ヒト幹細胞培養液~エクソソームって?~<医師監修>
- 2022.6.13
今、最も安全性の高い「次世代アンチエイジング成分」として美容業界の中で注目を集めるヒト幹細胞培養液。
細胞を活性化し、美白やしわ改善やニキビ、抗酸化作用をもたらし さらには髪悩みにもアプローチできることから人気を集めています。
目次
幹細胞とは
幹細胞は大きく分けてヒト幹細胞・植物幹細胞・動物幹細胞の3種存在します。
この中でもヒト幹細胞培養液は、美容効果を求める方に特にお勧めです。美容効果を求める方に特にお勧めです
①ヒト幹細胞
人間の体は約37兆個の細胞が集まって構成されており、この細胞一つ一つを生み出しているのが幹細胞です。
ヒトの皮下脂肪から採取したヒト幹細胞を培養する際に抽出した上澄み液のことで、
その幹細胞から分泌される「脂肪由来幹細胞培養液」には、アンチエイジングに効果的な成長因子やサイトカイン、インターロイキンやSOD等の酵素の生理活性物質などがたくさん含まれております。
人が本来持っている細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの細胞外タンパク質成分が豊富に含まれており、
しわ改善・美白・抗酸化作用、たるみ改善に発毛・増毛に対して効果が期待できます。
また、再生医療や美容の分野で組織再生に効果的とされ今後期待されている有用成分です。
細胞そのものを刺激し、肌を底上げしてくれるものなのであらゆる肌悩みに万能なところが最大のポイントです。
②植物幹細胞
植物由来の幹細胞は、茎の付け根や種子の胚など、植物の中でも細胞分裂が活性化している部分から採取した成分であり
ヒト幹細胞より多くの美容効果は持たないものの、植物幹細胞の一番の特徴は、高い抗酸化作用と保湿効果です。
アレルギー作用も少なく、肌を保護したり肌状態を改善したりする作用に優れています。
植物幹細胞の中でも歴史があり、多く使用されるのがリンゴ由来の幹細胞です。
他にも様々なものがありますが、いずれもエイジングケアの敵である活性酸素の発生を予防し、若々しい肌の維持に役立ちます。
そのエキスが肌にハリ・弾力を与えてくれるとともに、保水力も非常に高く、乾燥が気になる肌にもしっかりとうるおいを与えてくれるのです。
③動物性幹細胞
その一方で、アレルギーの問題などもあり、日本では動物性幹細胞を使用したコスメはあまり主流ではありません。
ヒト幹細胞培養液がおすすめの方
・とにかくアンチエイジングをしたい方
・透明感のある肌を目指したい方
・肌荒れやニキビに困っている方
・毛穴の改善を望んでいる方
・薄毛・脱毛を改善したい方
エイジングケアにぴったり!ヒト幹細胞培養液で期待できる美容効果
●シワ・たるみ・ほうれい線
若い頃は自ら生み出すことができた、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの美容成分が、
年齢とともにだんだん生み出せなくなってきます。
その結果、肌が乾燥することでしわは刻まれていきます。
ヒト幹細胞培養液は細胞を刺激することで潤いを保つ成分を自ら生み出す力を促進し、しわやほうれい線を改善にアプローチします。
●肌荒れ、ニキビ
若い方のニキビは皮脂の過剰分泌が主な原因であるケースが多いものです。
しかし、大人のニキビはホルモンバランスの乱れ・睡眠不足・ストレス・食生活によるターンオーバーの乱れや乾燥が原因であることがほとんどです。
ヒト幹細胞培養液でターンオーバーの周期を正常に戻することで、ニキビが鎮静化しましょう。
●くすみ
くすみは加齢とともにターンオーバーの乱れから、いらない物質が肌に留まることで生まれます。
そこで、ヒト幹細胞培養液を使ってターンオーバーの周期を改善し、角質を除去することでくすみを緩和、透明感のある美しい肌に近づけます。
●育毛・増毛
血流が悪くなったり、栄養不足、ストレス、ホルモンや皮脂の過剰分泌などの原因によりヘアサイクルが乱れると
成長期が短くなり早く抜けてしまったり、休止期が長くなって薄毛になります。
ヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子が発毛因子の毛母細胞にアプローチしてヘアサイクルを改善してくれます。
