30代のシミは何が多い?ADM・老人性色素斑・肝斑・そばかす・PIHの見分け方と治療|名古屋
- 2026.10.14
目次
30代のシミは何が多い?ADM・老人性色素斑・肝斑・そばかす・PIHの見分け方と治療|名古屋
30代になると、「20代の頃よりシミが増えた」「妊娠・出産後に頬の色が気になる」「若い頃からあったそばかすに加えて、別のシミも増えてきた」というご相談が増えてきます。
30代のシミ治療が難しくなる理由は、一つの色素だけではなく、複数の要素が混ざり始める年代だからです。
当院で30代の顔の色素を診るときには、主に次のようなものを考えます。

20代では、そばかす・ADM・PIHが中心で、肝斑や老人性色素斑はそこまで多くないケースが目立ちます。一方、40代になると老人性色素斑や肝斑がより増え、複数の色素が重なって診断がさらに難しくなります。
その中で30代は、20代からある色素が残っているところへ、新しく老人性色素斑や肝斑が加わり始める移行期と考えると分かりやすいでしょう。
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30代のシミでまず考えるもの
30代では、次のように考えると整理しやすくなります。

30代では、これらが単独で存在することもあれば、
ADM+老人性色素斑
そばかす+老人性色素斑
肝斑+老人性色素斑
PIH+肝斑
日焼けによるくすみ+そばかす
のように重なっていることもあります。
20代からあったADMが30代で気になって来院される方は多い
30代で意外に多いのが、20代前半〜20代後半から存在していたADMが、30代になって改めて気になるというパターンです。
ADMは、頬骨部、目の下、こめかみなどに左右性にみられることが多く、灰褐色〜青褐色の色素として現れます。発症年齢は20代〜30代が多く、日本人女性では比較的よくみられる色素性病変です。
当院でも30代の患者さんで、
「20代の頃からあったけれど最近気になる」
「肝斑かと思っていた」
「最近シミが増えたと思ったら、昔からの色素も混ざっていた」
というご相談は少なくありません。
30代のADMで難しいのは、20代の頃にはADM単独に近かったものが、30代になるとその上に老人性色素斑や肝斑が重なって見えることがある点です。
そのため、
灰褐色〜青褐色のADM
上乗せされた茶色い老人性色素斑
周囲にもやっと広がる肝斑
が同じ頬に存在することもあります。
当院ではADMに対して、ピコスポットまたはルビーフラクショナルを検討します。ADMは1回で終わらず複数回治療が必要になることも多く、経過をみながら治療回数や間隔を決めます。

