シミ取りレーザーや光治療後の肌はとてもデリケートな状態です。施術効果をしっかり引き出し炎症や色素沈着を防ぐためには、シミ取り前の準備と施術後の過ごし方・洗顔ケアが重要です。今回は「シミ取り前の準備」と「施術後の正しい過ごし方・洗顔ケア」について解説いたします。

 

シミ取り前の準備

1. 紫外線対策を徹底する
シミ取り前から日焼けを避けることが大切です。肌に炎症や日焼けがある状態では施術ができない場合があります。施術1〜2週間前からは日焼け止めをしっかり使用し、屋外では日傘や帽子で物理的な遮光も心がけましょう。

2.肌状態を整える
ピーリングやスクラブなど刺激の強いスキンケアは施術前1週間は控えましょう。肌をやさしく保湿し、健やかな状態で施術を迎えることが大切です。

3.服薬の確認をする
光感受性を高める薬（抗生物質・一部のサプリなど）を服用している場合、施術ができないことがあります。必ず事前に医師へ伝えてください。トラネキサム酸やシナールの内服薬をお持ちの方が事前に内服しておくと施術時の炎症を抑える効果が期待できます。

4.メイク・化粧品の制限
施術直前に肌を清潔な状態に保つことで、リスクを減らし効果を高めます。

5.体調管理をしっかり行う
風邪や体調不良の時は、施術後の回復に影響する可能性があります。十分な睡眠と栄養をとってベストな状態で臨みましょう。

6.施術を行う日程を調整する
施術によっては10～14日程度かさぶたができる場合があります。施術前後、日焼けも注意しないといけないため旅行などの予定を避けたり、かさぶたができても問題時期を選ぶ必要があります。

 

シミ取り後に気をつけたい過ごし方

1. 紫外線対策を徹底する

日焼け止め（SPF30以上・PA+++以上）を必ず使用し、帽子や日傘などで物理的な遮光も取り入れるようにしましょう。紫外線は色素沈着や再発の大きな原因になるため注意が必要です。

2. 施術部位をこすらない・触らない
レーザー後はかさぶたができることがあります。無理に剥がすと色素沈着や跡の原因になります。自然に剥がれるまでこすらない・触らないようにしましょう。

3.刺激の強い化粧品を避ける
ビタミンCやピーリング成分など刺激になるものは、医師の指示があるまで控えましょう。

4.保湿をしっかり行う
バリア機能が低下しているため、乾燥すると治りが遅くなり色素沈着のリスクが高まります。低刺激の保湿剤で丁寧にケアしましょう。

5. 激しい運動やサウナは控える
赤みや炎症を悪化させる可能性があるため、施術後1週間程度控えることをおすすめします。

6. 医師の指示に従う
シミによっては一度では取り切れない場合や、一時的に濃くなったり、色素脱失が生じることがあります。炎症後の色素沈着の場合、半年～9カ月（1～2年長期残存する可能性もある）ほどで軽快します。トラネキサム酸やシナールの内服、トレチノインなどの外用薬、ドクターズコスメなど医師の指示に従って併用することをおすすめします。

シミ取り後の正しい洗顔ケア

1. ぬるま湯で優しく洗う
熱いお湯は刺激や乾燥の原因になります。熱いお湯は避け肌に負担の少ない30〜35℃程度のぬるま湯で洗いましょう。

2. 低刺激の洗顔料を使用
アルコールフリー・弱酸性・無添加タイプを選び、摩擦を避けてたっぷりの泡で包み込むように洗顔します。

3. 摩擦を避ける
ゴシゴシこすらず、泡を転がすように洗顔します。タオルで拭くときは清潔なタオルを使用し、ゴシゴシせず水分を軽く吸い取るイメージで押さえるように使用します。

4. 洗顔後はすぐに保湿
乾燥を防ぐため洗顔後すぐに刺激の少ない化粧水やクリームを塗布し、乾燥から肌を守りましょう。

 

※治療当日から洗顔・入浴・メイクは可能ですが、可能であれば翌日以降からをおすすめします。

 

まとめ

シミ取りは「施術前の準備」と「施術後のケア」の両方が美しい仕上がりに直結します。

　前の準備：紫外線対策・肌の状態を整える・服薬や体調のチェック・日程調整

　後のケア：紫外線対策・摩擦回避・しっかり保湿・優しい洗顔

紫外線対策・摩擦回避・しっかり保湿が透明感ある美肌を育てるカギです。

医師の指示を守りながら、洗顔もやさしく丁寧に行い、日々のスキンケアを大切に肌を大切に扱いましょう。

まゆりなclinic名古屋栄では、患者様一人ひとりに合わせた施術前後のケア方法のアドバイスも行っています。透明感ある美しい素肌を長く保つために、ぜひ参考にしてみてください。

監修医師