永久脱毛は永久に生えてこない?<医師監修>
- 2022.5.22
目次
永久脱毛の定義
永久脱毛という言葉の定義は、1958年に設立されたアメリカ最大の電気脱毛士団体である米国電気脱毛協会(AEA:American Electrology Association)は、「最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛と認める。」と示しています。また、アメリカの政府機関で保健・福祉省に属すアメリカ食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)は、「3回照射後、6ヶ月経過した時点で67%(3分の2)以上の毛が減っている状態。」とされています。完全に生えてこない状態になる場合もありますが、一般的に「高い減毛率を長期間にわたって維持できる脱毛」が永久脱毛であると言えます。永久脱毛を語る脱毛施術がどれも同じ効果かというと、決してそうではありません。一部のクリニックやエステサロンでは「永久保証」といったプランがあります。永久的にレーザーまたは光を無制限で何度も照射し放題で脱毛ができると一見お得に見えますが、無制限に回数を照射しないと十分な脱毛効果を出すことができない脱毛器を使用していることになりますので十分ご注意ください。
永久脱毛が可能な方法
高い脱毛効果があり、長期間にわたって毛の再生がない状態を維持できるいわゆる永久脱毛が可能なサービスは医療レーザー脱毛と針脱毛(ニードル脱毛)だけと言われています。これらは医療機関でしか受けることができません。脱毛サロンのように医療機関以外でレーザー等の強い光を使用した脱毛を行うことは法律で禁止されています。もちろん医療機関以外で永久脱毛という言葉を使うことも不可とされています。医療機関で受けられる脱毛のうち、確実な永久脱毛として効果が認められているのが針脱毛(ニードル脱毛)です。針脱毛(ニードル脱毛)は、毛根に電気を流して破壊し、発毛できないようにする脱毛方法です。サロンでも「美容電気脱毛」という名前でニードル脱毛を行っているところがありますが、それよりも効力が高いものです。ニードル脱毛は毛1本ずつ処置を行うため、広範囲の脱毛には膨大な時間がかかります。また、他の脱毛方法に比べて痛みが強いです。以前までは針脱毛(ニードル脱毛)が一般的でしたが、現在はより手軽で広範囲を短時間で安全に脱毛できる医療レーザー脱毛が主流です。針脱毛(ニードル脱毛)や医療レーザー脱毛の施術で発毛細胞を破壊できた毛穴からは理論的には毛が生えてこないとされています。しかし、脱毛施術を受けて毛が減った箇所でもホルモンバランスの変化などによって、まれに毛が再び生えてきたように感じるケースがあります。例えば、女性のホルモンバランスが大きく変化する妊娠中や出産直後です。その影響で毛周期が変化して成長期が長くなることによって、毛が濃くなり、毛が再生したと感じる可能性があります。ただ、永久脱毛を受ければその後ムダ毛に悩まされることはほとんどありません。
永久脱毛のメリット
自己処理の手間が大幅に軽減される
永久脱毛を行うことで毛量が少なくなり、自己処理を行う回数が減ります。自己処理を行う回数や時間が減ることで自己処理が原因の肌トラブルを軽減することができます。特にカミソリによる自己処理は肌に与えるダメージが大きく、頻度が多ければそれだけ肌荒れや乾燥、色素沈着などの可能性を高めます。毛抜きは生えてきた毛が皮膚の下に埋まってしまう埋没毛を引き起こすこともあります。除毛クリームやブラジリアンワックスなども肌への負担が大きく肌荒れの原因となることもあります。永久脱毛をすることで手が届かない背中などの自己処理しにくい部位も気にする必要がなくなるというメリットもあります。
清潔に保つことができる
VIOやワキなど毛が密集している部位は、蒸れ・痒み・かぶれ・臭いが発生することがあります。しかし、永久脱毛を行うことで蒸れや臭いが軽減され清潔に保つことができ衛生的です。また、介護を受ける際にVIOの毛が多いと介護者への負担が多くなってしまうのではと不安や心配される方もいらっしゃいます。自力でトイレに行けなかったり、お風呂に入れなかったりと介護状態になった時、少しでも清潔さを維持したい方にもVIOの永久脱毛はおすすめです。
肌トラブルの改善や予防になる
永久脱毛をすることで、自己処理による肌トラブルがなくなり肌質が改善され、毛がなくなることで肌が綺麗に見え肌トーンが上がります。
永久脱毛のデメリット
永久脱毛を行うと元には戻せない
永久脱毛を行うと毛を再生するための組織を破壊するため毛が生えてきません。脱毛前の状態に戻すことはできないのです。特にうなじ、VIO、髭脱毛は形等好みがあるため、事前のカウンセリングだけではなく、施術時毎に脱毛したい範囲や形、自分の希望を施術者にしっかり伝え、よく相談しながら脱毛する必要があります。
脱毛時に痛みを伴う
脱毛は施術時に少なからず痛みを伴います。照射時の一時的な痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みを強く感じる場合もあります。まゆりなclinic名古屋栄では、ご希望に合わせて麻酔クリームを使用し痛みを軽減しています。
レーザー脱毛で肌が荒れることもある
脱毛は少なからず肌への刺激があるため、施術後に肌が荒れてしまう可能性もあります。軽い赤み程度でしたらそれほど心配する必要はありませんが、まれに火傷を負ってしまうケースもあるようです。脱毛施術後は肌が軽いヤケド状態になり、バリア機能が弱まっているため肌が乾燥しやすいです。保湿や冷却といったアフターケアをしっかり行うようにしてください。まゆりなclinic名古屋栄では、施術後に万が一肌トラブルが起こった場合でも、すぐに対応し責任をもって診療・治療を行いますのでご安心ください。その際の診察代金、薬代は無料です。
まゆりな式医療脱毛
まゆりなclinic名古屋栄は、あらゆる毛質・肌質に対応できるよう2種類の脱毛器を導入しています。一つはダイオードレーザーが出る蓄熱式のメディオスターモノリス、もう一つはアレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを使い分けることができる熱破壊式のエクセルHRです。まゆりなclinic名古屋栄の脱毛器はダイオードレーザーとアレキサンドライトレーザー、YAGレーザーの3種類を使い分けて照射することができます。いずれも日本の厚生労働省が承認した器械ですので安全性に関しても保証されています。また、脱毛器へのこだわりだけではなく、個人差のある毛質などの毛の状態や毛周期(毛の生え変わるサイクル)に合わせて、その方に合った適切な脱毛器を使い分けながら施術を行うことにこだわりを持って取り組んでいます。施術後に万が一肌トラブルが起こった場合でも、すぐに対応し責任をもって診療・治療を行います。
まとめ
特に大切なのはレーザーを使い分けられるクリニックかどうかです。最低でも、ダイオードレーザーとYAGレーザーを備えているほうが望ましいです。3種類のレーザーが同時に出る脱毛器もありますが、レーザーを使い分けられるわけではありません。使用している脱毛器を明示していない場合や、安い価格で医療脱毛をうたっている場合、エステでの脱毛のしくみと同じ光(IPL)脱毛を使用していることもあります。せっかく医療脱毛をするのであれば、しっかりと効果が出るレーザー脱毛が受けられるクリニック選びが大切です。