【戻りジミ・炎症後色素沈着】完全対策ガイド|原因・予防・治療法+肌づくりの重要性まで解説! 【医師監修】
- 2025.9.13
目次
🔍 炎症後の戻りジミ『炎症後の色素沈着(PIH)』ってなに?どうしてできるの?
💡まず戻りジミ「炎症後の色素沈着」ってどういうこと?

色素沈着とは、シミの取り残しではなく、肌に黒っぽいシミや茶色い跡が残ってしまう状態のことです。たとえば、虫刺されやニキビが治ったあとに、茶色く跡が残ることがありますよね?それが「炎症後の色素沈着」です。
💥「炎症後」ってどういう意味?
「炎症後」というのは、肌がなんらかのダメージを受けて赤くなったり腫れたりしたあとという意味です。レーザー治療やニキビ、やけど、かぶれなど、肌が炎症を起こすと、そのあとに肌を守ろうとする働きでメラニン色素が増えてしまうことがあります。
その結果、茶色っぽい色が肌に残ってしまう――これが「炎症後の色素沈着(PIH)」なんです。
🕒 いつできるの?どれくらいで消えるの?
PIHは、レーザーやニキビ治療の数日〜数週間後に現れることが多いです。そして、放っておいても時間とともに薄くなることがほとんどです。
✅ 自然に薄くなる期間の目安
・軽い場合:数ヶ月
・濃い場合:半年〜9ヶ月程度(紫外線対策、保湿ケアをしていないと2年程度)
少しでも早くきれいにしたい場合には、正しいケアがとても大事です。
✨PIHを出さないために大切なこと:事前の肌づくり
💡実は大切なのは“事前の肌コンディション”
PIH(戻りジミ)を予防するには、治療後のアフターケアだけでなく、治療前の「肌土台」を整えること=事前の肌づくりも極めて重要です。
炎症に強い、代謝が良い、バリア機能が整った肌は、色素沈着が起きにくく回復も早いのです(Mar et al., 2024, Dermatol Ther)。
🔁 治療前の肌づくり:おすすめの方法
- ピコトーニング(数回)
・肌全体のメラニンを優しく排出し、安定した肌トーンに
・炎症が起きにくい肌に整えるベースケアとしておすすめ
- ダブルピコ(数回)
・肌表面と深部の両方にアプローチし、肌の土台を整える
・肌質改善・毛穴引き締め・肌年齢の若返りに
- C-OPERA導入(複数回)
・トラネキサム酸やビタミンCを肌の深部に導入
・色素沈着しにくい“安定した肌”へ育てる
- シルクロ(複数回)
・ニードルRF(高周波)で真皮の健康状態を改善しておく
🚀 即効性が欲しい場合は「注入治療」も有効
- ボライト(ヒアルロン酸):保水力を高めてふっくらした肌に。バリア機能強化
- ジュベルック:肌再生を促進し、細胞レベルで肌質改善
- リズネ・リジュラン:DNA由来の成分で皮膚修復をサポート
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これらの注入治療は、肌の治癒力を高め、レーザー後の色素沈着を防ぐベースづくりとして非常に効果的です。
施術後の戻りジミ『炎症後の色素沈着』(PIH)を防ぐ・改善するための7つのステップ
✅ 1. 擦らないスキンケアが基本!

肌への摩擦は色素沈着を悪化させます。
・クレンジングはこすらず乳化を意識
・洗顔は泡でふわっと、こすらない
・スキンケアの塗布も優しくハンドプレスで
💊 2. トラネキサム酸の内服:内側からメラニンを抑える

トラネキサム酸は、炎症やメラニンの生成を抑える美白系内服薬です。
肝斑や色素沈着に使われる医療用成分で、長期継続により効果が期待できると報告されています(Mar et al., 2024)。
・肝斑や色素沈着に使われる医療用成分
・内服は医師の管理のもとで安全に
・長期で継続すると効果を実感しやすい
💎 3. ピコトーニング:肌全体のメラニンをやさしく排出
低出力レーザーで顔全体のメラニンを少しずつ分解。PIHに対する有効性は複数の研究でも示されており、安全性の高さが特徴です(Mar et al., 2024)。
・色ムラ、くすみ、色素沈着に効果
・回数を重ねてじっくりトーンアップ
・ダウンタイムが少ないのも魅力
⚡ 4. ダブルピコ:ピコトーニング+ピコフラクショナルの合わせ技

