医療ハイフとエステハイフの違いって?違いをわかりやすく解説します!<医師監修>
- 2022.10.13
メスを使わず顔のたるみ改善や痩身効果が期待できる切らないリフトアップとして人気のハイフ(HIFU)は、肌に超音波を照射しシワやたるみなどが改善できる施術として大変人気です。ハイフの施術は医療ハイフとエステハイフの2種類があり、それぞれで特徴や効果が大きく異なります。医療ハイフとエステハイフの違いについてわかりやすく解説します。
目次
ハイフ(HIFU)
ハイフ(HIFU)は、High Intensity Focused Ultrasoundの略称で、日本語で「高密度焦点式超音波」といいます。皮膚にはダメージを与えることなく、メスを使わずに皮下組織やSMAS筋膜に超音波を一点に集中させ、表面の皮膚を火傷させずに熱で引き締める仕組みで、肌のたるみを根本的に改善する治療法です。熱変性を多数生じさせることで筋膜組織の再構築を促し、大量のコラーゲンが生成されることにより、ダウンタイムといったリスクを負うことなく、さらなる引き上げ効果を得ることができます。施術後は赤みや火照り、むくみが出る場合もありますが、直後からメイクが可能で日常生活にほとんど支障はありません。ダウンタイムなくたるみなどを改善したい方に特におすすめです。
医療ハイフとエステハイフの違い
使用する機器の違い
医療ハイフは高密度焦点式超音波のハイフを使用します。皮下組織やSMAS筋膜に超音波を一点に集中させ照射します。高い出力で照射するため効果が期待できるものの、同じ場所へ何度も当ててしまうと火傷などのリスクが高くなります。火傷などのリスクを防ぐためにも解剖学的構造を理解した経験のある医療従事者から施術を受けることが大切です。エステハイフは蓄熱式のハイフを使用します。脂肪や筋膜へ効果的な量の熱を蓄積させていく仕組みです。医療用で用いられている高密度焦点式超音波のハイフよりも操作がしやすく火傷のリスクが少ない機器を用います。
施術者の違い
医療ハイフは必ず解剖学的構造を理解した経験のある医療従事者が施術を行います。高出力のハイフを使い肌への負荷や負担、肌トラブルを考慮した上で適切な部位に照射するため、技術が必要だからです。エステハイフは医療従事者ではなくエステティシャンによる施術です。
出力の違い
ハイフは、もともと前立腺肥大症や前立腺がんなどの治療に使用されてきた機器を美容医療に転用したものです。医療ハイフとエステハイフでは機器の出力に違いがあります。医療ハイフは医師が常駐し医療従事者が患者さんに合わせて適切な出力で施術を行います。高出力でSMAS筋膜層までしっかりと大きい熱を与えることができ、高い効果が期待できます。ただ、適切な出力調整を行わずに施術すると火傷や神経損傷などの危険があるため、経験豊富な医療従事者による取扱いしか認められていません。エステでは医師が不在のため高出力の機器を使用することができません。エステハイフは医療従事者ではないエステティシャンでも施術ができるよう低出力のため痛みは少ないですがSMAS筋膜層まで熱が届きにくいと言われています。
効果や持続期間の違い
医療ハイフの方が高出力の医療機器を使用し肌の奥深い部分にまで高密度の超音波を一点に集中させて照射することで皮下組織とその下層の表情筋の間にある肌の土台となるSMAS筋膜に直接働きかけるため変化を実感しやすいです。エステハイフはSMAS筋膜まで熱が届きにくいため、効果の実感は医療ハイフに比べると緩やかです。より大きな変化を実感したい方は医療ハイフの施術がおすすめです。医療ハイフの効果の持続期間は一般的に6カ月〜1年といわれています。一方、エステハイフの効果の持続期間は1〜2カ月程度といわれています。医療ハイフに比べると効果の持続期間が短く、持続的な効果を求めるには医療ハイフよりも短い間隔での施術が必要です。
施術料金の違い
医療ハイフとエステハイフでは機器や出力が違うため効果や持続期間が異なります。医療ハイフは一度の施術で大きな変化や効果を実感できるため、施術料金はエステハイフより高い場合が多いものの持続期間も長いため長期的な目で費用を考えると場合によっては医療ハイフの方がお得になる場合もあります。効果が緩やかなエステハイフの方が1回の施術は安く受けることができますが、効果を得るためには高頻度で通って施術を受ける必要があります。何度も施術を受けるため、結果として高い費用がかかってしまう場合もあります。
安全性の違い
ハイフは副作用やダウンタイムはほとんどありませんが、施術後に皮膚の火照りや軽い火傷、乾燥などが生じる場合があります。医療ハイフは万が一肌トラブルがあった場合も医師が常駐しているためすぐに対処してもらえ安心です。エステでハイフを受けると何かトラブルがあった場合に適切な対処ができないリスクがあります。
効果を実感したいなら医療機関でハイフを受けるのがおすすめ
ハイフは本来医療行為にあたり、医療従事者による扱いしか認められていません。ハイフによる変化や効果をしっかりと実感したい方は、専門的な知識や技術を持つ医療従事者が施術を行うクリニックで、適切な施術を受けることをおすすめします。エステハイフは医療行為にあたらない機器を使用し低出力で照射するため痛みを抑えられ比較的料金もリーズナブルで施術を受けることができますが、効果の実感は緩やかです。一方で、リスクも多く独立行政法人国民生活センターの2017年3月2日公表のデータによるとエステハイフの施術で顔の感覚神経や運動神経が傷んでしまうことで一時的に感覚が鈍くなり、完治するまでに1年ほどかかってしまったような神経損傷や熱傷などのトラブルの相談を受けている実例があります。消費者庁によると10年間で77件(2022年現在)もの事故報告もあったといわれています。解剖学に基づき照射ができる医師や看護師が不在のエステサロンでは、このようなトラブルが発生する場合も考えられます。トラブルがあった際に医療従事者がおらず診察や治療などの対応ができないため注意が必要です。効果だけではなく、安全面から見ても医療ハイフがおすすめです。
まゆりなclinicのハイフ(HIFU)治療
まゆりなclinicでは、最新医療HIFUのNewダブロを導入しております。NEW ダブロは、世界初の医療用HIFU(超音波)とRF(高周波)の同時照射が可能です。RFとは温熱効果があり、引き締め効果があります。HIFUだけでも十分効果があるNewダブロですが、RFの効果もあるので引き上げと引き締め効果のダブルで効果を実感していただきたいです。まゆりなclinicの医療ハイフは、専門の技術や医療知識を持ったベテランの医療従事者が施術を行い、料金と施術のクオリティを高いレベルで維持しています。お一人おひとりの肌の状態を丁寧に確認し、患者さんと十分に相談しながら治療方針を決定し、出力調整など安全性にも十分配慮しています。万が一肌トラブルがあった場合も診察し迅速に対応、適切な治療を行います。
まとめ
ハイフによる施術は本来医療行為です。医療ハイフとエステハイフには料金だけでなく効果や出力、安全面においてさまざまなメリットやデメリットがあります。どちらでハイフを受けるかメリットやデメリットを理解した上で施術することが大切です。
まゆりなclinicでは、美容医療が初めての方も来院しやすいアットホームな雰囲気作りを心掛けています。脱毛やハイフなどの美容治療だけでなく、お肌の悩み・病気の相談など何でもご相談いただけます。カウンセリングは無料ですので気になる方はお気軽にお問合せください。