毛穴が目立つ原因は?開き毛穴・詰まり毛穴・たるみ毛穴・ニキビ跡毛穴の違い|名古屋
- 2026.9.25
目次
毛穴が目立つ原因は?開き毛穴・詰まり毛穴・たるみ毛穴・ニキビ跡毛穴の違い|名古屋

毛穴が目立つ、鼻の黒ずみが取れない、頬の毛穴が年々大きくなってきた、毛穴治療を何回しても改善しないという相談は美容皮膚科で非常に多くあります。
しかし、一口に毛穴といっても、すべて同じ原因で目立っているわけではありません。
皮脂分泌が多く毛穴が開いている人もいれば、角栓が詰まっている人、毛穴周囲の皮膚がゆるんでいる人、毛穴だと思っていた黒い点が実は細い毛だった人、さらにはニキビ跡の小さなクレーターを毛穴だと思っている人もいます。
毛穴治療で最も重要なのは、毛穴を小さくする治療を探す前に「なぜその毛穴が目立っているのか」を見分けることです。
学術的には毛穴が目立つ原因は大きく3つ
顔の毛穴に関する代表的なレビューでは、拡大毛穴に関係する主な要因として、①皮脂分泌の増加、②毛穴周囲の皮膚弾力低下、③毛包容積の増大の3つが挙げられています。慢性的なニキビ、性ホルモン、スキンケアなども毛穴の目立ちに関与する可能性があります。
実際、皮脂分泌量が多いほど毛穴が目立つ傾向があり、皮膚弾力の低下も毛穴の増大と関連することが報告されています。
皮脂腺、毛包、表皮、真皮の支持構造、炎症、瘢痕など複数の要素が毛穴の見え方に関係しています。
当院では毛穴を8つのタイプに分けて考えます
学術的な主要因を実際の診療へ落とし込むと、毛穴が目立つ状態は次のように分類すると分かりやすくなります。

実際には一人の顔の中に複数のタイプが混在していることも少なくありません。
①皮脂性開き毛穴|皮脂が多いと毛穴は大きく見えやすい
毛穴の開きと関係が深い要因の一つが皮脂分泌です。研究でも、皮脂分泌量が多いほど毛穴が目立つ傾向が報告されています。
特に鼻、眉間、額などのTゾーンは皮脂腺が発達しているため、皮脂分泌が多いと毛包の出口が目立ちやすくなります。
このタイプでは、毛穴が丸く開いている、テカリが強い、ニキビができやすい、午後になると皮脂が増える、といった特徴がみられます。
皮脂性毛穴に対して毛穴洗浄だけを行っても、皮脂分泌そのものが多ければ再び目立ってきます。当院では肌状態に応じて、マイクロボトックス、アゼライン酸、ピーリング、シルクロなどを検討します。
皮脂性開き毛穴では「毛穴を縮める」だけでなく、皮脂分泌そのものをコントロールする視点が重要です。
②角栓・詰まり毛穴|皮脂と角質が毛穴にたまっている
角栓は皮脂だけでできているわけではありません。皮脂と角質などが混ざり合い、毛穴の出口に蓄積して目立つようになります。
鼻や顎に多く、白い角栓が見える、触るとざらざらする、黒い点が見える、毛穴が盛り上がって見えるといった特徴があります。
このタイプでは、いきなりフラクショナルレーザーや注入治療を行うよりも、まず毛穴内部の皮脂・角質を除去することが重要です。当院ではハイドラアクアスキンなどを使用します。
ただし、角栓を除去しても毛穴自体が開いていれば、その後に毛穴周囲を引き締める治療が必要になることがあります。
「詰まりを取る治療」と「開いた毛穴を改善する治療」は別の治療です。
毛穴内部の皮脂や角栓を除去する治療については「ハイドラアクアスキン」で詳しく紹介しています。

