ほうれい線を消したくて困っている方へ〈医師監修〉
- 2022.10.17
目次
ほうれい線とは
ほうれい線は、医学用語では、鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれます。ほうれい線のことは、皆様よく御存知かと思いますが、小鼻の横辺りから唇の横辺りまで伸びる線のことですね。早い方は20代後半から30代前半ぐらいから「ほうれい線が目立ってきた。」と言ってご来院されます。中心となる年齢層は、40才以降の方です。ほうれい線は、見た目年齢にものすごく関係してきます。今回は、ほうれい線を撃退したい人必見の内容ですので是非最後まで読んでいただきたいです。
しわとシミどちらが目立つ?
これは、ボトックスやヒアルロン酸で有名なアラガン社のものから引用しました。
結論から言うと、シミよりもしわの方が年齢を感じるということでした。
シミが消えただけではぱっと見のアンチエイジング効果はあまりないということですね。シミの方が目立つので早く消したい気持ちも十分理解できますが、実は、しわを治す方が、見た目のアンチエイジングがしやすいということです。かといって、順番に治す必要はありません。同時に治せばいいのです。後回しになりがちなしわの治療も早めにしておいた方が良いということをお伝えしたいのです。シミも長年経過しているものは治すのに時間がかかります。
ほうれい線の原因
第一は、加齢です。加齢によるたるみが一番の原因です。ではたるみはなぜ生じるかというと、皮膚の乾燥や紫外線による皮膚のダメージや喫煙による肌再生能力の欠如、ストレスなども関係します。皮膚の中のコラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸が不足したり劣化してしまうことが原因になります。一度深くなり始めると、どんどん深くなっていきます。そのしわを折り目として周囲の皮膚が動くからです。その他、表情筋が弱ってくると、ハリがなくなり、頬のたるみが悪化します。
ブルーライトの影響
最近は、しわにブルーライトが影響すると言われています。ブルーライトは、紫外線のUVAに近い波長のため、UVAと同じく肌の深層にあるコラーゲンやエラスチンに影響を及ぼし、
お肌のハリを減退させます。ブルーライトはシミにも関与しているので美容には大敵ですね。目も悪くなるので、スマホやタブレットやPCの輝度を下げてみたり、ブルーライト軽減アプリなどを使ってもいいかもしれません。
子供の頃からあるほうれい線について
子供の頃からほうれい線がある方もいらっしゃいます。これは、頬の膨らみが影響していて口周囲との高低差によりできたものと考えられます。子供にほうれい線があっても老けているなと思う人はいませんよね。このほうれい線に関しては、骨格や筋肉や脂肪につき具合によるものなので、気にする必要はありません。どころか頬に膨らみは若さを感じるところでもあります。昔の写真と比べて明らかにほうれい線が深くなっているということでしたら対処してもいいと思います。
ほうれい線ができないようにする予防法
たるみの原因となるものを避ければよいです。
◆紫外線を避ける→日焼け止めを塗る、日傘を使う。
◆保湿をする。
◆禁煙する。
◆ストレスをため込まない。
◆十分な睡眠をとる。
◆ビタミンCを十分に摂取する。(お肌のコラーゲンの維持に重要な役割を果たします。)
ほうれい線の治療
ほうれい線の予防といってもなかなか難しいのが現実です。主な原因は加齢です。いくら予防していても年齢にはかないません。治療の方が大事になってきます。侵襲が少ない方法から順に説明していきますね。
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ヒアルロン酸注入
ほうれい線がある部分の皮膚深層にヒアルロン酸を注入します。くぼんでいるところが膨らみ、段差がなくなり、ほうれい線が目立たなくなります。また、実は、ほうれい線は、頬のたるみと上顔面や中顔面からも影響を受けています。そのため、眉毛の上あたりや頬にもヒアルロン酸を注入して、リフトアップしていくことも大切になってきます。
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ハイフ(HIFU)
ハイフはSMAS(表情を作る筋肉を覆う膜)を含む組織(筋肉や脂肪や靭帯など)を高密度の超音波による熱エネルギーで熱凝固により引き締め、リフトアップする仕組みです。侵襲的な治療が怖いと言われる方は、これが一番良いかもしれません。施術直後も効果を感じますが、施術後1ヵ月程度で、より効果が明らかになってきます。現状の皮膚深層の組織をわざと壊し再構築を促しリフトアップする機序だからです。3~4か月毎にメンテナンスをしていく形になります。痛みは人によって異なりますが、初期のハイフはものすごい痛みでしたが、最近のハイフはだいぶ軽減されています。その中でもまゆりなclinicのNewダブロに関して言うと、痛みを感じる方は少ないと考えます。注意点としては、痛み=効果と思われている方もいらっしゃるのですが、それは間違いです。しっかり高密度の超音波がターゲットの部分に焦点が当てられているかが問題になるのです。Newダブロはこの点が優れているので痛みが少ないのです。またハイフはコケるという噂があるのですが、良くも悪くもハイフはそこまでの影響はありません。もしコケるぐらいであれば、直後にあり得ないほどリフトアップしていることになります。
※SMAS:Superficial Musclar Aponeurotic System
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糸リフト
トゲが付いた糸をこめかみや耳の前から挿入して、引き上げる治療です。施術直後から明らかなリフトアップを感じます。クリニックによっては、100万円以上するところもありますが、まゆりなclinicでは、25万円程度で十分な本数(左右合わせて12本)を入れることができます。リフトアップ効果が3年以上持続する方もいらっしゃるのでコストパフォーマンス的には非常に良いです。
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切開リフト
額の脇の方から耳の前辺りから下顎の首周囲にメスで切開を加え、皮膚を深層から剥ぎ取り、余分な皮膚を切除する方法です。
確実に引き上がりますが、侵襲が大きく、神経麻痺などの後遺症のリスクがあります。
ほうれい線のお悩みがある方がご来院されて施術するまでの流れ
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無料カウンセリング予約
お電話またはWEBやLINEでご予約ができます。
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カウンセリング
肌診断器を使用して皮膚の状態を含め総合的にほうれい線の原因を説明させて頂き、治療方法をご提案させて頂きます。ご予算やどういう状態になりたいかなどお気軽にお伝えください。
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医師診察
ご希望の施術が適応なのかしっかり診させて頂きます。可能な限り効果があり、リスクが少ない施術をさせて頂きたいので、遠慮なく希望をおっしゃって下さい。また術後経過や効果、リスクなどもしっかり説明させて頂きます。適応ではない施術は絶対におすすめ致しません。
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施術
安全に施術を行います。施術中、施術後にも疑問点があれば、ご相談下さい。
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施術後
施術後の注意点などをお伝えします。術後検診の日程などもお話させて頂きます。
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術後検診
ほとんどの場合、特に問題はございませんが、困ったことがあれば遠慮なくお伝えください。
まゆりなclinicの写真を入れておいてください。
まとめ
ほうれい線は、下顔面の中では最も年齢を感じる部分だと思います。紫外線対策などの予防は大切ですが、加齢により皮膚のたるみは必ず出ますので、ほうれい線をはじめとしたしわはどうしても出来てしまいます。しかし、ほうれい線に関しては、薄くすることは案外簡単なので、お気軽にご相談いただければと思います。