サブシジョン後の内出血・腫れ・しこりはいつまで?ダウンタイムと注意点|名古屋
- 2026.9.23
目次
サブシジョン後の内出血・腫れ・しこりはいつまで?ダウンタイムと注意点|名古屋

サブシジョン後には、
「内出血はいつまで続く?」
「触ると少し硬いけれど大丈夫?」
「しこりのようなものがある」
と心配されることがあります。
結論からいうと、サブシジョン後の腫れ、内出血、痛み、圧痛、軽い硬さなどは、多くの場合時間とともに改善します。
サブシジョンは皮膚表面に大きな傷を作る治療ではありませんが、皮下では深い線維性癒着を切離しているため、出血や炎症、組織修復が起こります。
そのため、ある程度の腫れや内出血は治療に伴う通常の反応です。
しこりや硬さについても、皮下出血、炎症、血腫、組織修復などによって一時的に触れることがあります。多くは徐々に柔らかくなり、目立たなくなっていきます。
サブシジョン後にはなぜ腫れる?
サブシジョンでは、針やカニューレを皮下へ挿入し、皮膚を下へ引っ張っている線維性癒着を切離します。
このとき皮下の細い血管や組織にもある程度の刺激が加わるため、
・腫れ
・内出血
・赤み
・圧痛
などが起こります。
また、局所麻酔や注入液の影響によって、施術直後は実際の治療効果以上に皮膚が膨らんで見えることがあります。
この直後の見た目が最終結果ではありません。
ダウンタイムの目安
当院では、サブシジョン後の経過をおおよそ次のように説明しています。

これは一般的な目安であり、治療範囲や体質によって差があります。
痛み・圧痛はいつまで?
痛みや圧痛は、主に施術直後から数日程度にみられます。
治療部位を押したときに少し痛む、表情を動かしたときに違和感があるといった症状は、皮下の炎症や出血によって起こります。多くの場合、時間とともに軽くなっていきます。
サブシジョンの合併症をまとめたレビューでも、痛み・圧痛、内出血、腫れは代表的な一過性の副反応として報告されています。当院では、1〜2週間後まで強い痛みが続くことは通常の経過とは考えていません。
内出血はいつまで?
内出血は、サブシジョン後によくみられる症状です。
最初は赤紫〜青紫色に見え、その後、
紫
→ 青
→ 緑
→ 黄色
というように色が変化しながら吸収されていきます。
特に1〜2週間頃には、黄色っぽい内出血だけが残ることがあります。
これは血液中の色素が分解されている過程であり、通常は徐々に消えていきます。
blunt blade subcisionの研究では、軽度〜中等度の圧痛、内出血、腫れはいずれも1週間以内に完全に改善したと報告されています。
一方で、広範囲に治療した場合や内出血が出やすい体質では、色が完全に消えるまで少し長くかかることがあります。
しこり・硬さはなぜできる?
サブシジョン後に治療部位を触ると、
「少し硬い」
「小さなしこりのように触れる」
ということがあります。
考えられる原因としては、
・皮下出血
・小さな血腫
・炎症
・浮腫
・創傷治癒過程で形成される組織
などがあります。
サブシジョン後のしこり形成は、医学文献でも副反応の一つとして報告されています。
ただし、しこりができたから異常というわけではありません。
治療によって皮下組織を動かしているため、修復過程で一時的に硬く触れることがあります。
しこりは消える?
多くの場合、徐々に柔らかくなり、目立たなくなっていきます。
blunt blade subcisionを行った研究では、7日後に圧痛・腫れ・内出血などがみられた患者がいましたが、6か月後には持続する変色やしこりは認められませんでした。
一方、過去の40例の研究では、施術後に硬い隆起が長く残ることがあるとも報告されています。
つまり、
「しこりは絶対にすぐ消える」
とは言えませんが、臨床的には多くのしこり・硬さは時間とともに改善していくものと考えています。
当院でも、治療直後から数週間程度の軽い硬さであれば、まず経過を見ることが多いです。
10日〜1か月頃は「ダウンタイム」というより修復期間
10日〜1か月頃になると、赤み、強い腫れ、痛み、圧痛といった日常生活に影響する症状はほとんど落ち着いていることが多くなります。
この時期に軽い違和感やわずかな硬さを感じる場合がありますが、必ずしも「まだダウンタイムが続いている」という意味ではありません。
皮下では組織修復やコラーゲン再構築が続いています。
当院ではこの時期を、強いダウンタイムというより治癒・再構築の途中と考えています。
強く揉んだ方がしこりは早く消える?
自己判断で強く揉むことはおすすめしていません。
皮下で出血や炎症が残っている時期に強いマッサージをすると、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。
治療後の触り方やマッサージについては、施術方法や使用した製剤によっても異なるため、治療を受けた医療機関の指示に従うことが重要です。
非架橋ヒアルロン酸を入れた場合のふくらみ
当院では、サブシジョン後の再癒着を抑える目的で非架橋ヒアルロン酸を使用することがあります。
この場合、施術直後は、
・麻酔
・腫れ
・皮下出血
・非架橋ヒアルロン酸
の影響が重なり、治療部位がやや膨らんで見えることがあります。
非架橋ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため、この直後の膨らみがそのまま残るわけではありません。治療結果は、腫れや内出血が落ち着いてから評価します。
サブシジョンとヒアルロン酸についてはこちら⇒サブシジョン+ヒアルロン酸はなぜ行う?
「凹みが戻った」と感じることがあるのはなぜ?

