ジュベルック・水光注射・キュアジェットは毛穴にどう使い分ける?真皮・浅い瘢痕・肌質から解説|名古屋
- 2026.9.26
目次
ジュベルック・水光注射・キュアジェットは毛穴にどう使い分ける?真皮・浅い瘢痕・肌質から解説|名古屋
「毛穴にはジュベルックがいいですか?」「水光注射とキュアジェットは何が違いますか?」「ジュベルックを入れるなら手打ちと機械注入のどちらがいいですか?」という質問をいただくことがあります。ここで最初に整理したいのは、ジュベルック・水光注射・キュアジェットは同じ種類の治療ではないということです。
ジュベルックは皮膚へ入れる「製剤」、水光注射とキュアジェットは製剤を皮膚へ届ける「方法・機器」です。
この違いを理解すると、毛穴治療の選択がかなり分かりやすくなります。
まず「何を入れるか」と「どう入れるか」を分けて考える
毛穴の注入治療では、製剤と注入方法が混同されがちです。

例えば、ジュベルックを医師が手打ちすることもできますし、別の方法で皮膚へ届けることもできます。キュアジェットでもジュベルックを使用することがあります。
「ジュベルックかキュアジェットか」ではなく、「どの製剤を、どの方法で、どの深さへ届けるか」と考えるのが正確です。
ジュベルックは毛穴を直接閉じる薬ではない
ジュベルックはPDLLAと非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた製剤です。当院では毛穴、ニキビ跡の凹み、小じわなどに使用しています。PDLLAによって線維芽細胞が刺激され、コラーゲン再構築を促すことで、毛穴周囲の真皮を立て直していく治療です。
そのため、ジュベルックが向いているのは、頬の毛穴周囲のハリが低下している、真皮が薄い、小さな凹みが多数ある、浅いニキビ跡が混在しているといったケースです。2025年の15例の症例シリーズでは、マイクロニードリングとPDLLAを組み合わせた3回治療後に毛穴スコアが平均6から3へ改善し、22週まで維持されました。ただし小規模な症例シリーズであり、より大規模な比較試験が必要です。[1]
ジュベルックは「毛穴の穴を直接塞ぐ」のではなく、毛穴を支える真皮を再構築して目立ちにくくする治療です。
ジュベルックは医師の手打ちで重点的に入れることもできる
ジュベルックのメリットの一つは、医師が手打ちすることで、気になる部位へ注入量や深さを細かく調整できることです。当院の症例でも、鼻横など毛穴が特に目立つ部分へ重点的に手打ちし、毛穴の改善を認めています。例えば、頬全体はそれほど気にならないが鼻横だけ毛穴が大きい、左右で毛穴の程度が違う、浅い凹みが特定の部位に集中している場合には、手打ちのメリットが大きくなります。
手打ちは「均一に入れる」より、毛穴を見ながら必要な部分へ重点的に入れられることが特徴です。
水光注射は「顔全体を均一に整える」のが得意
水光注射は細い針を多数使用し、広い範囲へ一定の深さ・間隔で製剤を注入しやすい治療です。特定の毛穴一つだけを狙うというより、頬全体の毛穴、顔全体の乾燥、キメの乱れ、ハリ低下、細かな小じわなどをまとめて整えたい場合に向いています。
2026年のランダム化比較試験では、ヒアルロン酸を中心とした複合製剤をメソセラピーで注入し、乾燥・弾力低下・小じわ・毛穴などを含む顔面の肌質改善が検討されています。[4] さらに、ボツリヌストキシンと非架橋ヒアルロン酸を多針のメソセラピーで注入した40例の研究でも、毛穴・肌質の改善が報告されています。
水光注射は「何毛穴専用」というより、顔全体の肌質を均一に整えた結果として毛穴を目立ちにくくする治療と考えると分かりやすいです。
水光注射では針刺激そのものにも意味がある
水光注射では製剤を入れるだけでなく、多数の細い針が皮膚へ微細な刺激を加えます。マイクロニードリングでは、この微細な刺激による創傷治癒反応を通じてコラーゲン再構築を促します。つまり水光注射では、注入する製剤の効果に加え、多数の細い針による肌への刺激も利用できます。当院では広い範囲へ均一に治療したい場合に水光注射を使いやすいと考えています。また、医師による手打ちと比べて痛みを抑えながら広範囲へ注入しやすいこともメリットです。
手打ちと水光注射はどちらがいい?

