ボライトでもちもち肌になれる!?<医師監修>
- 2023.8.4
目次
ボライトとは
正式名称は、「ジュビダームビスタ ボライト XC」といいます。ヒアルロン酸では世界シェアトップのアラガン社の製剤です。肌質改善を目的とした新しいヒアルロン酸製剤です。肌の保湿、ハリ(弾力性)、ツヤ、小じわの改善が期待できます。1回の治療で4~9か月間効果が持続するのでコストパフォーマンスにも優れています。これまでのヒアルロン酸製剤は、ボリュームを増やしたり、形成したり、リフトアップする目的で使われましたが、ボライトは、全く違うコンセプトで主に肌質の改善を行い、自然なアンチエイジングを目的とした次世代のヒアルロン酸製剤です。
これまでの治療で思い通りに肌質が改善しない方の次の一手として非常に有効な製剤です。
そしてアラガン社のジュビダームシリーズはすべて厚労省の承認を得たヒアルロン酸なので安心して治療をすることができます。
ボライトはこんな方におすすめ
✓乾燥肌の方
✓小じわが気になる方
✓お肌にハリや弾力が欲しい方
✓レーザーや光治療で満足できない方
✓もっちり肌、ぷるぷる肌になりたい方
✓首の横じわをなくしたい方
✓スキンケアの時間を短縮したい方
✓即効性の治療をしたい方
✓長期的な効果を期待したい方
✓安全なヒアルロン酸製剤で治療をしたい方
ヒアルロン酸の働き
元々、ヒアルロン酸は人体の中に存在おり、特に皮膚や関節内にたくさん存在していることはよく知られています。それぞれ役割として皮膚の保湿や関節の動きをスムーズにする潤滑液のような役割をしていますが、美容に使われるヒアルロン酸はヒアルロン酸を架橋し、硬めにしてあります。なので、ボリュームを出したり、額、鼻、顎、頬などの形成することに使われてきました。元々、身体にある成分であるため安全性が高いということで広く使われるようになったのです。
そして水分を引き寄せる作用が強いことが知られています。1gのヒアルロン酸が保持できる水分は6Lとも言われています。ボライトはその保湿作用を利用したヒアルロン酸製剤です。
ボライトの作用機序
皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。真皮は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などからできており、肌のハリや弾力を保つのに重要な役割をしています。加齢によりコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少し、それに伴い皮膚の水分量が減り、弾力がなくなります。ボライトは、その真皮に注入することで、皮膚の水分量をアップし、弾力、ハリやツヤの改善ができます。
ボライトと今までのヒアルロン酸との違い
ボライトと今までのヒアルロン酸は、大きく役割が異なります。下の表でまとめておきました。
ボライトを注入する場所と量
①額 1cc ②両頬 2cc ③鼻下 0.2cc ④首 1~2cc
首のじわにも効果あり
今までの治療で、首の横じわが改善する治療はあまりなかったのですが、ボライトは適応があります。リジュランなどと組み合わせても非常に効果的です。
※リジュラン:組織再生物質であるポリヌクレオチドによるスキンヒーリングフィラー
注入時の痛み
注入する部分に表面麻酔をします。15~20分程度、塗布してから施術を開始します。何度か刺しますが、針はかなり細いものを使うので痛みは、かなり軽減されます。(患者様によっては、ほとんど痛みを感じない方もいらっしゃいます。)
ダウンタイム
当日のお化粧は控えて下さい。翌日からお化粧は可能です。軽度のむくみと針を刺した周囲に皮下出血(内出血)を起こすこともありますが、お化粧で隠せる程度です。注射痕は、2~3日でほぼ消えますが、内出血をした場合は、長くても2週間前後で消えていきます。
効果が出るまでの時間と持続時間
ボライトは、翌日から保湿されている感じはありますが、本格的に効果を実感するのは、施術後2週間程度からになります。その後、肌のキメは約4ヵ月程度、保水効果は約9か月程度持続します。注入頻度としては、6~8ヵ月に1回程度がいいと言われています。
ボライトと相性がいい施術
リジュランや、マイクロボトックス、IPL治療(光治療)、レーザー治療、HIFU(ハイフ)などは非常に相性がいい施術と言えます。
リジュラン
細胞を活性化し、若返らせることで、しわやニキビ跡、傷跡のような肌トラブルを改善する治療です。2週間に1回行い、4回を1クールとして施術を行うと、効果を実感します。
マイクロボトックス
マイクロボトックスのメカニズムは完全には解明されていません。お顔全体に注射すると、毛穴が引き締まり、ハリやツヤが出ることが知られています。汗腺や脂腺に作用し、汗腺や脂腺が委縮することで、真皮が引き締められるのではないかという機序が考えられています。
IPL治療(光治療)
ボライトで肌質を改善した状態でライムライトやフォトフェイシャルなどのIPL治療(光治療)やピコレーザー治療などを行うと非常に効果的です。IPL治療やレーザー治療は、元々、肌の状況が良くないと、炎症後の色素沈着や再発のリスクが高くなります。肌の状態をボライトで改善してからのIPL治療やレーザー治療は非常に効率的です。

ピコレーザー

ライムライト
HIFU(ハイフ)
HIFU(ハイフ)もボライトと相性が良い施術です。どちらもお肌の引き締めを目的にした治療です。同日にする場合は、HIFU(ハイフ)の後にボライトをおすすめ致します。ボライトを先にした場合は、2週間程度空けてからの施術をおすすめ致します。

Newダブロ
ボライトを注入するクリニックの選び方
ボライトは独特な注入方法で行います。安全に行うためには、講習を受けていることが必須ですが、経験豊富なドクターがいるクリニックで行うことをおすすめします。ちなみにまゆりなclinic名古屋栄は、名古屋で有数のボライト注入クリニックですのでご安心ください。
まとめ
ボライトは、今までのヒアルロン酸とは違う役割の新しいヒアルロン酸製剤です。一般的なヒアルロン酸製剤は、形成したり、ボリュームアップやリフトアップ目的に利用されていますが、ボライトは保湿をメインに、小じわの改善やハリを取り戻す目的で使われます。肌質を変えたいけど、今までの治療では満足できない方や、小じわが気になる方、すぐにもっちり肌になりたい方にはぴったりの治療だと思います。是非お試しください。