おすすめのコラム①👉「名古屋でADM治療を受けるなら?肝斑・シミとの違いとレーザー治療を医師が解説」
おすすめのコラム②👉「ADMは何回で治る?レーザー治療の回数・間隔・経過を医師が解説|名古屋」
30代では老人性色素斑が増え始める
30代になると、紫外線の蓄積によって老人性色素斑が増え始める方が多くなります。
老人性色素斑は、頬、こめかみ、鼻周囲など、日光が当たりやすい部位に出やすく、淡褐色〜濃褐色で、境界が比較的はっきりしていることが多いシミです。
20代では少なかった方でも、30代になると
「小さな茶色い丸いシミが増えてきた」
「出産後に鏡を見て気づいた」
「子どもと公園へ行くようになって増えた気がする」
というケースが増えます。
当院では、濃く境界が比較的明瞭な老人性色素斑にはピコスポットを検討します。一方で、30代ではまだ非常に薄い老人性色素斑や細かなシミが混在していることも多く、そのような場合にはルビーフラクショナルを優先することがあります。
また、30代後半になると、中には老人性色素斑と思っていた病変が脂漏性角化症に移行している方もいます。盛り上がりや厚みがある場合は、同じシミの治療ではなく、CO2レーザーなど別の治療を考えます。
おすすめのコラム👉「老人性色素斑と肝斑・ADM・そばかす・PIHの違いは?見分け方を解説|名古屋」
そばかすは30代でも残る人もいれば、紫外線で濃くなる人もいる
そばかすは年齢とともに目立ちにくくなる方が多い色素ですが、30代でも普通に残っている方はいます。
特に30代では、
若い頃からそばかすが残っている
薄かったそばかすが紫外線で濃くなった
子どもの公園や外遊びで日焼けして目立つようになった
というパターンがよくあります。
「子どもを公園へ連れて行くことが増えて、頬のシミが濃くなった気がする」というのは、診療でもよくあるお話です。
この場合、実際には
以前からあったそばかすが濃くなった
そこに老人性色素斑が加わった
さらに日焼けによるくすみで全体に暗く見えている
という複数の要素が混ざっていることがあります。
当院では、そばかすに対して、色の濃さ、数、分布、PIHへの配慮、ダウンタイムの考え方などを踏まえて、ピコスポットまたはルビーフラクショナルを主に検討します。赤みや色むらも気になる場合にはライムライトを検討することがあります。
おすすめのコラム👉「そばかす治療は何を選ぶ?ピコスポット・ルビーフラクショナル・IPL・Qスイッチレーザーの違い|名古屋」
30代は肝斑が出始める年代
30代では、肝斑が出始める方が増えてきます。
肝斑は、左右の頬骨周囲などに、薄茶色の色素が面状・もやっと広がるのが典型です。20代前半では当院でも典型的な肝斑は多くありませんが、30代になると妊娠・出産、ホルモンバランス、紫外線、摩擦などを背景に、肝斑を考えるケースが明らかに増えます。
ただし、30代の頬の茶色い色素をすべて肝斑と考えるのは適切ではありません。
30代では、
肝斑+老人性色素斑
肝斑+ADM
肝斑+PIH
のように、肝斑以外の色素が重なっていることも多いためです。
当院では、肝斑にはピコトーニング、OPトーニング、内服・外用などを状態に応じて選択します。一方、肝斑の中に境界明瞭な老人性色素斑があれば、その病変だけピコスポットを検討することがあります。
つまり、30代では**「肝斑かどうか」だけではなく、「どこまでが肝斑で、どこからが別の色素なのか」を整理すること**が重要です。

おすすめのコラム👉「名古屋で肝斑治療を受けるなら?レーザー・内服・外用治療の選び方を医師が解説」
ニキビ跡のPIHやシミ治療後のPIHが長引くこともある
30代では、PIH(炎症後色素沈着)がなかなか治らないというご相談もあります。
例えば、
ニキビ跡の茶色がずっと残っている
レーザー治療後の色素沈着が気になる
摩擦や刺激が続いて色が残っている
といったケースです。
20代より肌のターンオーバーがゆっくりになってくることや、紫外線曝露、摩擦、スキンケアの影響もあり、30代ではPIHが長引いて見えることがあります。
また、シミ治療後に
紫外線対策が不十分
摩擦が多い
かさぶたや反応部位を触ってしまう
などの要因があると、PIHが目立ちやすくなることがあります。
当院では、PIHを老人性色素斑の取り残しと決めつけず、経過、色、治療歴を確認したうえで、経過観察、ピコトーニング、OPトーニング、外用などを検討します。
おすすめのコラム👉「PIHとシミの違いは?老人性色素斑・ADM・肝斑・そばかすの見分け方|名古屋」
日焼けによるくすみも30代では目立ちやすい
30代では、はっきりしたシミだけではなく、全体的に顔色が暗く見える、くすんで見えるというご相談も増えます。
その原因の一つが日焼けによるくすみです。
日焼けによるくすみがあると、
そばかすが濃く見える
肝斑が広く見える
薄いシミが全体に増えたように見える
ことがあります。
つまり、30代では「シミが増えた」と思って来院されても、実際には
シミそのもの
くすみ
PIH
肝斑
が重なって見えていることがあります。
当院では、日焼けによるくすみには、まず紫外線対策を徹底しつつ、必要に応じてピコトーニング、OPトーニング、ライムライトなどを検討します。色素斑を一点ずつ狙う治療とは考え方が異なるため、ここも診断が大切です。
30代後半では脂漏性角化症が混じる人もいる
30代後半になると、老人性色素斑の一部が脂漏性角化症としてみられる方もいます。
脂漏性角化症は、茶色〜黒っぽく、やや厚みや盛り上がりを伴う病変です。平坦なシミと違って、触ると少しざらつきや厚みを感じることがあります。
「濃いシミだと思っていたら、少し盛り上がっていた」という場合には脂漏性角化症を考えます。
この場合、ピコスポットやトーニングではなく、CO2レーザーなどを検討することがあります。
そのため、30代では色だけでなく、厚みがあるかどうかも重要な診断ポイントです。
30代のシミ治療をまとめると
30代の色素・状態を整理すると、当院では次のように考えます。

