マスクによる肌荒れの対策法!!<医師監修>
- 2022.8.5
新型コロナウィルスの感染拡大によって、マスクをつける日々が3年以上続いております。
「肌が敏感になった」「肌荒れしやすくなった」という方が非常に増えております。
また、夏の暑い時期マスクを着用していることで、さらに肌荒れが起きて困っている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、マスクによる肌荒れの原因と対策方法を紹介します。マスクによる肌荒れでお悩みの方は、本記事を参考に対策を講じてみてください。
目次
マスク荒れの原因① 乾燥が進行し、お肌が敏感になるため
マスクによる肌荒れをしてしまう原因の一つ目が【乾燥】です。
マスクを着用している間はお肌が潤うように感じるほどマスクの内側の温度は高くなりますが、マスクを外すと急激な温度変化が生まれます。
また、マスクを着用している間は湿度が高くムレている状態であっても、お肌の保湿にはプラスにはなりません。
それどころかお肌はマスクをつけることで、マスクをしてない時よりも<乾燥リスク>が高まっているのです。
どうしてなのでしょうか?
その理由は、マスクを外すことでマスクの内側の湿気が蒸発します。このときに肌の表皮層の下の角質層の含まれている水分も一緒に奪われることから、肌が乾燥しやすくなるのです。
マスクをすると肌が保護され、うるおいを保てるようなイメージをもつ方も多いことでしょう。
実際のところ、マスクは肌を外部の刺激から保護するのに役立っている面もあります。
しかし、マスクを外したときに生じる急激な温度変化や水分の蒸発により、肌はダメージを受けやすい状態になり、乾燥肌や敏感肌になります。
そのため肌荒れが起きやすくなる点も覚えておきましょう。
マスク荒れの原因② 摩擦による肌の<バリア機能>の低下
マスクによる肌荒れをしてしまう原因の一つ目が【摩擦】です。
マスクの着脱時や着用時のズレを治したり、口を動かして話したりすることでもマスクと肌に摩擦が生じています。
実は、それが肌への刺激となり、肌のバリア機能低下に繋がります。
しかも、マスク内は高温多湿の状態です。肌表面の角質層はお風呂に入ってふやけた時のように水分を吸収して膨らみ、バリア機能が低下した状態になっています。
その肌は、汚れが入り込みやすく、本来ならば刺激にならない物質が肌内部に入って炎症が起こるなど、肌へ悪影響を及ぼします。
また、マスクが肌に直接当たりやすい部位は、摩擦の刺激によって肌荒れが起きやすくなります。
お肌表面は角質に覆われており、外部刺激から肌を守る役割を担っています。
ところが、長時間のマスク着用によって、マスクが肌に対して摩擦が起き、外部刺激から肌を守るバリア機能が低下し、
ダイレクトに肌が刺激を受けてしまい、肌荒れを引き起こすという悪循環を招くことがあります。
わたしたちの肌というのは、複数層からできています。
一番上の部分が表皮といい、表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の順に4層構造となっています。
表皮は0.2㎜程度の厚さしかなく、角質層は0.01~0.02㎜程度の薄さしかありません。
それ程薄い表皮なので、摩擦を与えてしまうと、角質層にまで大きなダメージを受けることになります。
健康的な肌であれば、角質層には角質細胞が綺麗に並び、細胞同士の隙間は細胞間脂質というもので埋められています。
肌の内側から水分が抜けていって外的刺激から肌を守れなくなります。
肌が敏感な状態ですと 乾燥によって肌の状態は悪化し、赤み・かゆみ、カサつきやキメの乱れ、肌荒れ、吹き出物など、肌トラブルが頻発してしまう肌になってしまいます。
マスクの肌荒れ対策
正しいスキンケアで汚れをしっかり落とし保湿をする!
