手の甲のシミとシワを一緒に治すには?レーザーと注入治療の順番を解説|名古屋
- 2026.10.7
目次
手の甲のシミとシワを一緒に治すには?レーザーと注入治療の順番を解説|名古屋
手の甲を見て年齢を感じる原因は、シミだけでもシワだけでもありません。老人性色素斑、くすみ、乾燥、小じわ、ハリ低下、皮下組織の痩せ、骨・腱・血管の目立ちが重なっていることがよくあります。
そのため、「シミを先に取った方がいい?」「プロファイロなどで肌を整えてからレーザーをした方がいい?」「全部終わるまで何か月もかかる?」と迷う方もいます。
結論からいうと、順番は一つではありません。
肌状態に時間をかけて整えられるのであれば、乾燥やハリ、くすみなどをある程度改善してからピコスポットなどのシミ治療へ進む方法は理想的です。一方、現在の皮膚状態が安定していて、明らかな老人性色素斑が気になっているのであれば、最初からシミ治療を始めても構いません。
また、シミ治療と肌質改善を同じ治療期間の中で並行して進めることもできます。
「肌を整えてからでないとシミ取りはできない」と考えて、治療を何か月も先延ばしにする必要はありません。
おすすめのコラム👉「手が老けて見えるのはなぜ?シミ・シワ・痩せ・血管・ハリ低下と若返り治療を解説|名古屋」
手のシミとシワは原因が違います
手の甲の茶色いシミは、紫外線による老人性色素斑などが中心です。一方、小じわやハリ低下は、加齢による皮膚の変化や乾燥、皮下組織の減少などが関係します。
つまり、同じ手の甲に存在していても治療対象は別です。

手全体を若返らせる場合は、一つの治療ですべてを改善しようとするより、それぞれの変化に合った治療を組み合わせる方が自然です。
理想的には肌状態を整えてからシミ取りをする方法もあります
ピコスポットなどでシミを治療すると、照射部位には一時的な炎症が起こります。その後の炎症反応が強ければ、PIH(炎症後色素沈着)につながることがあります。
老人性色素斑のレーザー治療を調べた研究でも、治療後に赤みが強く残っていることはPIH発生と関連していました。また、PIHそのものが炎症後に生じる色素沈着であることから、当院では治療前から肌の乾燥や刺激が強い場合には、まず肌状態を整えてからスポット治療へ進むことがあります。PubMed
例えば、
乾燥が強い
→ C-OPERA
キメ・ハリ低下がある
→ ジェネシス
くすみやPIHがある
→ OPトーニング/ピコトーニング
手全体が薄くハリも不足している
→ プロファイロ
などで肌を整え、その後に濃い老人性色素斑へピコスポットを行う方法です。
これは、レーザーを当てるために必ず必要な前処置という意味ではありません。肌状態が不安定な場合に、治療しやすい状態へ近づけてからスポット治療を行うという考え方です。
「プロファイロをしてからならPIHが出ない」という意味ではありません
ここは区別が必要です。
PIHの予防については、レーザー後の炎症、紫外線曝露、肌質、照射条件などさまざまな要素が関係します。レーザー後PIHの予防を検討した研究では、抗炎症治療やトラネキサム酸など複数の方法が研究されていますが、プロファイロ、C-OPERA、ジェネシスなどを事前に行えばPIHが一定割合減ることを直接証明したデータはありません。
当院では、乾燥や炎症が強い状態より、肌が安定している状態で治療する方が管理しやすいと考えているため、必要に応じて先に肌を整えています。
「必ずこの順番でなければならない」という治療ではありません。
シミを先に取っても問題ありません
現在の皮膚状態が安定していて、濃く境界がはっきりした老人性色素斑が一番気になっているのであれば、最初からピコスポットを行うこともできます。
患者さんからすると、「まず何か月も肌を整えて、その後レーザー」という説明では、治療開始までが長く感じることがあります。
その必要はありません。
例えば、頬ではなく手の甲に大きな老人性色素斑が数個あり、それが一番の悩みであれば、まずそのシミを治療する。その後、残るくすみ、乾燥、小じわ、ハリ低下を整えるという順番でも十分です。
手の若返りは、最初から完成形までのすべての工程を決める必要はありません。
シミ治療と肌質改善を同時進行する方法もあります
もう一つの方法が、並行して進めることです。
例えば、
濃い老人性色素斑
→ ピコスポット
乾燥
→ C-OPERA
全体のくすみ
→ OPトーニングまたはピコトーニング
キメ・ハリ
→ ジェネシス
小じわ・ハリ
→ CGスタイラー
というように、異なる問題を同じ治療期間の中で進めていきます。
同日に行える組み合わせもありますが、照射部位、注入範囲、肌反応によっては日程を分けます。重要なのは、「全部同時」か「全部順番」かの二択ではありません。その時点で安全にできる治療を組み合わせます。
結論として、3つの進め方があります

