ボトックス注射を打ち続けるとどうなるの?やっぱ不自然になる?!徹底解説!
- 2022.10.12
しわのない肌は若々しく見え、メイク映えもするため「このしわさえなければ」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
筋肉の働きを弱める作用があることから、表情ジワの改善目的だけでなくさまざまな治療に幅広く応用されています。
一番ポピュラーな施術部位だと、眉間の表情じわは不機嫌な印象に見えたり、額や目尻の笑いじわは老けた印象に見えたりするのを
改善していくことが可能です。
「ボトックス注射を打ち続けるとどうなるの?」「不自然な顔になるって本当?」など、不安を抱いていらっしゃる方へ、ぜひ参考にしてください。
ボトックスとは?
ボトックスとは、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌス毒素注射する治療のことを示します。
アメリカ・アラガン社が製造販売する治療薬のことです。
本来非常に毒性が強いボツリヌス菌が原料であるため、体に悪影響があるのではないかと誤解されがちで、今でも敬遠している方もいるとおもいますが、
医療で使われる場合は、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質で、人体に害がないボツリヌストキシン製剤として加工されています。
ボトックス注射は1980年代から本格的に医学へ応用されており、特に美容整形の分野では眉間や目尻のしわとりなどに応用された安全性が確認された薬剤です。
なおアラガン社以外のボツリヌストキシン製剤は厳密にいうとボトックスではありませんが、ボツリヌストキシン製剤を注入する施術を総称して、ボトックス注射と呼ぶことがあります。
まゆりなclinicにおいては、アラガン社のボトックスビスタも使用しております。
ボトックスビスタは日本の高い安全性基準をクリアにしながら、これまで患者の美容の多くの悩みを解決している製剤です。
2009年には、有効なシワ治療として日本で唯一厚生労働省から承認を得ています。
ボトックス注射の仕組み
表情ジワは、筋肉の動きによってできるものです。
神経の末端から出ている神経伝達物質により起きる筋肉の収縮は、神経伝達物質を阻害すれば筋肉の動きを抑えられ、表情ジワが作られしわが刻まれていくのを阻害することが出来たり
打つ部位によっては小顔になれたり、汗を止めることが可能です。
ボツリヌストキシン製剤は末梢神経からこの信号が出るのを抑える効果があります。
適切な部位に適量を注入し一時的な麻痺を生じさせ、筋肉の緊張を緩和し、狙った表情じわを目立たなくするのがボトックス注射の仕組みです。
注射する量は性別、部位、筋肉量などで異なってきます。
適正な量を適切な部位に注射することが重要となるため 事前に医師としっかり相談してから施術しましょう。
基本的にボトックス注射の治療にダウンタイムはほとんどないため、治療後からメイクも可能で、特に日常生活での制限もないためとても手軽に受けやすい美容治療です。
ボトックス注射の効果
◆しわ改善
ボトックス注射の効果としてまずメジャーなのが表情ジワの改善です。
ただ、しわといっても種類があり、改善できるものとできないものがあります。
改善できるしわ
ボトックス注射で改善が見られるのは筋肉の動きから生じる「表情じわ」の改善です。
ボツリヌストキシン製剤には、筋肉を収縮抑制・弛緩させ、皮膚への負担を取り除きます。
表情筋の負担が緩和された皮膚は、筋肉の弛緩と張力で引き伸ばされるため、しわが改善します。
このようにボツリヌストキシン製剤のボトックス注射でさまざまな効果が期待できるのです。
・額のしわ
・目尻周辺の笑いじわ
・眉間のしわ
・顎の梅干しのようにできるしわ
そしてプラスアルファとしての効果も期待できます。
皮膚の浅い層に少量を細かく注入することで筋肉の浅い層にだけ働きを抑制し、小じわの改善・ちりめんジワ・お肌の引き締めや肌悩みとして多くの方が悩まれている毛穴などを改善することが可能です。
改善できないしわ
ボトックス注射は筋肉の動きによって形成されたしわに効果があるため、筋肉を動かすことなく無表情の時点ですでに深く刻み込まれたしわなど、
筋肉の動きとは関係なく深く刻み込まれてしまったしわの改善は不向きです。
乾燥によってできた小じわやちりめんじわ、年齢を重ねるともにできてしまったほうれい線なども効果はいまいち発揮できません。
このような症状の場合は、ヒアルロン酸やHIFU(高密度焦点式超音波)、ヴェルベットスキンなどの施術で改善するのがよいでしょう。
一言でシワの改善治療と言っても、様々な適材適所の治療法があるということです。
また、目のすぐ下にあるしわにも対応できません。目の際に施術すると、ボトックスが持つ効果が機能障害を引き起こす可能性があるためです。目の際から1cm程度話せば施術可能です。
◆エラ張りの改善・小顔効果
エラ張り、歯の食いしばりの癖がある方や歯ぎしり予防、小顔になりたい方にもボトックス注射は有効です。
ボトックス注射で筋肉の過剰な収縮を抑えキュッと引き締まった小顔になりたい方に効果がるものです。
ただし、骨そのものが張っているなど骨格的な問題の場合は対応できないので注意してください。
エラにボトックス注射が適応なのか、ご自身のエラに触れながらぐっと食いしばってみてください。
グイっと筋肉が張る感じがあれば適応ですので、ぜひセルフチェックしてみてください。
エラの部分にある、咬筋というものを噛むために使っている筋肉が過剰に発達しており、働きが抑制されるため小顔効果が期待できます。
