ニキビ跡の赤み治療は何回必要?IPL・ジェネシス・C-OPERAの回数と経過|名古屋
- 2026.9.24
目次
ニキビ跡の赤み治療は何回必要?IPL・ジェネシス・C-OPERAの回数と経過|名古屋

「ニキビ跡の赤みは何回治療すれば消えますか?」という質問は非常に多くあります。
結論からいうと、必要回数にはかなり個人差があります。
3回程度でかなり赤みが薄くなる方もいれば、6回以上治療を続けた方がよい方もいます。また、同じ「赤いニキビ跡」に見えても、赤みの強さ、残っている期間、新しいニキビの有無、PIHの混在、クレーターの有無などによって治療反応は変わります。
そのため当院では、「全員○回で終了」とは考えていません。
数回治療する
↓
どの程度改善しているか確認する
↓
改善していれば継続する
↓
反応が鈍くなれば治療を変更・追加する
という考え方を重視しています。
PAE治療には決まった標準回数があるわけではない
ニキビ後紅斑、いわゆるPAEに対するsystematic reviewでは、IPL、PDL、Ndレーザーなどさまざまな光・レーザー治療の有効性が報告されていますが、「この治療を○回行えばよい」という統一されたgold standardは確立していません。実際の臨床研究でも治療回数は一定ではありません。持続性PAEにIPLを使用した2025年のrandomized controlled trialでは、3週間間隔で合計3回治療しています。一方、2025年の光治療と1064nm Ndレーザーを比較したrandomized split-face studyでは、2週間ごとに合計6回治療し、両群で有意なPAE改善が確認されています。つまり、研究を見ても3回で評価するプロトコルもあれば、6回まで治療するプロトコルもあります。
「何回必要?」より「何回でどこまで改善したか」が重要
赤み治療で重要なのは、最初から終了回数を決めることではありません。
例えば3回治療した時点で、
赤みがかなり薄くなった
→ 同じ治療を継続する価値がある
少し改善している
→ さらに数回継続して反応を見る
ほとんど変わらない
→ 診断や治療方法を再評価する
というように考えます。
効果が出ている治療を続けるのは合理的ですが、ほとんど変化がないのに同じ治療を延々と繰り返す必要はありません。当院では「何回受けたか」だけでなく、「前回までと比較して実際に赤みが減っているか」を見ながら治療を進めます。
1回でも変化する人はいる
ライムライトやジェネシスを1回受けた後から、「赤みが少し薄くなった」「肌全体が均一に見える」と感じる方はいます。ただし、PAEは通常1回ですべて消す治療ではありません。血管性変化が広範囲に残っている場合には、複数回治療しながら徐々に赤みを減らしていくことが一般的です。そのため、1回で完全に消えなかったからといって「効かなかった」と判断するのも早すぎることがあります。
3回くらいで一度変化を評価しやすい
PAEに対する光治療では、3回程度の治療で効果を評価している臨床試験があります。持続性PAEに対するIPLのrandomized trialでも3回治療後に評価されています。
そのため、数回治療した段階は「この治療に反応しているか」を見る一つのポイントになります。ただし、「3回やれば必ず治る」という意味ではありません。
赤みの程度が軽い方では3回程度でもかなり改善する可能性がありますが、強いPAEや長期間残っている赤みでは、さらに治療が必要になることがあります。
6回程度まで治療するとさらに改善する人もいる
2025年のrandomized split-face studyでは、PAEに対して光治療と1064nm Ndレーザーを2週間ごとに6回行い、どちらも赤みの面積やerythema indexが有意に改善しました。
別の1064nm Ndレーザー研究でも、2週間間隔で合計6回治療するプロトコルが使用されています。したがって、3回程度である程度改善したものの赤みがまだ残っている場合には、さらに治療を重ねることで改善する可能性があります。
重要なのは、3回・6回という数字そのものではなく、治療を重ねるごとに赤みが減っているかです。
当院ではライムライトとジェネシスを中心に治療する
当院ではニキビ跡の赤みに対して、
赤み+PIH・色むら
→ ライムライト
赤み+毛穴・肌質
→ ジェネシス
を中心に使用しています。
実際の診療では、この2つを適切に使い分けることで赤みが改善する方は多いです。
どちらか一方だけを最後まで続けるとは限らず、肌状態や治療反応を見ながら途中で切り替えたり、組み合わせたりします。

ライムライトは何回必要?