どれが正解ということではありません。
肌状態と患者さんがどこまでの期間をかけたいかを確認して決めます。
乾燥が強い場合はC-OPERAから始めることがあります
手の甲が乾燥し、細かな線が強く出ている場合にはC-OPERAを先に行うことがあります。
乾燥して粗くなった肌は、それだけでシワが深く見えます。保湿状態を整えることで、本当に残っているシワやハリ低下が分かりやすくなることもあります。
C-OPERAはボリュームを作る治療ではありませんが、肌状態を整えるという点で、その後のレーザーや注入治療の土台として使いやすい治療です。
もちろん、C-OPERAを何回も受け終わるまでシミ取りを待つ必要はありません。肌状態を確認しながらピコスポットなどを並行して行えます。
ジェネシスで肌質を整えてからシミ治療をする方法
ジェネシスは、手の甲のキメ、軽いハリ低下、軽い赤みなどを整える目的で使用します。
肌全体の質感が悪く、乾燥や軽い炎症もある場合には、ジェネシスなどで肌状態を整え、その後に濃い老人性色素斑へピコスポットを行う方法があります。
一方、肌状態に問題がなければ、ジェネシスを先に何回も行う必要はありません。
ジェネシスとシミ治療を同じ治療期間の中で進めることもできます。
おすすめのコラム👉「手の甲を注射なしで若返らせるには?ジェネシス・C-OPERA・ピコトーニング・OPトーニングを比較|名古屋」
PIHやくすみがある場合はトーニングを先にすることも
すでにPIHがある手へ、さらに強いスポット照射を重ねることは慎重に判断します。
この場合には、OPトーニングやピコトーニングを使用して色調を整えてから次のスポット治療を考えることがあります。
当院ではPIHにどちらも使用できますが、効果と痛みの少なさからOPトーニングを選ぶことが多くあります。
一方、過去にピコトーニングで良好な経過がある場合や、肌反応を見てピコ秒レーザーを選びたい場合にはピコトーニングを使用します。
プロファイロでふっくらさせてからシミ治療する方法

手の甲が薄く、乾燥だけでなく全体のハリやふっくら感まで失われている場合には、プロファイロを先に行うことがあります。
プロファイロによって手全体のハリやふっくら感を整え、その後に残っている老人性色素斑へピコスポットやルビーフラクショナルを行います。
肌全体が整ったところで色素治療を行うため、手全体としての完成度も高めやすくなります。
ただし、ここでもプロファイロ2回が終わるまでシミ取りができないわけではありません。
明らかな老人性色素斑があり、肌状態に問題がなければ、シミ治療を先にしたり、治療期間を重ねたりすることもできます。
小じわが強い場合はCGスタイラーを組み合わせる

手の甲の小じわやハリ低下が強い場合にはCGスタイラーを使用します。
当院での位置づけは、
小じわ ≧ ハリ > ボリューム
です。
シミだけをきれいにしても細かなシワが強く残っていると、手全体ではまだ年齢感が残ることがあります。その場合にはCGスタイラーで小じわとハリを整えます。
シミ治療とCGスタイラーのどちらを先にするかは、肌状態と一番気になる悩みで決めます。
おすすめのコラム👉「手の甲のシワには何がいい?CGスタイラー・プロファイロ・レニスナ(ジュベルックボリューム)を比較|名古屋」
痩せが強ければレニスナ(ジュベルックボリューム)も考える
手の甲の痩せが進み、骨、腱、血管が強く目立っている場合には、シミだけを取っても「若い手」には見えにくいことがあります。
この場合にはレニスナ(ジュベルックボリューム)などで、手全体のボリュームを整えることを検討します。
当院では、レニスナ(ジュベルックボリューム)は組織変化によるボリューム ≧ ハリ > 小じわという位置づけで、3~5回程度を目安に経過を見ます。
シミ治療と同時期に進めることもできますし、まずボリュームを整えてからシミを治療することもできます。
大きく濃いシミなら肌質改善だけで消えるのを待たない
肌状態を整えることは重要ですが、大きく濃い老人性色素斑がC-OPERAやジェネシスだけで消えるわけではありません。
濃く境界が明瞭な老人性色素斑にはピコスポット、薄いシミが多数ならルビーフラクショナル、小さく細かな濃いシミが均一に多数ある場合にはライムライトも検討します。
肌質改善とシミ治療は役割が異なります。
「肌を整えていればいつかシミも消える」という考えでスポット治療を必要以上に先送りする必要はありません。
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手のシミとシワを治すおすすめの流れ
当院では、全員に同じ順番を勧めているわけではありません。
例えば、肌状態に時間をかけられる方なら、
肌状態を整える
→ シミ治療
→ 残る小じわ・ボリュームを治療
という流れがあります。
一方、目立つシミを早く取りたい方なら、
シミ治療
→ 経過を確認しながら肌質改善
→ 必要に応じて注入治療
でも構いません。
さらに期間を短くしたい場合には、
シミ治療
+
肌質改善
+
必要に応じて注入治療
を同じ治療期間の中で進めます。
患者さんが治療にかけられる時間も、治療計画の一部です。