③毛・毛包型|毛穴だと思っていたら「毛」だったこともある
これは意外に見落とされやすい原因です。鼻や頬に黒い点が多数見えると、黒ずみ毛穴や角栓が詰まっていると思われがちです。
しかし、よく見ると毛穴の中から生えている細い毛そのものが黒く見えているケースがあります。毛穴構造を詳しく解析した研究では、拡大毛穴で毛幹の太さや毛包周囲の構造変化が関連することが示されています。
特に鼻、小鼻周囲、頬、眉間などでは細い毛が多数生えており、遠目には毛穴の黒ずみと区別しにくいことがあります。
この場合、ハイドラアクアスキンやピーリングを何回繰り返しても毛自体はなくならないため、十分に改善しません。毛が主な原因であれば、顔脱毛などを検討します。
毛穴だと思って長年角栓ケアをしていたものが、実は毛だったというケースは実際にあります。
黒い点を見たときには、角栓なのか、毛なのか、色素沈着なのかを最初に見分けることが重要です。
④メラニン毛穴|毛穴そのものではなく「色」で目立っている
毛穴周囲に色素沈着があると、実際の毛穴サイズ以上に黒く大きく見えることがあります。この状態はいわゆるメラニン毛穴と呼ばれることがあります。
摩擦、炎症、紫外線などによる色素沈着が毛穴周囲に生じることで、毛穴の縁が茶色く強調されます。
角栓であれば洗浄が重要ですが、毛穴周囲のメラニンが原因であれば洗浄だけを繰り返しても黒さは改善しません。肌状態に応じてピコトーニングやIPLなどを検討します。
毛穴の「大きさ」と毛穴の「色」は分けて考える必要があります。

⑤乾燥・キメ乱れ毛穴|実際以上に毛穴が目立っていることもある
乾燥毛穴という言葉はよく使われますが、乾燥したから毛包そのものが急に大きくなる、と単純に考えるのは適切ではありません。
しかし、皮膚表面が乾燥してキメが乱れると、細かな凹凸や影が増え、毛穴が強調されて見えることがあります。
このタイプでは、強いピーリングやレーザーを繰り返すよりも、保湿、バリア機能への配慮、肌質改善、過度な洗顔や摩擦を減らすことが優先される場合があります。
当院では状態に応じて、C-OPERA、水光注射、デンシファイ、ボライト、グラシファイアなども検討します。
乾燥している毛穴に強い治療を重ねればよいとは限りません。

⑥真皮弾力低下毛穴|毛穴周囲を支える皮膚が弱くなる
毛穴は皮膚の中に独立して存在しているわけではなく、その周囲を真皮のコラーゲンやエラスチンなどが支えています。
皮膚弾力が低下すると毛穴周囲の支持力が低下し、毛穴が広がって見えることがあります。研究でも、皮膚弾力の低下と毛穴の目立ちとの関連が示されています。
このタイプでは毛穴洗浄だけでは不十分です。当院ではピコフラクショナル、シルクロ、ジュベルック、水光注射、キュアジェットなど、真皮再構築や皮膚のハリ改善を目的とした治療を検討します。

⑦たるみ毛穴|丸い毛穴が縦長・涙型になってきた
加齢や紫外線による光老化などによって皮膚の弾力が低下し、皮膚全体が下方向へゆるむと、もともと丸かった毛穴が縦方向へ引っ張られて見えることがあります。
頬に多い、丸より縦長、涙型に見える、頬を上方向へ軽く引くと毛穴が目立ちにくくなる、フェイスラインのたるみも気になる、といった特徴があります。
このタイプでは毛穴表面だけを治療しても、皮膚全体のたるみが残れば十分に改善しない場合があります。ジェネシス、HIFU、オリジオKISS、糸リフト、ショッピングリフト(ショッピングスレッド)、プロファイロなどを中心とした注入剤などを状態に応じて検討します。
たるみ毛穴では「毛穴」と「たるみ」を別々の問題として考えないことが重要です。

⑧ニキビ跡・瘢痕毛穴|毛穴ではなく小さなクレーターかもしれない
本人は頬の毛穴が大きいと思っていても、実際にはニキビによって真皮が損傷してできた小さな萎縮性瘢痕であることがあります。
特にアイスピック型ニキビ跡や小さな浅いクレーターは、開き毛穴と非常によく似て見えます。
この場合、毛穴洗浄や皮脂コントロールだけを繰り返しても改善しません。浅い線維や局所的な瘢痕にはキュアジェット、真皮萎縮にはジュベルック、表面の凹凸にはピコフラクショナルやCO2フラクショナルレーザー、深い線維性癒着にはサブシジョンなどを使い分けます。
「毛穴治療を何回しても治らない」という場合、そもそも治療しているものが毛穴ではなくニキビ跡ではないかを確認する必要があります。