30代は「何のシミか」を診断できるクリニックを選ぶことが大切
30代は、20代よりも色素の種類が増え始め、40代ほど複雑ではないものの、混在が始まる年代です。
そのため、30代のシミ治療では、
ADMを診断できるか
老人性色素斑と肝斑を見分けられるか
そばかすと肝斑を区別できるか
PIHと取り残しを見分けられるか
盛り上がりがあれば脂漏性角化症も考えられるか
一つの機械だけでなく複数の治療を使い分けられるか
が重要になります。
まゆりなclinic名古屋栄では、ピコレーザー、ルビーフラクショナル、OPトーニング、ライムライトなど複数の治療を用意し、シミの種類に応じて使い分けています。
また、医師の診察に加えて、必要に応じてNeoVoirⅠPLUSによる肌診断を行っています。2026年10月現在、肌診断撮影は11,000件を超えています。
当院では、
医師の診察
→ 必要に応じて肌診断
→ ADM・老人性色素斑・そばかす・肝斑・PIH・くすみなどを整理
→ 治療の優先順位を決定
→ 治療後も経過を比較
という流れで治療を進めています。
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まとめ|30代は「昔からある色素」と「新しく増える色素」が重なる年代
30代では、
20代からあったADM
紫外線で増え始めた老人性色素斑
残存する、あるいは濃くなったそばかす
出始める肝斑
ニキビ跡や治療後のPIH
日焼けによるくすみ
一部で脂漏性角化症
まで、さまざまな色素や病変を考えます。
20代ではそばかす・ADM・PIHが中心、40代ではそれらに老人性色素斑や肝斑がさらに重なるのに対し、30代はちょうどその中間にあたります。
そのため30代のシミ治療では、
「30代だからこれ」ではなく、何がどこにあるのかを一つずつ整理することが重要です。
当院では、
ADM → ピコスポット/ルビーフラクショナル
濃い老人性色素斑 → ピコスポット
薄い老人性色素斑 → ルビーフラクショナル
そばかす → ピコスポット/ルビーフラクショナル
肝斑 → ピコトーニング/OPトーニング等
PIH → 経過観察/トーニング等
くすみ → トーニング系/ライムライト
脂漏性角化症 → CO2レーザー等
というように、病変ごとに治療を分けて考えます。
30代のシミは、「何の治療を受けるか」を先に決めるより、何の色素なのかを診断することが先です。
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Q&A
Q1.30代で多いシミは何ですか?
ADM、老人性色素斑、そばかす、肝斑、PIHなどが候補になります。日焼けによるくすみや、30代後半では脂漏性角化症が混じることもあります。
Q2.30代でADMはまだありますか?
あります。20代から存在していたADMが30代で気になって来院される方は少なくありません。30代ではADMの上に老人性色素斑や肝斑が重なって見えることもあります。
Q3.30代でそばかすは残りますか?
残る方はいます。また、以前から薄かったそばかすが紫外線で濃くなり、30代で目立つようになることもあります。子どもの外遊びや公園付き添いで日焼けしやすくなる方もいます。
Q4.30代で肝斑は出ますか?
はい。30代では肝斑を考えるケースが増えます。ただし、30代の頬の色素をすべて肝斑と考えるのではなく、老人性色素斑やADM、PIHなどとの鑑別が重要です。
Q5.ニキビ跡のPIHが治りにくいのですが、30代だからですか?
30代ではターンオーバーの変化や紫外線、摩擦などの影響で、PIHが長引いて見えることがあります。ニキビ跡だけでなく、レーザー後のPIHもみられます。
Q6.日焼けで顔全体がくすんで見えるのもシミですか?
点状のシミとは別に、日焼けによる全体的なくすみがある場合があります。これにより、そばかすや肝斑がより目立って見えることもあります。
Q7.盛り上がったシミは普通のシミですか?
盛り上がりがある場合には脂漏性角化症などを考えます。平坦なシミと治療が異なることがあるため、診断が必要です。
Q8.30代のシミ治療で大切なことは何ですか?
一つのレーザーを何回当てるかではなく、ADM、老人性色素斑、そばかす、肝斑、PIH、くすみなどを整理して、病変ごとに治療を分けることが大切です。
文責
まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴
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