HARG+は女性の薄毛に効果がある?治療回数・注入方法を解説|名古屋
- 2026.10.2
女性の薄毛治療には、外用薬や内服薬など自宅で続ける治療のほか、頭皮へ直接製剤を導入する方法があります。当院で行っている代表的な頭皮治療の一つがHARG+です。
女性の薄毛では、FPHL(女性型脱毛症)のように髪が徐々に細くなるタイプもあれば、出産、発熱、ダイエットなどをきっかけに抜け毛が増える休止期脱毛もあります。HARG+はすべての女性の抜け毛に一律に行う治療ではなく、薄毛の原因や毛髪の状態を確認したうえで選択します。当院では、Dott Hair for Womenなどのホームケアだけでは十分な変化を感じにくい方、より積極的に頭皮へ治療を行いたい方、内服・外用と頭皮治療を併用したい方などにHARG+を検討します。
おすすめコラム👉「女性の薄毛治療は何を選ぶ?Dott Hair・HARG+・ACRS・PDF-FD・ヘアレーズを比較|名古屋」
目次
HARG+とは?

HARG+は、毛髪の成長に関わる成分を含む製剤を頭皮へ直接導入する薄毛治療です。
外用薬は頭皮の表面から使用し、内服薬は体内から作用します。HARG+では、治療したい頭皮へ製剤を直接届けることができます。
女性の薄毛では、FPHLによって毛包が徐々に小さくなり、太い毛を作りにくくなる「毛包のミニチュア化」が進むことがあります。HARG+では、このように毛髪が細くなっている頭皮に対して直接アプローチし、毛髪の成長をサポートする目的で使用します。
薄毛に対する頭皮への注入療法は一般にメソセラピーと呼ばれることがあり、成長因子、ミノキシジルなどさまざまな製剤を用いた研究があります。ただし、使用される製剤や注入方法、治療回数は研究ごとに異なります。
HARG+はどんな女性の薄毛に使う?
当院では、主に次のような状態でHARG+を検討します。
・分け目が以前より広くなってきた
・頭頂部の地肌が透けて見える
・1本1本の髪が細くなってきた
・FPHLが疑われる
・Dott Hair for Womenなどのホームケアだけでは十分な変化を感じにくい
・内服や外用に加えて積極的な治療を行いたい
・自己血を使用しない注入治療を希望している
特にFPHLでは、毛包のミニチュア化によって髪が細くなっていきます。完全に毛髪がなくなってから治療を始めるより、毛包が残っている段階で治療を開始する方が治療計画を立てやすくなります。
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休止期脱毛にもHARG+をする?
急に抜け毛が増えた休止期脱毛では、まず原因を確認します。
発熱や感染症、出産、手術、急激なダイエット、鉄欠乏、甲状腺疾患などが背景にある場合には、その原因への対応が優先されます。原因が一時的ですでに解消している休止期脱毛では、毛周期が整うことで自然に改善していくこともあります。
一方、もともとFPHLがあり、そこに休止期脱毛が重なっているケースもあります。抜け毛が落ち着いた後も分け目の広がりや髪の細さが残る場合には、FPHLに対する治療としてHARG+を検討することがあります。
そのため、急に抜け毛が増えた方に最初からHARG+を行うとは限りません。
おすすめコラム👉「女性の抜け毛が急に増えたのはなぜ?休止期脱毛の原因・症状・治療を解説|名古屋」
HARG+は何回くらい受ける?
HARG+は1回で終了する治療ではありません。
当院では、初期治療として2~6週間程度の間隔で、6回程度を一つの目安にしています。

ただし、すべての方が同じ間隔・同じ回数になるわけではありません。薄毛の程度、ホームケアの有無、治療反応、通院可能な頻度などを確認して調整します。毛髪は短期間に大きく伸びるものではないため、1~2回の治療直後だけで効果を判断するのは早すぎます。写真を同じ条件で撮影し、数か月単位で評価します。
HARG+はどのように頭皮へ入れる?
HARG+は頭皮へ製剤を導入します。
当院では、注射による導入のほか、キュアジェットを使用して製剤を導入する方法もあります。
〇注射による導入
注射では、医師が頭皮へ直接製剤を注入します。必要な部位へ製剤を届けやすい方法ですが、頭皮への注射は痛みを感じやすいことがあります。
治療範囲が広い場合には、複数箇所へ注入するため負担を感じる方もいます。
〇キュアジェットによる導入
キュアジェットは、高速のジェットを利用して製剤を頭皮へ導入する方法です。
当院では、頭皮への製剤導入にもキュアジェットを使用しています。注射による導入と比較して痛みを軽減しながら、広い範囲へ均一に製剤を届ける目的で使用します。
ここで整理しておきたいのは、HARG+とキュアジェットは同じ種類の治療ではないという点です。HARG+は導入する製剤、キュアジェットはその製剤を届けるための方法です。
例えば
HARG+ × 注射
HARG+ × キュアジェット
という治療方法を選ぶことができます。
おすすめコラム👉「女性の薄毛治療でキュアジェットはどう使う?注射との違いを解説|名古屋」
HARG+の痛みはどのくらい?
