脱毛後の毛嚢炎~副作用の原因と対策~ <医師監修>
- 2022.4.30
目次
脱毛後の毛嚢炎の原因
脱毛による4大副作用のコラムにも書かせて頂きましたが、医療脱毛でもエステ脱毛でも毛嚢炎になることはあります。
その原因としては、以下のようなものがあります。
原因①
レーザーが、肌のバリア機能まで一時的に弱らしてしまうから。
レーザーは、黒に反応して、毛または、周囲のバルジ領域を弱らせる又は破壊するのですが、その部分をピンポイントに照射できるわけではありません。皮膚表面近くにいる免疫細胞の機能も一時的に阻害してしまう可能性があるのです。そのことにより、細菌が、毛穴に入り込んで炎症を起こし、ニキビのような毛嚢炎を起こしてしまうのです。
原因②
乾燥
脱毛レーザー照射後は、お肌が乾燥します。乾燥すると、お肌が荒れます。すると、細菌が入り込みやすくなり、毛嚢炎を引き起こしやすくなります。
対策
①予防
まずは、毛嚢炎にならないように予防することが大切です。肌を清潔に保ち、保湿クリームなどで保湿を行ってください。お肌が汚いと、細菌が繁殖しやすくなりますので、脱毛した後、特に1週間は、清潔に保つことを心がけてください。保湿することで皮膚のバリア機能も保たれます。
②治療
予防はしたけど、毛嚢炎になってしまった場合には、軽度であれば、清潔、保湿を心がけて様子を見るのもありです。しかし、あまり治りそうにないような毛嚢炎に関しては、何らかの対処が必要です。一般的には、抗生剤の内服または、外用剤で様子を見ることが多いです。
ケロイド体質の方は注意してください。
ケロイド体質の方は、毛嚢炎を生じた部分にケロイドができてしまう場合があります。その場合、あらかじめ脱毛施術の前に毛嚢炎ができないように抗生剤の内服をする場合もあります。ですから、受診時にケロイド体質であることをカウンセリング時にお伝えください。
【まとめ】
脱毛すると、毛嚢炎を起こすことがあります。脱毛後は、清潔・保湿に努めてください。医療機関であれば、毛嚢炎になった場合の治療もできますし、薬を使った予防もできますので遠慮なくご相談ください。
監修:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