です。
Q.スプレンダーフェイシャルもシミ治療ですか?
A.顔全体のくすみ・細かな色素・色むらなどに使用する美肌レーザー治療です。濃い老人性色素斑を1個ずつ取るスポット治療とは役割が異なります。
Q.薄いシミにはどのレーザーがいいですか?
A.薄いシミが老人性色素斑なのか、肝斑なのか、PIHなのかで異なります。当院では薄い老人性色素斑にはルビーフラクショナルを検討します。
Q.肝斑にスポットレーザーはできますか?
A.肝斑そのものを老人性色素斑と同じように強いスポット照射で取るという考え方は一般的ではありません。肝斑の上に老人性色素斑が混在している場合には、肝斑の状態を確認しながら治療順序を検討します。
まとめ
シミ取りで使われる治療には、ピコレーザー、Qスイッチルビー、QスイッチYAG、ルビーフラクショナル、IPL、アレキサンドライトレーザーを使用するスプレンダーフェイシャルなどがあります。しかし、これらは単純に「どれが一番強いか」で比較するものではありません。波長が違う。パルス幅が違う。照射方法が違う。狙っている色素が違う。だから治療対象も異なります。代表的には、濃く境界が比較的はっきりした老人性色素斑にはピコスポット、薄い老人性色素斑にはルビーフラクショナル、肝斑やPIHにはOPトーニングやピコトーニング、そばかす・赤み・色むらにはIPL、くすみ・細かな色素にはスプレンダーフェイシャルなどを検討します。また、ADMのような深い色素ではQスイッチレーザーやピコ秒レーザーによる複数回治療を検討します。シミ取りレーザーで大切なのは、「ピコかルビーか」という機械名から選ぶことではありません。何のシミなのか。どの深さに色素があるのか。どの程度の炎症まで許容できるのか。PIHのリスクはどうか。そこまで考えたうえで、波長・パルス幅・照射方法を選ぶことが重要です。機械が先にあるのではなく、患者さまのお肌とシミが先にある。シミ取りレーザーも、この考え方で選ぶことが大切だと考えています。
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監修医師

監修医師・文責
加藤 成貴 医師
まゆりなclinic名古屋栄 院長
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積み、2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を大切にし、患者さま一人ひとりの肌状態や希望に合わせた治療を行っています。
資格
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- アラガン・エステティックス ボトックスビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス認定資格医








