肌診断器NeoVoirⅠPLUSが重要な理由<ニキビ編>
- 2024.6.8
目次
肌診断器NeoVoirⅠPLUSはニキビ治療に必要
ニキビには原因があります。過剰に分泌された皮脂にアクネ菌が感染し、膨らんだニキビを形成し、赤くなることでニキビができるという流れが一般的です。
しかし、どの段階が主に成因となっているかはひとによって異なります。これを肌診断器でどの原因が主に寄与しているかを考え、治療をすすめていく必要があるのです。
ニキビの原因がわかる
NeoVoirⅠPLUSのUV画像でポルフィリン量が測定できます。ニキビ菌(アクネ菌)が発生するポルフィリンの量でアクネ菌のニキビに対する影響の程度が分かります。
菌が少なくなっていれば抗生剤が効いていることが考えられ、使用中の抗生剤を継続することになります。
そうでなければ抗生剤を変更することもあります。
ポルフィリンが少ない場合は、アクネ菌ではなくニキビダニが関与していることもあり、抗生剤ではない薬剤に変える必要があります。皮脂が非常に多い場合は、主に肌質改善を最優先にすることもあります。イソトレチノイン内服も考慮しなければならないかもしれません。逆に異常に乾燥していることもあり、その場合は、適度の保湿を目標に治療を開始することもあります。
ニキビ治療の3段階の手助けとなる
ニキビ診療においての最終目標は「キレイなお肌にする。」です。今あるニキビを治しても新しいニキビができれば総数は同じになってしまいます。そしてその間にニキビ跡がどんどんできればむしろ見かけ上は悪くなってしまうのです。つまり、「今あるニキビの治療」に加え、「予防」「ニキビ跡治療」も合わせて治療していく必要があるのです。その3つの段階においてNeoVoirⅠPLUSは必要になります。
ニキビ治療の経過がわかる
ニキビ治療においてはNeoVoirⅠPLUSで治療経過を知ることが非常に大切になっていきます。ライムライトやピーリング、レーザー治療がどれほど効果があるか、患者様に合っているかどうかは感覚では分かりません。単に、ライムライトを当てるだけ、ピーリングをするだけでは、治療がうまくいかない場合も多くあります。前後の違いを定量的に評価する必要があります。皮脂の量やポルフィリン量の変化とニキビの改善具合を見て次の治療法を考えていきます。ニキビ跡の場合、徐々に治っていくものです。すぐに治るわけではないので、長期的な視点で改善しているのかどうかを評価する必要があります。
まとめ
ニキビ診療においてまずは原因が何であるかが重要です。通常のニキビであれば「皮脂の過剰分泌→毛穴の詰まり(白ニキビ、黒ニキビ)→アクネ菌の感染→赤ニキビ」の流れですので、ベピオゲルやディフェリンゲルなどで皮脂を皮膚の外に出し、抗生剤で菌の繁殖を防ぐということで、ニキビが治っていきます。(正確に言うと、治るのが早くなります。)
また難治性のニキビの場合は、単純にそれだけでは説明できないことがあり、その場合は、ニキビダニが原因であったり、異常乾燥が原因であったりします。そのことで治療法が大きく異なることがあります。
ニキビを治すということは、「ニキビを予防する」「できているニキビを治す」「ニキビ跡を治す」の3点がそろって徐々にキレイなお肌になっていくのです。この3点においてNeoVoir I PLUSが重要な役割を果たすのです。当院では、ニキビ診療においてNeoVoirⅠは欠かせないツールになっております。