ヘアレーズは男性AGAに効果がある?Fotonaレーザーによる薄毛治療│名古屋
- 2026.9.30
AGA治療には、内服・外用、HARG+、ACRS、PDF-FD、キュアジェットなどさまざまな方法があります。
そして、もう一つ異なる方向から頭皮へアプローチできるのが「ヘアレーズ」です。
ヘアレーズの大きな特徴は、薬剤や製剤を頭皮へ注入するのではなく、レーザーそのものを頭皮へ照射することです。
そのため、
「内服・外用にもう一つ治療を追加したい」
「頭皮への注射はできれば避けたい」
「採血をせずにできる治療を追加したい」
「HARG+・ACRS・PDF-FDとは異なる方法も組み合わせたい」
「AGA治療が初めてでも、最初から積極的に治療したい」
という方にとって選択肢になります。
また、ヘアレーズは単独で行うこともできますが、内服・外用や頭皮への注入治療と組み合わせることもできます。
この記事では、ヘアレーズとはどのような治療なのか、AGAに対してどのように使うのか、キュアジェットや注入治療との違いまで詳しく解説します。
目次
ヘアレーズとは?

ヘアレーズは、Fotona社のレーザーを使用して頭皮へ熱刺激を加え、AGA・薄毛へアプローチする治療です。
当院では、Erレーザーの2940nmを使用して頭皮を治療します。
特徴は、皮膚を削って傷を作るような治療ではなく、SMOOTHモードによって非蒸散性にレーザーエネルギーを与えることです。
そのため、頭皮表面への大きなダメージを抑えながら、レーザーによる熱刺激を加えることができます。
AGAに対する非蒸散性Erレーザーについては臨床研究もあり、2940nm Erレーザーを2週間隔で照射した報告では、毛髪の成長や密度・太さなどの改善が報告されています。
ヘアレーズはAGAにどう作用する?
ヘアレーズは、フィナステリドやデュタステリドのようにDHTを直接抑える治療ではありません。
また、HARG+、ACRS、PDF-FDのように発毛に使用する製剤を頭皮へ届ける治療でもありません。
レーザーによる熱刺激を頭皮へ与えることで、毛髪が育つ環境へアプローチします。
非蒸散性Erレーザーを使用した研究では、レーザーによる熱刺激が組織のシグナル伝達、成長因子、細胞外マトリックス、血管拡張や血管新生などに関係する可能性が考察されています。
つまり、
内服=AGAの進行そのものを抑える
注入治療=成分を頭皮へ直接届ける
ヘアレーズ=レーザーによる熱刺激で頭皮へアプローチする
という違いがあります。
一つの治療ですべてを担うのではなく、異なる方向からAGAへアプローチできることがヘアレーズの特徴です。
「薬を入れないAGA治療」という選択肢
ヘアレーズでは、レーザー治療そのものを行うためにHARG+・ACRS・PDF-FDなどの製剤を用意する必要はありません。
採血も基本的には必要ありません。
また、頭皮へ何度も注射針を刺して薬剤を注入する治療でもありません。
そのため、
注射が苦手
採血を避けたい
薬剤を頭皮へ入れる治療には抵抗がある
まず機器治療から追加してみたい
という方にも検討しやすい方法です。
一方、「薬剤を使わないから内服より安全」「レーザーだけでAGAを治せる」という意味ではありません。
AGAの進行そのものを抑える役割とは異なるため、治療目的を分けて考えることが重要です。
ヘアレーズはAGA治療が初めてでもできる?
できます。
ヘアレーズは、「内服・外用を半年行って、それでも十分に増えなかった場合だけに追加する治療」ではありません。
AGA治療が初めてでも、すでに毛髪が細くなっている、頭頂部の透け感が目立つ、生え際の密度が低下しているという方では、治療開始時からヘアレーズを組み合わせることができます。
また、
「せっかくAGA治療を始めるなら、最初からしっかり取り組みたい」
という方では、内服・外用と同時にヘアレーズを開始する方法もあります。
AGAは進行性です。
そのため、「最初だから一番少ない治療だけ」という順番にこだわるのではなく、現在のAGAの状態と希望するゴールに合わせて治療を設計します。
ヘアレーズはどんな人に向いている?
当院では、特に次のような方でヘアレーズを検討します。

