もう迷わない!たるみ治療の選び方と効果を徹底比較|20代〜60代までの完全保存版【医師監修】
- 2025.11.29
目次
顔のたるみに悩んでいるあなたへ ~年代別おすすめ「たるみ治療ガイド」~
年齢を重ねると、どうしても気になってくるフェイスラインのもたつき、ほうれい線、頬の下がり。
最近は「切らない」「ダウンタイムが短め」「日常生活に影響が少ない」治療がたくさん選べるようになりました。
その一方で、「どの治療を選べばいいのか?」「自分の年代・肌の状態には何が合っているのか?」と迷う人も多いはず。
そこで本コラムでは、代表的なたるみケア方法である
- HIFU(ハイフ)
- オリジオ(高周波RF)
- 糸リフト
- ヒアルロン酸注入
- フラクショナルレーザー
基本的な特徴とメリット・デメリットを改めて整理し、さらに「20代」「30代」「40代」「50代以降」といった年代ごとのおすすめ治療プランも紹介します。
自分の肌やライフスタイルに合った『ぴったりの選択』の参考にしてみてください。
まずは「なぜたるむのか?」を理解しましょう
肌のたるみやシワが起きる原因は、年齢とともにおこる肌や皮膚内部の構造の変化です
- 真皮や皮下組織にある「コラーゲン」「エラスチン」といった“肌のハリ・弾力を支える成分”の減少
- 皮膚を支える靭帯や脂肪、筋膜などのゆるみ、下垂
- 肌表面のハリや弾力の衰え
このように「肌の浅い層」「中間」「深い層」「脂肪の位置」「ボリュームの減少」など、複数の要素が組み合わさってたるみは起こります。
だからこそ、たるみ改善には「どこに働きかけるか」で適切な治療が違ってきます。
たるみ治療を考えるときは「何が気になるか」「どの層の老化か」を意識すると、自分に合った方法が見えてきます。
各治療法の特徴と違い
以下は、代表的なたるみ治療の特徴を整理した表です
切らずリフトアップ、ダウンタイム少なめ
劇的な変化は限られる(重度のたるみには不十分なことも)
ダウンタイムほぼなし、メイクも当日可のことが多い
即効性は弱めで、数回の継続が必要
たるみの“構造的な下垂”に対して有効
メス不要で比較的簡単な処置
糸の種類、本数、配置によって効果が左右され、定期的なメンテナンスが望ましい
短時間で施術可能、メス不要、ダウンタイム少なめ
効果の持続は注入剤や部位によって異なる(半年〜2年程度が多い)
肌全体の若返りが可能
刺激に弱い肌の人は慎重に
💡 補足:それぞれの治療は「目的(リフトアップ/ハリ改善/ボリューム補正)」や「肌の状態」「たるみの原因」によって適切性が変わってきます。
治療法を“組み合わせる”ことで得られるメリット
最近、多くの美容クリニックでは「これだけ!」ではなく、複数の治療を組み合わせたプランを提案することが増えています。たとえば:
- HIFU(深層のたるみ改善) + オリジオ(肌質・ハリ改善)
- 糸リフト(物理的なリフトアップ) + ヒアルロン酸注入(ボリューム補正) + レーザー(肌質改善)
このように「肌の深層」「表層」「ボリューム」「肌質」をそれぞれ違うアプローチでケアすることで、より自然でトータルな“若返り”が可能になります。実際に多くのドクターが「組み合わせ治療」を提案するケースも多くなっています。
ただし、複数施術を受ける場合は、「施術の間隔」「肌の回復」「費用」「負担」のバランスを考えて、医師とよく相談することが大切です。
年代別に見る「おすすめたるみ治療プラン」
ここからは「20代」「30代」「40代」「50代以降」の4つの年代に分けて、それぞれの年代で比較的合いやすい、たるみ治療のおすすめパターンをご紹介します。
20代後半〜30代前半:将来への予防と【ゆるみはじめ】へのケア
ボリューム感のバランスの変化、顔の輪郭の変化が気になるケースも。
— おすすめ治療プラン —
- HIFU:将来のたるみ予防と、軽いもたつきの引き締めに。肌の土台を整えるイメージ。
- オリジオ(高周波RF):肌のハリ・弾力を保つためのメンテナンスに。肌質アップや毛穴の改善にも。
- (場合により)軽めの糸リフト:顔の輪郭をすっきりさせたい、Vラインやフェイスラインを整えたい人に。
30代〜40代前半:「たるみの兆し」を感じ始めたら本格ケアへ
加齢によるコラーゲン生成の低下が始まり、肌のハリが弱くなる時期。
— おすすめ治療プラン —
- HIFU + オリジオの組み合わせ:真皮〜深層へのアプローチで、ハリと引き締めを両立。
- 軽めの糸リフト:肌のハリ・弾力を保つためのメンテナンスに。肌質アップや毛穴の改善にも。
- (場合により)軽めの糸リフト:フェイスラインの下がり、ほうれい線の予防に。
- ヒアルロン酸注入:ボリュームバランスの崩れ、顔の“こけ”や“やつれ感”の補正に使うと自然。
40代〜50代前半:「たるみ」「肌質低下」「ボリュームロス」が顕著になり始める時期
肌の水分量や皮脂量の低下、肌の弾力不足や乾燥など、肌質そのものの劣化を感じやすい。
— おすすめ治療プラン —
- 糸リフト + HIFU のコンビネーション:構造的なたるみを物理的に引き上げつつ、深層も引き締め。
- ヒアルロン酸注入:頬・こめかみ・法令線まわりなどのボリューム補正に。弾力・ハリの回復にも。
- フラクショナルレーザー or RF(オリジオなど):肌の質感改善、ハリ・弾力の底上げ、小ジワや毛穴改善にも。
50代後半〜60代以降:「根本的なたるみ」と「肌質劣化」が本格化。現状維持 or 大きな若返り?
