乳輪の脱毛について<医師監修>
- 2022.5.20
目次
乳輪に毛がない人は脱毛する必要なし
乳輪の皮膚は、その周囲と比べて色素が濃いです。つまりメラニンが多くあります。
光脱毛もレーザー脱毛でも毛のメラニンだけではなくメラニンの黒色に反応するので、火傷のリスクも上がるのです。
そのため、乳輪にの毛を脱毛したい場合は、しっかり冷却し、エネルギーを調整して照射するのですが、元々毛がない部分にあえてリスクを冒してまで照射するものではありません。
(当然といえば、当然です。)
※ちなみに、レーザーがメラニンの黒に反応して、毛全体が熱を持ち、周囲の毛包細胞をやっつけて、新たな毛が生えないようにするというのが本来の脱毛施術の機序です。
乳輪を脱毛するときの注意点
熱破壊式の脱毛器のみでは、基本的に乳輪の毛を脱毛することは困難です。なぜなら、皮膚に火傷を来さないようにエネルギーを調整しなければならないからです。メラニンに反応して脱毛させる仕組みなので、皮膚の火傷が懸念されるからです。まゆりなclinicでは、基本的にははじめの回で蓄熱式である程度脱毛しているので、残った毛を熱破壊式の低エネルギーで照射する形になります。
蓄熱式のレーザーもメラニンに反応しますが、バルジ領域に熱を蓄えることを本体にしておりますので、熱破壊式に比べ皮膚が火傷しにくいのです。
そのため、乳輪の脱毛をする場合は、蓄熱式のほうが適しています。
乳輪を脱毛するときの痛み
照射部位の皮膚のメラニンが多いので皮膚にも反応します。そのため、他の部位よりやや痛みが強いです。
まとめ
乳輪の毛を脱毛したい場合は、蓄熱式の脱毛器で、しっかり冷却しながら脱毛することが望ましいです。熱破壊式の場合は、レーザーのエネルギー調整が難しいので、ある程度蓄熱式で脱毛後に、低出力で行うほうがいいのではないかと思います。
当然ですが、毛が生えていない又は毛が少なく、脱毛希望がない患者様には、リスクのことを考えるとレーザーまたは光を当てる必要はないと考えます。
文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