糸リフトの糸の素材の違いについて解説します!<医師監修>
- 2022.12.9
糸リフトは、たるんだ頬をトゲやコグが付いた医療用の糸を皮下組織に挿入し、引っ張り上げるダウンタイムの少ないリフトアップ治療です。こめかみや耳の前や下顎角付近などに小さな穴を開けて、その部分から糸を挿入していきます。糸の両端でトゲ又はコグの方向が逆向きになっているため、頬をリフトアップすることができます。HIFU(ハイフ)やヒアルロン酸のリフトアップでもたるみは改善できますが、より一層リフトアップしたい方におすすめです。ほうれい線や頬、口元のたるみ、小じわを改善し、挿入した糸が周囲のコラーゲン生成を促進するために肌の再生と引き締め効果、フェイスラインをシャープにすることができ小顔効果も期待できます。リフトアップの効果以外に、糸が吸収される際に、コラーゲンやエラスチンが増生されるため、美肌効果(ハリやツヤ)もあり、化粧ノリも改善されます。また、現在はたるんでいなくても、将来的なたるみの予防のために挿入することもあります。糸リフトに使用される糸にはいくつかの種類があり、糸の素材によって効果が異なります。糸リフトの糸の素材は、医療用の素材でできており、吸収性の溶ける糸と非吸収性の溶けない糸の2つに分けられます。2020年以降溶ける糸が主流になっており、溶ける糸は主に4つの素材が使用されています。どの素材も医療現場において生体内吸収性素材として長年使用されています。人体は成人の場合、約55~60%が体液と呼ばれる水分でできています。生体内吸収性素材は、体内に挿入すると体液に触れることで加水分解が始まり、体内で分解され1~3年程度で体外に排出されます。
目次
糸リフトの素材
PCL(ポリカプロラクトン)
しなやかで柔軟性に優れ、体内へゆっくりと吸収される溶ける糸です。形をある程度自由に形成できるため、表情に馴染みやすく、とくに口元や目元など日常生活でよく動かす部位に使われることが多いです。柔軟性のある糸のため適応力が高くフィットし、加水分解で100%体内に吸収されるため安全性も非常に高いです。PCLはMロック、VOVリフトなどで使用されています。
持続期間
持続期間は、24か月~36か月程度です。ゆっくり分解されるため、糸の中でももっとも長くリフトアップ効果が持続すると言われています。施術後の痛みもほとんどなく、引き上げ力が強くいです。首元や口元のように激しく動く部位では糸が緩みやすく持続性が低下することがあります。
PDO(ボリデオキサノン)
PDOは、糸リフトでは古くから使われている素材です。手術の縫合にも使用され、安全性の高い医療用の溶ける糸です。吸収性素材の中でも体内に吸収される期間が早い特徴があります。糸自体に摩擦力が生まれる特性を持っており、肌の引き締め効果があります。挿入された糸は体内に吸収されるまで皮下から刺激し微弱ながらも効果を保持し続けます。コラーゲン生成力が高いと言われ、主に肌のハリを与えるエイジングケアに用いられます。また、脂肪を委縮させる効果があるため脂肪が引き締まって小顔効果も期待できます。PDOはテスリフト、ファインリフト、ショッピングスレッドなどで使用されています。
持続期間
持続期間は、12か月~18か月程度です。糸リフトの中ではもっとも一般的な糸です。
PLA(ポリ乳酸)
合成ポリマーで生体組織や器官との親和性に優れた素材です。植物を原料とした安全性の高い糸で、唯一アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可を受けています。形状を変形させることができ、凹凸を付けたり、スプリング状にしたり、トゲを付けたりすることで弾力性を付けたり、引き上げ力を強化することができます。先端が丸い形状のため、ダウンタイムは短いです。ポリ乳酸がコラーゲンの増生を促進します。デメリットとしては他の糸より硬い素材という点ですが、硬い分しっかりとたるみを引き上げます。PLAはシルエットソフト、コラーゲンリフト、Zリフトなどで使用されています。
持続期間
持続期間は、18か月~24か月程度です。特徴としては、施術直後からリフトアップ効果が実感できます。ダウンタイムが短く、すぐに効果を実感したいという方におすすめです。
PLLA(ポリ-L-乳酸)
医療用の生分解性ポリマーとして知られ、いろいろな手術に長年使われてきました。PLLA(ポリ-L-乳酸)は、細い吸収糸を皮下に並べるように入れることでたるみを引き締めリフトアップします。素材がやや硬いことがデメリットですが、たるみをしっかりと引き上げます。素材が硬いためPLLA単独では使用されず、PCLなど柔らかい材質のポリマーと混ぜて使用されます。
持続期間
持続期間は、18か月~24か月程度です。
まゆりなclinicの糸リフト
まゆりなclinicの糸リフトは溶ける糸を使用します。溶けない糸を使うリフトアップの方法もありますが、最近は溶ける糸の性能がかなり上がっており、溶けない糸と持続期間があまり変わりません。いずれ溶けて消失する方が安心と言えるでしょう。体内に異物が残ることに抵抗がある方にもおすすめです。PCLやPDOやPLLAなどの生体内で吸収される素材を用いているものが多いです。
まゆりなclinicの糸リフトの特徴
・痛みをできるだけ少なくして、糸挿入をします。
・持続が長い糸を使用します。
・リフトアップはもちろんのこと、美しく自然な輪郭や小顔を目指します。
・1回の料金をリーズナブルに設定しております。
・料金表以外の料金はかかりません。
Mロックリフト
PCLを用いた糸です。外部からの力をうまく分散させる特殊なカット構造をしており、糸の芯部が保護され、断裂がしにくく、持続期間が長くなっています。柔らかい素材のため、挿入時の違和感は軽減しつつ、強力なコイリング固定ができ、強固なリフトアップが期待できます。
TESSリフト®
TESSリフト®の糸は、トゲがついた糸の周囲にメッシュが覆っています。トゲが皮下組織にひっかかり、メッシュに周囲の組織を絡ませることで、引き上げを強固にすることができます。また、糸を折り返して挿入するため長期的な固定力も期待できます。体内に吸収されるPDO素材でできていますが、吸収される時に、脂肪を減少させる効果もあるため挿入後しばらく経過してからもゆっくりですが、引き締め効果も期待できます。
まとめ
糸にはそれぞれの特徴があります。自分がどのような悩みがありどのようになりたいかを明確に伝え、信頼できる医師に相談の上糸リフトの施術を受けるようにしましょう。
まゆりなcinic名古屋栄では期間限定で糸リフトの部分モニター様を募集しております。カウンセリング代、局所麻酔代や術後のお薬代、診察代は全て無料です。モニター様の条件は、施術前後にお写真を撮影させていただき、目元部分を隠した状態で各種SNSやホームページ、チラシなどの掲載をご承諾いただける方で術後経過診察や写真撮影に数回お越しいただける方です。詳しくはホームページのキャンペーンに掲載中ですのでご興味のある方は是非ご覧ください。まゆりなclinic名古屋栄では、その他、美肌治療や脱毛などの施術や保険診療も行っています。カウンセリングは無料ですので、どんなことでもお気軽にご相談ください。