ニキビ・ニキビ跡治療についてはこちら⇒ニキビ・ニキビ跡治療
黒い毛穴を見たら「角栓・毛・色素」を区別する
鼻の黒ずみ相談では、黒く見えるものを大きく「角栓」「毛」「色素」に分けて考えることが重要です。
①角栓
毛穴内部に皮脂や角質が詰まっている
②毛
毛穴から生えている毛が黒い点に見えている
③色素
毛穴周囲にメラニンがあり、黒く縁取られて見えている
角栓 → 毛穴洗浄・ピーリング/毛 → 医療脱毛/色素 → ピコトーニング・IPLなど、と原因によって治療が変わります。
黒ずみ毛穴治療で重要なのは「黒いから角栓」と決めつけないことです。
同じ人でも複数タイプの毛穴が混在する

実際の診療では一種類だけという人の方が少ないこともあります。例えば、鼻は角栓+皮脂、小鼻は毛+角栓、頬中央は開き毛穴、頬外側は真皮弾力低下、一部はニキビ跡、フェイスライン寄りはたるみ毛穴、というように同じ顔の中でも原因が異なることがあります。
そのため、顔全体に同じ毛穴治療を行えばよいとは限りません。
毛穴を悪化させる要因

【紫外線】
慢性的な紫外線曝露はコラーゲンやエラスチンなどの皮膚構造へ影響し、弾力低下につながります。
【ニキビ・慢性炎症】
炎症を繰り返すと毛穴周囲の組織が損傷し、最終的に瘢痕として残ることがあります。
【ホルモン】
皮脂分泌にはホルモンの影響もあります。皮脂分泌が増えれば、皮脂性毛穴やニキビにつながることがあります。
【摩擦】
毛穴を気にして指で押し出す、強く擦る、スクラブを頻繁に使用するなどの刺激は炎症を起こし、色素沈着を加える可能性があります。
【過度な角栓除去】
角栓を取ること自体が悪いわけではありませんが、毎日のように押し出したり剥がしたりすると肌を傷めることがあります。
毛穴は完全になくすことはできない
毛穴は異常なものではなく、毛包や皮脂腺につながる正常な皮膚構造です。そのため、美容医療を受けても正常な毛穴を完全にゼロにすることはできません。
・皮脂分泌を抑える
・角栓を除去する
・毛穴周囲の真皮を再構築する
・毛穴周囲の色素を改善する
・たるみを改善する
・ニキビ跡を改善する
・肌表面のキメを整える
毛穴を目立ちにくい状態へ近づけることが治療の目的です。
毛穴治療で最初に確認したい8項目
1.皮脂分泌が多いか
2.角栓が詰まっているか
3.黒い点が角栓・毛・色素のどれなのか
4.毛穴が丸いか、縦長か
5.真皮のハリ・弾力が低下していないか
6.ニキビ跡が混じっていないか
7.乾燥・赤み・炎症がないか
8.たるみが毛穴を強調していないか
皮脂・角質・毛・色素・毛包・真皮・瘢痕・たるみまで確認することで、必要な治療が見えてきます。
毛穴の原因によって治療は変わる

毛穴という一つの症状に一つの機械を当てるのではなく、原因ごとに治療を変えることが毛穴治療では重要です。
まとめ
毛穴が目立つ原因は一つではありません。学術的には、皮脂分泌の増加、毛穴周囲の皮膚弾力低下、毛包容積の増大が代表的な要因として知られています。
実際の診療では、①皮脂性開き毛穴、②角栓・詰まり毛穴、③毛・毛包型、④メラニン毛穴、⑤乾燥・キメ乱れ毛穴、⑥真皮弾力低下毛穴、⑦たるみ毛穴、⑧ニキビ跡・瘢痕毛穴に分けて考えると治療を選びやすくなります。
特に「黒ずみ毛穴だと思っていたら実は毛だった」「開き毛穴だと思っていたら実はニキビ跡だった」というケースには注意が必要です。
毛穴治療で最も大切なのは「毛穴に効く治療」を探すことではなく、その毛穴がなぜ目立っているのかを見分けることです。
まゆりなclinic名古屋栄では、毛穴の原因を確認したうえで、ハイドラアクアスキン、ミラーピール、シルクロ、ピコフラクショナル、キュアジェット、ジュベルック、ジェネシス、マイクロボトックス、医療脱毛、HIFU、オリジオKISSなどから治療を組み合わせていきます。
Q&A

