ほくろの部分を脱毛したい<医師監修>
- 2022.5.16
目次
ほくろとは
正式名称は、「母斑性母斑」または「色素性母斑」です。
鑑別で注意しなければならないのは、悪性黒色腫です。大きさや、色、形などからある程度の鑑別はできます。
ほくろの原因
・紫外線:紫外線によりメラノサイトが活発化します。
・妊娠:妊娠中のホルモンバランス(プロゲステロンの増加)によりメラノサイトが活発化する。
・摩擦:刺激を受けると、肌を守ろうとしてメラニンの分解が適切に行われず、ほくろになってしまう。
・遺伝:生まれつきのほくろです。両親のどちらかがほくろが多い体質であるとできやすいと言われております。
ほくろから生えている毛を脱毛したい
脱毛器は、サロンで行う脱毛器もクリニックで扱っているレーザー脱毛も黒い部分(メラニン)に反応して毛の根本やその周囲に影響を及ぼして脱毛する仕組みです。
そのため、ほくろのようなメラニン集まっているところに照射すると、ほくろも反応します。反応というのは、火傷のような状態になるということです。火傷にならないまでも刺激はします。
刺激することで、中にはほくろが濃くなったりする場合もあります。
ですから、ほくろがある部分の脱毛は、サロンやクリニックでの脱毛では困難になります。唯一可能なのが、針脱毛です。針脱毛で、毛の根元部分を焼灼するイメージです。
それでもほくろがある部分の脱毛がしたい場合
小さくて色の薄いほくろの場合、経験上、あまり影響はないと考えます。むしろ、ほくろも取れてキレイになる場合もあります。
上記のように針脱毛という手段もありますが、ほくろ自体をとってしまうやり方もいいのではないでしょうか。
ほくろを避けて脱毛
大きなほくろは避けて脱毛することが多いです。火傷のリスクがあるからです。
避け方はいくつか方法がありますのでご紹介します。
物理的にほくろの部分を避ける。
ほくろがある部分をよけて照射すれば、ほくろを照射することはありません。
シールを貼る。
シールを貼っておけば、その部分の照射はできません。その場合、黒いシールではなく、白いシールが望ましいです。黒いとシールが反応し、その下のほくろが火傷してしまう可能性があるからです。
出力エネルギーを下げる。
薄いほくろや小さいほくろに関しては、照射しても大きな問題になることはありませんが、出力を下げて照射する方法もあります。出力を下げれば、ほくろへの影響は少なくなります。
レーザー脱毛でほくろが増える?
うわさとしてはありますが、実際は、増えませんのでご安心ください。
まとめ
大きいほくろにある毛は、光脱毛でもレーザー脱毛でも避けて照射が無難です。どうしてもほくろにある毛を除去したいならば、針脱毛または、ほくろ自体を除去する方法がいいのではないでしょうか。
文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