赤ら顔の原因は?酒さ・毛細血管拡張・ニキビ跡の赤み・PIEの違い|名古屋
- 2026.9.25
目次
赤ら顔の原因は?酒さ・毛細血管拡張・ニキビ跡の赤み・PIEの違い|名古屋

「昔から顔が赤い」「頬だけ赤みが引かない」「ニキビが治ったのに赤みだけ残っている」「酒さと言われたけれどレーザーをしてよいのか分からない」という相談は少なくありません。しかし、顔が赤く見えるからといって、すべてが酒さではありません。赤ら顔には、酒さ、毛細血管拡張、ニキビ跡の赤み、炎症性ニキビ、敏感肌や皮膚炎、PIHを伴う赤茶色など、さまざまな原因があります。一人の顔に複数の原因が重なっていることもあります。
赤ら顔治療で最も重要なのは、最初からレーザーやIPLを選ぶことではなく「なぜ赤く見えているのか」を確認することです。
まゆりなclinic名古屋栄では、赤みの分布、毛細血管の見え方、炎症の有無、ニキビの既往、ほてりや刺激感などを確認し、必要に応じて肌診断器も用いながら治療を選択します。その後も治療反応を確認し、同じ治療を漫然と続けるのではなく、必要に応じて治療内容を変更・追加します。
赤ら顔は「病名」ではなく、顔が赤く見える状態の総称
赤ら顔という言葉は、一つの病名を指しているわけではありません。顔の血管が透けて見える、炎症によって赤い、ニキビ後に赤みが残る、温度変化でほてるなど、複数の状態をまとめて赤ら顔と呼んでいます。そのため「赤ら顔だからIPL」「赤ら顔だから酒さ」「赤ら顔だからジェネシス」と最初から決めるのではなく、赤みの原因を整理することが必要です。
同じ「赤い顔」でも、原因が違えば治療も変わります。
当院では赤ら顔をまず6つの原因に分けて考えます