◆ガミースマイルの改善
ガミースマイルとは笑ったときに上の歯茎の露出が3mm以上見える状態をガミースマイルといいます。
ガミースマイルはチャームポイントとして捉えることもあります。
ただ、中には大きく過剰に見える歯茎がコンプレックスになってしまうこともあります。笑うことを躊躇している方もいらっしゃったり、このお悩みを抱えている方は少なくありません。
原因としては、
・遺伝
・歯の長さが短い、生えている位置が低い
・上顎骨の発達が過剰
・上唇を上げる力が強い
ガミースマイルの原因が筋肉によるものであれば、ボトックス注射で改善が見込めます。
外科の手術や矯正などで治療することも可能なガミースマイルですが、外科手術だとどうしても痛みや腫れが引くまでにダウンタイムがあり一定の時間が必要です。
矯正も一定の期間が必要ですが、ボトックス注射ならダウンタイムが少ない上、ボツリヌストキシン製剤の特性で上唇が持ち上げる筋肉の力を抑え、
思いっきり笑ったときもうまく歯茎が隠れるようになります。
◆肌質の改善
ボトックスは筋肉の収縮効果だけではなく、汗腺や皮脂腺に関する神経にも作用します。
また、肌質改善や美肌効果をも期待が望めます。
皮脂腺によって開いた毛穴を引き締めたり、汗の管から汗の分泌を抑えることが期待できます。
ボトックス注射の効果の持続期間
ボトックス注射は打った直後からすぐに効果が出るものではありません。
施術してから3~4日目から効果が現れ始め、2週間ほどで強い効果が表れるのが一般的です。そこから効果は3~4か月持続し段々落ちていきますが、多くの場合は半年ほど効果が持続します。
ボトックス注射を定期的に繰り返すことで効果の持続期間が長くなることもあります。
しかし、打つ部位や量などで個人差がありますのであくまでも目安としてください。
ボトックス注射を打ち続けるとどうなるの?
筋肉や汗腺・皮脂腺などへの信号を阻害するということは、定期的に打ち続けて大丈夫なの?と心配になるかもしれません。
しかし適量を適切な部位に適切な期間をあけて打てば、先述したように定期的に繰り返し打つことで徐々に効果の持続期間が長くなると考えられています。
ボトックス注射で不自然な顔になる理由
ボトックス注射によって不自然な表情になってしまう原因の多くは『適切な量を適切な部位に適切な間隔をおいて注入されていない』ことが考えられます。
打つ量や部位を間違えてしまうと、本来止めるとされていなかった筋肉の動きまで止めてしまうのです。
その結果、不自然な表情になってしまいます。
また、表情筋は起始と停止の関係から互いに影響し合っていますが、このバランスを間違えるとスポックブローといわれる状態になってしまいます。
スポックブローとは前頭筋外側への注入不足が原因です。眉間のしわに影響する筋肉を狙って打ったものが眉尻側の注入の量が少なく適切ではなかったために起こる症状です。
この場合は、眉尻側に再度ボトックスを打つことでバランスを取り戻せるとされています。
とはいえ、表情筋がうまく働かなくなり表情をなくすと、効果が切れるまで待つほかにどうすることもできません。
事前のカウンセリングでお悩み・部位などしっかり相談し納得してから施術を受けるようにしましょう。
ボトックス注射のその他のリスクや注意点
ボトックス注射には、他にもいくつか覚えておきたいリスクや注意点があります。
注射部位疼痛、赤み、内出血、腫脹、脱力感、筋力低下、めまい、視力低下、帯状疱疹、口の錯覚感、筋委縮、ざ瘡、アレルギー性皮膚炎、湿疹、眼瞼下垂、眼瞼浮腫、呼吸困難、筋無力症
などです。
注射部位疼痛や内出血
ボトックス注射は極細針を使用するため、痛みは軽度なものとされています。
ただ、人によって痛みの感じ方が異なるため、痛みに弱いかたや敏感な方は麻酔をすることも可能です。
また目の周りは特に毛細血管が多いため内出血が起きてしまうケースもあります。内出血は基本的に一過性のものであり、1週間程度で治るとされています。
授乳中や妊婦はNG
妊婦または妊娠している可能性のある方、および授乳中の方はボトックス注射は出来ません。
妊娠する可能性のある方もさけていただき、ボトックの投与中および最終投与後2回の月経を経るまでは避妊する必要 があります。男性は少なくとも3ヵ月避妊間してください。
ボトックス注射をやめると老けるって本当?
理想の状態を維持したいのであれば、定期的に継続して施術する必要があり、それをやめてしまえば効果は薄れていき元通りの状態にもどります。
ボトックス注射をやめると老けると言われるのは、効果がだんだん切れてきてしわが元の状態に戻ったとき、効果があった状態とのギャップで老けたように感じてしまうのが原因だと思われます。
ボトックス注射によって老けることは決してありません。
まとめ
ボトックス注射は様々なお悩みに効果を発揮することが可能です。
ボトックス注射を注入すると、気になるシワを目立たなくさせることは可能ですが、効果は永久的に持続しません。
効果を持続させたいのであれば定期的に継続して施術する必要があります。
しかし、アンチエイジング治療のなかでも、痛みも感じにくく手軽に始めていただく事が出来る治療だと思います。
当院まゆりなclinicでは、厚生労働省の認可を受けているアラガン社のボトックス薬剤「BOTOX VISTA」の取り扱いもございます。
ボトックスは、注入部位・量によって仕上がりが変わってきますし、筋肉や骨格、お悩みによっても様々です。
お悩みをご相談されたあと、カウンセリングでしっかり判断し適切な治療をさせていただきます。
電話やホームページ予約フォームからご予約を承っておりますので、お気軽にご相談ください。