ニキビ跡、毛穴をどうしても治したい!CO2フラクショナルレーザー(炭酸ガスレーザーフラクショナル)の威力<医師監修>
- 2023.9.3
目次
CO2フラクショナルレーザー(炭酸ガスフラクショナルレーザー)とは
CO2フラクショナルレーザー(炭酸ガスフラクショナルレーザー)とは、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)の機器を使った治療です。波長が10,600nmで、水に反応する特徴を有します。ほくろやいぼを切除する場合に非常に有効なレーザーですが、それ以外にもフラクショナルレーザーとして使用することもできます。毛穴の開きやニキビ跡の凹凸、小じわなどの改善が期待できます。ダーマペンやピコフラクショナルレーザーやポテンツァやシルファームなどをしてみたけど、あまり効果を認めなかった方にも一度試していただきたい施術です。
CO2フラクショナルレーザーはこんな方におすすめ
✓ニキビ跡が目立つ方
✓毛穴が目立つ方
✓小じわを治したい方
✓肌の若返りがしたい方
✓ピコフラクショナルレーザーやその他のレーザーで満足できない方
✓ポテンツァやシルファームで思った通りの効果が出なかった方
そもそもフラクショナルって何?
フラクショナルレーザーと聞くと、最近ではピコレーザーによるピコフラクショナルなどが広く知られるようになってきました。後述しますが、フラクショナルレーザーには、大きく分けて2種類あります。アブレイティブレーザーとノンアブレイティブレーザーです。
いずれにも共通することとして、点状にレーザーを照射して、皮膚にわざとダメージを与えて、自身の皮膚再生・修復を促す治療です。2000年代後半から実用化され、皮膚が若返るということで画期的な治療として注目されるようになりました。日本以外では、たるみや小じわやリジュビネーション(若返り)を目的に使用されることが多いのですが、日本では、毛穴治療やニキビ跡治療で使われることが多くなっています。
アブレイティブレーザーとノンアブレイティブレーザー
CO2レーザーやエルビウムヤグレーザーなどののフラクショナルは、アブレイティブレーザーになります。一方、ピコフラクショナルレーザーや、フラクセル、アファームなどはノンアブレイティブレーザーの仲間になります。
CO2フラクショナルレーザーでなぜ肌が若返るのか?
点状に無数のCO2レーザーを照射
↓
損傷した肌の創傷治癒による力を利用します。
↓
・線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成の促進
・皮膚組織に熱組織を与え柔らかくする
・熱変性により引き締め
・蒸散により皮膚の創傷治癒を利用し、新鮮な肌組織を作り、ニキビ跡や毛穴の開きを改善
・一回の施術で10~15%の皮膚を入れ替え
CO2フラクショナルレーザーのデメリット
痛み
塗る麻酔はしますが、アブレイティブレーザーなので痛みは伴います。エネルギー量にもよりますが、アグレッシブに施術をしようとするとエネルギー量を多くするため痛みは増します。
赤み
施術後に赤みを伴います。こちらもエネルギー量にもよりますが、少ないエネルギーで行えば、翌日には引いていることもあります。
斑点
施術後、CO2フラクショナルレーザーが当たった部分が焦げのような形で小さな無数の斑点で残ります。その後、1週間前後でかさぶたになり剥けます。
色素沈着
アブレイティブレーザーなので、表面を傷つけることになります。施術後のスキンケアをしっかりしていないと色素沈着を起こす可能性があります。保湿剤や日焼け止めは必ず塗るようにして、こすったり、刺激したりするようなことはしないようにしてください。
CO2フラクショナルレーザー施術の流れ
カウンセリング、医師診察
肌診断にて現在の状況を確認してや今まで施術された内容をお伺いいたします。
医師の診察でCO2フラクショナルレーザーが適応があれば、施術可能になります。
施術
お顔全体に塗る麻酔を塗ります。その後、CO2フラクショナルレーザーを行います。エネルギー量などは、お肌の反応を見て調整します。
施術後
スキンケア方法や、施術後の注意事項などを説明させていただきます。
合わせてするとおすすめな施術や薬剤
C-OPERA
エレクトロポレーションとソノフォレーシス(超音波導入)とクライオシステムが合わさった治療器です。CO2フラクショナルで火照ったお肌に行うと鎮静と保湿がもたらされ、修復が増します。
幹細胞上清液
CO2レーザーで微細な穴が開いた状態の部分に幹細胞上清液を塗り込むことで、深部まで浸透し、お肌の再生が活発化し、ニキビ跡や毛穴の開きが改善されます。
まとめ
CO2フラクショナルレーザーは以前からある治療法です。ポテンツァやシルファームで思い通りの効果が出なかった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中で毛穴治療やニキビ跡治療をなるべく効率的に、しっかり治したいと思う方も多いと思います。ダウンタイムやその後の色素沈着などのリスクにご納得いただける方にはCO2フラクショナルレーザーがおすすめです。