効果的に脱毛するベストな間隔は?<医師監修>
- 2022.8.4
脱毛を効果的に行うためには、「成長初期→成長後期→退行期→休止期」の4段階サイクルを繰り返す毛の生え変わる毛周期が密接に関係しています。高い脱毛効果が得られるのはこのうちの「成長期」の毛だけです。毛周期を考えずに脱毛すると効果が下がり、肌トラブルを起こす原因にもなります。効果的に脱毛するためには毛周期を理解し、毛周期に合わせた間隔で脱毛することが大切です。
目次
毛周期とは
「成長初期→成長後期→退行期→休止期」の4段階サイクルを繰り返す毛の生え変わる毛の周期を毛周期といいます。成長期を終えた毛が休止期に入ると引っ張ってもいないのに髪の毛やまつげが自然と抜け落ちます。毛周期によって体毛は日々生え変わり、毛周期が脱毛にも深く関係しています。高い脱毛効果が得られるのは「成長期」の毛だけだからです。退行期や休止期の毛にはほぼ無反応で脱毛してもほとんど効果はありません。
成長期
毛が成長して伸びる時期を成長期といいます。毛根の最下部にある毛球にある毛乳頭周辺の毛母細胞が分裂を繰り返し、毛乳頭の毛細血管から毛母細胞に栄養が送られることで毛が成長します。脱毛のレーザーはムダ毛に含まれるメラニンに反応して熱を生じさせ、毛乳頭を破壊しムダ毛が生えないようにします。成長期のムダ毛は毛母細胞が活発に活動するためメラニンの黒い色素が濃いため、レーザーが強く反応し、毛乳頭までしっかり熱が届き、破壊されやすく脱毛に最適な期間です。ただ、成長期の毛の量は全体の10%~15%ほどしかありません。そのため、全ての毛を脱毛するためには何回がお手入れする必要があります。
退行期
成長期の次が退行期です。毛の成長が止まる時期です。毛母細胞の活動スピードが遅くなり、ムダ毛が毛穴から抜け落ちる準備を始めています。皮膚の内部でくっついていた毛が離れやすくななり、毛が毛根から抜けやすく自然と抜けていきます。退行期では、毛母細胞の活動スピードが遅くなりメラニンの黒い色素が薄くなるためレーザーの反応が悪くなります。毛乳頭へしっかり熱が届かないため退行期は脱毛に適さない期間です。
休止期
毛が抜け落ちる時期を休止期といいます。完全に抜け落ちて毛穴がお休みする期間です。しばらくこの状態が続き、次の毛を生やす準備をした後再び成長期に突入します。毛の根っこが毛乳頭から完全に離れているためレーザーはほとんど反応しません。休止期も脱毛適さない期間です。成長期から次の成長期に突入するまで部位によって異なりますが、およそ2ヵ月~1年くらいのサイクルです。毛には1本1本毛周期があるため全てが揃うことはありません。施術の期間を空けることで成長期を迎える毛を順番に脱毛していくことが大事です。
なぜ成長期に脱毛を行う必要があるの?
メラニン色素が濃い
脱毛時に照射するレーザーは、毛の黒い部分のメラニン色素に反応するため色素が濃いほど脱毛効果がででやすいです。
レーザーを毛根に照射可能
退行期や休止期は毛が毛根から抜け落ちてしまった状態のため、レーザーを照射しても効果が得られません。そのため、再度成長期に照射し直す必要があります。成長期のうちにレーザーを照射することで、効率よく脱毛を進めることができます。毛周期は毛1本1本や部位で異なるため、成長期の毛に繰り返し脱毛施術を行う必要があります。毛周期の仕組みを押さえておくことで効率よく効果的に脱毛を受ることができます。
成長期は肌から毛が生えてくる時期
成長期は、毛が毛根と繋がった状態です。成長期に毛が肌の表面から顔を出し、成長に応じて毛根が活性化され深くなります。この時期にレーザーを照射するとしっかりと毛根に届き毛の基になる毛根の毛母細胞に作用することができ脱毛効果が高まります。
効果的な脱毛をするために毛周期の成長期を見分けることはできる?
脱毛機の光やレーザーは成長期の毛にしか反応しないため、成長期の毛を見極めて脱毛施術を受ければ、効率的に脱毛できるのでは?と考える方も多いかもしれません。実は、成長期や毛周期を完全に見分けることはできません。その理由は、人それぞれ毛1本1本で生え変わりの毛周期が異なり、成長期の毛の割合はムダ毛全体の10~15%、最大20%だけだからです。成長期の毛を見た目だけで判断することはできません。多くのクリニックではある程度毛が生えそろい成長期を迎えた毛が増えたと考えられる時期がどうかを目安に施術を進めています。
効果的に脱毛するベストな間隔
効率的に脱毛するためには、成長期の毛が生え揃っているタイミングで行うことが重要です。毛周期に合った脱毛間隔は、1~3カ月に1回がベストで少しずつ脱毛間隔をあけていきます。途中で間隔があいてしまっても問題はありません。逆に毛が薄くなり生えにくくなったタイミングで脱毛間隔を徐々にあけていくと効果的です。
ワキやVIO、男性では胸毛やヒゲなど思春期になると生えてくる毛は毛周期が長い場合が多く脱毛完了までには1年以上かかる場合がほとんどです。髪の毛を筆頭に、眉毛、まつ毛、鼻の下や手足の毛などもともと生えていた毛は比較的毛周期が短い場合が多く、脱毛効果が早く表れやすいといわれていま。
毛周期が乱れる原因
毛抜きによる自己処理
毛抜きで自己処理をすると毛根ごと抜いてしまうため、毛周期が大きく乱れてしまいます。脱毛効果が著しく低下するため、絶対に毛抜きで自己処理はしないようにしましょう。どうしても自己処理をする際は電気シェーバーで優しく剃毛することがおすすめです。
ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足や暴飲暴食などの不規則な生活習慣やストレスはホルモンバランスの乱れにつながります。ホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが活発になりムダ毛が濃くなったり、ムダ毛が伸びるスピードが速くなったり毛周期が乱れる原因となります。脱毛効果も下がるため、ホルモンバランスの乱れにも注意しましょう。脱毛効果を上げるためにも規則正しい生活習慣が大切です。
毛とホルモンの関係
毛はホルモンの影響を受けやすく、大人になって子供の頃に濃かった顔や背中の産毛が薄くなったり、妊娠や出産を機に髪の毛が薄くなったりといった経験のある方もいらっしゃるかと思います。人は男性ホルモンと女性ホルモンの両方を備え常にバランスが変化しています。男性ホルモンの中でもテストステロンの分泌が活発だと毛が濃くなる傾向にあります。ストレスや食生活の乱れなどで男性ホルモンの分泌が活発になるとムダ毛が濃くなる場合があります。
まとめ
脱毛と毛周期の関係性についてご説明いたしました。効率よく脱毛を行うために、毛周期に合わせて脱毛に通うことをおすすめします。一般的な脱毛方法で効果を発揮するのは「成長期」の毛であり、毛全体の約10%~15%しかありません。そのため、成長期になるまで待つ必要があり、脱毛の施術もこのサイクルに合わせることが大切です。また、毛周期は毛や部位、人それぞれで異なります。1回の施術で全ての毛を脱毛することはできないのはそのためです。
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カウンセリングは無料ですので、お気軽にご相談にお越しください。