ヘアレーズは、単独治療として使えるだけでなく、他のAGA治療へ追加しやすいことも特徴です。
ヘアレーズと内服薬はどちらがいい?
ヘアレーズと内服薬は、どちらか一方を選ぶという関係ではありません。
フィナステリドやデュタステリドは、AGAの進行に関係するDHTを抑えることが主な役割です。
ヘアレーズは、レーザーによる熱刺激で頭皮へアプローチします。

内服が可能な方で積極的な発毛を目指す場合には、内服による進行抑制を行いながら、ヘアレーズを追加するという考え方があります。
ヘアレーズとキュアジェットは何が違う?
⑧で詳しく解説したキュアジェットとヘアレーズも、役割が異なります。
キュアジェットは、高速ジェットを利用してHARG+・ACRS・PDF-FDなどを頭皮へ届けるために使用します。
一方、ヘアレーズでは、レーザーそのものが治療です。

つまり
キュアジェット=何かを頭皮へ届ける
ヘアレーズ=レーザーそのものを頭皮へ作用させる
という違いです。
どちらか一方しかできないわけではありません。
HARG+・ACRS・PDF-FDとヘアレーズは併用できる?
できます。
むしろ、積極的に発毛を目指す場合には、治療方法が異なることを利用して組み合わせることができます。
HARG+・ACRS・PDF-FDでは、それぞれ選択した成分を頭皮へ直接届けます。
ヘアレーズは、レーザーによる熱刺激で頭皮へアプローチします。
そのため、
製剤による頭皮治療
+
レーザーによる頭皮治療
という異なる方向から治療することができます。
とにかくしっかり発毛を目指したい場合

AGA治療では、「何か一つだけ選ばなければならない」というわけではありません。
当院では状態に応じて、
内服でAGAの進行を抑える
+
外用による毎日のホームケア
+
HARG+・ACRS・PDF-FDなどで頭皮へ直接アプローチする
+
キュアジェットで製剤を導入する
+
ヘアレーズによるレーザー治療
という治療設計も検討します。
特に、すでに毛髪密度が低下している方や、「治療するなら最初からできることをしっかり行いたい」という方では、最初から複数の方向からアプローチする方法があります。
一方、AGAが初期で毛髪密度が十分に保たれている場合には、すべての治療が必要なわけではありません。
現在の状態と希望する改善度を確認して治療を選択します。
ヘアレーズは何回くらい必要?
当院では、ヘアレーズは2〜4週間に1回程度の間隔で、まず5〜6回程度を一つの目安として治療します。
ヘアレーズは1回照射した直後に毛量が大きく増える治療ではありません。毛髪にはヘアサイクルがあるため、一定期間継続してレーザーを照射しながら、数か月単位で変化を確認していきます。