Q1. 毛穴が目立つ一番の原因は何ですか?
一つには決められません。皮脂分泌は重要ですが、毛包の大きさ、皮膚弾力、角栓、たるみ、色素、ニキビ跡なども関係します。
Q2. 黒い毛穴は全部角栓ですか?
いいえ。酸化した角栓だけでなく、細い毛、毛包、毛穴周囲の色素沈着が黒く見えていることがあります。
Q3. 毛穴だと思っていたものが毛ということはありますか?
あります。特に鼻や頬では、毛穴から生えている細い毛が黒い点として見え、黒ずみ毛穴だと思われていることがあります。この場合は毛穴洗浄よりも医療脱毛などが適していることがあります。
Q4. 毛穴を洗浄すれば毛穴は閉じますか?
角栓や皮脂は除去できますが、それだけで毛穴周囲の真皮や皮脂分泌まで改善するわけではありません。必要に応じて毛穴を引き締める治療を追加します。
Q5. 頬の毛穴は皮脂が原因ですか?
皮脂だけとは限りません。真皮の弾力低下、ニキビ跡、たるみ、乾燥などが関係している場合があります。
Q6. 縦長の毛穴はたるみ毛穴ですか?
頬で毛穴が縦長や涙型に見える場合は、皮膚弾力の低下やたるみが関係している可能性があります。
Q7. 毛穴に見えるニキビ跡はありますか?
あります。特にアイスピック型や小さな萎縮性瘢痕は毛穴と似て見えることがあります。この場合は通常の毛穴治療だけでは十分に改善しないことがあります。
Q8. 乾燥すると毛穴は大きくなりますか?
乾燥だけで毛包自体が大きくなるとは限りませんが、肌のキメが乱れることで毛穴が実際以上に目立つことがあります。
Q9. 毛穴は完全になくせますか?
毛穴は正常な皮膚構造なので完全にゼロにすることはできません。原因を改善して毛穴を目立ちにくくすることを目指します。
Q10. 毛穴治療をしても治らないのはなぜですか?
原因と治療が合っていない可能性があります。例えば毛が原因なのに角栓治療をしている、ニキビ跡なのに毛穴洗浄をしている、たるみ毛穴なのに表面治療だけをしている場合などです。
監修医師

監修医師・文責
加藤 成貴 医師
まゆりなclinic名古屋栄 院長
三次救急病院、美容皮膚科・美容外科クリニックで、内科・外科・救急医療から美容医療まで幅広い診療経験を積み、2022年に「名古屋・栄の美容皮膚科」としてまゆりなclinic名古屋栄を開院。
医学的根拠に基づき、「本当に良いと思えるものだけを提供すること」を大切にし、患者さま一人ひとりの肌状態や希望に合わせた治療を行っています。
資格
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- アラガン・エステティックス ボトックスビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス認定資格医
【文責】
まゆりなclinic名古屋栄
院長 加藤 成貴
【参考文献】
- Lee SJ, et al. Facial Pores: Definition, Causes, and Treatment Options. Dermatol Surg. 2016;42(3):277-285.
- Kim BY, et al. Sebum, acne, skin elasticity, and gender difference – which is the major influencing factor for facial pores? Skin Res Technol. 2013;19(1):e45-e53.
- Visible characteristics and structural modifications relating to enlarged facial pores. Skin Res Technol. 2021.
- まゆりなclinic名古屋栄「毛穴治療」 https://mayurina-clinic.com/worries-list/pores/
- まゆりなclinic名古屋栄「ハイドラアクアスキン」 https://mayurina-clinic.com/treatment-list/hydra/
- まゆりなclinic名古屋栄「シルクロ」 https://mayurina-clinic.com/treatment-list/silkro/








