肌診断器NeoVoirⅠPLUSが重要な理由<シミ編>
- 2024.6.5
目次
肌診断器NeoVoirⅠPLUSでシミの種類がわかる
「シミ」とひとことで言ってもいろいろな種類のシミがあります。
一般的なシミとしては老人性色素斑、そばかす、肝斑などがありますが、ADMという聞き慣れないシミもあります。その他、色素沈着も広義のシミのひとつになります。
それぞれが単独にあることもありますが、複数の種類のシミが合併していることが多くあります。その場合は、治療法にも影響してくるので、まずはお顔にどのシミがあるかを鑑別することが非常に大切になってきます。
隠れているシミがわかる
肉眼ではあまり目立たないシミに関しては、見逃してしまいます。自然光のみは、光の当たり具合で見えにくくなってしまうのです。肝斑はないと言われていた方が肌診断で典型的な肝斑があったりすることは日常茶飯事です。肉眼で見えなかったシミも治療中に出てきたり、消えたりすることがあります。まずは、シミがどこにあるかを把握する必要があります。逆に肝斑があると言われていた方が特にシミもなく問題ないお肌だったということもあり、これはこれで何を見て肝斑と言われていたのか謎です(笑)
左側が通常の光、右側がUV光で撮影した写真
合併しているシミがわかる
肝斑にADMや老人性色素斑が合併していることも多くあります。典型的な経過であれば判別がつきますが、はっきりしないものでも肌診断でかなり正確に分かります。まずは診断がつかないと適切な治療法が分かりません。合併しているシミの治療は時として治療に難渋することがありますが、はじめにどのシミがどこの範囲にあるかを知っておく必要があります。
適切な治療法が分かる
異なる種類のシミが重なっている部分の治療は要注意です。治療法が異なることがあるからです。また肌診断器のUV画像でシミの深さがある程度予想できます。深ければピコスポットの出力を強めで複数回照射する必要があります。
「肝斑であればピコトーニング」といった単純な話ではありません。ピコトーニングの出力を肌診断の画像と実際の肌の調子を見ながら調整する必要があるのです。場合によってはこれまでの治療経過や改善具合を考え、C-OPERA単独で治さざるを得ない場合もあります。単純にピコトーニングを行うと悪化してしまう場合もあるのです。
肌診断器の結果を見ながらピコスポットができる
肌診断器はシミの位置や範囲を正確に示してくれます。ピコスポットをどの範囲でどれぐらいの出力で照射しなければいけないかが分かります。肌診断器の結果を見ながら照射できるので取り残しができにくくなります。
施術のビフォーアフターがわかる
レーザーやIPL(光治療)をするのに、治療効果判定を目的としてビフォーアフターを確認することをおすすめします。
効果が出ていれば継続することをおすすめします。効果が乏しければ、他の治療法を試してみてもいいかもしれません。自分に合った治療法というのがはじめのうちは分からない場合もあります。NeoVoirⅠPLUSで経過をみることで本当に合った治療法が見つかることがあります。むやみに医師や看護師におすすめされた治療法を継続する必要はありません。しっかり「効果判定→治療法選択」を繰り返しシミやくすみのないお肌を目指していきます。
肌の微妙な変化が分かる
肉眼ではわかりにくい変化がNeoVoirⅠPLUSでは分かります。治療に難渋する場合に非常に役立ちます。治療に難渋する場合のほとんどは一回一回の変化が少ないのが特徴です。つまり、その治療がいいのか悪いのかが分かりにくいということです。肌診断器は微妙な変化も分かるので、治療の効果判定が容易になります。改善傾向であれば治療継続、改善が乏しければ治療法の変更などができます。
炎症後色素沈着?取り残し?再発?がわかる
シミ取りピコスポット後の経過で問題になるのは、施術後の1ヶ月に生じる炎症後色素沈着(PIH)です。Neo VoirⅠPLUSの画像でぼんやり出てくる様子があれば炎症後色素沈着です。くっきり形があれば、奥深くにシミがあり取り残しになります。そして、いったん消えてから半年以上空けてから出現すれば再発になりますが、その場合もくっきりした形で出てきます。ADMの場合は複数回ピコスポットをする必要がありますが、同時に一時的に炎症後色素沈着も生じます。どこまでが炎症後色素沈着であるかも見極めて次回のピコスポットの時期を決める必要があります。
まとめ
Neo VoirⅠPLUSは当院にとって欠かせないツールになっております。コースの最初と最後で撮影し、変化が分かることは非常に大事です。必要な治療を行い、不必要な治療はしない、患者様も不必要な施術費がかからないといったメリットがたくさんあります。
時には、回り道に見える施術でもそれが最短ルートであったりもします。これは、Neo VoirⅠPLUSがあるからこその治療戦略になります。NeoVoir I PLUSの改善結果を目標に通っていただいている患者様もいらっしゃいます。キレイなお肌を目指す上で何か目標となるものがあるのもいいかもしれませんね。