ニキビ跡の赤みにIPLは効く?ライムライトの効果とジェネシスとの使い分け|名古屋
- 2026.9.23
目次
ニキビ跡の赤みにIPLは効く?ライムライトの効果とジェネシスとの使い分け|名古屋
ニキビ跡の赤み、いわゆるPIE・PAEにはIPLが有効な治療選択肢です。当院では、赤みだけでなくPIHや色むらも混在している場合にはライムライト、赤みに加えて毛穴や肌質も気になる場合にはジェネシスを中心に使い分けています。実際の診療では、この2つを適切に使い分けることで赤みが改善する方は多く、必要に応じて両方を組み合わせます。

ライムライトとは?
ライムライトはIPL治療です。単一波長のレーザーではなく、複数の波長を含む光を使用し、ヘモグロビンとメラニンの両方へアプローチできます。そのため、赤いPIEだけでなく、茶色いPIH、くすみ、色むらなどが混在しているニキビ跡に使いやすいことが特徴です。

ニキビ跡では「赤みだけ」が単独で存在するより、PIHや肌全体の色調変化が重なっていることが多いため、顔全体の色をまとめて整える目的でライムライトをよく使用します。
なぜニキビ跡の赤みにIPLが効く?
PIEでは、ニキビの炎症後に毛細血管が拡張し、血管内のヘモグロビンが皮膚表面から透けて赤く見えています。IPLにはヘモグロビンに吸収される波長が含まれており、光エネルギーを血管へ作用させることで赤みを徐々に目立ちにくくしていきます。
PAE治療をまとめたsystematic reviewでも、IPLを含む光・レーザー治療は有効な選択肢として報告されています。現時点で一つの治療だけが絶対的な標準治療というわけではありません。(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ライムライトは赤みとPIHをまとめて見やすい
ライムライトを当院で使いやすいと考えている大きな理由が、赤みと色素沈着を同時に治療しやすいことです。PIEでは血管、PIHではメラニンが主な標的です。ライムライトは複数波長を利用するため、この両方へアプローチできます。
そのため、赤みだけを治療するというより、ニキビ後に残った赤・茶色の色むらをまとめて整える場合に特に使いやすい治療です。
ジェネシスは赤み+毛穴・肌質に使いやすい
当院ではジェネシスも赤み治療の中心にしています。ジェネシスは1064nm Ndレーザーを使用し、赤みだけでなく毛穴や肌質改善も同時に狙いやすい治療です。
PAEに関するsystematic reviewでも、Ndレーザーは比較的多く研究されている治療の一つです。(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
当院では、
赤み+PIH・色むら → ライムライト
赤み+毛穴・肌質 → ジェネシス
というように使い分けています。
ライムライトとジェネシスで改善するケースが多い
当院では、実際のニキビ跡の赤みの多くはライムライトとジェネシスを使い分けることで改善を目指せると考えています。赤みだけでなくPIHや色むらが混在している場合にはライムライト、毛穴や肌質の問題が強い場合にはジェネシスを使い、必要に応じて両方を組み合わせます。
もちろん赤みの強さ、肌質、活動性ニキビの有無などによって反応には個人差がありますが、当院ではまずこの2つを中心に治療を組み立てます。
ライムライトとジェネシスはどちらが上?
どちらが上という関係ではありません。作用の仕方が違います。
ライムライトは赤みと色素を広く治療しやすく、ジェネシスは1064nm Ndレーザーを使って赤みと肌質を同時に見やすい治療です。
2025年のrandomized split-face trialでは、広帯域光治療と1064nm NdレーザーはいずれもPAEを改善し、最終評価では赤み指標に明確な差がありませんでした。一方で、早期改善や皮膚弾力などには違いがみられました。(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
そのため、患者さんの悩みに合わせて使い分けるのが実際的です。
赤み+茶色ならライムライトが使いやすい
PIEとPIHが混在している場合、赤みには血管、茶色にはメラニンへのアプローチが必要です。ライムライトはこの両方へ作用できるため、赤いニキビ跡と茶色いニキビ跡が混在している患者さんに使いやすい治療です。
ただしPIHが強い場合には、色素治療を追加することもあります。
関連コラムはこちら⇒赤いニキビ跡と茶色いニキビ跡は何が違う?PIEとPIHの見分け方|名古屋
赤み+毛穴・肌質ならジェネシス
赤みは気になるものの、それ以上に毛穴や肌のざらつき、質感も改善したいという患者さんではジェネシスを選ぶことがあります。赤みの改善だけを目的とせず、肌全体を整える方向で治療したい場合に使いやすい治療です。
ライムライトとジェネシスを組み合わせることもある
両者はどちらか一方しか使えない治療ではありません。ライムライトで赤みとPIH・色むらへアプローチし、ジェネシスで残る赤みや毛穴・肌質へアプローチするというように、それぞれの特徴を利用できます。
同じ治療を繰り返して改善している間は継続してよいですが、反応が鈍くなってきたら別の作用機序へ切り替えるという考え方も重要です。
C-OPERAは補助治療として使う
C-OPERAはライムライトやジェネシスのように、血管へ直接光を当てて赤みを減らす機器ではありません。当院では、保湿や炎症ケア、刺激を受けた肌のコンディション調整などの目的で使用します。
赤みを直接治療するライムライトやジェネシスと、炎症を増やしにくい肌環境を整えるC-OPERAを組み合わせることがあります。