例えば、頬全体に細かな毛穴が広がっているなら水光注射、鼻横の毛穴だけが特に深ければ手打ち、毛穴そのものに浅い線維や瘢痕要素があればキュアジェットというように選択します。
毛穴の数・分布・深さによって「どう入れるか」を変えることが重要です。
キュアジェットは「薬を入れるだけ」の機械ではない
キュアジェットは、高圧のマイクロジェットで皮膚へ薬剤を届ける治療です。当院ではニキビ跡だけでなく、開き毛穴そのものにも使用しています。特徴的なのは、薬剤を届けることに加えて、高圧ジェットによって皮膚へ物理的刺激を与えられることです。当院では接触モードを利用し、開き毛穴、浅い線維、小さな凹み、浅いニキビ跡などへ細かくアプローチします。
キュアジェットは「ジュベルックを入れる機械」というだけではなく、毛穴や浅い瘢痕の構造そのものへ物理的にアプローチしながら製剤を届けられることが特徴です。
キュアジェット+ジュベルックは毛穴治療として相性がよい
キュアジェットで使用する製剤の一つがジュベルックです。この組み合わせでは、高圧マイクロジェットによる物理的刺激と、ジュベルックによる真皮再構築を同時に狙います。PDLLAを針なしマイクロジェットで毛穴へ投与した症例報告では、5回治療後に毛穴スコアが6から3へ改善し、12週まで維持されました。症例報告なのでエビデンスはまだ限定的ですが、毛穴治療への可能性を示しています。さらに2026年には40人を対象に、キュアジェットによるPDLLA導入で顔面の若返り効果を検討した研究も報告されています。
キュアジェットは浅いニキビ跡が混じる毛穴で特に使いやすい
頬の毛穴では、単純な開き毛穴だけでなく、小さなアイスピック型や浅い瘢痕が混在している場合があります。このような場合には、水光注射で顔全体へ均一に製剤を入れるだけでは、局所的な瘢痕構造へのアプローチが不足することがあります。キュアジェットでは、目立つ毛穴や凹みを一つずつ狙うことができます。
そのため当院では、広く均一な毛穴・肌質低下なら水光注射、局所的に深い毛穴なら医師手打ち、浅い線維・小さな瘢痕を伴う毛穴ならキュアジェット+ジュベルック、というように考えます。
キュアジェットとサブシジョンは深さが違う
キュアジェットは浅い層の線維に対してマイクロサブシジョン的な作用を狙うことがありますが、深い線維性癒着を解除する通常のサブシジョンとは役割が異なります。当院のキュアジェットページでも、キュアジェットは皮膚表層に近いマイクロサブシジョン、通常のサブシジョンはより深い線維を切断する治療として使い分けています。
浅い毛穴・瘢痕にはキュアジェット、深い癒着にはサブシジョンというように、凹みの深さで治療を変えます。
「毛穴にジュベルック」なら全部キュアジェットで入れればいい?
そういうわけではありません。毛穴の状態によって最適な届け方が異なります。頬全体の毛穴を均一に改善したいなら水光注射、鼻横など特定の部分へ重点的に入れたいなら医師手打ち、毛穴一つひとつや浅い凹み・線維へアプローチしたいならキュアジェット、というように考えます。また、皮脂が強いだけの毛穴なら、ジュベルックを入れる前にマイクロボトックスやシルクロなど別の治療が適している場合があります。
「ジュベルックが効くか」だけでなく「その毛穴にジュベルックが必要か」「どう届けるのがよいか」まで考えることが重要です。
水光注射にはジュベルック以外の製剤も使える
水光注射のメリットは、目的によって注入する製剤を変更できることです。例えば、毛穴+皮脂ならマイクロボトックス、乾燥+肌質なら非架橋ヒアルロン酸系の製剤、真皮再構築ならジュベルックなど、目的によって組み合わせます。そのため「水光注射」という名前だけで効果を判断するのではなく、何を入れている水光注射なのかを見る必要があります。
注入治療だけで改善しにくい毛穴もある
ジュベルック、水光注射、キュアジェットは便利な治療ですが、すべての毛穴に向いているわけではありません。角栓が主原因ならハイドラアクアスキンなど、皮脂が強いならマイクロボトックス・シルクロなど、毛・色素が原因なら脱毛・色素治療、強いたるみならHIFU・オリジオKISS・ATTIVA・プロファイロ・ヒアルロン酸リフトなど、深い癒着ならサブシジョンを優先する場合があります。
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当院ではどう使い分ける?

一人の顔でも、頬全体には水光注射、特に深い毛穴には手打ちやキュアジェットというように、方法を分けることもできます。
注入治療では「何を入れるか」と「どの方法でどこへ入れるか」の両方を設計することが重要です。
何回くらい必要?