「理想的な順番」と「現実的な順番」は同じでなくてもいい
医学的に肌状態を十分整えてから一つずつ治療する方が分かりやすいケースはあります。
しかし美容医療では、治療のために何か月も通える方ばかりではありません。
「まず肌を整えて、それが終わったらシミを取って、そのあと注射をする」と説明されると、治療そのものを諦めてしまう方もいます。
それでは意味がありません。
肌状態に問題がなければ、最も気になっている治療から始めても構いません。肌状態を整えるメリットが大きい場合には先に整える。同時に進められるものは並行する。
当院では、その方が無理なく続けられる方法を選びます。
よくある質問
Q1.手のシミとシワはどちらを先に治療した方がいいですか?
どちらでも構いません。肌状態が不安定な場合には先に肌を整えることがありますが、状態が良ければ気になるシミから治療することもできます。
Q2.肌を整えてからピコスポットをした方がPIHは出にくいですか?
PIHはレーザー後の炎症と関係しており、治療後の赤みが強いことはPIHのリスク因子として報告されています。そのため当院では肌状態を整えてから治療する考え方を取り入れています。ただし、プロファイロやC-OPERAなどを事前に行えばPIHが一定割合減ることを直接証明したデータはありません。PubMed
Q3.肌を整えるために何か月も通ってからシミ取りをする必要がありますか?
ありません。現在の肌状態に問題がなければ、そのままシミ治療を始めることができます。
Q4.シミ治療と肌質改善を一緒にできますか?
できます。同じ日に可能な治療もありますが、照射範囲や肌反応によって日程を分けることがあります。同じ治療期間の中で並行して進めることは可能です。
Q5.乾燥が強い場合は何をしますか?
C-OPERAなどで保湿・肌状態を整えることがあります。その後シミ治療を行ってもよいですし、肌状態に問題がなければシミ治療を並行することもできます。
Q6.PIHがすでにあります
OPトーニングやピコトーニングを使用することがあります。当院では効果と痛みの少なさからOPトーニングを中心に使うことが多くあります。
Q7.手のハリもなくなっています
軽いハリ低下ならジェネシス、しっかりハリを出したい場合にはCGスタイラー、ふっくら感まで必要ならプロファイロを検討します。
Q8.シミも血管も目立ちます
シミはレーザー、血管が目立つ原因となる手の痩せにはプロファイロやレニスナ(ジュベルックボリューム)など、別々に治療を考えます。
Q9.全部一緒に治療した方が早いですか?
必要な治療を並行すれば治療期間を短くできる場合があります。ただし、すべてを同日に行う必要はなく、肌反応を見ながら組みます。
Q10.結局おすすめの順番は?
肌状態が不安定なら先に整える、肌状態が良ければ一番気になるものから始める、期間を短くしたければ並行して進める、というのが当院の考えです。
まとめ|肌を整えてからでも、シミからでも、同時進行でもいい
手のシミとシワを一緒に治す場合、全員に同じ順番があるわけではありません。
肌状態を整えてからピコスポットなどのシミ治療へ進むことにはメリットがあります。PIHは炎症後に起こるため、乾燥や刺激が強い場合には、C-OPERA、ジェネシス、OPトーニング、ピコトーニング、プロファイロなどを使って先に肌状態を整えることがあります。
一方で、それをシミ取りの必須条件にはしていません。
現在の肌状態が安定していて、濃い老人性色素斑が一番気になるのであれば、最初からピコスポットを行って構いません。シミを治療しながら、乾燥、くすみ、ハリ、小じわなどを同じ治療期間の中で整える方法もあります。
大切なのは、理想的な工程を患者さんへ押し付けることではなく、肌状態と希望する治療期間の両方を見て治療を組むことです。
まゆりなclinic名古屋栄では、時間に余裕があれば肌状態を整えてから治療し、早くシミを取りたい方ではシミ治療から始め、期間を短くしたい場合には肌質改善や注入治療を並行します。
「全部整えてからでないとシミ取りできないのかな」と考えて治療を先延ばしにする必要はありません。現在の手を確認して、今できる治療から始めることができます。
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文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤成貴
参考文献
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