カミソリ負けはどうしてなる?<医師監修>
- 2022.5.22
目次
カミソリ負けとは?
カミソリ負けとは、カミソリでシェービングした後に起きる肌トラブルのことです。カミソリは肌を傷つけやすいです。
剃った後、肌が痒くなったり、痛くなったり、赤くなったりあるいは血が出てしまったりとさまざまな症状があります。
また傷ついた肌から細菌などが入って炎症を起こしニキビができてしまったり、
肌のバリア機能が落ちて乾燥しやすくなったりと、肌に何らかのトラブルが生じてしまうことがあります。
そんなカミソリ負けは、皮膚が弱い方だけに起こるものではありません。
よく日焼けしていて皮膚が丈夫そうに見える人や、今までに肌トラブルとは無縁だった方が悩まされているケースが多くあります。
カミソリ負けの原因
-
自己処理で同じ部位の毛を何度も剃っている
キレイに剃りたい、しっかり剃れているか心配な箇所ってありますよね?
その際に、同じ箇所ばかり剃毛することでカミソリ負けが起こります。
それによって、皮膚の表面を一緒に削ってしまったりすることがあります。
そのため、肌がヒリヒリしたり赤いブツブツの毛嚢炎が生じたり、カミソリの摩擦や刺激で色素沈着が起きることもあります。
-
同じ刃を使い続けている
同じカミソリを使い続けていることも、カミソリ負けの原因になります。同じカミソリを使い続けると、カミソリの刃は切れ味が悪くなってしまいます。切れ味の悪いカミソリの刃で脱毛すると毛が引っ掛かりやすくなったり、肌が引っ張られたりするため、肌が傷つきやすく、カミソリ負けが起きやすくなります。
・自己処理後のスキンケア不足
これもカミソリ負けの原因になりやすいです。
では、自己処理の後のスキンケアってなにかと申しますと保湿でカミソリで自己処理をした場合、目に見える炎症がなくても
皮膚は傷つき、バリア機能が低下しています。
そのため、自己処理後のスキンケアが不十分だと、肌がかさついて炎症を起こしやすくなったり、毛穴の開きや色素沈着の原因になったりします。
カミソリでの自己処理後は、必ず適切なスキンケアを行う必要があります。
カミソリ負けしたらどうなるの?
なんとなく肌の調子が悪いと感じても、それがカミソリ負けとは気づかないケースもあります。肌トラブルの原因を突き止めて適切な対処をするためにも、カミソリ負けの症状とはどのようなものなのか、あらかじめ知っておくとよいでしょう。
●出血する
カミソリ負けをした場合、血が出ることがあります。
この場合、刃が肌の表面だけではなく血管にまで届いてしまい、傷つけてしまうことで出血します。
肌には、目には見えない細かな凹凸があります。
隆起やへこみに気が付かずにこの凹凸に逆らって剃毛すると、肌を傷つけてしまいます。
カミソリによる細かい傷がつくと、出血したり、痛みが出たりといったカミソリ負けの症状が現れます。
●ヒリヒリする
カミソリを使って自己処理をした後、肌がヒリヒリする状態もカミソリ負けの症状です。
カミソリは直接肌に当てて毛を剃り角質を落とすため損傷しやすくなります。
肌のバリア機能の低下によって、乾燥や炎症の原因となり、自己処理後の肌にニキビや毛嚢炎などの炎症がなくても、ヒリヒリ感を感じてしまうのは、カミソリ負けしている可能性が高いです。
●赤いブツブツができる
自己処理剃毛直後の肌を見ると、赤いブツブツができていたことがある方いませんか?