スキンケアの際に、肌の負担になる理由の大きな原因に、繰り返す洗顔があります。
洗浄料を使いながらの繰り返す洗顔は、肌にとって乾燥を促す行為です。
低刺激の、ダブル洗顔不要のクレンジングであれば、さっと拭き取るだけなので、簡単な上、肌負担を軽減できるのがよいところであり、肌にとっても嬉しいことです。
ダブル洗顔不要のクレンジングは、クレンジングと洗顔の両方が叶うので、メイクや汚れを落としつつも、肌負担が少なく、優しく洗い上げるのが魅力です。
洗顔後も、セラミド配合のものやヒアルロン酸など保湿に特化し、なおかつお肌に優しいものを使用してしっかり保湿をしてください。
肌の乾燥が進むとかさつき・ごわつきが起こりやすくなり、化粧乗りも悪くなったり肌荒れを引き起こします。
まゆりなクリニックでは、MT(メタトロン)とガウディスキンのスムースクレンズ、TAローションなどドクターズコスメを多数取り扱っております。
肌質に合わせてご提案させていただきますのでぜひお気軽にご相談ください。
適切なマスク選びをする
マスク内環境は、吐く息や汗などによって湿度が上がり、蒸れます。
まず大切なのは、適切なマスク選びとマスク内の温度・湿度のコントロールができることです。
摩擦や蒸れを軽減する対策として、ガーゼや柔らかいコットンの布を不織布の間に挟むだけでも、湿気を吸ってくれ、摩擦も軽減しますので、だいぶ違います。
蒸れてきたら、挟んだ布を時々交換したり、ガーゼ交換や挟むのが厳しいのであればマスク自体を交換するのでも違ってきます。
また、肌に当たる部分がシルクのマスクは、湿気を適度にとり快適な肌環境を作ってくれます。TPOに合わせてマスクを使い分けしてもいいでしょう。
正しいマスクを、正しく着用する
大きすぎるマスクは通気性がいいと思っている方が多いですが、それは勘違いです。逆にマスクの隙間から乾燥を招いてしまいます。
小さすぎるとマスクと肌との摩擦が大きくなり、肌に負担がかかってしまします。
今、つけているマスクが自分のサイズに合っているかどうか確かめてみてください。
・ノーズフィットで鼻の形にマスクがフィットしている。
・頬とマスクの間に隙間がなくフィットしている。
・長さが調節できる耳紐で、顔の大きさに合わせて長さを調節して、調節ができない場合は、耳紐を結んだり付け加えたりして調節したりして対策する。
以上のことを実践することで、摩擦による肌トラブルなどもさけることができ、なおかつしっかりフィットさせることで感染症対策が強化できます。
また、感染症対策としては、マスクを外す際もマスクの表面はウイルスなどが付着している可能性があるので、絶対に触れてはだめです。
また、外したマスクを保管する際、抗ウイルス加工などが施されているマスク入れに入れて保管します。
捨てる場合も、ビニール袋などに入れてビニール袋の口をしばってから捨ててください。この時も、マスクの表面は触らないように気を付けてください。
汗をかいたらこまめに拭く
雑菌の繁殖を防ぐためにも、汗をかいたらこまめにウエットティッシュなどで拭き取りを行いましょう。
ニキビや汗管腫などの予防にもつながります。
マスク日焼け対策
年中、365日紫外線は降り注いでいます。
紫外線を浴びると肌表面に炎症が起きたり、肌の奥のコラーゲンやエラスチンが破壊されるなどお肌には大きなダメージを受けます。
春夏はもちろんのこと、秋冬でもしっかり紫外線対策をしましょう。
まとめ
高温多湿の夏は、マスクによる肌荒れなどの肌トラブルが起きやすい季節です。
とはいえ、日頃から丁寧なスキンケアを心がけてみたりマスク選びを工夫するなど、しっかり対策することでひどい肌あれや湿疹、ニキビ・吹き出物などの肌トラブルを防ぐことができます。
できる範囲で対策を実践し、健やかな肌を保つようにしましょう。
そして、楽しい夏をお過ごしください。