チョコレートはアンチエイジング・ダイエット・健康に効果的〈医師監修〉
- 2022.7.24
目次
イントロダクション
チョコレートにはカカオポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用があるためアンチエイジング効果があります。
チョコレートダイエットとは、チョコレートを適度に摂取することで、糖質が多く含まれている炭水化物摂取を減らしたり、ブドウ糖吸収の速度を緩やかにし、結果的にダイエット効果を得る方法です。
ニキビに悩んでいる方は敬遠しておりますが、実は、美容にも良いので積極的に摂取してもよいお菓子なのです。
チョコレートにはいいことがたくさん
チョコレートによるアンチエイジング
動脈硬化は、血管壁に付着した酸化LDLを貪食しようとしたマクロファージなどが血管壁に入り込み結果的に血管内腔側にやわらかい黄色いプラークを形成します。血管内腔に常に炎症が生じている状態です。血管内腔が狭くなると、血管内の圧が高くなり、高血圧になります。加えて、動脈硬化は、動脈が単に硬くなるのではなく、むしろ血管壁はもろくなり、破れやすくなるのです。カカオポリフェノールは炎症を軽減し、動脈硬化の進行を遅らせ、血管を広げる効果があるため、血圧降下作用が期待できます。
チョコレートによるダイエット効果
―チョコレートには亜鉛が多く含まれています。血糖を下げるホルモンであるインスリンを合成する際に亜鉛が使われます。亜鉛不足で基礎代謝も低下すると言われています。筋肉を合成するにも亜鉛は必要不可欠です。
―チョコレートに含まれるテオブロミンは疲労回復や集中力を高める効果があります。ダイエット中の運動への集中や疲れを回復するため運動の頻度が増え、ダイエットに良い影響を与えます。また食欲を抑える効果もあります。
―食物繊維も多く含まれていることから便通の改善も期待できます。腸内環境も整い、食物繊維で脂質を包み込み吸収しづらくします。
―チョコレートには、カカオバターや食物油が含まれていますが、糖質に比べたら断然に血糖値の上昇はしにくいですし、脂肪細胞にも取り込まれにくいため、太りにくいです。しかし、甘いチョコレートは糖分が多く含まれているため、多く食べすぎないようにしてください。
チョコレートによる美肌効果
カカオポリフェノールの抗酸化作用で、シミやそばかすの予防ができます。お肌の潤い、ハリやつやなどの美肌効果があります。ニキビが悪化するかと言えば、カカオ分が70%以上の高カカオチョコレートは影響がないと考えられております。チョコレートの中でも糖分が多い甘いものやミルク分が多いものは、ニキビに影響がある可能性があるので、高カカオチョコレートをおすすめします。
チョコレートは健康にも良い
亜鉛は免疫細胞を活性化させたり、抗体の産生を調節したりする働きがあります。免疫力アップが期待できます。
チョコレートの選び方
糖質が少なくカカオマスが多く入ったチョコレートを選んでください。せっかくチョコレートの有効成分でダイエットしようとしても糖分が多く含んだものを摂取していれば、太ってしまいます。
ダイエット中にチョコレートを食べるタイミングや注意事項
他のお菓子類をチョコレートに置き換えるというイメージで摂取してください。チョコレートは血糖値の上昇を緩やかにしたり食欲を抑えたりする効果もあるため、食前に食べるのもお勧めです。チョコレートを食べるので、食事量を増やしてもいいということではありません。あくまでダイエット中の食事量や運動習慣はそのままにしてください。チョコレートのカロリー分が増えるため大量に摂取してしまったら意味がありません。1日3粒程度に制限してください。ちなみにホワイトチョコレートにはカカオバターは入っていますが、カカオマスは含まれていませんので、カカオマスの効果はあまり期待できません。(カカオの実の中にあるカカオの種を焙煎し、殻を除いたものがカカオニブと言います。それをペースト状にしたものをカカオマスと呼びます。カカオニブの中の脂分がカカオバターです。)
まとめ
チョコレートは、脂分も多いし、甘いし、虫歯になるし、体に良くないイメージがあった方もいらっしゃると思いますが、実はいいことがたくあります。
食べすぎはよくないですが、毎日2~3粒程度カカオが多めに入った糖分少なめのチョコレートを摂取するのはいかがでしょうか。
文責:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