ライムライトはIPL治療で、ニキビ後の赤みに加えてPIHや色むらが混在している場合に使いやすい治療です。必要回数には個人差があります。
1回目から色調の変化を感じる方もいますが、PAEは複数回治療することが一般的です。
当院では数回ごとに、
・赤みがどの程度減ったか
・赤茶色の色調がどう変わったか
・PIHがどの程度残っているか
・新しいニキビが増えていないか
などを確認します。
改善が続いていれば治療を継続し、赤みがかなり減ってきたら治療間隔を調整したり、別の目的の治療へ移行したりします。
ニキビ跡の赤みについてはこちら⇒ニキビ跡の赤みにIPLは効く?ライムライトの効果とジェネシスとの使い分け
ジェネシスは何回必要?
ジェネシスも1回でPAEをすべてなくす治療ではありません。
1064nm Ndレーザーを用いたPAE研究では複数回治療が行われており、6回治療した研究でも有意な改善が確認されています。
当院では赤みに加えて、
・毛穴
・肌質
・キメ
・ざらつき
などが気になる場合にジェネシスを使いやすいと考えています。
赤みが改善した後も、肌質改善やメンテナンス目的で継続する方もいます。
当院院長も定期的にジェネシスを受けています。
ニキビ跡についてのコラムはこちら⇒ニキビ跡の赤みにジェネシスは効く?IPLとの違い・使い分け
C-OPERAは何回必要?
C-OPERAはライムライトやジェネシスとは位置づけが異なります。
血管へ直接光・レーザーを作用させる治療ではなく、エレクトロポレーション、ソノフォレーシス、クライオなどを使用して肌状態を整える治療です。
そのため「PAEならC-OPERAを○回」という標準的な回数はありません。
肌の乾燥、刺激感、炎症後の敏感さ、ライムライトやジェネシスとの併用などを見ながら使用します。一方、実際の診療ではC-OPERAを繰り返すことで赤みがかなり改善する方もいらっしゃいます。血管を直接治療しているわけではありませんが、乾燥やバリア機能の乱れ、炎症後の肌状態が整うことで、結果として赤みが大きく目立ちにくくなるケースがあります。そのため回数を最初から固定するより、肌状態と実際の反応を見ながら継続する治療と考えています。
C-OPERAについてのコラムはこちら⇒ニキビ跡の赤みにC-OPERAは何をする?レーザーとの併用・炎症ケアを解説
ライムライト・ジェネシス・C-OPERAを簡単に整理
「何回が正解」というより、何を目的に治療しているのかを明確にすることが重要です。
必要回数が少なくなりやすい人・多くなりやすい人
必要回数を正確に予測することはできませんが、赤みの状態によって治療期間は変わります。
比較的赤みが軽い
→ 少ない回数でも変化を感じやすいことがある
赤みが濃く広範囲
→ 複数回必要になりやすい
新しいニキビがまだできている
→ 新しいPIEが追加されるため長期化しやすい
PIHも混在している
→ 赤みだけでなく色素治療も必要になることがある
クレーターもある
→ 赤み治療だけでなく凹凸治療が必要
というように考えます。
新しいニキビが続いていると治療回数が増えやすい
これは非常に重要です。
古いPIEをライムライトやジェネシスで減らしていても、新しい炎症性ニキビが次々にできれば、そこから新しい赤みが生まれます。
古い赤みを減らす
↓
新しいニキビができる
↓
新しいPIEが増える
という状態では、治療していても「ずっと赤みがある」ように見えます。
そのため活動性ニキビが多い場合には、赤み治療と同時にニキビ自体をコントロールすることが非常に重要です。
ニキビ跡の赤みが治らない原因についてはこちら⇒ニキビ跡の赤みが治らない原因は?
PIEとPIHが混在していると回数だけでは考えられない
赤茶色のニキビ跡では、PIEとPIHが混在していることがあります。
例えばライムライトやジェネシスで血管性の赤みがかなり改善しても、茶色いPIHが残っていれば「ニキビ跡がまだ残っている」ように見えます。
この場合、
「赤み治療をもっと繰り返す」
のではなく、
「残っているのはPIHではないか」
と再評価することが重要です。
PIHが主体なら、当院ではOPトーニング、ピコトーニング、C-OPERA、外用などを検討します。
ニキビ跡の違いについてはこちら⇒赤いニキビ跡と茶色いニキビ跡は何が違う?