サブシジョン直後は麻酔や腫れによって凹みがかなり浅く見えることがあります。
そのため、数日〜数週間経って腫れが引くと、
「元に戻った」
と感じることがあります。
しかし、直後の腫れた状態と比較すること自体が正しい評価ではありません。
サブシジョンでは線維を切離した後、組織修復や新しい結合組織形成が進みます。
最終的な変化は、ダウンタイムが落ち着いてから評価する必要があります。
いつから次の治療ができる?
次のサブシジョンや他のニキビ跡治療を行う時期は、皮膚の状態によって判断します。
赤み、腫れ、強い内出血、圧痛などが残っている状態で無理に次の治療を行う必要はありません。
当院では、その時点の治癒状態を確認しながら次回治療を決めます。
サブシジョンを複数回行う場合でも、1回目で切り残した線維を少しずつ切るという考えではなく、その後の治癒過程で生じた再癒着を必要に応じて再度解除するという考え方です。
サブシジョンのコラムはこちら⇒サブシジョンは何回必要?
どんな症状なら受診した方がいい?
多くの腫れ、内出血、軽い硬さは自然経過で改善します。
一方、次のような症状がある場合には診察をおすすめします。
・痛みが時間とともに強くなる
・腫れが急激に増える
・強い熱感がある
・膿が出る
・赤みが広がる
・大きな血腫ができている
・しこりが長期間改善しない
・皮膚の色が明らかに変化している
感染や大きな血腫などは頻度が高いものではありませんが、サブシジョンの合併症として報告されています。
「いつものダウンタイムと違う」と感じる場合には、無理に様子を見続ける必要はありません。
サブシジョンは安全な治療?
サブシジョンは、適切に行えば比較的安全性の高いニキビ跡治療です。
2023年のレビューでも、サブシジョンは萎縮性ニキビ跡に対して安全かつ有効な治療とされています。カニューレを用いた方法は針を用いた方法と同程度の有効性を示しながら、副反応が少ない傾向も報告されています。
2025年の合併症レビューでも、主な副反応として痛み・圧痛、内出血、感染、皮下のしこり、色素変化などが挙げられていますが、サブシジョン自体は安全な治療と結論づけられています。
Q&A

Q1. サブシジョン後の腫れはいつまで続きますか?
強い腫れは施術直後〜数日が中心です。多くの場合、1週間程度でかなり落ち着いてきます。
Q2. 痛みや圧痛はいつまでありますか?
主に施術直後〜数日程度です。時間とともに軽くなるのが通常です。
Q3. 内出血が黄色くなってきました。大丈夫ですか?
通常の吸収過程でみられる変化です。1〜2週間頃には黄色っぽくなり、その後徐々に目立たなくなることがあります。
Q4. サブシジョン後のしこりは消えますか?
多くは皮下出血、炎症、組織修復などに伴う一時的なもので、時間とともに柔らかくなり目立たなくなります。ただし長期間改善しない場合や強い痛みを伴う場合には診察が必要です。
Q5. しこりがあると失敗ですか?
必ずしも失敗ではありません。サブシジョン後の一時的な硬さや皮下のしこりは報告されている副反応の一つです。
Q6. 10日経っても少し硬いですがダウンタイム中ですか?
強い赤み、腫れ、痛みがなければ、日常生活上のダウンタイムはほぼ終了していることが多いです。軽い硬さや違和感は組織修復の途中で感じることがあります。
Q7. 強く揉めば早く治りますか?
自己判断で強く揉むことはおすすめしません。内出血や炎症が残っている場合には悪化する可能性があります。
Q8. いつ診察を受けるべきですか?
痛みや腫れが増える、強い熱感、膿、赤みの拡大、大きな血腫、長く改善しないしこりなどがある場合は診察を受けてください。
まとめ|サブシジョン後の腫れ・内出血・しこりは、多くは時間とともに改善する
サブシジョンは皮膚の下で深い線維性癒着を切離するため、施術後には腫れ、内出血、痛み、圧痛などが起こります。
痛み・圧痛は主に施術直後〜数日程度で、内出血は1〜2週間程度かけて紫色から黄色へ変化しながら徐々に吸収されていきます。
治療部位にしこりや硬さを感じることもありますが、多くは皮下出血、炎症、組織修復などに伴う一時的な変化で、時間とともに柔らかくなり目立たなくなっていきます。
実際の臨床研究でも、サブシジョン後の圧痛、内出血、腫れは一過性とされ、blunt bladeを用いた研究では1週間以内に症状が改善し、6か月後には持続するしこりは認められませんでした。
一方で、まれに硬い隆起が長く残ることや、感染、血腫などの合併症も報告されています。
そのため、「しこりがある=異常」と考える必要はありませんが、時間とともに改善するかを見ることが重要です。
10日〜1か月頃になると、多くの場合、日常生活上のダウンタイムはほぼ終了しています。この時期に軽い硬さや違和感が残っていても、皮下では組織修復やコラーゲン再構築が続いています。
サブシジョン後は、施術直後の状態だけで評価せず、腫れや内出血が落ち着いた後の経過を見ることが大切です。
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Sun C, Lim D. Complications of Subcision for Acne Scarring: Experience From Clinical Practice and Review of the Literature. J Cosmet Dermatol. 2025;24(1).
- Vempati A, et al. Subcision for Atrophic Acne Scarring: A Comprehensive Review of Surgical Instruments and Combinatorial Treatments. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2023;16:125-134.
- Ahramiyanpour N, et al. Subcision in acne scarring: A review of clinical trials. J Cosmet Dermatol. 2023;22(3):744-751.
- Alam M, et al. Subcision for acne scarring: technique and outcomes in 40 patients. Dermatol Surg. 2005;31(3):310-317.
- Blunt Blade Subcision: An Evolution in the Treatment of Atrophic Acne Scars. Dermatol Surg. 2016.
- Nilforoushzadeh MA, et al. Blunt cannula subcision is more effective than Nokor needle subcision for acne scars treatment. J Cosmet Dermatol. 2018.