痛みの感じ方には個人差がありますが、頭皮は比較的痛みを感じやすい部位です。
特に注射で複数箇所へ製剤を導入する場合には、チクチクとした痛みを感じます。
痛みに不安が強い方では、キュアジェットによる導入を検討できます。注入方法は治療範囲や希望に応じて決定します。
HARG+のダウンタイム
治療直後には、頭皮に赤み、軽い腫れ、圧痛などがみられることがあります。また、注射を使用した場合には小さな出血や内出血が起こることがあります。
通常は大きなダウンタイムを必要とする治療ではありませんが、皮膚反応には個人差があります。
治療当日は頭皮を強くこすったり、過度に刺激したりすることは避けます。具体的な洗髪や運動などの注意事項については、施術時にご案内します。
HARG+を受ければDott Hairは必要ない?
FPHLでは、HARG+を一定回数行ったあとも毛髪を維持していく必要があります。
Dott Hair for Womenには内服と外用があり、自宅で継続できることが特徴です。HARG+は一定の間隔で頭皮へ直接アプローチできます。
役割が異なるため、当院では両方を併用することがあります。
例えば
日常的な治療
→ Dott Hair for Womenの外用・内服
積極的な頭皮治療
→ HARG+
という形で治療を組み立てることができます。
薄毛が軽度であればホームケアのみで経過を見ることもありますし、ある程度進行している場合には初期からHARG+を併用することもあります。
おすすめコラム👉「Dott Hair for Womenとは?女性の薄毛に使う内服・外用治療を解説|名古屋」
内服・外用をしたくない場合にもHARG+はできる?
可能です。
女性の薄毛治療では、「薬を毎日使用することに抵抗がある」「内服の副作用が心配」という方もいます。その場合にHARG+を治療選択肢として検討できます。
ただし、FPHLは慢性的に進行することがあるため、HARG+を6回受ければその後は何もしなくてもよいというわけではありません。
初期治療後にどのように状態を維持していくかまで考える必要があります。治療反応によっては、一定期間後に追加治療を行ったり、外用など比較的続けやすい治療を併用したりします。
HARG+とACRSは何が違う?
HARG+とACRSは、どちらも頭皮へ導入する治療ですが、使用する製剤が異なります。
HARG+ではあらかじめ作製された製剤を使用します。一方、ACRSでは患者さん自身の血液を採取し、そこから得られた血清成分を利用します。

どちらを選択するかは、薄毛の状態やこれまでの治療歴、患者さんの希望などを確認して決めます。
おすすめコラム👉「HARG+とACRSは女性の薄毛治療でどう違う?効果・成分・治療方法を比較|名古屋」
HARG+とPDF-FDの違い
PDF-FDも自己血を利用した治療です。
HARG+では既製の製剤を使用し、PDF-FDでは自分の血液由来の製剤を使用します。そのため、HARG+とPDF-FDでも製剤の由来や作製方法が異なります。
ACRSやPDF-FDについては、自己血由来治療を希望する方の選択肢になります。
HARG+、ACRS、PDF-FDにはそれぞれ特徴がありますが、女性の薄毛について「この治療が必ず最も優れている」と判断できる十分な直接比較試験は現時点では限られています。
治療法の特徴や費用、通院回数なども含めて選択します。
HARG+にはどのくらいエビデンスがある?
女性の薄毛に対する頭皮への注入治療については、これまでに複数の臨床研究やレビューが報告されています。メソセラピーとして、成長因子や各種製剤を頭皮へ直接導入する方法では、毛髪密度や毛径の改善がみられた研究があります。
HARG+も、このような頭皮への注入治療の一つとして使用されています。
一方で、女性の薄毛に対する注入治療は、使用する製剤、注入方法、治療間隔、評価方法などが研究ごとに異なるため、治療法ごとの効果を単純に比較することは難しい状況です。
そのため当院では、HARG+を女性の薄毛に対する積極的な頭皮治療の選択肢として位置づけ、FPHLの程度やホームケアの内容、これまでの治療歴などを確認しながら使用しています。また、女性型脱毛症ではミノキシジル外用など、長年にわたり多くの研究が蓄積している治療もあります。HARG+はこうした治療と併用しながら、より積極的に頭皮へアプローチしたい場合に検討する治療です。
HARG+の効果はどう評価する?