実際には「酒さ+毛細血管拡張」「ニキビ跡の赤み+PIH」「赤ら顔+毛穴」のように複数の要素が重なっていることがあります。
①酒さ|赤ら顔の代表だが、赤い顔すべてが酒さではない
酒さは慢性炎症性の皮膚疾患です。現在は、以前のように固定されたサブタイプだけで考えるより、持続する紅斑、ほてり、毛細血管拡張、丘疹・膿疱、眼症状など、患者さんごとに現れている所見を評価して治療を組み立てるフェノタイプベースの考え方が重視されています。つまり、同じ酒さでも「赤みが主体」「毛細血管が主体」「ニキビのようなブツブツが多い」「刺激感やほてりが強い」など状態が異なり、必要な治療も変わります。
酒さだから一つの治療を続けるのではなく、今どの症状が強いのかを見ながら治療することが重要です。
酒さでは炎症が強い時期と、血管の赤みが中心の時期を分ける
丘疹・膿疱、ヒリつき、刺激感などが強い場合には、アゼライン酸やメトロニダゾールなどの外用、必要に応じた薬物治療、スキンケアの見直しなどを優先します。一方、炎症が落ち着いていて毛細血管や持続する赤みが主体であれば、IPLやレーザーなど血管へ作用する治療を検討します。酒さ治療は「レーザーをする・しない」の二択ではなく、炎症と血管のどちらが現在の主な問題なのかを判断することが重要です。
②毛細血管拡張|細い赤い線が見えるタイプ
頬や小鼻周囲に細い赤い血管が線状・網目状に見えるのが毛細血管拡張です。面として赤く見えるびまん性紅斑とは少し異なり、近くで見ると血管そのものが確認できます。こうした血管成分にはIPLや血管系レーザーなどを検討します。当院では、赤みにシミ・そばかす・色むらも伴う場合にはライムライト、赤みに加えて毛穴や肌質も整えたい場合にはジェネシスを使いやすいと考えています。
当院の赤ら顔治療全体については「赤ら顔」のページでも治療法・症例・料金を紹介しています。👉赤ら顔|まゆりなclinic名古屋栄
③ニキビ跡の赤み|PIE・PAE
ニキビが治った後に赤い跡だけが何か月も残ることがあります。一般にPIE(Post-inflammatory erythema:炎症後紅斑)と呼ばれる状態で、当院ではニキビ後紅斑としてPAEという表現を使うこともあります。ニキビがあった場所に一致して赤〜赤紫色に見え、茶色いPIHとは色調が異なります。このタイプでは、赤み+PIH・色むらにはライムライト、赤み+毛穴・肌質にはジェネシスというように、赤み以外の問題も見ながら使い分けます。C-OPERAは血管を直接治療する機器ではありませんが、炎症後に敏感になった肌の保湿・鎮静・コンディション調整として併用します。
ニキビ跡の赤みとPIH・クレーターの違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。👉ニキビ跡の赤みとは?PIE・PIH・クレーターの違いを解説|名古屋
④現在進行形のニキビ・炎症が赤く見えている場合
「ニキビ跡の赤みを治したい」と来院されても、まだ新しい炎症性ニキビが多数あることがあります。この場合、残った赤みだけを治療しても、新しいニキビができ続ければ新しい赤みも増え続けます。そのため、まず新しいニキビと炎症を抑え、その後に残った赤みを治療するという順番を考えることがあります。
赤み治療では「今ある赤み」だけでなく、「新しい赤みが生まれ続けていないか」を確認することも重要です。
⑤敏感肌・皮膚炎による赤み
顔の赤みには、酒さや毛細血管拡張だけでなく、乾燥、摩擦、刺激の強いスキンケア、接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎などが関係することがあります。ヒリつき、かゆみ、皮むけ、化粧品がしみるといった症状がある場合には、いきなりIPLやレーザーを行うより、まず炎症の原因を確認する必要があります。必要に応じて美容施術を一旦控え、保湿、外用治療、刺激の回避などを優先します。
皮膚が炎症を起こしている状態へ強い美容治療を重ねれば、かえって赤みが悪化することがあります。
⑥赤というより「赤茶色」に見える場合
ニキビ跡などでは、血管性の赤みと炎症後色素沈着(PIH)が同時に残ることがあります。この場合、赤みだけを治療しても茶色が残り、茶色だけを治療しても血管性の赤みが残ります。当院では赤み+PIH・色むらが混在する場合にライムライトを使いやすいと考えています。
赤みとPIH・色むらが混在する場合のライムライトとジェネシスの使い分けは、こちらの記事で詳しく解説しています。👉ニキビ跡の赤みにIPLは効く?ライムライトの効果とジェネシスとの使い分け|名古屋
赤ら顔と酒さは同じではない
赤ら顔は見た目の状態を表す言葉であり、酒さは診断名です。酒さでは、中央顔面の持続する赤み、フラッシング、毛細血管拡張、丘疹・膿疱、眼症状などを組み合わせて評価します。一方、毛細血管拡張やニキビ跡の赤みだけでも顔は赤く見えます。そのため「赤ら顔=酒さ」ではありません。逆に、酒さなのに単なる赤ら顔と考えて光治療だけを繰り返すのも適切ではありません。
当院では「診断→治療→経過観察」で赤ら顔を診ています
赤ら顔は、1回診て機械を決めれば終わりという治療ではありません。当院では、①原因を確認する、②その時点で必要な治療を選ぶ、③治療後の反応を確認する、④必要に応じて治療を変更・追加する、という流れで診療します。既存の赤ら顔ページでも、施術前に経過や既往歴から原因を鑑別し、必要に応じて肌診断器で赤みの状態を評価し、その後の変化を記録して治療計画へつなげる方針を掲載しています。
「診断して施術する」だけでなく、治療後の変化を見て次の治療を考えるところまでが赤ら顔診療です。
STEP1 まず赤みの原因を確認する
初診では、いつから赤いか、常に赤いか・時々赤くなるか、ほてりがあるか、毛細血管が見えるか、ニキビ後から始まったか、丘疹・膿疱があるか、かゆみ・ヒリつきがあるか、使用中の化粧品・外用薬、紫外線や摩擦の影響などを確認します。赤みの場所も重要で、頬中央・鼻が中心なのか、小鼻周囲なのか、ニキビ跡に一致しているのか、顔全体に広がっているのかで考える原因が変わります。
「赤い」という症状だけではなく、赤みの形・場所・経過を見ることが診断の第一歩です。
必要に応じて肌診断器で赤みを記録する
肉眼だけでは、赤みが少し改善していても患者さん自身が変化を実感しにくいことがあります。当院では治療を検討されている方の診察の一環として、必要に応じて肌診断器を使用し、赤みの程度や分布を記録します。治療前後を比較することで、どの程度改善したのか、次の治療を継続するのか変更するのかを判断しやすくなります。肌診断だけを目的とするのではなく、診察・治療計画・経過評価の一部として活用しています。
STEP2 原因に合った治療を選ぶ

