ミラドライは1回で十分?2回目が必要な人・治療間隔・効果を医師が解説|名古屋
- 2026.10.14
目次
ミラドライは1回で十分?2回目が必要な人・治療間隔・効果を医師が解説|名古屋

「ミラドライは1回で十分ですか?」「2回やらないと効果が出ませんか?」という質問をよくいただきます。
結論からお伝えすると、1回の治療で十分に満足できれば、それで終了して問題ありません。 まゆりなclinic名古屋栄では、トリプル照射を選択される方が多いので、95%以上の方が1回限りで治療を終了しています。
一方、もともとの発汗量が非常に多い方や、1回目でかなり改善したものの、まだ日常生活で汗やニオイが気になる方では2回目を検討できます。
大切なのは、「ミラドライは何回受けるのが正解か」ではなく、1回目の治療後にどこまで症状が改善し、今も生活上困っているかで判断することです。
コラムはこちら👉ミラドライの効果は?1回でどこまで減る?持続期間・再発まで医師が解説
当院では95%以上の方が1回限りで終了しています
ミラドライは、必ず複数回受けることを前提とした治療ではありません。
当院では、1回の治療でできるだけしっかり汗やニオイを減らしたいという方が多く、トリプル照射を選択される方が多いので、95%以上の方が1回限りで治療を終了しています。
1回目の治療後に汗ジミやニオイが気にならなくなり、日常生活で困っていなければ、追加治療を行う必要はありません。
一方で、この数字は「どのような照射方法でも95%以上が1回で十分」という意味ではありません。シングル照射やダブル照射でも、必ず1回で十分という意味ではありません。 治療結果は照射方法、もともとの発汗量、ワキガ・多汗症の程度、治療範囲などによって変わります。
「1回の治療」と「シングル照射」は別の意味
ここは非常に混同されやすいところです。
この記事でいう「1回の治療」とは、1回の来院で行うミラドライ治療を意味します。一方、シングル・ダブル・トリプルは、その1回の治療日の中でどのように照射するかという違いです。

したがって、
「ミラドライは1回で終わることが多い」
=
「シングル照射で十分」
という意味ではありません。
当院ではトリプル照射を選択される方が多いため、実際には95%以上の方が1回限りで終了しています。治療方法は、症状や希望する改善度を確認して選択します。
コラムはこちら👉ミラドライのダブル・トリプル照射とは?シングルとの違い・効果・選び方を医師が解説
研究でも1回で終了する方は多い
近年、139名を対象としてミラドライの治療成績を検討した研究では、84%が1回の治療で有効に治療され、16%が2回目を受けています。 2回目は、1回目の主観的または客観的な結果が不十分だった患者に行われました。治療完了後には、95%で客観的な発汗評価が「なし~最小限」まで改善しています。
ただし、この84%という数字と当院の95%以上を単純に比較することはできません。研究ごとに治療プロトコルや患者背景が異なり、当院ではトリプル照射を選択される方が多いためです。
ここで重要なのは、ミラドライには「必ず1回」「必ず2回」という決まった回数があるわけではなく、1回目の結果によって追加治療を判断できるということです。
2回目を考えてよいのはどんな人?
当院では95%以上の方が1回限りで終了しているため、2回目が必要になる方は多くありません。
それでも、次のような場合には2回目を検討してよいと考えています。

基準はシンプルです。
まだ日常生活で気になるのであれば2回目を考えてよい。十分改善しているのであれば、無理に2回目をする必要はない。
もともと汗が非常に多い方は2回目を考えてもよい
ミラドライ治療後は、治療した範囲の汗腺が減っていると考えられます。
ただし、人によってもともとの汗腺の量や、1つの汗腺から出る汗の量には差があります。
そのため、治療前の発汗量が非常に多かった方では、1回目で汗腺がかなり減ったとしても、残っている汗腺の数やそれぞれの汗腺からの分泌量によって、一般的な方よりまだ多く汗をかくことがあります。
つまり、
「1回目が効かなかった」
のではなく、
「十分減っているが、もともとの発汗量が非常に多かったため、残った量もまだ多い」
ということがあります。
この場合は、2回目でもう一段階汗腺を減らし、さらに改善を目指すのは合理的です。
コラムはこちら👉ミラドライで後悔するのはなぜ?効果がない・ニオイが残る原因と失敗を避けるポイント
2回目でもさらに改善するデータがある
2回目のミラドライによって、さらに症状が改善することも報告されています。
2020年の前向き研究では、24名全員が1回目のマイクロ波治療を受け、そのうち83%が2回目を受けました。1回目だけでも発汗重症度や生活の質は有意に改善しましたが、2回目後には発汗重症度と生活の質がさらに改善しています。
また、103名を対象とした2024年の研究では、1回または2回のマイクロ波治療が3か月間隔で行われ、1年後には88.2%がHDSS 2以下を達成しました。
つまり、1回目で満足できなかった場合でも、「もう効果は期待できない」というわけではなく、2回目によって追加改善を期待できるということです。
2回目はどのくらい間隔をあける?