女性の薄毛では、単純に「髪が増えたか」だけでなく複数のポイントを確認します。
当院では主に
・分け目の幅
・頭頂部の透け感
・髪の太さ
・毛髪密度
・抜け毛の変化
・全体のボリューム
などを評価します。
毛髪は1か月に約1cm程度しか伸びないため、新しく成長した毛髪が見た目のボリュームに反映されるまで時間がかかります。
毎回鏡を見ていると変化が分かりにくいため、治療前と一定回数終了後の写真を比較すると評価しやすくなります。
HARG+を受けても効果が出にくいケースはある?
あります。
女性の薄毛の原因がHARG+の対象となる状態でなければ、期待した変化が得られない場合があります。
例えば、鉄欠乏、甲状腺疾患、極端な栄養不足などが背景にある場合には、その原因への対応が必要です。また、瘢痕性脱毛症など毛包そのものが失われる病態では、一般的なFPHLとは治療方針が異なります。
毛包のミニチュア化がかなり進行している場合にも、十分な改善が得られない可能性があります。
治療前に薄毛の原因と毛髪の状態を確認することが大切です。
当院のHARG+治療の考え方
まゆりなclinicでは、女性の薄毛を一律にHARG+で治療することはありません。
まずFPHLなのか、休止期脱毛なのか、両方が重なっているのかを確認します。必要に応じて内科的な原因も評価します。
FPHLが主体で、積極的な頭皮治療を希望される場合にはHARG+を検討します。
当院では初期治療として2~6週間程度の間隔で6回程度を目安とし、毛髪の太さ、分け目、頭頂部の透け感などを評価します。
導入方法は注射またはキュアジェットを選択できます。また、Dott Hair for Womenなどのホームケア、ヘアレーズなどを併用することもあります。
治療後は、初期治療で得られた状態をどのように維持するかも含めて治療計画を調整します。
HARG+についてよくある質問

Q1.HARG+は女性の薄毛にも使えますか?
使用できます。当院では主にFPHLなど、髪が細くなり分け目や頭頂部が目立つ女性の薄毛に対して検討します。
Q2.何回くらい受ければいいですか?
当院では初期治療として2~6週間程度の間隔で6回程度を一つの目安としています。薄毛の状態や治療反応によって調整します。
Q3.1回でも効果がありますか?
毛髪は短期間で大きく変化するものではないため、1回だけで最終的な効果を判断する治療ではありません。一定回数治療した後に数か月単位で評価します。
Q4.注射は痛いですか?
頭皮への注射は痛みを感じることがあります。痛みが心配な場合には、キュアジェットを使用して製剤を導入する方法もあります。
Q5.Dott Hair for Womenと一緒にできますか?
併用できます。ホームケアを継続しながら、HARG+で頭皮へ直接アプローチする治療計画も行います。
Q6.内服や外用を使わずHARG+だけでも治療できますか?
可能ですが、FPHLでは長期的な維持も必要です。初期治療終了後の維持方法についても経過を見ながら相談します。
Q7.休止期脱毛にも効果がありますか?
休止期脱毛ではまず原因の確認が必要です。原因が解消すると自然に改善するケースもあります。FPHLが重なっている場合などにHARG+を検討することがあります。
Q8.ACRSとどちらがいいですか?
HARG+とACRSでは使用する製剤が異なります。現時点では、すべての女性の薄毛について一方が明確に優れているとする十分な直接比較データはありません。状態や希望に合わせて選択します。
まとめ|HARG+は女性の薄毛に対する積極的な頭皮治療の一つ
HARG+は、女性の薄毛に対して製剤を頭皮へ直接導入する治療です。特にFPHLで、分け目の広がり、頭頂部の透け感、髪の細さがみられる場合に検討します。
当院では初期治療として2~6週間程度の間隔で6回程度を一つの目安としています。注射による導入のほか、痛みを軽減しながら広い範囲へ製剤を届ける目的でキュアジェットを使用することもできます。
女性の薄毛ではホームケアも重要です。Dott Hair for Womenなどを継続しながらHARG+を追加する治療計画もあります。ACRSやPDF-FDといった自己血由来治療を選択することもできるため、薄毛の状態や治療への希望に応じて治療法を選びます。
休止期脱毛では原因への対応によって自然に回復する場合もあります。まず薄毛の原因を確認し、FPHLの有無や毛髪の状態を評価してから治療を組み立てます。
名古屋・栄で女性の薄毛、分け目の広がり、頭頂部の透け感などが気になる方は、まゆりなclinicへご相談ください。
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤成貴
参考文献
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