ハイドロキノンの4倍の美白効果!?「シスペラ」とは<医師監修>
- 2024.8.3
目次
シスペラはハイドロキノンよりも効果が高く、副作用が少ない
日本では、シミの治療や美白ということでハイドロキノンが長年使われていますが、「肌荒れ、赤み、皮むけ、かぶれ、アレルギー」など高率で生じることが多く、使いにくさもありました。お肌の観察をしながら少しずつ使っていくという感じで、使ってみると案外使い勝手の悪い薬品でした。
そこで、これらのマイナスを解消したのがシスペラです。主成分はシステアミンです。従来、システアミンの臭いがきつくなかなか製品化できていなかったのですが、この臭いを抑えて製品化されたのがシスペラです。しかも効果はハイドロキノンの4倍高いとされています。
〇副作用が少なく使いやすい美白製剤
〇システアミンは母乳に高濃度で認められるアミノ酸
〇もともと人体の中に存在する成分で安全性が高い
〇高い美白成分と抗酸化作用を持ち合わせている
〇多数の論文で著名な効果が証明されている
こんな方におすすめ
✓肝斑、シミにお悩みの方
✓ハイドロキノンアレルギーの方
✓色素沈着にお悩みの方
✓脇や肘、膝、VIO、お尻の黒ずみが気になる方
✓自然な美白を目指したい方
✓レーザーなどのダウンタイムが気になる方
お顔以外に脇、肘、膝、VIO、お尻の黒ずみに効果があります
シスペラの主成分であるシステアミンは元々体内にあるアミノ酸の一種であるため、安全性の高い製剤です。お顔以外の黒ずみにも使用できます。
使用方法
シスペラの唯一の欠点といえば、やや特殊な使い方ということです。「お顔を洗う前に塗布する」ということが特徴的です。
〇お肌全体にシスペラを2~4プッシュ塗布してください。
〇最低15分置いた後、ぬるま湯で軽く洗い流し、しっかりと保湿をします。
〇より良い効果を保つために、日中も常に保湿をするように心掛け、SPF値の高い日焼け止めをご使用ください。
〇夜に使用した方が効果を早く実感できます。【翌日~数日後】(朝や昼間の塗布の場合は数週間後)
〇洗顔後、化粧水・乳液等でお肌を整えた後に塗布することもできます。
〇ファンデーションの上から塗布して、一緒にクレンジングをすることもできます。
※シスペラは浸透力に優れているため、皮脂分泌がしっかりされた状態での塗布が推奨されています。
敏感肌の方の使用方法
敏感肌の方は塗布時間を短めに使用します。
お肌が慣れるまでの最初の1週間は塗布後5分で洗い流してください。
特に問題がなければ、それ以降は塗布後10分で洗い流すようにしてください。
※お肌が慣れてきていると感じれば通常通り15分の塗布にしても構いません。
デリケートゾーンと目の周囲の使用方法
デリケートゾーン、目の周りは塗布後5分で洗い流してください。
なるべく粘膜につかないように注意して使用してください。
シスペラの使用上の注意点
・強い赤みや刺激が数日間経過しても残っている場合は使用を中止してください。
※通常は数日間で赤みや刺激感は軽減します。
・乾燥した肌に塗布すると刺激が強くなります。通常は洗顔する前に塗布をしますが、乾燥が高度の場合は、化粧水や乳液で保湿してからの塗布をおすすめします。
・レチノール系化粧品類を使用している場合は、1週間空けてからの使用をおすすめします。
・15~30℃で保存してください。
よくある質問
Q.シスペラの中のシステアミンの安全性は大丈夫ですか?
A.元々体内にあるアミノ酸の一種です。そのため安心してご利用いただけます。
Q.シスペラが使用できない部位はありますか?
A.基本的にどんな場所でも使用できますが、粘膜はお避けください。
塗布時間に関しては、目の周囲やデリケートゾーンの場合は、塗布時間を通常より短く(5分)して使用することが一般的です。皮膚が慣れてきたら他の部位と同様に15分の塗布で構いません。
Q.シスペラが使用できない人はいますか?
A.過度な敏感肌の方や妊娠・授乳中の方は控えた方が良いでしょう。
Q.シスペラを使用するにあたり日常生活で注意することはありますか?
A.シスペラを使用するかどうかにかかわらず、保湿と紫外線対策(日焼け止めなど)は必ずするようにしてください。
まとめ
シスペラは独特な使用方法ですが、1日15分のケアで大きな副作用がなく、美白を目指せる製剤です。
最近は、ピコレーザーとの組み合わせで使用する方が多く、ピコレーザー単独よりも早くシミ・くすみ・肝斑が治っています。シミ治療のホームケアでは一押しの製剤です。