当院では、2回目を行う場合には1回目から3か月程度あけることを一つの目安としています。
前述の103名を対象とした研究でも、1回または2回の治療は3か月間隔で行われています。
ミラドライ後の腫れや赤みは比較的早く改善しますが、しこりやつっぱり感は1~3か月程度残ることがあります。そのため、すぐに追加治療を行うのではなく、ダウンタイムが落ち着き、1回目の治療結果を評価できる状態になってから判断するのがよいでしょう。
コラムはこちら👉ミラドライのダウンタイムは?腫れ・痛み・しこり・入浴を時系列で解説
少しニオイがあるだけで2回目が必要とは限らない
特にワキガの場合は、わずかなニオイが残っていることだけで追加治療を決めないことも重要です。
ミラドライでアポクリン汗腺が減り、治療前より大きく改善していても、残っている汗や分泌物があります。汗をかいた状態で時間が経てば、皮膚表面の細菌によって多少のニオイが生じることはあります。
これはワキガではない方でも同じです。
そのため、
「一日の終わりにワキへ鼻を近づけたら少しニオイがした」
というだけで、「治療が足りないから2回目が必要」とは考えません。
治療前よりどの程度改善したか、日常生活で人との距離を気にする状態が残っているか、周囲からもニオイを指摘される状態なのかなどを確認します。
季節、衣類、汗をかいてからの時間などによってもニオイの感じ方は変わります。詳しくは他のコラムで解説しています。
コラムはこちら👉ミラドライで後悔するのはなぜ?効果がない・ニオイが残る原因と失敗を避けるポイント
ニオイを過度に気にしすぎないことも大切
ワキガに長く悩んできた方では、治療後も「まだ臭っているのではないか」と心配になることがあります。
治療前と比べて大きく改善し、周囲の方からはほとんど気にならない状態であっても、本人だけがわずかなニオイを何度も確認してしまうことがあります。
この場合、
「少しでもニオイを感じる=もっと治療しなければならない」
と考える必要はありません。
ワキガ治療の目標は、どのような状況でも完全な無臭状態にすることではなく、日常生活でニオイを気にせず過ごせる程度まで改善することです。
当院では必要に応じて、治療前からどの程度改善したか、家族など周囲の方もニオイを感じているか、患者さん自身が実際の生活でまだ困っているかを確認します。
すでに十分改善している場合には、追加治療を急がず、その状態で生活してみることも大切です。
2回目をすると汗はさらに減る?
1回目の治療で残っている汗腺へ再度治療するため、2回目によってさらに発汗量を減らすことは期待できます。
139名を対象とした研究では、1回目の結果が不十分だった16%に2回目が行われ、治療完了後には95%が客観的評価で「発汗なし~最小限」と判定されました。
ただし、これは「2回すれば必ずほとんど汗が出なくなる」という意味ではありません。研究と実際の診療では患者背景や治療条件が異なります。
当院でも、2回目の目的は汗を完全にゼロにすることではなく、1回目後にまだ生活上気になっている症状を、さらに減らすことです。
何回まで受けるべき?
ミラドライは、最初から決められた回数をセットで受ける治療ではありません。
当院ではトリプル照射を選択される方が多いので、95%以上の方が1回限りで治療を終了しています。
したがって基本的には、
1回治療する → 経過を確認する → 満足できれば終了
で十分です。
ごく一部、もともとの発汗量が非常に多い方や、1回目後にも生活上困るほど症状が残っている方では2回目を検討します。
3回以上を一律にすすめる治療ではなく、治療回数そのものを目標にするのではなく、患者さんが現在どの程度困っているかで判断することが大切です。
まゆりなclinic名古屋栄の考え方
当院では、1回の治療でできるだけしっかり改善を目指したい方にはトリプル照射をご提案しています。そのためトリプル照射を選択される方が多く、95%以上の方が1回限りで終了しています。
一方で、シングル・ダブル・トリプルは同じ治療内容ではありません。シングル照射やダブル照射でも、必ず1回で十分という意味ではありません。
また、どの照射方法を選んだ場合でも、もともとの発汗量が非常に多ければ、1回目で大きく改善していてもまだ汗が多く感じられることがあります。
そのような場合には、無理に「1回で終わらなければいけない」と考える必要はありません。まだ日常生活で気になるのであれば、2回目を検討すればよいと当院では考えています。
反対に、十分改善しているにもかかわらず、わずかな汗やニオイを探して治療を繰り返す必要もありません。
このバランスを大切にしています。
ミラドライ/ハイフドライのページはこちら👉ミラドライ/ハイフドライ(切らない多汗症・ワキガ治療)
まとめ|当院ではトリプル照射を選択される方が多く、95%以上が1回限りです
ミラドライは、必ず2回以上受ける治療ではありません。
まゆりなclinic名古屋栄では、トリプル照射を選択される方が多いので、95%以上の方が1回限りで治療を終了しています。
1回目で汗やニオイが日常生活で気にならない程度まで改善すれば、それで治療終了で問題ありません。
一方、もともとの発汗量が非常に多い方などでは、汗腺が減っていても、残った汗腺数や1つの汗腺からの発汗量によって、まだ汗が多く感じられることがあります。その場合には2回目でさらに改善を目指すことができます。
また、ワキガについては、治療後にわずかなニオイがあるかを何度も確認して、「完全に無臭にならなければ治療不足」と考える必要はありません。
治療の目標は、汗やニオイを日常生活で気にならない程度まで減らすことです。
1回で満足できれば終了。まだ生活上気になるなら2回目を検討する。
このくらいの考え方でよいと当院では考えています。
Q&A