クレーターがある場合は赤み治療だけを繰り返さない
クレーターの底に赤みがあると、凹みによる影と色のコントラストが重なり、ニキビ跡が非常に目立つことがあります。
赤みを治療するとクレーターが少し目立ちにくく見えることがありますが、構造的な凹みそのものが治ったわけではありません。
当院では赤みとクレーターが両方ある場合、基本的には凹み治療を先にします。
サブシジョン、キュアジェット、ジュベルック、CO2フラクショナルレーザー、ピコフラクショナル、シルクロなどで凹凸を治療した後、残った赤みをライムライトやジェネシスで整えるという流れが基本です。
ニキビ跡の治療順についてはこちら⇒赤みとクレーターが両方あるニキビ跡はどう治療する?
途中で治療を変えることは悪いことではない
赤み治療では、一つの機械を最後まで使い続けなければならないわけではありません。
例えば、
最初は赤み+PIHが強い
→ ライムライト
PIHが減り、赤み+毛穴が残る
→ ジェネシス
肌が乾燥・敏感になっている
→ C-OPERAを追加
というように、治療途中で目的が変わることがあります。
肌状態が変化しているのに、最初と同じ治療だけを続ける必要はありません。
「回数を重ねるほど必ず良くなる」わけではない
ここも重要です。レーザー・IPL治療は、回数を増やせば無限に同じ割合で改善するわけではありません。最初の数回で大きく改善し、その後は変化が緩やかになることもあります。
その場合、さらに同じ治療を続けるのか、別の治療へ切り替えるのか、残っているものが本当にPIEなのか再評価するのか、を考えます。
「10回受ければ5回の2倍きれいになる」という単純な関係ではありません。
治療のゴールも患者さんによって違う
すべての赤みを完全に消したい方もいれば、ファンデーションなしでも気にならない程度になれば十分という方もいます。
また、赤みだけでなく、
・毛穴も改善したい
・PIHも治したい
・クレーターも治したい
・肌質も整えたい
という方もいます。
治療回数は「医学的にあと何回必要か」だけでなく、「どこまで改善したいか」によっても変わります。
当院では「最初から10回」ではなく途中で評価する
当院では、赤みの強さや肌状態を診察しながら治療を進めます。
重要なのは、
治療前
↓
数回治療後
↓
何がどれだけ改善したか
↓
何がまだ残っているか
を確認することです。
例えば、赤みが半分以下になっているのに残っているPIHを「赤み」と考えてライムライトやジェネシスだけを続けても、治療効率が悪くなる可能性があります。
逆に、明らかに赤みが改善している途中であれば、同じ治療を継続する価値があります。
写真で経過を見ることも重要
赤みは毎日鏡を見ていると変化に気づきにくいことがあります。
そのため、治療前と数回後の写真を比較すると、本人が思っている以上に改善していることがあります。
逆に「かなり良くなった気がする」と思っていても、写真で見るとあまり変化していないこともあります。
赤み治療では主観だけでなく、同じ条件での写真なども参考にしながら経過を見ることが大切です。
治療経過のイメージ

「何回受けたか」より、治療によって肌がどう変化したかを見ることが重要です。
Q&A
Q1. ニキビ跡の赤み治療は何回必要ですか?
個人差があります。3回程度でかなり改善する方もいれば、6回以上治療した方がよい方もいます。臨床研究でも3回・6回などさまざまな治療回数が使われており、統一された標準回数はありません。
Q2. 1回でも効果はありますか?
1回目から赤みや色調の変化を感じる方はいます。ただしPAEは複数回治療で徐々に改善させることが一般的です。
Q3. 3回やれば治りますか?
3回程度は治療反応を見る一つのタイミングになりますが、3回で必ず終了できるわけではありません。赤みの強さや範囲によってさらに治療することがあります。
Q4. 6回受けても赤みが残っていたら効いていないのですか?
必ずしもそうではありません。治療前より改善しているのであれば追加治療でさらに改善する可能性があります。一方、ほとんど変化がなければ、PIHやクレーターの混在も含めて再評価します。
Q5. ライムライトとジェネシスはどちらが早く効きますか?
一律には言えません。赤み+PIH・色むらならライムライト、赤み+毛穴・肌質ならジェネシスを使いやすく、肌状態によって反応も異なります。
Q6. C-OPERAは何回必要ですか?
PAEに対して決まった回数はありません。肌状態や他の治療との組み合わせを見ながら使用します。実際には繰り返すことで赤みが大きく改善する方もいます。
Q7. 赤み治療はずっと続けてもいいですか?
改善が続いている間は継続する意味があります。ただし反応が頭打ちになったら、同じ治療を続けるだけでなく、残っている症状を再評価します。
Q8. 古い赤みほど回数が必要ですか?
古いPAEだから必ず多くの回数が必要になる、あるいは治療反応が悪くなるとする十分なデータはありません。現在の赤みの強さや他の病態の混在を見て判断します。
Q9. 新しいニキビがまだあります。赤み治療を始めてもいいですか?