また、人によっては毛母細胞がもともとない人もいるので、薄毛などで悩んでいるすべての人に効果があるとは言い切れないので注意してください。
年齢・肌タイプ別
老化は20代から始まっています。20代だからと言ってスキンケアを怠ったり、紫外線対策もせず ストレスの多い生活を送っていると、肌の老化がどんどん進行していきます。20代から積極的に幹細胞のコスメを使う必要はありませんが、特に、紫外線を多く浴びるライフスタイルで生活されている方や、今からしっかり肌年齢を保つためなら20代からでも全く早すぎることはありません。
そして、さらに30代半ば以降は、老化により一気に細胞分裂の速度が落ちます。ターンオーバーも時間がかかり、古くて硬くなった角質が残ってしまい ゴワついたお肌になったり、コラーゲンなどを生成しにくくなることから、くすみ・たるみの原因にもなってきてしまします。
ヒト幹細胞系のコスメは、成長因子やサイトカインなどを与えることで皮膚の細胞の活性化にアプローチすることができますので、お肌の曲がり角を感じたらなるべく早めに取り入れることをお勧めします。
ヒト脂肪由来幹細胞のコスメは、塗ることで肌の細胞を活性化させるは働きが期待できるので、年齢や肌質によって使い分ける必要はありません。
次世代コスメ
様々な研究が進み、細胞を活性化し組織を再生することが可能になってきました。
従来のスキンケアは対処療法であり、コラーゲンやエラスチンやビタミンなどの有効成分を補っていくスキンケアでした。
これからのスキンケアは根本治療として細胞活性化し肌の組織を再生して、抗酸化作用によって防御しながらアンチエイジングを行うことがこれからのスキンケアなのでしょう。
今、注目のエクソソーム
ヒト幹細胞に含まれている細胞間の情報伝達物質のなかで、いまもっとも注目されているのがエクソソームと呼ばれる細胞外小胞です。
エクソソームは細胞から分泌される直径50~100nm(ナノメートル)の顆粒状でもともとは細胞内の不要なものを外に排出するごみ袋と考えられていました。
しかし単独で細胞外に出るとすぐに分解されてしまう情報伝達物質を包み込んで安全に運ぶカプセルの役割があることがわかり、今では多くの研究者がエクソソームの研究に取り組んでいます。
エクソソームの表面は細胞膜由来の脂質でできていますが、多くのタンパク質も顔を出しているのが特徴です。
その中には外敵を退治する役割のマクロファージが外敵とは見なさないタンパク質でありこのおかげでエクソソームは安全に生存できています。
また、えくそそーむの行き先を示す役割のタンパク質や、細胞のレセプターに働きをかけるリガンドという役割を果たすタンパク質もあります。
さらに、エクソソームのカプセル内にいたマイクロRNAなどが目的の細胞内に入り、確実に情報を伝達できるのも大きな利点です。
少し難しいお話になってしまいましたが、要するにこれまでのヒト幹細胞培養液は、細胞から分泌因子が拡散する『パラクラインファクター』により周辺に作用されると考えられていました。近年の研究では『エクソソーム』がより効果的に情報を伝達、機能的変化や生理的変化を引き起こしていることを明らかにしています。
今現在の美容業界では、エクソソームにこれまでの化粧品成分にはない細胞の若返り効果があることがわかっており、今後の期待が高まっております。
余談ですが、YouTuberのヒカルさんがダーマペンの施術にエクソソームが含まれるヒト幹細胞培養液を導入し、何をしても治らなかったアトピー肌・ニキビ跡の改善があり
エクソソームが家庭にてデイリー使いのスキンケアとして使用できないかなんて動画を先日拝見いたしました。
まとめ
当院まゆりなclinic名古屋栄では、ステムスキンのメニューにて、ダーマペンでヒト幹細胞上成液を導入することができます。
また、ヒト幹細胞上清液を使用し薄毛治療も行っております。
肌再生に貢献し、傷修復にも効果があり、エイジングケアには最適です。
ぜひヒト幹細胞培養液を取り入れて、ハリや潤いのある肌に仕上がる美肌治療をしませんか?
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