ボリュームロス、肌の乾燥、ハリ不足など複合的な老化サインが出やすい。
— おすすめ治療プラン —
- 糸リフト(必要であれば本数・強度を上げる)+HIFU+RF or レーザー:できるだけ「物理的な引き上げ × 深層の引き締め × 肌質改善」でトータルケア。
- ヒアルロン酸注入や脂肪注入(必要に応じて):ボリュームを補い、若々しい印象を。
- レーザー or RF で肌質改善:ハリ・弾力・肌の厚みを底上げ、シワ・たるみ・くすみなどにアプローチ。
💬 年代別によくある「迷い」とそのポイント
「まだ若いから、たるみ治療は早い?」
いいえ。むしろ「予防」の意味で早めにケアを始めると、将来の大きなたるみを防ぎやすくなります。特に 20代後半〜30代で軽いたるみやフェイスラインのゆるみを感じているなら、HIFU や高周波をメンテナンスとして取り入れるのは有効です。
「手軽な注入だけでいい?」
ヒアルロン酸注入は「ボリューム補正」「即効性」で優れています。ただし、根本的なたるみ(皮下の下垂や脂肪の移動)を引き上げる力は弱いため、注入だけでは限界があります。特に40代以上のたるみには、引き上げ系の施術が必要なことも多いです。
「複数治療を併用するのはコストが…」
確かに、複数の治療を受ければ費用や手間は増えます。しかし“浅い層・深い層・ボリューム・肌質”という複数の問題に同時にアプローチすることで、結果の自然さや持続性が高まり、「後から慌てて大きな手術を検討する」というリスクを下げられます。ライフステージや予算と相談しながら、無理のない範囲で組み合わせるのが賢い選択です。
✅ まとめ:たるみ治療に「正解」はない ― でもあなたらしい答えがきっとある
私たちの肌や顔立ち、生活スタイル、求める美しさは人それぞれ。だからこそ、「この方法が最高!」という万能な答えはありません。
大切なのは、
- 「今の肌の状態」
- 「気になる悩み(たるみ/ハリ/ボリューム/肌質など)」
- 「どのくらいの負担・ダウンタイムなら許容できるか」
- 「どんな仕上がりを望むか」
を自分自身で見つめ直し、自分に合った治療法を選ぶことです。
そして、もし迷ったら
できるだけ自然に、少しずつ若返りたい
➡ オリジオ(高周波RF) / レーザー系治療
ダウンタイムを抑えつつ、ナチュラルに肌のハリ・質感を整えたい方に。
ボリュームを戻したい/細かいシワ・小じわを改善したい
➡ ヒアルロン酸注入
こけ・くぼみ・小じわをふっくらさせて、立体感のある若々しい印象に。
フェイスラインや顎下・頬などの“たるみ”を引き締めたい
➡ HIFU(ハイフ) / 糸リフト
「輪郭をシャープにしたい」「二重あごをすっきりさせたい」という方に。
肌質・ハリ・たるみ・ボリュームをトータルで整えたい
➡組み合わせ治療
お悩みが複数ある方には、
オリジオ・レーザー・ヒアルロン酸・HIFU/糸リフトなどを組み合わせてバランス良くアプローチします。
※実際の治療内容は、医師が肌状態やご希望を確認したうえでご提案いたします。
というように、年代・肌の状態・目的に応じて、最適な道があります。
美容医療は「魔法」ではありませんが、「正しい知識」と「適切な治療」を選ぶことで、年齢を重ねても自分らしい美しさをキープすることは十分可能です。この記事が、あなたのたるみケア・美容医療選びのヒントになれば幸いです。
監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長
<経歴>
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積む。2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を信条とし、効果が不確かな施術は採用せず、自ら体験して効果を実感できた医療だけを厳選して導入しています。
特にシミ取りレーザー(ピコレーザー)ニキビ跡治療(フラクショナルレーザーやクレーター状のニキビ跡に対する剥離治療[サブシジョン]など)、ヒアルロン酸やボトックスを用いた注入治療医療ダイエット(脂肪溶解注射・GLP-1など)を得意としており、一人ひとりに合わせたオーダーメイドな美容医療を提供しています。
わからないことや不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師の視点から、科学的根拠に基づいて丁寧にお応えします。