・色素沈着 + たるみ・質感改善にも◎
・炎症後のシミだけでなく肌のトーンとハリにも効果的
・より総合的な肌ケアがしたい人に最適
🔬 5. C-OPERA(シーオペラ)で美白成分を導入

電気パルスで肌のバリア機能を一時的に緩め、美容成分を深部まで浸透させます。
・導入可能な成分:トラネキサム酸、ビタミンC、カレシムなど
・痛みが少なく、すぐにメイク可能
・レーザー施術と組み合わせるとさらに効果的
💠6. シルクロ(ニードルRF):肌を内側から引き締め&美肌再生
極細の針を通して高周波(RF)エネルギーを真皮に直接届ける治療法。
肌の奥に熱を与えてコラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリ・毛穴・質感改善に効果的です。
・毛穴の開き、小じわ、ニキビ跡の凹み改善に◎
・肌を引き締めてなめらかな質感へ
・1回ごとに変化を感じやすく、数回でさらに効果的
✨ダブルの働きでアプローチ
「針による刺激」で自然治癒力を高めながら、
「RFエネルギー」でコラーゲン産生を強力サポート。
内側からの肌再生で、トーンアップ+タイトニングの両立が叶います。
・美白や色素沈着ケアに加え、ハリ感や毛穴ケアも重視したい方に最適
・ダウンタイムは軽度の赤みや点状出血が数日程度
🧬7. システアミン配合スキンケア:『メラブライト』や『シスペラ』でのホームケアでも対策

メラニンの生成酵素「チロシナーゼ」をブロックすることで、色素沈着の予防・改善に有効です。
・皮膚科処方の製品が安心
・肌に合えば数週間〜数ヶ月で効果実感
・強い美白ケアではなく、やさしく続けられるのがポイント
☀️ 8. 紫外線対策は絶対!

UVケアを怠ると色素沈着はなかなか良くなりません。複数のレビューでも「紫外線防御がPIH改善の必須条件」であると報告されています(Swearingen et al., 2025)。
・室内でもSPF30以上を毎日使用
・外出時は汗に強いウォータープルーフで、PA++++がおススメ
・日傘・帽子・サングラスの併用を推奨
🌸色素沈着は、焦らず丁寧にケアすれば徐々に薄くなる
・ピコトーニングやダブルピコ、シルクロを下準備としてあらかじめしておく
・トラネキサム酸やビタミンCの導入治療(C-OPERA)
・治療前後の擦らない優しいスキンケア
・トラネキサム酸やシステアミンなどの有効成分配合のスキンケア
・UV対策の徹底
これらを自分の肌に合わせて組み合わせることが、早く確実に改善するカギです。
✨まとめ:それでもピコスポットはシミ治療のゴールデンスタンダード
確かに、ピコスポット後に一時的な炎症後色素沈着(戻りジミ)が起きる可能性はあります。ですがそれは、あくまで肌の自然な反応であり、適切なケアで時間とともに改善するものです。
むしろ、ピコスポットでしか届かない「濃くて輪郭がはっきりしたシミ」や「目の際やまぶたのシミ」は、ピコスポットという精密な治療だからこそ効果が期待できるのです。
高精度なピンポイント照射により、短期間で結果が見える点も大きな魅力。色素沈着リスクを理解し、適切な準備とケアを行えば、安全性も大きく高まります。
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🎯大切なのは“正しく知って、正しく選ぶ”こと
「リスクを知ること」は不安を煽るためではなく、自分の肌を守るため。
「効果を知ること」は、前向きな治療選択の後押しになります。
また、どうしても炎症後の色素沈着が心配な方は、ルビーフラクショナルという選択肢もあります。
あなたの肌悩みにとって、ピコスポットが最適な選択肢かどうかを、信頼できる医師と一緒に見極めていきましょう。
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