Q1.ミラドライは1回で十分ですか?
当院では、トリプル照射を選択される方が多いので、95%以上の方が1回限りで治療を終了しています。 ただし、照射方法やもともとの症状によって治療結果は異なります。シングル照射やダブル照射でも、必ず1回で十分という意味ではありません。
Q2.どのような人が2回目を受けますか?
1回目で改善していても、汗やニオイがまだ日常生活で気になる方です。特にもともとの発汗量が非常に多い方では、2回目を検討することがあります。
Q3.2回目はいつ受けられますか?
当院では1回目から3か月程度あけることを一つの目安としています。研究でも1回または2回の治療を3か月間隔で行った報告があります。
Q4.2回目をするとさらに汗は減りますか?
追加改善は期待できます。実際に1回目後に2回目を行い、発汗重症度や生活の質がさらに改善した研究があります。
Q5.少しニオイが残ったら2回目をした方がいいですか?
必ずしも必要ありません。治療前からどの程度改善したか、日常生活で本当に困っているかを確認します。汗をかいて時間が経てば、ワキガではない方でも多少のニオイは生じます。
Q6.トリプル照射なら必ず1回で終わりますか?
必ずとは言えません。もともとの発汗量やワキガ・多汗症の程度には個人差があります。ただ、当院ではトリプル照射を選択される方が多く、結果として95%以上の方が1回限りで終了しています。
Q7.シングルやダブルでも1回で十分ですか?
1回で満足される方もいますが、シングル照射やダブル照射でも必ず1回で十分という意味ではありません。 1回目後の結果を確認して判断します。
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。
文責
まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴
参考文献
- Wimmer F, Ramic A, Nolte JP, et al. Evaluation of Efficacy and Safety of miraDry® Procedure in the Treatment of Primary Axillary Hyperhidrosis. Aesthetic Plast Surg. 2025;49:2545-2551. PMID: 39753871. 139名中84%が1回で有効に治療され、16%が2回目を受けた報告。PubMed
- Pissa M, Hashem R, Shayesteh A, et al. Evaluation of Quality of Life, Anxiety, and Depression in Patients with Primary Axillary Hyperhidrosis Undergoing Treatment with a Microwave Device: One-year Follow-up. Acta Derm Venereol. 2024;104:adv40543. PMID: 39235052. 1回または2回の治療を3か月間隔で行い、1年後に88.2%がHDSS 2以下を達成。PubMed
- Microwave Thermolysis Reduces Generalized and Social Anxiety in Young Adults With Axillary Hyperhidrosis. Lasers Surg Med. 2020;52:842-847. PMID: 32175622. 1回目でも改善し、2回目後には発汗重症度と生活の質がさらに改善。PubMed
- Micu E, Fragkou Dragka M, Shayesteh A. Three-Year Results Following Microwave Therapy in Patients with Severe Primary Axillary Hyperhidrosis. Aesthetic Plast Surg. 2026;50:2006-2011. PMID: 41326743. 1回または2回治療後の3年成績を報告


















