タトゥー除去はピコレーザーにお任せあれ<医師監修>
- 2022.6.16
目次
タトゥー
タトゥーは、皮膚を針などで傷つけ、針先に付着させたインクを皮膚内の真皮まで入れ込み模様や図柄を描く身体の装飾の一種です。タトゥーを入れる理由は人それぞれですが、ファッション感覚や自己表現、また宗教的な理由などがあります。日本でもファッション感覚でタトゥーを入れる方も多くなっていますが、軽い気持ちで入れたタトゥーも現在共存の動きもありますが、まだまだ偏見のある日本では結婚や就職などの妨げになったり、温泉やプールに入れなかったり、年齢とともに環境や心境の変化でタトゥーを入れたことを後悔する方も少なくありません。最近では、除去を希望される方も多くなっています。タトゥーを消すことはメイクを落とすような簡単なものではなく難しいイメージがありますが、技術の向上や治療の機器の改良でタトゥーを除去することが可能になりました。
タトゥーを消したい理由
・就職や転職活動のため
・結婚のため
・子供ができ子供への影響を考えて子供が物心つく前に消したい
・温泉・サウナ・銭湯・プールなどの公共施設で制限があるため
・昔の恋人の名前やお揃いで入れたタトゥーを消したいから
・生命保険に加入できないため
・デザインが古くて恥ずかしくなったため
タトゥーを除去する主な方法
- レーザー治療
レーザーを照射して色が入っている部分の色素を破壊して除去していきます。皮膚への負担を最小限にタトゥーを薄くします。適切な照射をすれば傷跡がほとんど残りません。ただ、大きさや状態にもよりますが照射間隔をあけて何度もレーザーを受ける必要があり、薄くなるまでに時間を要します。
- 切除法
タトゥーが入っている皮膚を切り取り縫い合わせます。大きさや皮膚に余裕がない場合、部位によっては数回に分けて行います。小さい場合や範囲が狭いものは一度で除去することができ、タトゥーそのものの形が分からなくなります。皮膚の深いところの色素も除去できます。皮膚を縫い合わせるため皮膚が引っ張られる感覚や傷跡は残ります。技術によって手術跡のように見せることもできます。
- 削皮法
タトゥーの入った皮膚の表面を医療用カミソリで薄く削って除去します。タトゥーの色素が皮膚の奥まで浸透していると、一度の施術で取り除くことができない場合があります。広範囲のタトゥーを除去できますが、皮膚へのダメージを軽減するために複数回に分けて除去することもあります。火傷のような傷跡が残る場合もあります。
- 植皮法
タトゥーの入った皮膚を除去し、別の部位から採った皮膚を移植します。一度に広範囲のタトゥーを除去できるため、時間的余裕がない方にも行われる方法です。確実に除去できますが、除去部位と採皮した部位の双方にかなりの傷跡が残ります。
まゆりな式タトゥー除去(レーザー治療)
まゆりなclinic名古屋栄では、アメリカのキュテラ社製のピコレーザーエンライトンというレーザーを用いてタトゥーを除去します。エンライトンは日本では厚生労働省の認可を受けています。ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間にレーザーエネルギーをタトゥーに照射することにより生じる光音響効果により、タトゥーのインク粒子を小さな破片に粉砕し、リンパ系を介して取り除きます。タトゥーのインク粒子が取り除かれるにつれて、徐々にタトゥーが薄くなり、インクのない肌が現れてきます。色素を細かく分解するため、お肌へのダメージが残りません。タトゥー以外の周辺組織を傷つけることなく色素のみを破壊することができます。エンライトンは、タトゥーのインク色に深く関係する波長とパルス幅の多種設定による複数の波長で従来のナノレーザーの黒・紺色のタトゥーだけでなく、様々なカラーインク色(赤・緑・黄)にも対応可能となりました。従来のレーザーに卜比べて1,000倍速くレーザー照射を行うことにより、今まで以上に少ない治療回数で綺麗に取り除きます。エンライトンは従来のレーザーに比べて照射時の痛みも軽減されています。レーザーで色素を破壊するときに熱が発生し、周囲の組織にダメージを与えて痛みが発生します。熱の発生はレーザーを照射する時間が長ければ長いほど強くなります。エンライトンは、ピコ秒でのレーザー照射のため従来のレーザーに比べて色素周囲への熱影響を非常に少なく抑えることができ、痛みの少ない治療を行うことが可能です。
タトゥーを効果的に除去するためには
・標的の粒子の大きさに合わせて照射
・皮膚内に到達する深さ
・特定の色に反応すること
まゆりなclinic名古屋栄のレーザーは、この3つの条件を兼ね備えています。
こんな方にまゆりな式タトゥー除去(レーザー治療)がおすすめ
・傷跡を残したくない方
・カラフルなカラータトゥーが入っている方
・肌が弱くデリケートな方
・痛みや負担の少ない治療をご希望の方
・現在レーザー照射中で変化がなく不安を感じている方
・従来のレーザーで治療したがまだ残っている方
・他のレーザー治療より早くタトゥーを除去したい方
レーザーでタトゥーを除去するために必要な回数
タトゥーの色や量、部位、タトゥーの入れ方、肌の色や肌質などによって個人差があります。タトゥーをレーザーで除去する場合、数回はかかります。おおよその回数は診察時にお伝えいたしますが、目安としては5回~10回です。
レーザー治療の痛みや治療後の副作用、ダウンタイムについて
治療中は、輪ゴムでパチンパチンと弾いたような痛みを伴います。痛みを最小限に抑えるために、麻酔クリームや笑気麻酔をおすすめします。レーザー治療直後は多くの場合、赤みと腫れを伴います。場合によっては治療部位に水ぶくれができることがありますが、当クリニックでは適切なケアやご自宅でのケアについてしっかりご説明いたします。ケアしていただければ治療後短期間で普段の生活に戻ることができます。
レーザー照射時の注意事項
・治療前に日焼けをしないように注意しましょう。
・照射後軟膏とガーゼや必要に応じて痛み止めなどが処方されます。
・1~2週間はテープでの保護を行ってください。範囲が広い場合は軟膏とガーゼで保護する場合もあります。照射部位は1週間ほどでかさぶたになり自然に剥がれ落ちます。無理矢理かさぶたを剝がさないようにしましょう。
・照射部位を強くこすったり引っかいたりしないよう注意しましょう。
・照射部位以外のシャワーは当日から可能です。1週間くらいはシャワーだけで様子を見ましょう。
・照射部位は日焼けをしないよう、必ず日焼け止めクリームを塗るなど紫外線対策をしっかり行いましょう。
・照射後一過性の色素沈着が起きることがありますが、紫外線対策と刺激を与えないように気を付けていただければ解消します。
・再照射の期間は個人差があるため医師と相談の上決めましょう。
まとめ
タトゥー除去には、施術前のしっかりとしたカウンセリングが大切です。
タトゥーを除去する方法はいくつかありますが、大きさや色、深さ、除去期間によって変わってきます。レーザー治療は他の治療より比較的きれいに消すことができ、回復も早いです。施術後の明らかな傷跡が残らない点もいいですね。時間や回数がかかり完全には除去できないタトゥーもありますので、カウンセリングでしっかりご説明いたします。
まゆりなclinic名古屋栄では、無料でカウンセリングを行っております。お悩みなどありましたらお気軽にご相談ください。