赤ら顔に対して「この一台を照射すればよい」とは考えていません。
赤み+シミ・PIH・色むらを一緒に治療したい場合の選択肢として、ライムライトを使用しています。👉ライムライト

赤み+毛穴・キメ・肌質も同時に整えたい場合には、ジェネシスを使用することがあります。👉ジェネシス
炎症後の敏感肌やレーザー・IPL後の保湿・鎮静・肌状態調整には、C-OPERAを併用することがあります。👉C-OPERA

STEP3 治療後の反応を確認する
赤ら顔治療では、経過観察も診断の一部です。例えば、ライムライトで色むらは改善したが赤みが残る、ジェネシスで赤みは改善したが毛細血管がまだ目立つ、炎症を治療したら赤みがかなり減った、赤みは減ったがPIHが目立ってきた、というように治療後に見えてくる情報があります。最初からすべてを完全に分類できるとは限らず、治療反応を見ることで血管成分・炎症成分・色素成分のどれが強かったのかがさらに分かりやすくなることがあります。
赤ら顔治療では、治療して終わりではなく、その反応を見て次の治療を組み立てることが重要です。
STEP4 必要なら治療を変更・組み合わせる
最初はライムライトから開始しても、途中でジェネシスを組み合わせることがあります。肌が敏感になっていればC-OPERAを増やしたり、酒さの炎症が強くなれば薬物治療を優先したりすることもあります。同じ治療を回数だけ増やすのではなく、数回ごとに赤みの程度、色調、PIH、毛細血管、肌状態を再評価し、その時点で必要な治療を選び直します。
赤み治療を何回行い、どのタイミングで治療を評価・変更するかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。👉ニキビ跡の赤み治療は何回必要?IPL・ジェネシス・C-OPERAの回数と経過|名古屋
赤ら顔は1回で治す治療ではないことが多い
原因にもよりますが、酒さ、びまん性の赤み、ニキビ跡の赤み、毛細血管拡張などは、1回の施術ですべて消えるものではありません。複数回治療しながら反応を評価することが一般的です。ただし「同じ施術を10回続ければよい」という意味ではなく、数回ごとに改善度を確認し、反応が鈍ければ治療を変更・追加することが大切です。
赤ら顔+シミ・毛穴がある場合も多い
実際には赤ら顔だけを単独で治療するケースばかりではありません。赤み+シミ、赤み+PIH、赤み+毛穴、赤み+ニキビ、赤み+乾燥などが混在しています。当院では、赤み+シミ・色むらにはライムライト、赤み+毛穴・肌質にはジェネシス、赤み+敏感肌・乾燥にはC-OPERAを併用するなど、複数の悩みを整理しながら治療を組み合わせます。
生活習慣・スキンケアも確認する
酒さや赤ら顔では、治療機器だけでなく日常生活も重要です。紫外線、温度変化、飲酒、辛い食べ物、熱い飲食物、摩擦、刺激の強いスキンケアなどで症状が悪化する人がいます。すべてを禁止する必要はありませんが、自分が何で赤くなりやすいかを把握し、低刺激のスキンケアや紫外線対策を行うことが大切です。
赤ら顔治療で大切なのは「診断」と「途中評価」
赤ら顔について調べると、Vビーム、IPL、ジェネシス、アゼライン酸、C-OPERAなど多くの治療が出てきます。しかし、どの治療がよいかは赤みの原因によって変わります。酒さの炎症が強い状態に美容レーザーだけを繰り返しても改善しにくい場合がありますし、逆に炎症が落ち着いて毛細血管だけが残っているのに外用薬だけを続けても十分ではない場合があります。
診断→治療→経過観察→再評価という流れで治療することが、赤ら顔では特に重要です。
まとめ
赤ら顔・赤い顔の原因は一つではありません。酒さ、毛細血管拡張、ニキビ跡の赤み(PIE・PAE)、活動性ニキビによる炎症、敏感肌・皮膚炎、赤み+PIH・色素沈着などに分けて考えます。赤ら顔だからすぐレーザーをするのではなく、①原因を確認する、②必要な治療を選ぶ、③治療後の反応を見る、④必要に応じて治療を変更する、という流れが重要です。まゆりなclinic名古屋栄では、ライムライト、ジェネシス、C-OPERA、アゼライン酸などの外用治療を含めて治療を組み立て、経過を確認しながら調整しています。
赤ら顔治療は、機械を選ぶことから始まるのではなく、「なぜ赤いのか」を見極めることから始まります。
Q&A

