ニードル脱毛ってなに?<医師監修>
- 2022.6.12
目次
脱毛の種類
一般的な脱毛方法には「ニードル脱毛」、「光脱毛」、「医療レーザー脱毛」の3種類があります。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は電気が流れる細い針を毛穴一つ一つに挿入し刺した針に一瞬電気や高周波を流すことで毛根の細胞にダメージを与えます。毛を作る毛乳頭を破壊するため脱毛施術の中で永久脱毛が可能な方法です。ニードル脱毛の主な方法は「絶縁針脱毛」、「ショートウェーブ法」、「電気分解法」、「高周波針脱毛」、「ブレンド法」などがあります。「絶縁針脱毛」は、非常に細い脱毛専用のステンレスチップを毛穴から毛根に沿って挿入し、毛根の周囲組織だけを破壊します。針先以外の皮膚に触れる部分は電気を通さない絶縁状態になっており、皮膚表面などのトラブルもなく、毛根だけを狙うため肌へのダメージが少ない方法とされています。「ショートウェーブ法」は、プローブ(電極)を毛穴に挿入し、高周波を流すことで毛根部分にダメージを与えます。高周波を流す時間が1本あたり約0.03~0.06秒と短く、痛みも少ない施術です。「電気分解法」は、毛穴に刺した針に直流の弱電流を流し電気分解作用でできるアルカリ液(水酸化ナトリウム)によって毛根を溶かします。ニードル脱毛の中で最も古い方法で効果も立証されていますが、毛1本の処理に1分以上かかりその間強い痛みに耐える必要がり、強いアルカリという性質から火傷や色素沈着のリスクも高いといわれています。現在ではあまり使われない方法です。「高周波針脱毛」は、毛穴に刺した針に高周波の電気を流し毛根部分のタンパク質を凝固し機能させなくする方法です。ニードル脱毛の中では痛みが少ないです。高周波針脱毛は「フラッシュ脱毛」と「スーパーフラッシュ脱毛」の2種類があり、「スーパーフラッシュ脱毛」のほうが施術を短時間で終えることが可能です。ただ、確実に毛根を狙い短時間で施術が必要なため高い技術が求められます。「ブレンド法」は、コンビネーション法とも呼ばれ、「電気分解法」と「フラッシュ法」の良いところを組み合わせた方法です。高周波法で拾いきれなかった毛根も電気分解法で補え、あらゆる毛質にも対応できます。
ニードル脱毛のメリット
ニードル脱毛は一本一本の毛根の細胞を確実に破壊するため脱毛効果が高いと言われています。施術直後から毛が抜け落ち、そこからは毛が生えてこなくなります。ニードル脱毛は、レーザー脱毛では難しい髭・眉の細かなデザイン脱毛、毛の間引きやぼかしといった毛量調整、毛根が黒くない白髪、数本程度の残毛の脱毛も可能です。レーザー脱毛などで毛がかえって太く濃くなる「硬毛化」が生じた際にもニードル脱毛が効果的です。また、レーザーでは火傷の可能性が高くなる乳輪周辺や日焼けした肌、色素沈着などの肌色が濃い部分にも肌色や肌質による影響を受けないニードル脱毛での脱毛が可能です。現在では一部の医療機関だけで行われている施術です。
ニードル脱毛のデメリット
ニードル脱毛は、毛穴に直接針を刺して電気を流すためレーザーや光脱毛と比較して刺激や痛みが強いです。施術時に針に血液が付着する可能性があるため感染症の採血検査や使用する針代など施術以外の代金が発生する場合があります。医療機関でのニードル脱毛は0.25~0.5秒間電気を流すだけですが、それでも施術時は強い痛みを伴います。ニードル脱毛は、毛穴一つ一つに針を挿入して施術するため肌の炎症などのトラブルが起きやすく、施術時間もかかり広範囲の脱毛にはあまり適しません。ニードル脱毛は成長期の毛に施術を行うため毛を1~5mm程度伸ばす必要があり手間がかかります。また、他の脱毛と比較して費用がかかります。
ニードル脱毛がおすすめの方
・痛みに強い方
・ピンポイントの脱毛の仕上げ
・硬毛化した毛を脱毛したい方
・完璧に近い永久脱毛をしたい方
・部分的に丁寧にデザインしたい方
・ホクロやタトゥーにある毛を脱毛したい方
ニードル脱毛より痛みが少ない方法で脱毛したい方は、光脱毛と医療レーザー脱毛がおすすめです。
光脱毛
光脱毛は医療機関以外でも施術ができるためエステサロンを中心に行われています。光脱毛は短時間で広範囲に施術が可能です。1回あたりの価格も安いため、まとまったお金が用意できない方にも人気です。光脱毛は、光の出力が低いため効果が得にくく施術回数や年数が多くなります。光脱毛と医療レーザー脱毛の違いは脱毛効果です。光脱毛は毛根にダメージを与えることはできても、毛母細胞を完全に破壊することはできません。光エネルギーダメージで一時的に毛が生えてこなくなりますが、しばらくしてダメージから回復した毛母細胞から毛は生えてきます。光脱毛は、色への反応で毛を処理する仕組みのため、日焼け肌や毛を剃った直後の肌への施術はできません。
一方で、医療レーザー脱毛は毛母細胞を完全に破壊することができる脱毛です。
一度破壊された毛母細胞からは毛は生えてきませんから、永久脱毛の効果があると言えるのです。
医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛は、黒い色素にだけ反応するレーザーを使った脱毛方法です。レーザーを照射するとムダ毛に反応して熱が生じ、発生した熱によって毛根が破壊されるため最終的に毛が生えてこなくなります。ニードル脱毛と比較して、痛みは少なく広範囲への照射ができスピードが早いです。また、光脱毛と比較して医療機関でしか使用ができない高出力のレーザーで脱毛を行うため施術回数や年数が少なく効果が得やすいです。広範囲に施術ができ、1回あたりの施術時間が短時間で済む点は光脱毛と共通しています。医療レーザー脱毛はレーザーの出力が高いためVIOなどのデリケートゾーンは光脱毛よりも痛みを感じやすいです。医療機関では麻酔クリームなどで痛みを軽減することも可能です。万が一お肌のトラブルが起こった場合も医師の診察をすぐ受けることができ安心です。医療レーザー脱毛は現在では永久脱毛の主流となっています。
まとめ
脱毛の方法、特徴、メリットやデメリット、効果は様々です。ニードル脱毛のメリットは、施術により毛根から毛を除去することで永久的な脱毛が可能なことや白髪も脱毛できる点ですが、施術時の強い痛みや価格が高いこと、施術者の技量によって大きな差ができる点はデメリットです。ニードル脱毛のデメリットを避けたい方や安全性や脱毛効果、費用や痛みなど様々な点で総合的に考慮すると医療レーザー脱毛がおすすめです。効果や金額、施術の痛みなどを検討した上で最適な脱毛方法をお選びください。
まゆりなclinic名古屋栄では無料でカウンセリングを行っております。不安なことや疑問などがありましたらお気軽にご相談ください。不安が解消されるまでゆっくり時間をかけてしっかりご相談いただけます。