赤いブツブツができるのもカミソリ負けの症状です。
剃毛処理によりムダ毛と一緒に肌の表面の必要なものまで削ることになり、肌の角質層に細かな傷をつけてしまいます。この傷から細菌が入り込んで炎症が生じ、吹き出物やニキビ、毛嚢炎といった炎症が起こります。炎症が起きると膿が出たり腫れたりするため、肌がブツブツしているように見えます。
●かゆみや痛みがでる
カミソリでのシェービングは脱毛をするだけではなく、肌の角質が削れてしまいます。
角質を落としたまま放置してしまうと、バリア機能が低下することで、小さな刺激に対して敏感になります。
そのためかゆみや痛みが生じてしまうといったカミソリ負けの原因となります。
カミソリ負けを防ぐ方法
●肌とカミソリは清潔に保つ
肌を清潔に保つことで、肌の表面の細菌が毛穴に入り込むリスクが減り、炎症が多少起こりにくくなります。
またカミソリも炎症の原因となりますので清潔な状態に保つようにしましょう。
切れ味が悪くなったカミソリも新しいものに交換し、肌との摩擦も最小限にしましょう。
●シェービング剤などをたっぷり使用する
カミソリで自己処理をする場合は、シェービング剤やクリームなどをたっぷりと使用し、剃毛するようにしましょう。
シェービング剤などを使うと、カミソリの刃の滑りがスムーズになるため、肌との摩擦を最小限に抑えることができて、皮膚を傷つけにくくなります。色素沈着や毛穴の黒ずみの予防になります。
●力を入れて剃らない
カミソリで自己処理をする場合、ムダ毛がなかなかきれいに一回で剃れないという理由で力を入れて剃る方がいらっしゃいます。力を入れて剃ってしまうと、肌に傷ができたり、毛嚢炎の原因や出血をしたりする原因となります。
自分でカミソリを使用する方は、カミソリは塗ったクリームをそっと剥ぎ取るようなイメージで、優しくシェービングします。そして滑らせるように優しく肌の上に軽く当てて自己処理をするようにしましょう。
●自己処理は毛の流れに沿って
カミソリを使った自己処理は、正しい剃り方で剃毛しましょう。
そうすることで肌の負担が減り、カミソリ負けを防ぐことに繋がります。
まずは、皮膚を軽く引っ張って緊張をもたせ、自分に生えている毛の流れに沿って、カミソリを当てていきましょう。肌を引っ張ることで、皮膚から毛が立ち、ムダ毛が剃りやすくなります。
●自己処理後のケアは丁寧に
自己処理後のケアは必ず行うようにしましょう。保湿成分の入っているローションや化粧水を使い、肌をしっかり保湿しうるおいを与えます。
保湿をしないで放置すると、肌は乾燥し炎症を起こしたり、長引くと毛穴が黒ずんでしまったりする危険性もあります。
●肌質に合ったケアを行う
肌が敏感な方は、アルコールフリーの化粧水やミルクを使用しましょう。
肌が乾燥しやすい方は乳液を追加するなど、自分肌質に合った肌ケアを行うのがおすすめです。
自己処理と医療脱毛
しかし、皆様が行っている例えば毎日や週に2,3回などの剃毛処理ってどうですか?
例えば実際このコラムを読んでいただいているあなたが毎日使用するシェーバー・シェービング剤・替えの刃などの一生分を購入する金額を考えたらどうでしょう?
毎日の自己処理する時間ってとてもめんどくさいですよね?
塵も積もれば山となる、と言ったものです。
また何度もしつこく申し上げますが、シェービングによる自己処理は
肌のバリア機能を失い、その後ヒリヒリ感や痛みを感じ、悪化すればニキビや毛包炎毛嚢炎の原因となるのです。
継続することで毛穴の開きや黒ずみを併発します。
特にもともとアトピー性皮膚炎など皮膚疾患をお持ちの方にとっては皮膚が敏感な状態になっているので、更に重度なカミソリ負けの症状を頻繁に引き起こす可能性があります。
そこで、医療脱毛を皆様におススメさせていただきたいです。
金銭面・所要時間・肌を美しく保つ
この観点から考えてみてください。
シャイバー・使用するシェービング剤・替えの刃などを一生継続して買い続けるトータル金額です。
5~10回の施術で 肌を痛めつける自己処理いらずのツルツルになれる永久脱毛をするために、医療脱毛に費やした方が理に適ってませんか?
毎朝何分も費やしている剃毛する時間。
その分睡眠に・勉強に・遊びに使いたくありませんか?
朝、少しでも余裕をもって仕事に行くのはどうでしょうか?
まとめ
シェービングによる自己処理ってめんどくさいし大変です。
背中やうなじはご自身で綺麗に剃毛は可能ですか?
カウンセリングに来ていただいた患者様にお話しするのは
背中やうなじは自分で確認できない部位ではありますが意外と人に見られているんです。
男性は、ヒゲがなくなったことでカミソリ負けによる赤みや毛嚢炎が出なくなり、毛穴がなくなり美肌を手に入れられる可能性大です。
実際何人もそんな方を見てきています。
最終的に医療脱毛で永久脱毛をするか、一生自己処理で赤みニキビなど肌トラブルと共存していくかはあなた次第です。