まず5〜6回程度治療した時点で、治療前の状態と比較して毛髪の太さ、密度、頭頂部の透け感などを確認します。
その結果を見ながら、そのままヘアレーズを継続するのか、治療間隔を調整するのか、内服・外用や頭皮治療との組み合わせを見直すのかを決めていきます。
AGAの進行度や治療への反応には個人差があるため、「5〜6回受ければ治療終了」という意味ではありません。
まずは2〜4週間ごとに5〜6回程度行い、その時点で一度しっかり評価するというのが当院の基本的な考え方です。
ヘアレーズの効果はいつ頃わかる?
ヘアレーズを照射した直後に髪が増えるわけではありません。
毛髪が成長し、見た目として変化を確認できるようになるまでには時間が必要です。
そのため、1〜2回で「効いた・効かなかった」と判断するのではなく、まず5〜6回程度治療し、数か月単位で経過を確認します。
治療前に写真を撮影し、できるだけ同じ照明・角度・髪の長さで比較すると変化を判断しやすくなります。
また、内服・外用や頭皮治療を併用している場合には、ヘアレーズだけの効果を完全に切り分けるのではなく、AGA治療全体として毛髪がどの程度改善しているかを評価します。
ヘアレーズは痛い?
ヘアレーズは、頭皮へ針を刺す治療ではありません。
照射中には温かさや熱感を感じることがありますが、頭皮へ何度も注射を行う治療とは痛みの種類が異なります。
そのため
「頭皮への注射が怖い」
「痛みの強い治療はできるだけ避けたい」
「まずは注入を伴わない治療を追加したい」
という方でも検討しやすい治療です。
ただし、感じ方には個人差があり、無刺激・無痛という意味ではありません。
ヘアレーズのダウンタイムは?
ヘアレーズは皮膚を削るアブレーティブレーザーではなく、非蒸散性に頭皮へ熱刺激を与える治療です。
そのため、大きな傷やかさぶたを作ることを目的とした治療ではありません。
治療後には一時的な赤み、熱感、ヒリつき、違和感などが生じる可能性があります。
反応の程度には個人差がありますが、強いダウンタイムを伴いにくいため、AGA治療を継続するうえでも取り入れやすい治療です。
内服薬を飲みたくない場合でもヘアレーズはできる?
できます。
ヘアレーズ自体は内服薬とは別の治療なので、フィナステリドやデュタステリドなどの内服に抵抗がある方でも検討できます。
また、薬剤を頭皮へ注入する治療でもないため、内服と注入治療の両方に抵抗がある方でも選択肢になります。
ただし、ヘアレーズはDHTを直接抑える治療ではありません。
そのため、内服を行わない場合にはAGAの進行抑制という点で治療設計が変わります。
当院では、内服を希望しないから治療できないとは考えず、外用、ヘアレーズ、必要に応じて頭皮治療など、患者様が許容できる方法の中から治療を組み立てます。
ヘアレーズだけでAGA治療はできる?
ヘアレーズ単独で治療することは可能です。
特に内服や注入治療を希望しない場合には、レーザーによる頭皮治療として選択できます。
一方、より積極的な発毛を目指す場合には、ヘアレーズだけですべてを担わせるのではなく、AGAの進行を抑える治療や発毛を促す治療と組み合わせる方法があります。
例えば、
ヘアレーズのみ
内服+ヘアレーズ
内服・外用+ヘアレーズ
内服・外用+HARG+・ACRS・PDF-FD+ヘアレーズ
など、希望する治療強度に応じて治療を組み立てます。
ヘアレーズのエビデンスは?
AGAに対するレーザー・光治療では、低出力レーザー・光治療(LLLT)について比較的多くの臨床研究があります。
一方、当院で使用しているヘアレーズは、Fotonaの非蒸散性2940nm Erレーザーを使用する治療であり、一般的なLLLTとは同じ治療ではありません。
非蒸散性2940nm ErレーザーをAGAへ使用した臨床研究も報告されています。
2022年の臨床報告では、男性型・女性型脱毛症の患者16例に対してSMOOTHモードの2940nm Erレーザーを2週間隔で8回照射し、毛髪密度や毛髪径などの改善が報告されています。
さらに2025年には、AGA患者32例に対して2940nm Erレーザーを2週間隔で6回照射した臨床研究も報告されています。
これらの研究は、ヘアレーズで使用する非蒸散性ErレーザーをAGAへ応用する医学的な背景を考えるうえで重要です。
一方、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどと比較すると、非蒸散性ErレーザーによるAGA治療の研究数や症例数はまだ限られています。
そのため当院では、ヘアレーズを標準的なAGA治療薬の代わりとして一律に使用するのではなく、内服・外用とは異なる方向から頭皮へアプローチできるレーザー治療として使用しています。
特に、注入治療を避けたい方や、すでに行っているAGA治療へ異なるアプローチを追加したい方、最初から積極的な治療を希望する方では検討しやすい治療です。
ヘアレーズは「血流を良くするレーザー」なの?
レーザーによる熱刺激によって、血管拡張や血管新生などが治療効果に関与する可能性は考えられています。ただし、「ヘアレーズを当てれば血流が良くなり、それだけで髪が生える」と単純に説明するのは正確ではありません。非蒸散性Erレーザーでは、熱刺激による細胞シグナル、成長因子、細胞外マトリックス、血管系への作用など、複数の機序が関係している可能性があります。そのため当院では、単なる「血流改善治療」としてではなく、レーザーによる熱刺激を利用して頭皮・毛包周囲の環境へアプローチする治療として位置づけています。
よくある質問