Q1. 赤ら顔は全部酒さですか?
いいえ。毛細血管拡張、ニキビ跡の赤み、炎症、皮膚炎などでも顔は赤く見えます。赤ら顔=酒さではありません。
Q2. 酒さでもレーザーやIPLはできますか?
症状によります。炎症が強い場合にはまず外用や薬物治療、肌状態の改善を優先することがあり、毛細血管や持続する赤みが主体になればIPLやレーザーを検討します。
Q3. ライムライトとジェネシスはどう使い分けますか?
当院では、赤みとシミ・PIH・色むらが混在する場合にはライムライト、赤みと毛穴・肌質を一緒に治療したい場合にはジェネシスを使いやすいと考えています。途中で組み合わせることもあります。
Q4. C-OPERAだけで赤ら顔を治せますか?
C-OPERAは血管を直接光で治療する機器ではありません。当院では保湿・鎮静・肌状態調整を目的に、ライムライトやジェネシスなどの補助として使用することが多いです。
Q5. ニキビ跡の赤みと酒さは見分けられますか?
赤みの場所、ニキビの既往、ほてり、毛細血管、丘疹・膿疱などを確認して判断します。両方が混在する場合もあります。
Q6. 赤ら顔治療は何回くらい必要ですか?
原因や治療によって異なります。1回で完了するというより、複数回行いながら数回ごとに治療反応を確認することが多いです。
Q7. 治療を始めたら毎回同じ施術をしますか?
必ずしも同じではありません。治療後の赤み、炎症、毛細血管、PIH、肌状態を確認し、途中で施術を変更したり組み合わせたりします。
Q8. 肌診断器だけ受けることはできますか?
当院では肌診断器を、赤ら顔などの治療を検討されている方の診察・治療計画・経過評価の一環として必要に応じて使用しています。赤みの原因や治療方針は、肌診断画像だけではなく医師の診察と合わせて判断します。
監修医師

監修医師・文責
加藤 成貴 医師
まゆりなclinic名古屋栄 院長
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積み、2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を大切にし、患者さま一人ひとりの肌状態や希望に合わせた治療を行っています。
資格
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- アラガン・エステティックス ボトックスビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス認定資格医
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Schaller M, et al. Recommendations for rosacea diagnosis, classification and management: update from the global ROSacea COnsensus 2019 panel. Br J Dermatol. 2020;182:1269-1276.
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- van Zuuren EJ, et al. Interventions for rosacea based on the phenotype approach: an updated systematic review including GRADE assessments. Br J Dermatol. 2019;181:65-79.
- Zhai Q, et al. Meta-Analysis of the Efficacy of Intense Pulsed Light and Pulsed-Dye Laser Therapy in the Management of Rosacea. J Cosmet Dermatol. 2024.
- まゆりなclinic名古屋栄「赤ら顔」 https://mayurina-clinic.com/worries-list/red/
- まゆりなclinic名古屋栄「ライムライト」 https://mayurina-clinic.com/treatment-list/limelight/
- まゆりなclinic名古屋栄「ジェネシス」 https://mayurina-clinic.com/treatment-list/genesis/
- まゆりなclinic名古屋栄「C-OPERA」 https://mayurina-clinic.com/treatment-list/opera/