赤み+クレーターなら別の治療も必要
ライムライトやジェネシスで改善できるのは主に赤みや肌質です。クレーターは真皮萎縮や線維性癒着など皮膚構造の問題なので、光治療だけでは治療できません。
深い線維にはサブシジョン、浅い線維にはキュアジェット、真皮萎縮にはジュベルック、表面の凹凸にはフラクショナル治療などを組み合わせます。
関連コラムはこちら⇒赤みとクレーターが両方あるニキビ跡はどう治療する?治療の順番を解説|名古屋
活動性ニキビが多い場合はニキビ自体の治療も重要
新しい赤ニキビや膿疱が次々にできている場合、古いPIEを治療しても新しい赤みが増え続けます。そのため、活動性ニキビが多い患者さんではニキビ自体の治療を優先または並行します。
赤みを減らすことと、新しい赤みを作らないことの両方が重要です。
ライムライトは何回必要?
赤みの強さによって異なりますが、1回ですべての赤みを消す治療ではありません。PAEを対象とした光・レーザー治療の研究でも、複数回照射で評価されるものが多くあります。(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
当院でも赤みの変化を見ながら複数回治療し、必要に応じてジェネシスを組み合わせます。
赤み治療を簡単に整理すると
当院ではライムライトとジェネシスを赤み治療の中心としており、この2つを使い分けることで改善する方は多いです。
Q&A
Q1. ニキビ跡の赤みにライムライトは効きますか?
IPLはPAEや顔面紅斑への有効性が報告されています。当院ではニキビ跡の赤み治療としてよく使用します。
Q2. ライムライトとジェネシスはどちらがいいですか?
赤みとPIH・色むらがある場合にはライムライト、赤みと毛穴・肌質を一緒に治療したい場合にはジェネシスを使いやすいと考えています。
Q3. ライムライトとジェネシスだけでも改善しますか?
当院では、この2つを適切に使い分けることで改善する方は多いです。赤みの状態によって両方を組み合わせることもあります。
Q4. ライムライトだけでクレーターも治りますか?
クレーターは皮膚構造の問題なので、別の治療が必要です。
Q5. PIEとPIHが両方あってもライムライトは使えますか?
赤みと色素の両方へアプローチできるため、混在している場合に使いやすい治療です。
Q6. ジェネシスはどんな人に向いていますか?
赤みに加えて毛穴や肌質も同時に改善したい方に使いやすい治療です。
Q7. 何回くらい治療しますか?
赤みの強さや治療反応によって異なります。多くの場合、複数回の治療で徐々に改善を目指します。
まとめ|当院ではライムライトとジェネシスを赤み治療の中心にしている
ニキビ跡の赤みは、炎症後に残った毛細血管拡張や血管性変化が主な原因です。当院では、赤みとPIH・色むらが混在している場合にはライムライト、赤みに毛穴や肌質の問題が加わっている場合にはジェネシスを中心に使用しています。
実際の診療でも、この2つを使い分けることで赤みが改善する方は多く、必要に応じて両方を組み合わせます。赤みだけでなく、PIH、毛穴、肌質、活動性ニキビ、クレーターなど何が混在しているかを確認して治療を選ぶことが重要です。
C-OPERAは保湿や炎症ケアなどの補助治療として使用し、クレーターがあればサブシジョン、キュアジェット、ジュベルック、フラクショナル治療などを別に組み合わせます。
ニキビ跡の赤み治療では、特定の機械名にこだわるより、今の赤みがどのような状態で、他にどの問題が重なっているのかを見ながら治療を組み立てることが重要だと当院では考えています。
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Kalantari Y, Dadkhahfar S, Etesami I. Post-acne erythema treatment: A systematic review of the literature. J Cosmet Dermatol. 2022;21(4):1379-1392.
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- Cai Y, et al. Efficacy and safety of intense pulsed light for the treatment of facial erythema: a systematic review and meta-analysis. Ital J Dermatol Venerol. 2023;158(3):236-242.
- Liu H, et al. Comparison of the Efficacy of Low-Energy Delicate Pulsed Light and Q-Switched 1064 nm Nd Laser in the Treatment of Post-Acne Erythema. Lasers Surg Med. 2025.
- CUTERA. LimeLight and Laser Genesis technical information.