状態によって赤み治療を行うことはありますが、新しいPIEを増やさないために活動性ニキビ自体の治療も重要です。
まとめ|「何回必要か」より「数回ごとに何が変わったか」を見る
ニキビ跡の赤み治療に、一律の正解回数はありません。
PAEに対する臨床研究でも、IPLを3回行った研究、光治療や1064nm Ndレーザーを6回行った研究などがあり、統一された標準回数は確立していません。どちらの治療でもPAEの改善は報告されています。
実際には、3回程度でかなり薄くなる方もいれば、6回以上かけて徐々に改善する方
もいます。赤みの強さ、新しいニキビの有無、PIH、クレーター、肌質などによって必要な治療は変わります。
当院では、
赤み+PIH・色むら
→ ライムライト
赤み+毛穴・肌質
→ ジェネシス
炎症後の乾燥・刺激感・肌状態
→ C-OPERA
を中心に使い分けます。
そして重要なのは、「何回受ければ終わるか」を最初から決めることではありません。
数回治療して実際に赤みが減っているのであれば継続する。反応が鈍くなれば治療を変更する。赤みが減ったのに跡が残っていれば、PIHやクレーターが主体になっていないか再評価する。このように、その時点で残っている問題に合わせて治療を変えていくことが大切です。ニキビ跡の赤み治療は、単純に「○回コースを消化する治療」ではありません。
当院では、治療回数そのものよりも、治療を重ねるごとに何が改善し、次に何を治療するべきかを確認しながら進めることを重視しています。
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Kalantari Y, Dadkhahfar S, Etesami I. Post-acne erythema treatment: A systematic review of the literature. J Cosmet Dermatol. 2022;21(4):1379-1392.
- Amiri R, et al. Treatment protocols and efficacy of light and laser treatments in post-acne erythema. J Cosmet Dermatol. 2022;21(2):648-656.
- Efficacy of intradermal tranexamic acid injection following IPL for the treatment of persistent post acne erythema: a split-face, controlled trial. 2025.
- Liu H, et al. Comparison of the Efficacy of Low-Energy Delicate Pulsed Light and Q-Switched 1064 nm Nd Laser in the Treatment of Post-Acne Erythema: A Prospective Randomized Split-Face Study. Lasers Surg Med. 2025;57(9):716-725.
- Combined low-dose isotretinoin and long-pulsed Nd laser in the treatment of post-acne erythema. Arch Dermatol Res. 2024.
- Panchaprateep R, Munavalli G. Low-fluence 585 nm Q-switched Nd laser: a novel laser treatment for post-acne erythema. Lasers Surg Med. 2015.
【内部リンク先まとめ】
① 赤みコラム集④
挿入位置:「ライムライトは何回必要?」
リンク先:ニキビ跡の赤みにIPLは効く?ライムライトの効果とジェネシスとの使い分け|名古屋
② 赤みコラム集⑤
挿入位置:「ジェネシスは何回必要?」
リンク先:ニキビ跡の赤みにジェネシスは効く?IPLとの違い・使い分け|名古屋
③ 赤みコラム集⑥
挿入位置:「C-OPERAは何回必要?」
リンク先:ニキビ跡の赤みにC-OPERAは何をする?レーザーとの併用・炎症ケアを解説|名古屋
④ 赤みコラム集⑦
挿入位置:「PIEとPIHが混在していると回数だけでは考えられない」
リンク先:赤いニキビ跡と茶色いニキビ跡は何が違う?PIEとPIHの見分け方|名古屋
⑤ 赤みコラム集⑧
挿入位置:「クレーターがある場合は赤み治療だけを繰り返さない」
リンク先:赤みとクレーターが両方あるニキビ跡はどう治療する?治療の順番を解説|名古屋
⑥ 赤みコラム集⑨
挿入位置:「新しいニキビが続いていると治療回数が増えやすい」
リンク先:ニキビ跡の赤みが治らない原因は?新しいニキビ・摩擦・紫外線・炎症との関係|名古屋
⑦ ライムライト治療ページ
挿入位置:「ライムライトは何回必要?」
URL:https://mayurina-clinic.com/limelight/
⑧ ジェネシス治療ページ
挿入位置:「ジェネシスは何回必要?」
URL:https://mayurina-clinic.com/genesis/
⑨ C-OPERA治療ページ
挿入位置:「C-OPERAは何回必要?」
URL:https://mayurina-clinic.com/treatment-list/opera/








