ルビーフラクショナルは効果ない? 〜効きやすいシミ・変化が緩やかなケースの違いを医師が解説〜
- 2026.3.28
本コラムでは、ルビーフラクショナルの作用を数理モデルと生体反応の観点から整理し、臨床でみられる「効果の出方の違い」について解説します。
目次
結論(先に知りたい方へ)
ルビーフラクショナルはシミに対して非常に有効な治療ですが、
すべてのシミに同じように効くわけではありません。
その理由は
レーザーの効果 × 生体反応(肌の状態)で結果が決まるためです。
ルビーフラクショナルとは?(基本理解)
ルビーフラクショナルは694nmのルビーレーザーを点状(フラクショナル)に照射する治療で、
- シミ・色素沈着の改善
- 色ムラの均一化
- 肌の再構築(リモデリング)
を同時に行うのが特徴です。
「シミ取り」と「肌質改善」の中間に位置する治療です。
ルビーフラクショナルの本質
この治療は一般的なCO2フラクショナルやピコフラクショナルとは全く異なります。ルビーフラクショナルはシミの治療に使いますが、ドット状の照射で肌質改善をしつつ少しずつシミを減らす治療になります。
- ドット状に照射
- 肌質改善(全体を再構築)
- メラニン色素を排除と新たな色素産生の抑制
理論上はこう減る
単純化すると、色素は以下のように減少します。
-
\( P_n = P_0(1 – \alpha c)^n \)
- c:照射割合(例:30%)
- α:実際の効果効率
理論上は回数を重ねるごとに段階的に色素が減少していくことになります。
実際はこの通りにいかない理由
実臨床では次の要素が加わります。
-
\( P_{n+1} = P_n(1 – \alpha c) + R_n \)