まとめ|ヘアレーズは薬剤を入れずレーザーで頭皮へアプローチするAGA治療
ヘアレーズは、Fotonaの2940nm Erレーザーを使用し、非蒸散性の熱刺激によって頭皮へアプローチするAGA・薄毛治療です。
HARG+・ACRS・PDF-FDのように製剤を頭皮へ導入する治療ではなく、レーザーそのものが治療になります。
そのため、注射や採血を避けたい方、内服・外用に機器治療を追加したい方、注入治療とは異なる方向からAGAへアプローチしたい方などに選択肢になります。
また、ヘアレーズは「内服で改善しなかった場合だけに追加する治療」ではありません。
AGA治療が初めてでも、すでに薄毛が進行している方や、治療開始時から積極的な発毛を希望する方では、最初から治療設計に組み込むことができます。
当院では、まず2〜4週間に1回程度、5〜6回を目安に治療し、その時点で毛髪の変化を評価します。
さらに積極的に治療する場合には、
内服・外用
+
HARG+・ACRS・PDF-FDなどの頭皮治療
+
キュアジェットによる導入
+
ヘアレーズ
というように、異なる方向からAGAへアプローチする方法もあります。
AGA治療では、どれか一つの治療がすべてを解決するわけではありません。
現在の毛髪の状態と希望するゴールを確認し、進行抑制、発毛、頭皮への直接治療、レーザー治療を必要に応じて組み合わせることが重要です。
文責
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
参考文献
- 日本皮膚科学会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版. 日皮会誌. 2017;127(13):2763-2777.
- Efficacy and safety of non-ablative 2940-nm Er laser for the treatment of androgenetic alopecia. 2022.
- Clinical evaluation of non-ablative 2940-nm Er laser treatment for androgenetic alopecia. Dermatol Ther. 2025.
- Avram MR, Finney R. The role of laser and light technologies in the treatment of male and female pattern hair loss: A review. J Cosmet Laser Ther. 2014;16(6):252-257.
- Adil A, Godwin M. The effectiveness of treatments for androgenetic alopecia: A systematic review and meta-analysis. J Am Acad Dermatol. 2017;77(1):136-141.e5. doi:10.1016/j.jaad.2017.02.054.
- Jimenez JJ, Wikramanayake TC, Bergfeld W, et al. Efficacy and Safety of a Low-level Laser Device in the Treatment of Male and Female Pattern Hair Loss: A Multicenter, Randomized, Sham Device-controlled, Double-blind Study. Am J Clin Dermatol. 2014;15(2):115-127. doi:10.1007/s40257-013-0060-6.
- Gupta AK, Foley KA. A Critical Assessment of the Evidence for Low-Level Laser Therapy in the Treatment of Hair Loss. Dermatol Surg. 2017;43(2):188-197. doi:10.1097/DSS.0000000000000904.
参考文献について
AGAに対するレーザー・光治療では、低出力レーザー・光治療(LLLT)について比較的多くの臨床研究があります。
一方、当院のヘアレーズで使用するFotonaの非蒸散性2940nm Erレーザーは、一般的なLLLTとは波長、照射方法、組織への作用が異なります。
そのため、LLLTの研究結果をそのままヘアレーズの発毛効果として扱うことはできません。
非蒸散性2940nm ErレーザーそのものをAGA・パターン脱毛へ使用した臨床研究も報告されており、複数回照射後の毛髪密度や毛髪径などの改善が報告されています。
ただし、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどの標準的AGA治療と比較すると、非蒸散性ErレーザーによるAGA治療の研究数や対象症例数はまだ限られています。
そのため当院では、ヘアレーズを標準治療薬の代わりとして一律に使用するのではなく、レーザーによる熱刺激という異なる方向から頭皮へアプローチできる治療として位置づけています。
内服・外用に追加することも、HARG+・ACRS・PDF-FDなどの頭皮治療と組み合わせることも、内服や注入治療を希望しない方がレーザー治療として選択することも可能です。
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