ジュベルックは、当院では3〜5週間程度の間隔で3回前後を一つの目安として案内しています。ただし、治療方法によって必要回数は異なります。キュアジェットでは1回でも変化を感じる場合がありますが、毛穴・凹みでは経過を見ながら3〜4回程度行うことがあります。水光注射も、1回で肌質の変化を感じることはありますが、真皮再構築や毛穴改善を目的とする場合には複数回行いながら評価します。
大切なのは決められた回数をこなすことではなく、数回ごとに毛穴の深さ・肌質・真皮の変化を確認することです。
まとめ
ジュベルック、水光注射、キュアジェットは同じ種類の治療ではありません。ジュベルックは真皮再構築を促す製剤、水光注射は広い範囲へ均一に製剤を届ける方法、医師手打ちは気になる毛穴へ深さ・量を調整して重点注入する方法、キュアジェットは高圧ジェットで毛穴・浅い線維へ物理的にアプローチしながら薬剤を届ける方法です。
そのため、広く均一な毛穴・肌質低下なら水光注射、真皮萎縮・ハリ低下ならジュベルック、局所的な毛穴なら医師手打ち、開き毛穴+浅い瘢痕ならキュアジェット+ジュベルックというように使い分けます。
毛穴注入治療で重要なのは「どの製剤が一番いいか」だけではなく、何を・どの深さへ・どの方法で届けるかを設計することです。
Q&A
Q1. ジュベルックと水光注射はどちらが毛穴にいいですか?
比較するものが少し違います。ジュベルックは製剤、水光注射は注入方法です。ジュベルックをどのように入れるかという視点で考えます。
Q2. ジュベルックは手打ちと水光注射のどちらがいいですか?
局所的に目立つ毛穴へ重点的に入れるなら手打ち、頬全体や顔全体へ均一に治療するなら水光注射が使いやすいです。
Q3. 水光注射は毛穴に効きますか?
特定の毛穴専用というより、乾燥・キメ・ハリなど肌全体を整えることで毛穴を目立ちにくくします。使用する製剤によっても目的が変わります。
Q4. キュアジェットは普通の開き毛穴にも使いますか?
使うことがあります。当院では浅いニキビ跡だけでなく、開き毛穴そのものへ細かくアプローチすることもあります。
Q5. キュアジェット+ジュベルックは何がいいですか?
高圧ジェットによる物理的刺激と、ジュベルックによるコラーゲン再構築を同時に狙える点です。
Q6. キュアジェットと水光注射はどちらが痛いですか?
痛みには個人差があります。水光注射は広範囲へ一定のリズムで注入するため、当院では手打ちより痛みを抑えながら行いやすい方法として使用しています。キュアジェットは針を使用しませんが、ジェットが当たる刺激を感じます。
Q7. 深いニキビ跡毛穴にもキュアジェットで十分ですか?
深い癒着がある場合にはキュアジェットだけでは不十分なことがあり、サブシジョンを優先することがあります。
Q8. 結局どれを選べばいいですか?
広範囲の毛穴・肌質なら水光注射、真皮萎縮ならジュベルック、局所的な毛穴なら手打ち、浅い線維や瘢痕を伴う毛穴ならキュアジェットというように、毛穴の状態で使い分けます。
監修医師

監修医師・文責
加藤 成貴 医師
まゆりなclinic名古屋栄 院長
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積み、2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を大切にし、患者さま一人ひとりの肌状態や希望に合わせた治療を行っています。
資格
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- アラガン・エステティックス ボトックスビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス認定資格医
【参考文献】
- Wan J, et al. The Efficacy of Combined Microneedling and Topical Poly-D,L-lactic Acid (Juvelook) Application for Facial Pore Reduction and Skin Texture Improvement. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025.
- Efficacy and Safety of Poly-D,L-lactic Acid Delivered via a Transdermal Needle-free Microjet System for Enlarged Facial Pores. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025.
- Seo SB, et al. The Effective Delivery of Poly(D,L-lactic Acid) (Juvelook) via Needle-Free Injection (CUREJET) for Facial Rejuvenation. Aesthetic Plast Surg. 2026.
- Efficacy and Safety of a Novel Sodium Hyaluronate Composite Solution via Mesotherapy for Facial Rejuvenation: A Multicenter Randomized Controlled Study. 2026.
- Combination of Botulinum Toxin A and Hyaluronic Acid Improved Facial Pore Enlargement Caused by Acne. 2025.








